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■久瀬太一/8月24日/19時50分
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■久瀬太一/8月24日/19時50分

2014-08-24 19:50
    久瀬視点
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     走っていた。
     ヒーローバッヂを握りしめて、まっすぐに。
     これはバトンのようなものなのだ、と思った。
     どこか遠くから届いた。意外とすぐ傍から届いた。誰でもない誰かの。誰でもある誰かの。大勢の。
     ――思い出していた。
     12年前の冬、オレは、同じように走っていた。
     パーティに遅刻して。前の年にみさきと、「絶対にまた会おう」と約束していて。その約束を破りたくはなくて。
     ――あのときはひとりだった。
     親父はあとから追いかけてくることになっていた。
     ――オレはひとりで走って、でも間に合わなかった。
     でも、今は違う。
     いくつもの力がオレの背中を押している。
     ――あの日、オレはヒーローバッヂを手に入れられなかった。
     でも、今は違う。それを持っている。
     大勢の力に護られていて、大勢のひとたちが応援してくれる。
     ――だから、間に合うんだよ。
     必ず。不安でも。
     全力で走れば、必ず間に合うんだ。
     ――みんなが動けば、当たり前に奇跡だって起きるらしいぜ。
     とあのきぐるみは言った。
     今、オレはたぶん、みんなで走っている。

           ※

     そして。
     公園の入り口に向かって歩く、みさきの後ろ姿をみつけた。
    「待て、みさき!」
     オレは叫ぶ。そして――
     彼女に向かって、跳んだ。
    読者の反応

    みなみ@院生になりました @minamin0730 2014-08-24 19:51:05
    @sol_3d 激アツ展開すぎる!!!跳んだ!!!!  


    ヴァニシング☆コウリョウ @kouryou0320 2014-08-24 19:51:06
    ダイブしたー!?  


    まにょ@ソル大阪 @mannnory 2014-08-24 19:51:51
    跳んだ がシュールwwwwwwwww  


    yu@T@Sol @suono_yu 2014-08-24 19:52:04
    今、オレはたぶん、みんなで走っている。  その通りだ久瀬!! 


    NO.@ソル(愚かな子) @constract_96 2014-08-24 19:53:34
    アイキャンフラーーーーーーイ!!!!


    sainasu @oumiya0 2014-08-24 19:55:28
    生きてください 彼女を助けて  





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    なお、ツイート文からは、読みやすさを考慮してハッシュタグ「#3D小説」と「ツイートしてからどれくらいの時間がたったか」の表記を削除させていただいております。
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