三鳥夭夭のあれやこれや-三歳までの鳥の飼育日記
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三鳥夭夭のあれやこれや-三歳までの鳥の飼育日記

2013-05-16 00:02
    三鳥夭夭を投下して約1ヶ月。



    おかげ様を持ちまして、3万再生/マイリス3千オーバーでございます。
    大変ありがたいです。

    三鳥夭夭のあれやこれや-巣立った鳥がくれたもの

    この約1ヶ月、うれしいお話がいくつかありました。
    歌詞の解釈(前回のブログ記事)も、歌詞とあわせて自分の国の言葉で翻訳したい!という問い合わせが
    なんと英語圏の方と、中国の方と、台湾の方よりいただきまして・・・。
    しかも皆さん私より綺麗な日本語使ってご質問なさっておいでで、
    こっちが(情けないことに)勉強になるような、すごく楽しいメール対応でした。
    海外の方からメールをいただくなんてあまりない機会だったので、
    素直に反応が海を越えてあったことに嬉しさと同時に驚いたことを伝えたのですが、

    >常葉さんが育てた鳥がちゃんと大きくなって、
    >海を超え、こちらの空に夭夭と飛んできましたよ。


    こんなお返事をいただきました。
    鳥さんったらうっかり海を越えて向こうの大陸で愛されてました。
    それが見れただけで、作者冥利に尽きましょう。


    三鳥夭夭のあれやこれや-最後に叫ぶ

    こんな話をすると誤解されるかもしれませんが、
    私は歌詞というものを、今までずっと依頼があってはじめて、
    スケジューリングしコンセプトを決め(あるいはそれに沿って)始めて書こうと思う、
    なんともそっけないビジネス的な書き方をしてきていました。
    πという名前で世に出した「はなゆりかご」という作品


    が私名義としては処女作となるのですが、(ユニットではいくつかありますけどね)
    今でも大変非常に思い入れ深い反面、この曲で作った過程で得た経験があまりにも私の中では大きくて、
    自分から人に頼んで作ってもらおうという発想が以降まるでわかなかったのです。
    でもだからといって手を抜いてきたわけでも、曲に愛着がないわけでもないのです。
    どれもこれも、ご依頼主さんの希望に添えるよう一生懸命でしたし、
    そのとき自分がひねり出せるものを!と夢中で作っていたんですが、
    私の出来の良くない脳みそと貧弱な体では、社会人として仕事をしながらご依頼いただいた全ての方のご要望にお答えすることは叶わなく、
    途中でプシュー・・・っとパンクしてしまったんですね。
    「ああ、これはきっと受けたら、自分の中でステップアップするんだろうな・・・申し訳ないなぁ・・・」
    「ああ、こんなに丁寧なメールしてくださってるのに・・・納期もまだ先なのに・・・申し訳ないなぁ・・・」
    「ああ、この人の依頼ならいつかやりたいって思ったのに・・・申し訳ないなぁ・・・」
    なんて毎日毎日、お断りのメールと、心の中でつぶやく「申し訳ないなぁ・・・」の連続。
    人のことばかり考えていて、ある日本当に"プシュー・・・"っともぬけの殻。
    自分の引き出しの狭さと、管理能力のなさを勉強した出来事でしたが、
    もぬけの殻になった私が、ボーっとしながらそれでも思ったのは

    「誰かの作りたいもののお手伝いじゃなくて、私は自分の書きたいものを、書きたいのかなぁ・・・」

    でも、そんなの私のわがままなんじゃないか?
    経験も少ないのに、贅沢なんじゃないか?
    そんなことをおkしてくれる人なんているのかな?などとツラツラ考えていたら、
    脳内に"なんとなく"出てきたのが、この曲の原型にもならないような
    真っ赤で、傲慢そうで、けだるそうで、人を見下してそうで、気高そうで、でも私をじっと睨んでて。
    笑ったことなんてないだろって思うような眼ぇして木に止ってる鳥でした。
    "なんとなく"なイメージから出てきた鳥に名前をつけたくて、まっかっかだから、なんとなく
    「・・・火の鳥・・・かぁ・・・」と。

    そういえば、火の鳥ってどんな鳥なんだろう?死なないんだっけ?あれ?

    と、google先生に「火の鳥」と検索したのが全ての始まりです。
    それが2010年5月16日。3年前の今日。
    そこから3~4日間はずっと調べてはメモ、調べてはプロット、調べてはメモ、調べてはプロットの繰り返し。
    2010年5月22日には、今の歌詞の原案が出来てました。

    その原案がこれ。
    火の鳥
    
    赤い音を 劈いて飛ぶ
    九十九の夏 通り過ぎる時
    まだ前にある 空の高さに
    嘆き そして 笑う
    
    落ちる灰 揺れる視界
    二つの火 その下から
    響く 七色の悲鳴
    
    人は繰り返すだろう
    愛と死の歌を高らかに
    作っては捨てて
    真実も知らないまま
    愚かにも永久に生が
    続きますようにと
    
    青い風を 引き裂いて飛ぶ
    百億と 千億の先に
    まだ前に在る 久遠に
    呆れ そして 笑う
    
    流れる時 ただ在るもの
    再生し 蘇り
    ずっと 零を翔けて行く
    
    神は繰り返すだろう
    あてにならない未来ばかり
    作っては捨てて
    それを過去に追いやって
    愚かにも永久に愛を
    紡ぎ続けながら
    
    お前は何色の瞳で
    右手の光見つめてる
    
    それぞれが滑稽なほど
    相容れないと知りながら
    
    お前は何を想いながら
    左手の闇見つめてる
    
    それぞれに居場所なんて
    もうどこにもないだろう?
    
    火の鳥は飛び続ける
    倫理や時軸越えながら
    ただ遠くを見つめて
    刹那と無限の間
    炎に包まれ
    そこは
    "帰るにしかず"と
    

    これをベースに、いざ書こう!と思った直後、irohaさんから依頼があり「グリート」という曲を作ります。
    (その頃にはπさん多少の余裕があったと思われます。)

    この曲ではじめて"人間じゃない"主人公を扱うわけですが、それがきっかけでその手の主人公を扱う面白さを知り、
    ボーカロイドという声に人間ならざる声で歌ってもらうって事を、はなゆりかごより強く意識し始めます。
    んで曲を作っている最中に、彼に
    「依頼とかではなく、歌詞をひとつかいています。多分、時間がかかります。
    時間はたくさんかけていいから、手伝ってくれませんか」
    と提案したわけです。
    曲のタイトルに[三鳥]がついたのは9月になってから。まさしく秋真っ只中でした。

    タイトル:三鳥絢爛
    
    赤い音を 劈いて飛ぶ
    九十九の夏 通り過ぎる時
    まだ前にある 空の高さに
    嘆き そして 笑う
    
    落ちる灰 黄色の視界
    二つの火 その下から
    響く 七色の声
    
    人(これ)は繰り返すだろう
    愛と死の歌を高らかに
    作っては捨てて
    真実も知らないまま
    愚かにも永久に
    生が続きますようにと
    
    青い風を 引き裂いて飛ぶ
    百億と 千億の先に
    まだ前に在る 空白に
    呆れ そして 笑う
    
    流れる水 ただ在るもの
    再生し 蘇り
    ずっと 零を翔けて行く
    
    神(それ)は繰り返すだろう
    脆く崩れやすい未来を
    思っては創る
    それはまるで砂遊び
    揺れ続く匣の
    響きさえ聞くこともなく
    
    鳥は何色の瞳で見つめるのか
    滑稽なほど相容れないと知りながら
    
    鳥は何を想いながら見つめるのか
    居場所なんてもうどこにもないだろう
    
    始めの道は 閉ざされて 
    悲鳴もないまま 黒の底
    
    終りの鐘は 時の蔦 
    絡み絡んで 朽ちていく
    
    鳥達は飛び続ける
    倫理や時間を越えながら
    ただ遠くを見つめて
    刹那と無限の間
    灼熱の中
    既に帰るにしかずと
    
    
    だいぶ今の歌詞の雰囲気が出ていますね。その後、絢爛では派手すぎるので夭夭となります。
    irohaさんから、人と神を それとこれ っていうのはどうなんだいって言われた記憶もあります。
    ちょっと偉そうですね。でもしばらくは、人と神は それとこれ でした。
    そして約1年半して・・・あの3.11から9日後

    タイトル:三鳥夭夭
    
    赤い音を 劈いて飛ぶ
    九十九の夏 通り過ぎる時
    まだ前にある 空の高さに
    嘆き そして 笑う
    
    落ちる灰 黄色の視界 二つの火 
    その下から 響く 七色の声
    
    人(これ)は繰り返すだろう
    愛と死の歌を高らかに 
    作っては捨てて
    真実も知らないまま 
    愚かにも永久に
    生が続きますようにと
    
    青い風を 引き裂いて飛ぶ
    百億と 千億の先に
    まだ前に在る 空白に
    呆れ そして 笑う
    
    流れる水 ただ在るもの 再生し 
    蘇り ずっと 零を翔けて行く
    
    神(それ)は繰り返すだろう
    脆く崩れやすい未来を
    思っては創る
    それはまるで砂遊び
    揺れ続く匣の
    響きさえ聞くこともなく
    
    鳥は何色の瞳で 見つめるのか
    滑稽なほど相容れないと 知りながら
    
    鳥は何を想いながら 見つめるのか
    居場所なんてもうどこにも ないだろう
    
    始めの道は 閉ざされて 
    悲鳴もないまま 黒の底
    
    終りの鐘は 時の蔦 
    絡み絡んで 朽ちていく
    
    鳥達はまた滅びる
    涙の一つも浮かべず
    ただ常世を見つめて
    刹那と無限の間
    あの熱の中は
    未だ帰るにしかずと
    
    そして鳥は甦る
    非時香果(かぐのこのみ)を咥えながら
    地平線の彼方まで
    この世界の終わりまで
    運命も定めも
    夭夭と超えながら

    こうなったわけです。
    曲を作る過程で、これではあまりに長すぎるのでいろんなところをカットし、微調整し、今の姿となります。


    もうねぇ・・・





    もう二度とやるかこんな手間のかかる事!!ヽ(#`Д´)ノ

    ・・・と思いますた。
    けど多分、またやります。













    あ、次動物を主人公に書くなら犬です。
    飛ぶ動物はもう十分です。もう十分考えました。次はしっかりと地を走る獣が書きたいです。


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