三鳥夭夭のあれやこれや-卵が生まれ雛が育つまで
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三鳥夭夭のあれやこれや-卵が生まれ雛が育つまで

2013-04-21 01:23
    さてさて。
    三鳥夭夭、ご視聴誠にありがとうございます!
    投下2日目で2万再生突破しており・・・


    思った以上の手ごたえがあり、ホントに嬉しいです!


    近々オフボも公開されますし、
    零花ちゃんの素敵なイラストも公開されましたし!




    私からも公開できるネタバレをいくつか書こうかしらと。

    つまりこの記事には、歌詞の中に仕込んだネタバレがあるのです。
    嫌だという方は回れ右です!


    よいですか!



    よいですね!!



    三鳥夭夭のあれやこれや-ゼロから卵を作るまで



    □歌詞のテーマ
    火の鳥から見た人間と神の世界」です。人間だけでなく神様にも上から目線です。


    □動画の中のおっぱいが大きい人は誰?

    常葉 円製、"火の鳥"です^p^

    この曲はテーマの通り、火の鳥をモデルにしています。
    火の鳥っていえばあまりにも有名すぎる漫画の神様の作品がありますが、今回はそちらではなく
    この曲では鳳凰とフェニックスの伝承を半分づつくらい引用させてもらっています。

    フェニックス- Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
    >世界各地の伝承では、その涙は、癒しを齎し、血を口にすると不老不死の命を授かると云われている。
    >不死鳥、もしくは見た目または伝承から火の鳥とも言われる。
    >数百年に一度、自ら香木を積み重ねて火をつけた中に飛び込んで焼死し、その灰の中から再び幼鳥となって現れるという。


    鳳凰 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%B3%E5%87%B0
    >中国最古の類語辞典『爾雅』によれば、嘴は鶏、頷は燕、頸は蛇、背は亀、尾は魚で、 >色は黒・白・赤・青・黄の五色で、高さは六尺程とされる
    >五色絢爛な色彩で、羽には孔雀に似て五色の紋があり、声は五音を発するとされる。


    等など。
    この作品での火の鳥さんは、
    • 血を口にして不老不死になるかは分からないけど、本人(鳥?)は外見はあんまり老いない。
    • 5色を身に纏い
    • 100年に一度炎に飛び込んで焼死し、その灰の中から再び幼鳥となって甦る
    とまぁこんな塩梅。
    声は伝承では5音ですが、曲では7色の声です。従来の鳳凰さんは5音もありながら聞くに堪えない声らしいので、
    VY1(成鳥の声担当)とリンちゃん(幼鳥の声担当)の二人の声をたして綺麗に歌ってもらったのです。
    歌詞の中に、鳳凰の色は全部入ってます。零花ちゃんがしっかりとヒントをくれていますし、
    お衣装の中にも5色全部入っていますから、結構気がついた人も多いようです。
    それから火の鳥の持ち物についても、お気づきになっている方が多いようで嬉しいです!
    零花ちゃん流石ですねぇ~イラストレーターさんってすごいよねぇ・・・


    □曲名が読めない。サントリなの?

    なんて読むんだよと突っ込まれると思ったので、動画のてっぺんにも解説してもらいましたが・・・。
    やっぱり、というか当然そんな質問は動画を観ててもあったので、お答えします。
    区切りとしては 三鳥/夭夭です。

    ■三鳥・・・

    「三鳥」という単語ですが、通常"みどり"とは読みません。
    本来は"さんちょう"と読みます。私が当て字しました。ギリギリ、許される当て字かなと思って・・・
    で、その三鳥という単語ですが、こちらを拝借させていただくとおり、

    三鳥:kotobank- http://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E9%B3%A5

    >1 古今伝授の3種の鳥。呼子鳥(よぶこどり)・稲負鳥(いなおおせどり)・百千鳥(ももちどり)または都鳥。→三木(さんぼく)
    >2 料理で、鶴・雉(きじ)・雁(がん)をいう。


    という意味があります。私は今回1の意味を含め、曲の顔であるタイトルの先頭にしました。
    何で火の鳥なのに三鳥なんだよ。どれもこれも関係ねーじゃん・・・って思うかもしれませんが、
    火の鳥さんの"性格"を決めようと色んな鳥の事を調べた結果、
    [呼子鳥]のモデルになった鳥の伝承が、最も私の中の火の鳥のイメージに近かったからです。

    呼子鳥:kotobank- http://kotobank.jp/word/%E5%91%BC%E5%AD%90%E9%B3%A5

    >《鳴き声が人を呼ぶように聞こえるところから》古今伝授の三鳥の一。
    >カッコウといわれるが、ほかにウグイス・ホトトギス・ツツドリなどの説がある。


    この中でどれが一番イメージに近かったかですが、VY1さんは後半でその鳥の名前を歌ってくれています。
    もうここまで来ればどれがモデルかは・・・一つ一つ調べてみればわかるよね?

    あとこの曲中の火の鳥さん、秋生まれの設定です。
    冒頭、鳥さんは99回目の夏を通り過ぎようとしているんで、寿命がすぐ近いおばあちゃん。ババ鳥。
    零花ちゃんはあんなに綺麗に書いてくれてるけどね!不老不死だから綺麗なんだろうね!
    んで、秋に火の中に飛び込んで後半に出てくるロリ鳥(とirohaさんと零花ちゃんと言ってたんで・・・)として甦る。
    なんといっても秋という漢字の中には鳥が甦る為の"火"がありますし、秋という文字の成り立ちも、結構火の鳥にシンクロ出来るので。
    先ほど書いた古今伝授の3種の鳥にも、1匹秋を伝える鳥がおりますし。
    都鳥はロゴにいますし、歌詞の中にもひょっこり顔だしてます。詰め込みましたね常葉さん。

    ■夭夭・・・

    国語辞典に載っているままの意味で「若若しく美しいさま」
    火の鳥にこれほどしっくりくる漢字もないんじゃないかとおもいまして。
    それから、天が多少ひねくれたような字で、なんとなく、ああ(私の書く火の鳥)らしいなと・・・。
    irohaさんに常用漢字使いましょうねと言われ、あ、これ常用漢字じゃないんだって気がつきました・・・。


    □曲の流れがイマイチ分からないよ

    1
    火の鳥からみた人の世界
    人から見た火の鳥の姿
    火の鳥が人に対して思う事

    2
    火の鳥からみた神の世界
    神から見た火の鳥の姿
    火の鳥が神に対して思う事

    C
    火の鳥消滅
    炎の中から自分が決して行くことの出来ない世界をみつめる
    火の鳥復活

    ラスト


    とまぁこんな具合です。


    □リンちゃん成分が少ないよ

    当初、この曲はVY1のみ使用した曲の予定だったのですが、
    歌詞の流れが初期と大きく異なり
    成鳥が消滅し幼鳥になり甦るという流れをCメロだけで表現する中で、
    幼鳥を本当の子供のような声にはならないものかと思いまして。
    私が思いつきで「リンちゃんつかいません?」と希望を出してみたんです。
    この曲でCメロは非常に重要なターニングポイントなので、
    多分その時のirohaさんは大分動揺なさったんじゃないか思います・・・。
    というか、しておいででした。すいません。
    ミクさんつかうとかVY1の声をピッチ変えて幼くするとか、色々試されたんですが、
    VY1に似た力強さがあり幼さを感じる声ということでリンちゃんアペンドが採用となったわけです。
    そんなわけで、Cメロと一部コーラスを歌う事になったリンちゃんですが、
    火の鳥は幼鳥にならなければ完全復活はしませんから、彼女の出番は
    非っっっっ常に重要なのです。復活のシンボルなのです。
    リンちゃんのファンや、irohaさんの使うリンちゃんが好きな方にはご不満かもしれませんね・・・。


    □仕込んだネタはどれくらい?

    たくさんありますよ!
    零花ちゃんが絵でフラグを回収してくれたり、
    irohaさんが音でフラグを回収してくれてるものもたくさんありますが、
    動画を投稿した日を調べていただくと、1番に隠した数字が出てきたり
    投稿した時間は2番の中に隠れた計算式の答えだったり。
    火の鳥の性格のモデルになった主人公が活躍する物語のタイトルが少し入っていたり。
    (実はコメントでその名前を出してくださった方が居てすごい嬉しかったです)
    歌詞の中には鳥という漢字が3つあるとか、鳥そのものが3匹いるとか。
    三と鳥にかけたネタはたくさんあります。
    単純に私がそういう言葉遊びや計算や仕込が好きなだけです。
    分からなくても解釈に影響はしないと思いますが、見つけたらほくそえんでみてください~


    □制作秘話

          鳥は、何色の瞳で見つめるの?
          鳥は、何を想いながら 見つめるの?

    動画の紹介文ですが、これ曲の尺の調整上、カットされた歌詞です。
    唯一人間(というか私)目線で、曲作ってるときずっと念頭にあったものです。
    歌詞を作っている間、ずっと考えていた事です。
    神様でも、人間でもない。
    どこかの星で育った宇宙人程、人間の価値観に無理解でもなく、
    神話の時代から人間がほしかったモノを持っている鳥は
    どうして神の国ではなく人の時間枠で飛んでいるんだろう。
    作り終わった今でも、全部は分からないです。
    結局、私は火の鳥じゃなく人間だからです。
    そのド派手なヴィジュアルについては沢山伝承があるのに、
    火の鳥の性格や価値観については殆ど資料もなく、
    こういう存在だと固定するのにすごく時間がかかりました。
    ただ、人間的な感情で例えるなら、鳥のベースは喜怒哀楽 の "怒" が一番近いと思います。
    動画の中でもムスゥっとしている鳥さんがいますが、まさにあんな感じです。


    三鳥夭夭のあれやこれや-卵を羽化させ育てるまで


    この作品当初は、火の鳥が消滅していく様子を描いて終わる予定でした。
    というかそれでirohaさんに最終稿としてお渡ししていたのですが、
    3.11で被災し、当時の仕事で崩れてしまった家、死にかけた人、真っ黒な海の中に浮かぶ家を見て、
    あまりにもそれが私の中で大きく影を落とし、悔しくて悲しかったのです。
    でも負けず嫌いな私は絶対に甦ってやると、多分自分の人生で数少ない決意をひっそりとしていました。
    そんな決意をした後、私のPCの中でまだ陽の目も見ず眠っている、
    曲として羽化を待つ"卵"のようなテキストデータを見たとき、
    恐らく私が最も手間をかけ時間を書き練りあげるであろう作品が、消滅していくだけで終わるのはあまりにも悲しくて、
    irohaさんに歌詞の修正してもいいかの旨を聞き、許可頂いたその日には今のラスサビの軸を決めてしまいました。

    "見ているがいい。必ず復活してやる"

    誰に見ていろと思ったのかは分からないですけど・・・多分、地震にでしょうねぇ。
    甦るラストとなった"卵"を受け取った彼が果たしてどう思い羽化させたのかは、音を聞いていただければ皆さんもお分かりかと思います。
    iroha(sasaki)という音屋さんは、ご自分の思った事感じた事を理屈ではなく、私では大凡うかがい知れない感覚で素直に音に出す方です。
    そのirohaさんが、曲一つ生み出すのに1年かけてくださった。1年かけて卵を温めてくださった。
    あらためて、本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした。


    同じく、動画と絵を担当してくれた零花ちゃんにもお礼を言わなければいけないでしょう。
    irohaさんが羽化させてくれた三鳥という雛を育ててくれたのは、間違いなく彼女だからです。
    まず、どんな思いで曲を二人で作ったのかをゆっくりと説明しました。彼女は、真剣に私達の話を聞いてくれました。
    もしかしたら、今のニコニコ動画やボーカロイド曲の流れをみるに、"流行曲"ではないかもしれないが、
    思いだけはしっかりつめたからと。
    彼女がどれだけその思いに答えようと思ってくれていたかは、動画を観ればお分かりかと思います。
    そんな彼女も、ラストの鳥の表情をどうするかで、随分悩んでおいででした。
    鳥が人の変わりに天を見上げるように表現するべきか、それとも人を優しくみつめるか・・・。
    最終的には生まれ変わったばかりの火の鳥が、祈るような姿でもって
    神のいる天上より人に近い、"空"から人を優しく見ているような雰囲気になりました。
    時間という概念を背に、優しく微笑む火の鳥を、こんな綺麗に生み出してくれて、ありがとうございます。そして本当にお疲れ様でした。

    火の鳥は炎の中で滅びますが、やがて幼い姿で甦る。
    人間には寿命があるし、炎の中では肉体はただ滅びるだけだし、非時香果でも口にしない限り "その人"は甦れないけれど、
    皆と前に向かおうとさえすれば、自分の肉体は消えても、"その人"の魂や思いは次の世代に必ず繋げられるはず。
    過酷な運命も、神(自然)が人に下す残酷な采配も、いつかは必ず飛び越えられるから。
    どうか瞳から光を消さないで。
    そんな思いを込めて、三鳥さんを世に放っております。アラヤダカッコイイ言い方。




    いかがでしょうか?
    これにて三鳥あれやこれやは終了です。

    最後に、聞いて&見てくださった全ての方に感謝を!!

    常葉 円

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