【DTMガイド】 SONAR PLATINUM -DAW購入の手引き-
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【DTMガイド】 SONAR PLATINUM -DAW購入の手引き-

2017-01-04 02:00
    AIR です。

    「ボカロ曲が大好き!わたしも作りたい! でも、何から手をつければいいのか
    わからない」「音楽をPCで作りたい」「PCでレコーディングしてみたい」と
    いった方を対象にした記事です。音楽雑誌のインタビュー記事によるとDAWを
    選ぶ基準は「好きなアーティストが使っていたから」が多いです。記事の写真に
    PCの画面が映っていれば使っているDAWを調査できますし、記事のなかでも
    紹介されていたりします。または、私のように「このDAWに一目惚れした」と
    いった決め方でも問題ありません。本屋さんに行けば、3千円~5千円くらいの
    高いガイドブックが売られていますが、「どのグレードを購入すると良いのか?」
    といった個人的すぎる質問の回答を得ることはできないでしょう。都市在住なら
    豊富な知識を持った楽器屋さんの店員さんからアドバイスを得ることはできます。
    が、全員が恵まれた環境にいるとは限りません。私も最初につまずいた一人です。
    今回は「Cakewalk SONAR(ケークウォーク ソナー)」の購入の仕方を順番に
    説明します。



    【SONARの3つのグレード】
    機能に比例して、3種類が販売されています。やはり高い方ができることが多い
    です。独自の用語が使われていますので、一般の言葉に置き換えます。
     SONAR PLATINUM(ソナープラチナ):最上位。5万円前後。
     SONAR PROFESSIONAL(ソナープロフェッショナル):ミドル。2万5千円前後。
     SONAR ARTIST(ソナーアーティスト):エントリー。1万3千円前後。
    参考までに、税抜き実売価格も記しておきました。学生さんはアカデミック版を
    購入できる可能性があります。条件は「法人登録のある学校教育機関」ですので、
    自分にあわせたものを、購入しましょう。(参考価格は2017年1月現在のもの。)

    <参考リンク>
    SONARアカデミック版購入申込書
     https://tascam.jp/downloads/tascam/878/sonar_academic.pdf


    私のおすすめは「SONAR PLATINUM Lifetime Updates」の一択です。ただ通常は
    販売されていない製品です。詳細は、次項にて説明します。いつでも購入可能な
    ものからは「SONAR PLATINUM」の一択となります。楽器屋さんや通販サイトから
    パッケージ版が買えます。ポイントをもらえるお店で買うとお得な感じがします。

    最上位をおすすめしているのは「LTU」があるからというのもありますが、機能
    制限がないことで、ストレスなく使えるからです。多少は頑張ってでも手にした
    ほうが良いです。どうしても金銭的に無理な場合のみ、諦めてグレードを下げて
    いきます。というのも「Cakewalk SONAR」のグレード分けは適切でないからです。


    既に「DTM音源とDTMエフェクトのプラグインを、豊富に持っている人」は
    最も安い「SONAR ARTIST」がおすすめになります。なぜなら他のDAWと異なり、
    「Cakewalk SONAR」では最大トラック数や最大エフェクト数に上限のキャップが
    つけられていません。最上位モデルと同じオーディオエンジンが搭載されている
    ため「ProChannel」という「チャンネルストリップ機能が削減されている」以外
    では特に困ることが見当たらないからです。「チャンネルストリップ搭載以上」
    で選ぶとなると「SONAR PROFESSIONAL」がおすすめになります。ただし、機能は
    ありますが実装されているモジュールが少ないため、あくまでも妥協のグレード
    の位置づけです。基本的な本体の性能は最上位グレードのものと同等になります。

    参考までにプロチャンネルには、アナライザーつきEQをはじめとして、市販の
    アルゴリズムリバーブやIRリバーブやアンプシミュレーターや実機を再現した
    コンプレッサーなど、仮MIXから最終まで使えるものが豊富にそろっています。
    VSTプラグインとしてリニアフェイズのEQとマルチバンドコンプもあります。

    <参考リンク> ※プロチャンネル版はSONAR仕様になります。
    OVERLOUD BREVERB2 http://www.miyaji.co.jp/MID/product.php?item=BREVERB2
    OVERLOUD Rematrix http://www.miyaji.co.jp/MID/product.php?item=Rematrix
    OVERLOUD TH3 http://www.miyaji.co.jp/MID/product.php?item=TH3


    細かいことでは「Cakewalk SONAR」は「ARA(Audio Random Access)対応」です。
    「Celemony Melodyne(メロダイン)」というボーカルの音程やタイミングの補正
    プラグインが「PROFESSIONAL/PLATINUM」に付属しますが、このソフトの利用は、
    最初にオーディオ波形を一度メロダインに読み込ませる手続きがいります。その
    時間は5分の歌なら5分かかりますので、作業効率が著しく低下します。しかし、
    「Cakewalk SONAR」はメロダインにネイティブ対応ですので、読み込み作業なく、
    シームレスに編集に入れます。また、プラグイン規格の「VST3」に全グレードが
    対応していますので、前述しましたようにプラグインを豊富に所有している方や、
    他のDAWからの乗り換え組の場合は、「SONAR ARTIST」でも良かったりします。

    <参考リンク>
    Celemony Melodyne 4 http://www.celemony.com/ja/melodyne/new-in-melodyne-4
    (私の環境では最上位版の「Melodyne 4 studio」でも正常に動作しています。)


    まとめます。最終的に「SONAR PLATINUM Lifetime Updates」がゴールになります。
    もしキャンペーン中でしたら「ソナープラチナLTU」一択で迷いはありません。
    しかしキャンペーン中でなければ「PROFESSIONAL」を購入して操作になれておき、
    キャンペーンが始まったときに「LTU加入」することでゴールに到達できます。

    今からDTMを始めようという方の場合は、導入トラブルや相性の調査の手間が
    ありますから、オールインワンパッケージの「SONAR PLATINUM」を購入してみる
    のが、最適解になります。「Addictive Drums 2」も3キット分を選択できますし、
    付属音源もGM2準拠の総合音源やサンプラーなど、最初のうちは困らない程度
    のものがついています。ただしDTMですから、いずれは拡張を避けられません。
    ボカロ曲に憧れている方なら、おそらく最初に買うものは「初音ミク V4X」です。
    対応編集ソフトが必要になりますが、無料のピアプロスタジオならVST経由で
    DTM音源のように扱えます。編集内容はプロジェクト内に同時に保存されます。

    オーディオインタフェースも必要になりますが、付属は「SONAR X3LE」と古くて、
    ここからのアップグレードは割高で踏み台に使えません。付属を当てにしないで、
    ご自身の予算にあわせて、気に入った性能やデザインの物を選んでみてください。


    <参考リンク>
    シリーズラインナップ https://tascam.jp/jp/product/sonar/spec
    ライセンス価格一覧 https://tascam.jp/jp/support/cakewalk/sonarprice
    Addictive Drums 2 の試聴 http://www.h-resolution.com/xlnaudio/top.php
    初音ミクV4X http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/mikuv4xb.jsp
    ピアプロスタジオ http://piaprostudio.com/?page_id=28



    【ソフトウェア利用ライセンスの概要】
    日本代理店のタスカムの記事を読んでも、なかなかわかりにくいライセンスです。
    メンバーシップ制度について、日本一わかりやすく簡単に説明します。あわせて、
    お得な買い方を提案してみます。

     サブスクリプション:利用期間中しか使えません。いわゆるレンタル方式です。
     メンバーシップ制度:利用期間後は、その時のバージョンを継続利用可能です。
               更新方法は1ヶ月と12ヶ月の2つのプランがあります。

    勘違いされやすいですが、SONARはサブスクリプションのソフトではありません。
    SONARはメンバーシップ制度のソフトです。利用期間が過ぎても、没収されません。
    しかし「SONAR PLATINUM」の更新料は2万4千円ですので、使い続けるには高額
    ソフトに感じます。他のDAWも大型アップデートが同じくらいの料金ですので、
    飛び抜けて高いDAWというわけではありませんが、救済措置が用意されました。
    SONARには「LTU(ライフタイムフリーアップデート)」というプランがあります。
    これはアップデートが生涯無料という内容です。利用期限が、「∞」になります。
    「どうしてもSONARがあわなかったので、他に浮気する」といった場合でもLTU
    でしたら常に最新状態になるため「浮気から戻ることも併用も自由」にできます。

    <参考リンク>
    メンバーシップ制とは? https://tascam.jp/jp/support/cakewalk/membership



    【インストールとアップデートの手順】
    DTMが初めてですとかPCもイマイチという方でも、SONARのインストールや
    アップデートは簡単に行えます。説明書に従って、ケークウォークアカウントを
    作成します。「Cakewalk Command Center」という専用ソフトをダウンロードして、
    インストールします。「SONAR」のインストールの完了までは、ほぼ全自動です。
    すごく簡単です。ユーザーが管理するのはログインIDとパスワードくらいです。

    現在は月刊ペースで「新機能+不具合修正パッチ」が提供されています。適用の
    タイミングはユーザーが選べます。「Cakewalk Command Center」から「更新」を
    実行したときに、適用されます。また、適用後に不具合があった場合は、以前の
    状態に戻すこともできます。更新に使われたファイルはCドライブに保存されて
    います。
     ファイルの場所⇒「C:\ProgramData\Cakewalk\Command Center\Downloads」
    オフラインインストーラーになりますので欲しい人は個人で保管しておくと良い
    でしょう。Cドライブが圧迫されますので古いものなら自己責任で削除できます。

    アクティベーションはオンラインで実行されますので何もしなくても完了します。
    もしPCがインターネットに接続されていない場合も、リターンファイル方式で
    アクティベーションできます。X3以前のバージョンに比べて、簡単になりました。



    【スペックとPCへの負荷】
    最近のDAWは一画面化がトレンドになっていますがSONARは「Xシリーズ」以降
    「わかりやすい/扱いやすい/覚えやすい」優れたユーザーインターフェースを
    採用しています。一画面化について、簡単に説明しておきます。DAWで楽曲を
    制作するときは、複数のビュー(画面の見え方)を切り替えて、作業を進めます。
     主なビュー
    ・トラックビュー:全体の俯瞰図
    ・ピアノロールビュー:MIDIの打ち込み
    ・スコアビュー:MIDIの状態の楽譜確認
    ・ミックスビュー:コンソール、ミキサー類
    これらは画面下部の「ドック」に格納されていて、タブの切り替え操作で画面の
    表示を変更できます。最大画面にして使えますので、FHD(1920×1080以上)
    が推奨になっていますが、ノートPCの狭い画面のなかでも作業を進められます。

    PCへの負荷ですが、比較的軽量なソフトと言えます。昨年のアップデートにて、
    プラグインエフェクトの負荷分散処理のオプションが実装されました。画期的な
    アップデートで、マルチコアCPUに適切に負荷を分散するため、本来であれば
    オーディオエンジンがドロップアウトしてしまう内容の高負荷なプロジェクトが
    動作を続けるなど、他のDAWよりも耐久性が格段に上であるものになりました。

    <参考リンク>
    動作条件 https://tascam.jp/jp/product/sonar/spec



    【「Cakewalk SONAR」の魅力】
    最後になりますが私が愛用する「Cakewalk SONAR」の魅力について語ってみます。
    私は「バージョン8→8.5→X1→X1拡張→X2→X3→無印(ソナプラLTU)」経歴
    の経験者です。初音ミクV3を購入したときにプレゼントされたYAMAHA Cubase7LE
    も併用していますが、個人的には「SONAR」のほうが圧倒的に使いやすく感じます。
    また起動速度ひとつとってみても、圧倒的なスピードの差を見せつけてくれます。
    しかし使いやすくするのも、使いにくいまま使い続けるのも、ユーザー次第です。

    ・キーバインド
    「SONARの本領発揮は、自分好みにキーボードショートカットを設定してから」に
    なります。これをしないと話になりません。私のように完成されたアサイン設定
    ができあがっている場合と、新規購入者の「SONAR」は「別物」といって過言では
    ありません。たとえば、各ビューの切り替えをキー1つでできるのもそうですし、
    ピアノロールのグリッド分解能の切り替えを、キーで行えるようにしておくのも
    快適化への第一歩です。それから、プラグインリストの編集を自分好みにできる
    のも「SONARの強み」です。変更内容はレイアウトファイルとして保存されます。
    よく使うプラグインの順番に並べることも一つですし、フォルダに入れて整理も
    大事ですし、「LP EQ(やや高負荷)」のように、プラグイン名にメモ書きをして
    おけるのも「SONARの強み」です。「SONARは職人の道具」の域に達しています。

    ・音の良さ
    それから他社のように大々的に宣伝されませんが、「SONAR」の「音の良さ」は
    セールスポイントです。「64bit倍精度エンジン」で音が処理されていますので、
    心地よい音で作業ができます。また昨年のアップデートにて、エフェクトに使う
    プラグインの音質を、アップサンプリングする機能が搭載されました。完成した
    作品を書き出すときに設定することで、簡単に音質を向上させることができます。
    余談ではありますが、よくDTM初心者が「制作中の音と書き出した音が違う」
    と嘆いていますが、「SONAR」には同じ音にする設定があるため、心配無用です。

    ・天才ヘルプ
    初心者に「SONAR」をおすすめする理由も記しておきます。東京でしたら音楽の
    専門学校が豊富にありますから、「習う」ことができます。冒頭でも述べました
    ように、全員が恵まれた環境にいるとは限りません。多くのDTMerは自習を
    することになります。インターネットで情報を集めたり、掲示板で質問をしたり
    するくらいでしょう。しかし「SONAR」には「天才ヘルプ」が搭載されています。
    この意味は、通常のソフトでしたらヘルプファイルはあくまでもヘルプの書類の
    ため、読みたいページを自分で探さなければなりません。しかし初心者にそれは
    酷な話です。「SONAR」のヘルプは天才ですから、「困った画面でF1キーを押す」
    ことで、該当箇所のページでヘルプが表示されます。関係ありそうなリンク先も
    ついていますので、だいたいの困った症状は「自力で解決」することができます。
    また、当然のことですが「完全に日本語ローカライズされている」のも強みです。



    【まとめ】
    現在の日本の代理店はタスカムです。「SONAR X2」までのローランド時代と違い、
    サポートで気分を害することが多いでしょう。ローランドのサポートが良すぎた
    ために、比較してしまうのは仕方がないことです。親身に対応してくれないのが
    普通なのかもしれません。しかし、悪いことばかりでもないと見方を変えました。
    タスカムの親会社はレスポールという世界的に有名なエレキギターのメーカーの
    ギブソン社です。ギブソン社にしてみれば「ウチも楽器メーカーだしPC作曲の
    ソフトあればいいな」「DAW部門が売れなくてもギターの宣伝になればいい」
    程度に考えている可能性があります。「LTU」プランが発表されたときに私は
    「ユーザーがLTU化したら収益源がなくなるのでは?」と疑ってしまいました。
    しかし「生涯アップデート無料」なら、サブDAWとして購入するユーザー増を
    狙った経営戦略と読み直しました。実際に、長期的にみると、お得であることに
    間違いはありません。DAWは落ちる落ちると言われますが、落ちるときはどの
    DAWでも不正終了します。しかし「SONAR」では、復旧用プログラムが直ちに
    作動してプロジェクトが復帰します。自分でもこまめにセーブする習慣があれば、
    事故を防げます。最近のDAWは機能の真似ばかりで、どれでも似たようなもの
    になりました。そのような中でも私が「SONAR PLATINUM Lifetime Updates」を
    最適解と思うのは初心者に優しい設計だからです。参考になりましたら幸いです。



    <参考の動画>
    2016-12-25公開
    【DTMレポート2016】『なぜ、読者は3日で作曲できるか』(2016)
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm30298733
    DTM入門ガイダンスの動画です。これから始める人と、挫折した人に向けて。

    <過去の記事>
    2016-01-22公開
    反撃のアップグレード! DTMの逆襲! SONARユーザーは忍耐だよ!
    http://ch.nicovideo.jp/AIR01/blomaga/ar954854
    2015-03-08公開
    怒りのアップグレード! DTM地獄! SONARユーザーは忍耐だよ!
    http://ch.nicovideo.jp/AIR01/blomaga/ar623914
    2014-03-08公開
    DTMのお話。SONAR X4 に望んでいる内容はこれです!
    http://ch.nicovideo.jp/AIR01/blomaga/ar477315


    ◆◇◆◇◆ お知らせです ◆◇◆◇◆
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    http://com.nicovideo.jp/community/co2282621
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    最後まで見てくれて、ありがとうございます。

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