• 武術と殺陣の違い(2017.4.28)

    2017-05-01 00:43
    Twitter モーメントからの転載。
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    混同されやすい武術と殺陣の違いを個人的見地から書きました。

     今日は空いた時間に半身の動きを探ってたんだけど、剣術と足技を使う体術とでは半身に構えた時の後ろ足の前の出し方が違うのね。
     知ってる方は知ってる話かと思うんだけど、だいたいの古武道流派の指導ってそこまで追及しないところが多いと思うので。

     例えば半身で霞みに構えた時、前方の相手に近付く時は体の前の方に足を置き、足刀や後ろ蹴りを使う際は体の後ろに歩を進める。

     前者は斬りつける時に相手に正面を向ける必要がある事と進む方向に前足の爪先を向けておく必要がある為、体の前に後ろ足を進める。

     変わって足刀類の足技にいく場合は相手に背中を見せる必要がある事と、蹴りを前足で繰り出す際は前足の爪先がクロスした後ろ足の邪魔にならない様に後ろ足を背中側から歩を進める。

     ちょっとした事なんだけど、曖昧にしがちな動きに理を求める事で素早さがかなり変わってくる。
     動きに理を求めていくのは中国武術から学んだ考え方。

     あと、殺陣と武術の違い。
     例外もあるけど基本的には次のとおり。

    武術:
    相手の力をゼロにできる位置取りをする。

    殺陣:
    人に動きを見せないといけないので、お互いの攻撃のベクトルが最大値に近いところで剣を交える。

    武術:
    相手に動きを悟られない為に必要最小限の動きを追求する。よって傍目から見ると何が起こったか解らない。

    殺陣:
    人に動きを見せないといけないので、1つの動作に余計な動きをつける。傍目からみると普通に殴りにいく動作でもダイナミックに見せる事ができる。

     だから武術系の方が殺陣をやろうとすると見える動きが少ないので素人目から見ると見応えがなかったり、それを補う為に曲芸的な大技に頼ろうとする。

     殺陣系の方の場合は物理的に1番危ないところで刀などの危ない物を振り回しているので、視覚的なトリックや舞台の使い方を学ぶ必要があるし、危ない事をしているという自覚は必要だと思う。

     素人さんが1番興味を持つ「どちらが強いの?」に関しては武術系の方はしっかり稽古をすると同時に筋力や体力も付けておかないと、筋力だけで殴りつけてくる素人にあっさりやられてしまうものです。



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  • 現代の忍術使いになる為には

    2016-08-28 09:56
    つい最近、某件で大きな忍術が見事に決まり、主にスポンサー的な地域に恩返しができたかなといったところです。
     詳細を話すと騒ぎになりそうなのでここまでとしておきますが、公の場で喋るとしたら10年後くらいかなと考えております。

     そんな近況から忍術(≒兵法・戦術)について少し考察しておきます。

     近頃、第2の「江戸しぐさ」と呼ばれる事もある忍者業界ですが、主に海外の方では真摯に研究していらっしゃる方が多い様に感じます。
     そんな方向けに少しでも参考になると良いのですが、約50年前に起きた忍者ブームの時はまだ情報の収集が主な作業であった為か、現在より参考になる情報が多い様な気がします。
     
     手裏剣や水遁の術など細かい道具や忍術に目が行きがちですが、大きな忍術を成功させる為に道具や細かいテクニックがあったので、もっと大きな成功を生み出す忍術の研究も必要です。

     「忍者とはこうである」と作られたところが多いのですが、現代でも通用する忍術を考えた場合、別に手裏剣や水遁の術を使う必要もなく、現代は現代なりの道具やテクニックを使うべきと考えます。

     今回の件では某流派の5代目から聞いた忍術の要訣が非常に身に染みました。

     古い郷土史や忍者研究は文章には残っていても実際のニュアンスが伝わっていない事が多くなってきています。これは執筆者が高齢で次世代に伝える機会を無くしてしまい、文字だけは残ったと言った感じで、伝わらなかったニュアンスを理解するのはなかなか難しい作業になります。

     以前、某流派の取材に行った時に、忍術を持つ流派を追っていた海外からの取材クルーの話を聞いたのですが、多くの流派を見る事で真実を見つけ出す可能性が高くなる様です。
     現実でも通用する忍術を身に付けたい時は実際に活動していた流派や組織にコンタクトを取り、実際の目で見て回ると非常に為になるかもしれませんよ。

     と、話の核をぼかした為、完全に謎記事になりましたが、この話から何か響いてくる方がいらっしゃいましたら昔の書籍を引っ張り出して、現在でも残っているところがあるかは不明ですが、可能な限り忍術流派や組織に会ってみるのが良いでしょうね。


    ==さつま忍者研究会活動報告(2016.8.28.)==
    ●薩露交流促進協議会のパーティーに出席。駐日ロシア連邦ビリチェーフスキー・ドミトリー公使参事官とお会いしました。(2016.8.9.)


    ※薩摩では独自の呪術がある為、印を少し変えてます。

    ●鹿児島県日置市でチャンバラ教室を開催。親子約50名が参加して下さいました。(2016.8.12.)

    ●桜島ビジターセンターにて不定期で月1,2回程度、手裏剣打ち体験や忍者パフォーマンスを行っています。(8月は忙しくてさぼってしまいましたが、9月は行おうと思います。)

    ●鹿児島で活動中の漫画家「藤川多紀」さんが私のイラストを描いて下さいました。



    ●毎月第3木曜日19~20時。鹿児島アリーナで女性限定の無料チャンバラ講習会を開いています。興味のある方はツイッターアカウント( @BAN_kagoshima)までリプ下さい。

    ●漫画家の横山仁さんが「幕末ゾンビ」という作品で薩摩忍者を描いて下さっていました。現在2巻まで発売中。3巻が最終巻になるという事です。






  • 初めてチャンバラパフォーマンスをする上でのポイント

    2016-05-29 13:24
    【ニュース:戸隠流忍術宗家の記者会見が開催されます

     ニコ生で記者会見の様子が生中継されます。
     2016年5月31日(火)12:30より(開場は12:20から)。
     以下サイトより「戸隠流忍法の歴史」の抜粋です。
    『戸隠流忍法の歴史』
     平安時代末期、木曾(現在の長野県)の戸隠山で、修験道や飛鳥術、旋盤投術といった技を身につけ、源義仲(源頼朝の従兄弟)に仕えた仁科大助(戸隠大助)が始祖とされています。
     鎌倉幕府の樹立が決定的となる1180年から1185年にかけての大規模な内乱「治承・寿永の乱」、その内乱の後期1184年「粟津の戦い」で源頼朝軍と戦った源義仲が討ち死にしてしまい、戸隠大助は伊賀に逃れました。そのとき叔父の霞隠道士をたよって伊賀流忍法を習得後に戸隠流忍法を完成させました。その34代目が初見良昭・現宗家です。



    【チャンバラパフォーマンスをする上でのポイント】



    ==武術とパフォーマンスの違い==
     さて今回の本題に移ります。

     現在鹿児島で初心者向けのチャンバラ講習をしています。
     毎月第3木曜日に女性向け無料講習の他は依頼に応じて有料講習を行っています。

     私の経歴としては、アクションに関しては鹿児島にあった某映画会社系列の企画会社で特撮物のアクターをアルバイトでやっておりまして、武術に関しては鹿児島県に残る某古武道流派と某中国武術研究会で技を磨き、異種格闘技の試合にも何回か出場しておりました。

     武術とパフォーマンスの殺陣を混同して考えていらっしゃる方が多いので、私の考える相違点は下記の様になります。
    1. 武術の場合は1挙動で行う動作をパフォーマンスの場合は複数動作で行う。
    2. 武術は「見えない動作」を目指すがパフォーマンスは「見える動作」を目指す。
     この事についての詳しい話は後日記載していこうと思います。


    ==初心者に教える際のポイント== 
     初めて刀を握りパフォーマンスをする方は緊張してなかなか体が動かないものです。
     いろいろと教える事は多いのですが、初めに教える量が多すぎると考え込んでしまって更に動けなくなるものです。
     私のところではまず下記のポイントをおさえます。 
    1. 武器を伸びやかに使う方法を教える。
    2. 初めは構えを取らせない。
    3. 切り抜ける動作を覚えさせる。
    4. 練習時もパフォーマンスの範囲を限定する。
     体が動かない上に、1本の刀を2本の手で持っている訳ですから体の可動域が限定され更に動けない状況になっています。
     パフォーマンスとしては固定された場所で刀を打ち合っているよりも、ステージをいっぱいに使い大きな動作で動き回った方が見栄えがするものです。

     武器の取り扱いについては中国武術の練習方法を少し取り入れながら大きく滑らかに動かす練習を。
     ステージ上での移動については、練習時に構えを無くす事で初心者が構えを取る事で後ろに行きやすい重心を前へ。対象を切り抜ける動作を覚えてもらう事でステージを自由に動ける術を身に付ける事になります。
     4番については、動ける様になるとステージが無いものとして動き回ってしまう為、それを防止する意味合いがあります。