• 初めてチャンバラパフォーマンスをする上でのポイント

    2016-05-29 13:24
    【ニュース:戸隠流忍術宗家の記者会見が開催されます

     ニコ生で記者会見の様子が生中継されます。
     2016年5月31日(火)12:30より(開場は12:20から)。
     以下サイトより「戸隠流忍法の歴史」の抜粋です。
    『戸隠流忍法の歴史』
     平安時代末期、木曾(現在の長野県)の戸隠山で、修験道や飛鳥術、旋盤投術といった技を身につけ、源義仲(源頼朝の従兄弟)に仕えた仁科大助(戸隠大助)が始祖とされています。
     鎌倉幕府の樹立が決定的となる1180年から1185年にかけての大規模な内乱「治承・寿永の乱」、その内乱の後期1184年「粟津の戦い」で源頼朝軍と戦った源義仲が討ち死にしてしまい、戸隠大助は伊賀に逃れました。そのとき叔父の霞隠道士をたよって伊賀流忍法を習得後に戸隠流忍法を完成させました。その34代目が初見良昭・現宗家です。



    【チャンバラパフォーマンスをする上でのポイント】



    ==武術とパフォーマンスの違い==
     さて今回の本題に移ります。

     現在鹿児島で初心者向けのチャンバラ講習をしています。
     毎月第3木曜日に女性向け無料講習の他は依頼に応じて有料講習を行っています。

     私の経歴としては、アクションに関しては鹿児島にあった某映画会社系列の企画会社で特撮物のアクターをアルバイトでやっておりまして、武術に関しては鹿児島県に残る某古武道流派と某中国武術研究会で技を磨き、異種格闘技の試合にも何回か出場しておりました。

     武術とパフォーマンスの殺陣を混同して考えていらっしゃる方が多いので、私の考える相違点は下記の様になります。
    1. 武術の場合は1挙動で行う動作をパフォーマンスの場合は複数動作で行う。
    2. 武術は「見えない動作」を目指すがパフォーマンスは「見える動作」を目指す。
     この事についての詳しい話は後日記載していこうと思います。


    ==初心者に教える際のポイント== 
     初めて刀を握りパフォーマンスをする方は緊張してなかなか体が動かないものです。
     いろいろと教える事は多いのですが、初めに教える量が多すぎると考え込んでしまって更に動けなくなるものです。
     私のところではまず下記のポイントをおさえます。 
    1. 武器を伸びやかに使う方法を教える。
    2. 初めは構えを取らせない。
    3. 切り抜ける動作を覚えさせる。
    4. 練習時もパフォーマンスの範囲を限定する。
     体が動かない上に、1本の刀を2本の手で持っている訳ですから体の可動域が限定され更に動けない状況になっています。
     パフォーマンスとしては固定された場所で刀を打ち合っているよりも、ステージをいっぱいに使い大きな動作で動き回った方が見栄えがするものです。

     武器の取り扱いについては中国武術の練習方法を少し取り入れながら大きく滑らかに動かす練習を。
     ステージ上での移動については、練習時に構えを無くす事で初心者が構えを取る事で後ろに行きやすい重心を前へ。対象を切り抜ける動作を覚えてもらう事でステージを自由に動ける術を身に付ける事になります。
     4番については、動ける様になるとステージが無いものとして動き回ってしまう為、それを防止する意味合いがあります。



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  • 本当に忍者ブームなのか?

    2016-05-18 10:13
    【久々の投稿です】
     約3か月ぶりに再開します。
     この間、調査依頼やコンテンツ制作、先日起こった地震などの影響でこっちに取られる時間がありませんでした。
     地震の影響で大きなところでは熊本・大分。九州で考えても建物の崩壊は無かったところでも経済的な打撃が大きい状況です。
     まぁ、しばらくはこの打撃からの速やかな回復が図れる様、研究した忍術を元にWalker plusでの情報発信や組織間の情報交換のお手伝いなどに時間を割く状況が続くと思います。


    【『忍者の歴史』が発刊されました】
     先日、忍者学の第1人者である三重大学の山田雄司先生による『忍者の歴史』が発刊されました。
     まだ途中までしか読んでいないのですが、忍者を観光や地域振興に取り入れようと考えている方には必携の書となっています。

     とかく眉唾物の情報が多い忍者界隈。歴史認識が滅茶苦茶になっているところや、内容が幼稚でもう保母さん主体でやらせてターゲットを幼児に据えた方が良いのでは?と思えるところがあります。
     
     この本はしっかりとした歴史認識に基づき、学問的分野として忍びの歴史・文化を解説しています。
     本来するべきであった忍者振興の方向性が示された本と言って良いかもしれません。
     南九州に関しても、鹿児島県から年2冊のペースで出ている鹿児島県史料集を元に紹介されているエピソードもあります。
     この本で紹介される歴史・文化の見方が全国に普及してれば、忍者文化がもっと知的で高等な文化として一般に迎え入れられてたかもしれませんね。


    【もう少し教養のある文化にならないものか?】
     少し前の話になるのですが、「くのいち」の語源で「女」という字を崩したところからではなく、「穴が男性よりひとつ多いから」という説が本当だとする話が最もらしく語られている時期がありました。
     万川集海にあたれば「くのいち」に対する「たぢから(田+力)」の話が出てくるので、その説の信憑性は薄いと判ります。
     忍者関連に関わる方の多くが「基礎となる書物から学んでいない」事と、「他の方が知らない知識を好むという風潮」がある為、未だに眉唾な文化として捉えられる事が多いのではと考えます。

     少し前、忍者の本場で出版業をしている方と話をする機会があったのですが、開口一番「学者の話って面白くないじゃないですか!」と言われたのには驚きました。
     その話を一般の方にも楽しく読んで貰う工夫を考えるのが編集の仕事だと思うのですが、完全に投げてしまっているんですよね。
     
     忍者文化はもっと工夫をすれば(今まで光の当たらなかった歴史や文化にスポットを当てる手段になり得る)高等な教養として全国的な拡がり作る事が可能ですし、自然科学の分野にも良い影響を与えられると思います。
     
     こちらとしても、もっと高度な文化内容を発表したくても一般の印象が低い為、新しいくくりを作って発表した方が良いのかな?と考えているところでもあります。


    【本当は忍者ブームでは無いでしょ?】
     観光系の方々が勘違いしているのは「忍者ブームが来ている」と考えている事。
     実際忍者イベントをやって成功しているところは全国でどれくらいあるでしょう?
     本当に人気があるのは勘違いの元になっているアニメやゲームなどの人気であり、忍者ブームとは言えないのではないでしょうか?
     ですから、忍者イベントを開催するよりはそのアニメやゲームなどの企画展類を行った方が集客が出てきます。

     状況把握がしっかりしていないと無駄な時間と予算を取られがちです。
     本当に人気があるのは何なのか?本当の歴史・文化はどれなのか?これから向かわなければならない方向性はどちらなのか?という事をしっかりと見極めた上で行動をしていく必要があるのではないでしょうか?


     
     
  • 国も支援に乗り出した忍者観光。地元に取り入れるにはどうするか?

    2016-02-26 11:14
    【国が忍者観光を支援するというニュースが流れました】
     先日、忍者観光に国が支援する旨のニュースが流れました。
    関連ページ:「忍者」外国人に超人気 国も支援の「手裏剣観光」(2016/02/22 15:51)(テレビ朝日HP)
     下記リンクは国土交通省観光庁のページです。掲載のグラフから年々日本への観光客が増えている事が解ります。
    関連ページ:出入国者数(国土交通省観光庁HP)

    【忍者の文化がない街にも忍者コンテンツを取り入れても良いの?】
     三重県の伊賀や滋賀県の甲賀は元々忍者コンテンツの中心にあった街は良いですが、その他の街でも海外からのお客様に人気があるのであれば是非とも取り入れたい事でしょう。
     しかし、突然今まで無かった歴史コンテンツを観光に入れてしまうと、今まで築いてきた文化観光に違和感を生じてしまいますね。
     遠方から高額な旅費や長い時間を使っていらっしゃる旅行者はその土地の『本物』を求めていらっしゃっています。下手に取り入れれば今まで築いてきた文化に対する信頼が失われ、その街のグルメや工芸品に関しても偽物ではないか!?という疑いが掛かってしまいます。
     「面白いから始めました。」では幼稚園や保育園の子供たちまでなら良いでしょうが、いい大人で本物の文化や食などを求めて来る方々にとっては非常に失礼です。

    【では、忍者の文化がない街に忍者コンテンツを取り入れるには?】
     『さつま忍者研究会』では『忍者』という《キャラクター》よりも《文化》を重視しています。
     伊賀忍者と言われる「服部半蔵」。実際の姿は徳川に仕える一武将であったと言われています。
     江戸時代の日本の職業はおおまかに分けて武士・農民・大工などの職人・商人(士農工商)です。
     お茶やお花の文化は古来より権力者に優遇されてきましたので、「うちの家系はお茶の家系でね」とか「お花の家系でね」というのはまれにありますが、士農工商以外の職業では本場でもない限りまず無いものです。
     このキャラクター化(擬人化)している忍者文化を分解して考え、元からある歴史文化に照合させていく作業が必要になってきます。これを私は『薩摩忍者研究理論』と呼んでいます。

    【薩摩忍者研究理論とは?】
     簡単に言うと『忍者』というキャラクターや文化を構成する要素を分解して、地元にある文化に照合しながら研究する理論です。
     これをする事により、地元で伝承が失われつつある民俗研究を進めたり、日の当たらなかった文化を再構築してひとつのコンテンツとして提供する事ができる様になります。
     今回のテーマは「忍者文化の無い場所で忍者コンテンツを取り入れるには?」ですから、例えば「からくり屋敷」「隠し道具」「スパイ戦」といった忍者を連想される様な歴史や文化はないでしょうか?これに「伊賀や甲賀には忍者というものがいたのだけど、それに似た様なものがうちの街にもある」という切り口から地元の歴史や文化を説明していくという手法がやりやすいと思います。
     もちろん『薩摩忍者研究理論』に慣れてくればもっと発展させたコンテンツの提供も可能になってきます。

    【元々手裏剣は忍者の専売特許ではなかった】
     忍者=手裏剣のイメージが固定化されたのが、伊賀の忍者博物館ができたりテレビドラマ『隠密剣士』が流行った時期の様です。元は忍者の専売特許ではなく様々な流派の隠し武器であったり、手裏剣専門流派があったりします。
     これに限らず、マイナーな一般文化をどんどん面白おかしく取り込んでいって今の忍者イメージができているところもありますので、それを分解して元の形に構成しなおす事により忍者のキャラクターを利用して地元の歴史や文化を説明する事ができる様になるのです。