• 現代の忍術使いになる為には

    2016-08-28 09:56
    つい最近、某件で大きな忍術が見事に決まり、主にスポンサー的な地域に恩返しができたかなといったところです。
     詳細を話すと騒ぎになりそうなのでここまでとしておきますが、公の場で喋るとしたら10年後くらいかなと考えております。

     そんな近況から忍術(≒兵法・戦術)について少し考察しておきます。

     近頃、第2の「江戸しぐさ」と呼ばれる事もある忍者業界ですが、主に海外の方では真摯に研究していらっしゃる方が多い様に感じます。
     そんな方向けに少しでも参考になると良いのですが、約50年前に起きた忍者ブームの時はまだ情報の収集が主な作業であった為か、現在より参考になる情報が多い様な気がします。
     
     手裏剣や水遁の術など細かい道具や忍術に目が行きがちですが、大きな忍術を成功させる為に道具や細かいテクニックがあったので、もっと大きな成功を生み出す忍術の研究も必要です。

     「忍者とはこうである」と作られたところが多いのですが、現代でも通用する忍術を考えた場合、別に手裏剣や水遁の術を使う必要もなく、現代は現代なりの道具やテクニックを使うべきと考えます。

     今回の件では某流派の5代目から聞いた忍術の要訣が非常に身に染みました。

     古い郷土史や忍者研究は文章には残っていても実際のニュアンスが伝わっていない事が多くなってきています。これは執筆者が高齢で次世代に伝える機会を無くしてしまい、文字だけは残ったと言った感じで、伝わらなかったニュアンスを理解するのはなかなか難しい作業になります。

     以前、某流派の取材に行った時に、忍術を持つ流派を追っていた海外からの取材クルーの話を聞いたのですが、多くの流派を見る事で真実を見つけ出す可能性が高くなる様です。
     現実でも通用する忍術を身に付けたい時は実際に活動していた流派や組織にコンタクトを取り、実際の目で見て回ると非常に為になるかもしれませんよ。

     と、話の核をぼかした為、完全に謎記事になりましたが、この話から何か響いてくる方がいらっしゃいましたら昔の書籍を引っ張り出して、現在でも残っているところがあるかは不明ですが、可能な限り忍術流派や組織に会ってみるのが良いでしょうね。


    ==さつま忍者研究会活動報告(2016.8.28.)==
    ●薩露交流促進協議会のパーティーに出席。駐日ロシア連邦ビリチェーフスキー・ドミトリー公使参事官とお会いしました。(2016.8.9.)


    ※薩摩では独自の呪術がある為、印を少し変えてます。

    ●鹿児島県日置市でチャンバラ教室を開催。親子約50名が参加して下さいました。(2016.8.12.)

    ●桜島ビジターセンターにて不定期で月1,2回程度、手裏剣打ち体験や忍者パフォーマンスを行っています。(8月は忙しくてさぼってしまいましたが、9月は行おうと思います。)

    ●鹿児島で活動中の漫画家「藤川多紀」さんが私のイラストを描いて下さいました。



    ●毎月第3木曜日19~20時。鹿児島アリーナで女性限定の無料チャンバラ講習会を開いています。興味のある方はツイッターアカウント( @BAN_kagoshima)までリプ下さい。

    ●漫画家の横山仁さんが「幕末ゾンビ」という作品で薩摩忍者を描いて下さっていました。現在2巻まで発売中。3巻が最終巻になるという事です。






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  • 初めてチャンバラパフォーマンスをする上でのポイント

    2016-05-29 13:24
    【ニュース:戸隠流忍術宗家の記者会見が開催されます

     ニコ生で記者会見の様子が生中継されます。
     2016年5月31日(火)12:30より(開場は12:20から)。
     以下サイトより「戸隠流忍法の歴史」の抜粋です。
    『戸隠流忍法の歴史』
     平安時代末期、木曾(現在の長野県)の戸隠山で、修験道や飛鳥術、旋盤投術といった技を身につけ、源義仲(源頼朝の従兄弟)に仕えた仁科大助(戸隠大助)が始祖とされています。
     鎌倉幕府の樹立が決定的となる1180年から1185年にかけての大規模な内乱「治承・寿永の乱」、その内乱の後期1184年「粟津の戦い」で源頼朝軍と戦った源義仲が討ち死にしてしまい、戸隠大助は伊賀に逃れました。そのとき叔父の霞隠道士をたよって伊賀流忍法を習得後に戸隠流忍法を完成させました。その34代目が初見良昭・現宗家です。



    【チャンバラパフォーマンスをする上でのポイント】



    ==武術とパフォーマンスの違い==
     さて今回の本題に移ります。

     現在鹿児島で初心者向けのチャンバラ講習をしています。
     毎月第3木曜日に女性向け無料講習の他は依頼に応じて有料講習を行っています。

     私の経歴としては、アクションに関しては鹿児島にあった某映画会社系列の企画会社で特撮物のアクターをアルバイトでやっておりまして、武術に関しては鹿児島県に残る某古武道流派と某中国武術研究会で技を磨き、異種格闘技の試合にも何回か出場しておりました。

     武術とパフォーマンスの殺陣を混同して考えていらっしゃる方が多いので、私の考える相違点は下記の様になります。
    1. 武術の場合は1挙動で行う動作をパフォーマンスの場合は複数動作で行う。
    2. 武術は「見えない動作」を目指すがパフォーマンスは「見える動作」を目指す。
     この事についての詳しい話は後日記載していこうと思います。


    ==初心者に教える際のポイント== 
     初めて刀を握りパフォーマンスをする方は緊張してなかなか体が動かないものです。
     いろいろと教える事は多いのですが、初めに教える量が多すぎると考え込んでしまって更に動けなくなるものです。
     私のところではまず下記のポイントをおさえます。 
    1. 武器を伸びやかに使う方法を教える。
    2. 初めは構えを取らせない。
    3. 切り抜ける動作を覚えさせる。
    4. 練習時もパフォーマンスの範囲を限定する。
     体が動かない上に、1本の刀を2本の手で持っている訳ですから体の可動域が限定され更に動けない状況になっています。
     パフォーマンスとしては固定された場所で刀を打ち合っているよりも、ステージをいっぱいに使い大きな動作で動き回った方が見栄えがするものです。

     武器の取り扱いについては中国武術の練習方法を少し取り入れながら大きく滑らかに動かす練習を。
     ステージ上での移動については、練習時に構えを無くす事で初心者が構えを取る事で後ろに行きやすい重心を前へ。対象を切り抜ける動作を覚えてもらう事でステージを自由に動ける術を身に付ける事になります。
     4番については、動ける様になるとステージが無いものとして動き回ってしまう為、それを防止する意味合いがあります。



  • 本当に忍者ブームなのか?

    2016-05-18 10:13
    【久々の投稿です】
     約3か月ぶりに再開します。
     この間、調査依頼やコンテンツ制作、先日起こった地震などの影響でこっちに取られる時間がありませんでした。
     地震の影響で大きなところでは熊本・大分。九州で考えても建物の崩壊は無かったところでも経済的な打撃が大きい状況です。
     まぁ、しばらくはこの打撃からの速やかな回復が図れる様、研究した忍術を元にWalker plusでの情報発信や組織間の情報交換のお手伝いなどに時間を割く状況が続くと思います。


    【『忍者の歴史』が発刊されました】
     先日、忍者学の第1人者である三重大学の山田雄司先生による『忍者の歴史』が発刊されました。
     まだ途中までしか読んでいないのですが、忍者を観光や地域振興に取り入れようと考えている方には必携の書となっています。

     とかく眉唾物の情報が多い忍者界隈。歴史認識が滅茶苦茶になっているところや、内容が幼稚でもう保母さん主体でやらせてターゲットを幼児に据えた方が良いのでは?と思えるところがあります。
     
     この本はしっかりとした歴史認識に基づき、学問的分野として忍びの歴史・文化を解説しています。
     本来するべきであった忍者振興の方向性が示された本と言って良いかもしれません。
     南九州に関しても、鹿児島県から年2冊のペースで出ている鹿児島県史料集を元に紹介されているエピソードもあります。
     この本で紹介される歴史・文化の見方が全国に普及してれば、忍者文化がもっと知的で高等な文化として一般に迎え入れられてたかもしれませんね。


    【もう少し教養のある文化にならないものか?】
     少し前の話になるのですが、「くのいち」の語源で「女」という字を崩したところからではなく、「穴が男性よりひとつ多いから」という説が本当だとする話が最もらしく語られている時期がありました。
     万川集海にあたれば「くのいち」に対する「たぢから(田+力)」の話が出てくるので、その説の信憑性は薄いと判ります。
     忍者関連に関わる方の多くが「基礎となる書物から学んでいない」事と、「他の方が知らない知識を好むという風潮」がある為、未だに眉唾な文化として捉えられる事が多いのではと考えます。

     少し前、忍者の本場で出版業をしている方と話をする機会があったのですが、開口一番「学者の話って面白くないじゃないですか!」と言われたのには驚きました。
     その話を一般の方にも楽しく読んで貰う工夫を考えるのが編集の仕事だと思うのですが、完全に投げてしまっているんですよね。
     
     忍者文化はもっと工夫をすれば(今まで光の当たらなかった歴史や文化にスポットを当てる手段になり得る)高等な教養として全国的な拡がり作る事が可能ですし、自然科学の分野にも良い影響を与えられると思います。
     
     こちらとしても、もっと高度な文化内容を発表したくても一般の印象が低い為、新しいくくりを作って発表した方が良いのかな?と考えているところでもあります。


    【本当は忍者ブームでは無いでしょ?】
     観光系の方々が勘違いしているのは「忍者ブームが来ている」と考えている事。
     実際忍者イベントをやって成功しているところは全国でどれくらいあるでしょう?
     本当に人気があるのは勘違いの元になっているアニメやゲームなどの人気であり、忍者ブームとは言えないのではないでしょうか?
     ですから、忍者イベントを開催するよりはそのアニメやゲームなどの企画展類を行った方が集客が出てきます。

     状況把握がしっかりしていないと無駄な時間と予算を取られがちです。
     本当に人気があるのは何なのか?本当の歴史・文化はどれなのか?これから向かわなければならない方向性はどちらなのか?という事をしっかりと見極めた上で行動をしていく必要があるのではないでしょうか?