• アイマスSSAライブの感想とか

    2014-03-02 01:471
    前回に引き続きアイマス感想系の記事です。
    ネタバレもあるのでご注意ください。



    さて、アイマスと微妙に薄く長い付き合いだけどPではないと自認する私ですが、先日のさいたまスーパーアリーナで行われたライブ(2日目のみ)に参加してきちゃいました。

    いきなりぶっとんだなあと思われるかもですが、実は「アニメはまる→映画はまる→ライブに興味持つ→まずはブルーレイでも買ってみるか→ちょうどSSAでライブがありそこで売ってるらしい」というところからはじまり、実は最初は「SSAまでライブ前の雰囲気を見がてらブルーレイを買いに行こう」という感覚でいました。

    そうしたら、なんか当日券もあるという事がわかり、しかも買えちゃって、誰が出るとか何をやるとか全く下調べもしないまま参加する運びとなったわけでした。

    もちろん初アイマスライブ参加。
    というか声優イベント・女性アイドルイベント自体が人生初経験。
    ミリオンとシンデレラが部分ゲストじゃなくて列記としたメイン参加というのも当日聞いて知ったくらいでした。
    (唐突ですが、隣になった穴掘りP、また結局お名前もわかりませんでしたがもう片方の隣の方、行動を共にしてくださった一様P、その他にもみなさん、いろいろ教えてくださったりサイリウムとかまで貸してくださったりして、本当にありがとうございました)

    勝手なイメージですが、アイマスライブって言うとプラチナチケットで、まともに申し込んでもなかなか取れず、当選者は入念な準備の下参加されてる、という感じで一見さんお断りなイメージがありました。なのでもしかするとわりとレアな類の参加者だったのかもしれません。

    という事で、当日はかなり戦々恐々としておりいろいろ挙動不審だったかもですが、そんな微妙な具合の人間の感想も面白いかもと思って、映画に続いてちょっとだけ書き連ねてみようかと思います。


    ■客すげー&サイリウム(ペンライト)すげー
    まず思ったのはこれです。これ抜きに語れません。

    周り中、皆さんサイリウムとか何十本って持ってきてるんですね!
    手ぶらで来てちょっとなんか悪い事した感がすごくしました。

    ご好意でペンライトをお借りできて、それ振らせてもらってましたが、いやー、必須アイテムなんですねこれ。みんなに合わせてこれ振りながらコールするのがこれほど楽しいとは思いませんでした。逆に言うと、これお借りできていなかったらどこまで楽しめたかなあという感じでした。次回参加があるならペンライト2つくらいは最低限買って持っていこうと強く思いました。

    そして皆さんすごくフレンドリーでした。繰り返しになりますが、ツイッターで色々教えてくださった方々、会場外でご挨拶できたれのPや、その後行動をともにした一様P、席で知り合った方など、私は本当に右も左もわからない感じでしたが、非常に和やかな感じで受け入れてもらって本当に助かりました。席についたらまず挨拶からはじまって、和やかな感じでびっくりしました。本当にありがとうございました。

    また、ペンライトを貸して頂いた方と逆がわの隣の方が某ガチ美希Pの方だったんですが、ランボーみたいなサイリウムの束、ハッピ、うちわ、その他諸々、スーパーガチ装備で思わず初対面の第一声で「気合入ってますねー!」と言ってしまったくらいでした。コールも気合入ってました。すごかったです。ガチ勢の勇士が完全にインプリンティングされました。


    さて、そんなこんなでライブ開始。
    最初の方のアニメの2曲がまず印象的だったんですが、この最中はもうアニメのバーチャル体験みたいな感じでした。妙なたとえかもですが、TDLで夢うつつに遊んでるときみたいな気分でした。特にこれらはアニメのおかげでコールも全部わかったため一気に吸い込まれる様にライブにのめりこみました。あの魅力はやばいです。もう最初だけで価格分の価値があった気がしました。

    席は当日券なので当たり前ですが遠いし端っこの方で、肉眼では人の判別ができるかできないかという感じでしたが、とにかくサイリウムや照明が綺麗で、歌やコールと相俟って見た目もとても楽しかったです。

    それで、コールのそろい方とかもすんごいんですが、何がすごいって曲の変わり目です。
    皆さんなんでそんなすぐ変えられるの!? って速度で適切な色を出します。私も765のメンバーくらいは色を把握していましたが、ペンライトの色変えついて行くの本当に必死でした。というか明らかにおいてかれてました。マジみんなすげえ。
    響の曲の途中だったかと思いますが、一斉に色が変わったときとかは一瞬何が起きたかわかりませんでした。万単位の人間が直前の練習もなしに一斉にあんなことができるとは。脱帽です。

    また、映画のライブシーンがバルログ持ちだらけでなんだこれって思ったんですが、実際みんな揃った曲だとバルログだらけなんですね! それも密度濃い! 事実はフィクションより奇なり。びっくりしました。

    ミリオンやシンデレラの曲ははじめて聞いた曲も多く、コールに参加できない曲もありましたが、でもまあそれでもノリと普通のライブ感覚で楽しめたあたり、このライブの懐の深さを感じました。(もちろん、わかるに越したことはなさそうでしたが)

    ■パフォーマンスすごっ!
    大反省すべき点として、このライブを「アイドル声優たちのイベント」と思っていた点があります。「アイドルキャラ、その声優、そしてアイドル」なんですね。何を言ってるかわかり辛いかもですが、相当認識を改めさせられた事は事実です。たぶん他に例えることができないジャンルなんだろうなと思いました。

    そして、765ASの歌のレベルに驚かされました。一部の方が歌が上手いのは知っていましたが、みんな揃って想像した以上に上手い! 普通、ライブで踊りながらとなると普段聞いているものよりレベルが落ちるはずですが、本当にゲーム内の音源とかより数段上手くて驚きました。そして踊りながらでもブレません。それでいて表情なんかがとてもよくて、感心しまくりでした。何よりも、全員がこの場で歌っている事を心底楽しんでいるというか、全体的に底知れぬほどの本気と熱意が垣間見えました。そこらのライブであんまり見ない感覚ではないでしょうか(といっても私そもそもそんなライブとか行くわけでもないんですが)。もしも演技だとしたらそれはそれですごいな、と言えちゃうくらいの感じでした。

    シンデレラやミリオン組にはもちろん若くて発展途上な方も多くいる様でしたが、それだって充分なパフォーマンスをしていて驚きました。今からこれなら数年したらすごいんだろうな~と思いました。


    ■ながっ!
    終わったの10時くらいでしたっけ? 途中休憩こそありましたが、MCもほとんどない状態でずーっと歌が続いていて、本当に密度の濃い5時間でした。家についたら0時くらいで、満足すぎるくらい満足しましたが、あれ遠方の方きっついだろうなあと思いました。

    そして、長さは1日目の評判でわかってはいたわけですが、いやー、終わってみるとほんとに疲れました。ちょっとフットサルの大会かなんか参加したくらい疲れました。
    バラード曲でペンライトをゆっくり振り続けるのとかがあんなに疲労する作業だとは思いませんでした。2日連続参加された方は最後の方は本当に疲労困憊そうでした。本当に皆さんお疲れ様でした。


    ■まとめると
    思った以上に楽しかった! です。

    本当に好意的な印象ばかり残りました。
    でもおそらくこれは楽しませてくれた方々に恵まれたからでもあり、もしも次があるならもっと楽しめるようにしなきゃな、と思いました。
    あと位置的にメインスクリーンが全く見えなかったので、せっかくなんでブルーレイ出たら買わないとなー、と考えています。

    また、シンデレラとかミリオンも色々知りたいな~と思い始めてしまいました。
    時間ないのにやばい感じですw


    ■そのほか
    ここ2週間ばかりライブを経験したりアイマスの事をいろいろ調べたりしてまして、その上で今日また映画を見てきました。
    すると、感じ入るポイントが変わった(追加された?)ことがわかりました。なるほどなあ、と。

    例えば、ライブ中に雪歩の中の人が感極まったのを見たりして、その背景とか本気度合いとか色々わかってくると、映画の食堂のシーンとかでもなんかこう感動してしまったりするわけで、本当に人によって印象が変わる映画なんだろうなあと思いました。
    おそらく、私がまだわからない部分でもベテランの方々には色々とそういうポイントがあるのだろうなと思います。


    あと、ちょっと不思議なんですが、これだけ色々はまっていながらまだアイマスにはまったとかアイマスPだという意識がありません。それだけ深い世界なのかもしれませんね。

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  • 【ネタバレ注意】アイドルマスターの映画を見て

    2014-02-02 15:214

    いきなりなんでアイマス? って感じかもですがw
    アイマスの映画を見ましたので、感想とか思ったところなどを書き連ねてみます。

    ネタバレ注意。
    あと長文注意。


    ■はじめに
    まず、私はとても中途半端にアイマスと関わってきたので、そのあたりを。

    私は基本的にゲーマーの類ですが、ギャルゲーが好きではありません。
    なのでアイマスは最初期から知ってはいましたが、しばらくは特にプレイせず、
    SPが出た頃に人の勧めでプレイしはじめた、という感じです。
    やってみたら育てゲーとして割と面白くて、2本を5回くらいクリアしました。

    2も買いました。が、この頃は動画作りにはまっていて熱心なプレイヤー
    だったとはいえない感じです。

    全般的にアイドルとかアニメとか声優も興味が薄いです。
    ニコニコ動画は本格的にはボカロから見るようになった人間ですが、もっと前々から
    アイマスも含めて興味を持って眺めていました。
    UGCとかCGMが好きなんですね多分。

    という感じで、うすーく何年も外から眺めてはいますが、未だに多分
    「アイマスP」ではない。

    そんな人間がTVアニメ版にはまって、映画を3回ほど見てきた後の、感想文です。


    ■アイマスはかな~りハイコンテクストな「エンタメ」である。と思う。
    アイマスの映画は、おそらく、「アイドルを目指してる子達のアニメのその後」
    という程度の前知識でも楽しめるようにできていると思います。
    とてもよく出来た映画です。

    が、TVアニメの続きなので、当然ながら、より深く理解するには
    TVアニメを通してみておいた方が望ましい。

    そして、そのTVアニメは「アイドルを目指してる子達のアニメ」という程度の
    前知識でも楽しめます。

    が、やはり各キャラの名前、性格、バックボーン、お約束などをあらかじめ
    把握していた方が望ましい。

    そのためには、ゲームをプレイしておく必要があるけれど、アイマス2では竜宮や
    律子のバックボーンが些か理解できないので、少し前のゲームも経験しておいた
    ほうが望ましいと思われる……。

    他にも映画にあたってミリマスをプレイしている方が望ましい、とか、
    横アリのコンサートに行っていた方が理解できる、といった意見を見ます。
    DS版は~、モバマスも~、マンガ版は~、と、他にも色々あります。
    その他も劇中劇の流れとか律子の描かれ方などに関係しているんだろうなー
    という物事もあります。

    そもそもアーケードから「アイマス」というものを一緒に大きくしてきたという
    歴戦のPには、アイマスが映画館で上映されている、横アリに続いてSSAで
    コンサートが開かれる、アイマスの映画が興行成績で優秀だというニュースが出る、
    といった、現実として今進行している事象こそが相当優れたエンターテイメント
    なのだろうなあと感じます。

    Pというかファンドかスポンサーみたいですが、そのPたちの元気玉みたいな
    エネルギーとお金を昇華して、コンサートとか映画みたいに還元してくれるから、
    互いに非常に優れた関係性が保てているのだろうな、と感じます。
    (そして、だからこそ変な方向くと皆で本気で怒るんだろうな、とも)


    という事で、アイマスはゲーム単体としてとても優れた作品か? というと
    そこまででもないと思いますが、全貌を理解すればするほどエンタメとして
    とても興味深いものになる。ただし、その全貌は果てしなく長い道のりである。
    といった、「ハイコンテクストなエンタメ」だと考えています。

    私は前述の通りうすーくでも前々からの知識があったので、アニメ版を
    ある程度「ちゃんと理解」できたんだろうなと考えています。
    そして、この形式のゲームじゃ表現できないだろなーってところを
    アニメがとてもうまく表現してくれていて、また女の子がキャッキャしている
    だけというわけでもなく、涙涙のストーリー(主に後半)というところで、
    アニメ版に結構な具合ではまったわけです。

    それは映画もしかりで、このハイコンテクストさについていければいけるほど、
    非常に良いものだった、と言えるんじゃないかと思います。

    「アイドルがコンサートに母親を呼ぶ」だけで感動できる人。
    「プロデューサーの一人が練習で一緒に踊る」だけで嬉しくなれる人。
    という感じで。

    ただ、そういうこと抜きにしても映画の主題はしっかりしています。
    はじめにも書きましたが、全く知らない人も充分面白く見れると思います。
    ただ、わかる人にとっては特に良い映画だったんだろうな、と思います。
    (キャラ個人のファンとかだと不満も出るんでしょうけれど、ま、全体として)


    という事で、ここからようやく、映画について。
    ※ここからネタバレがきつくなる、というか気がついたら結構映画のストーリーをまんま書いちゃってたので、ご注意ください。







    ■映画のメインシーンと主題について
    この映画は、大きく分けて4つのパートで構成されています。

    1.765メンバーの現状紹介
    2.合宿
    3.ミリマス不和~解決
    4.コンサート~エンディング

    1は、765のキャラ紹介を兼ねた「TVアニメのエピローグ」です。
    2は、ミリマスのキャラ紹介を兼ねた「映画のプロローグ」です。
    3は、「物語」としてもっとも核となる部分です。
    4は、コンサートシーンと、ほんの少しのエピローグです。

    特色としては、「コンサート後のエピローグ」が、いくつかの思わせぶりなシーンのみで
    ほとんどなかったところです。
    つまり、映画のメインシーンは「合宿~不和の解決」で、コンサートの成功が
    大団円的な成果である、と言えると思います。
    (もちろん映画全体がTVアニメのエピローグである、という意味もあるでしょうし、
     含みを残さなかったら本当におしまいになっちゃうからなんでしょうけれど)

    そのメインシーンにおけるキーポイントは、下記の部分です。
    A.765メンバーは実力・実績ともにもはやトップアイドルに近い存在である。
    B.春香はリーダーに選出されたが、その意味がよくわからず戸惑っている
    C.ミリマスのキャラは単なるアイドル候補生で、色んな意味で
     765は遠い存在である。
    D.765にとってミリマスのキャラははじめての後輩であって、765内での
     コンテクストだけではコミュニケーションしきれない部分がある。

    新たな要素としては、B、C、Dですね。
    リーダー春香の問題と、成長した765メンバーとミリマスの新人たち、です。
    この二つが主題だと理解しました。
    分けてみていきたいと思います。


    ■リーダー春香と765メンバーについて
    この映画、中間管理職なりたてみたいな社会人には刺さる部分があると
    思います。志保みたいな事言う「優秀な新人」多いですからw

    春香は、カナと電話した翌日、事務所で志保に正論で問い詰められても「うん」と
    明確に意思を示します。あれは間違いなく組織に対して責任と哲学を持った
    リーダーの顔です。カッケー。成長する若者はよいものです。
    (ま、現実だと、いきすぎると老害的な感じになったりするんですが、アニメだし)

    そして何より頼もしかったのが伊織です。
    竜宮のリーダーとして経験を積んでいるからか、「リーダーとは」という事に
    非常に理解がある様に見えました。
    雨の水瀬家での「結局は春香がどうしたいか、なのよね」と言う発言。
    そして、それを受けてのミリマス組に「リーダーとしてではないんですか」と
    問われ、「どっちもね」と答えています。
    これは、明確にリーダーが「何をすべきか」を理解している証拠です。

    そして続いて、「そうよね、春香」と一抹の不安をかもし出すシーン。
    伊織は心情としては志保に近いものを持っているのでしょうし、正解かどうかは
    置いておいて、前に進む答えを導く術も持っているのでしょう。
    しかし、リーダーでないからにはリーダーの方針に対してメンバーとしての
    ベストを尽くす。
    つまり「今は信頼して待つべきである」と、組織運営のプロセスを
    完全に理解した上で待っているんだぞ、という表現に見えます。
    だからこそ、春香を信頼しているけれど、初めてのリーダーで悩んでいる春香の
    見つける答えを受け取っておらず、また春香の優しすぎる性格を知っているだけに、
    まだ一抹の不安を覗かせるのでしょう。

    志保がエスカレートする場面でも、限界のところで線引きして止めたのも伊織でした。
    メンバーとしての立場から一歩出た助け舟ですが、一歩出るべきという判断と
    割って入る実行力はリーダー経験がモノを言っているのではないでしょうか。

    初日の舞台挨拶で、たかはし智秋さんだったと思いますが、「伊織は社会人になったら
    楽しみ」みたいな事を言っていた記憶がありますが、ほんと、そう思います。


    ただ、このあたりの「メンバーはメンバーとしてリーダーの選んだ道について
    ベストを尽くすから待ってるよ」というあたりについては化粧室で美希が、
    「リーダーはどうすべきか」についてはカフェで千早が、春香に示唆しています。

    つまり、伊織ほどかは別として、みんなわかってるんですね。
    あとは、春香次第という事です。

    優しくて和を重んじるからこそ成り立つ春香という個性。
    それはしばしばそれ以外の意味を疎かにする、和を重んじすぎるという
    悪い結果に繋がります。
    TVアニメや配布されたコミック0巻でもそのあたりが表現されていました。

    そこを打ち破り、人間として一回り成長した結果が、前述の「うん」と
    志保に答える春香です。なんとも清々しい。


    というところを、うま~く表現したすばらしい組織・リーダー論と
    成長ドラマだったと思います。


    現実じゃどんなプロジェクトだってこんな綺麗なまとまり方するわけ
    ないですし、人の和を重んじると大抵ひどいことになるんですが、
    いいじゃない、アニメだものw


    ■トップアイドル765と練習生ミリマス組
    765がトップアイドルで、ミリマス組がニュービーだというのはこれでもかと
    いうくらい表現されていました。
    日々の活躍も、練習での差も。

    合宿で765がGO MY WAY!を踊っているとき、ミリマス組は目をきらきらさせて
    いました。
    ガラス戸一枚隔てて外側にいる地元の観客たちと、大差ない目をしています。
    律子も入って踊っていましたが、律子Pへのご褒美というだけでなく、
    合宿最終日でも、プロデューサーとなった律子の方がまだ断然できる、という
    レベルの違いを表現する意味合いも含まれていたのかもしれませんね。

    だから、本番への期待と不安は大きなものであって当然です。
    愕然とするほどのレベル差は、ミニコンサートでの失敗によって焦りや不安に
    繋がっています。
    なので、カナの逃避も、志保の焦りも当然のものだったと思います。

    特にカナは春香が憧れということで、サインをもらって応援までしてもらって、
    それでもミニコンサートで失敗してしまい、どうにかしなければという思い
    のみが募り、ストレスで過食に苛まれます。
    そして、春香との電話では、震える声でアイドルを諦めると伝えます。
    これは、自分の弱さで「憧れの人」に迷惑をかけるくらいなら私が夢を諦めるべきだ、
    という、弱さと、優しさと、悔しさが読み取れます。

    この辺りはあれです。昔の映画とかで、
    「俺に構わず先に進め!」「馬鹿やろう! ほっとけるかよ!」
    って感じのやり取りの現代版みたいな感じですね。
    「すまねえ! お前の事は忘れねえぜ!」にしないあたりが日本的で、
    アイマス的だなと思いました。

    太ったとかそんな程度の理由で! という人もいると思いますが、過食は
    場合によっては洒落になりませんし、なにより、余裕の無さ、メンタル的な脆弱さとして
    トッププロの765の対比としてとても良い表現だったと思います。
    ミリマス組は「これから強くなっていく(かもしれない)」スタートラインなんですね。

    志保は損な役回りにも見えますが、実際のところ全くもって正しい事を
    言っていましたね。
    しかし、765プロはこういったチームですよ~というあたりを志保は共有できて
    いませんので、考え方にギャップが生まれます。
    外から見た765を劇中で語ってくれる、とっても重要な役どころでした。
    真面目で頭が良くて真剣に取り組んでいるいい子なのだろうなあという感じが
    非常にしました。
    最後、春香に謝るシーンで、カナに譲るときの目の動きとか、とても感じ入るものが
    あります。


    さて、次にアリーナでの演説シーン。

    ここでは、私は特に伊織のセリフとエンディングのつながりに注目しました。
    伊織は「失敗しそうになったってなんとかしてやるわよ、それが私たちじゃない」みたいな
    事を言っていたかと思います。
    強くなった765メンバーの表現ではありますが、エンディングでカナが><みたいな
    目をしてみんなにいじられてるシーンの一枚絵があって、「ああ、なんとかしたんだな」と
    感じました。
    マイクパフォーマンスだけの失敗か他の失敗をした後かまではわかりませんが、
    まあ何かカナがやらかしたんでしょう。
    でも実際にみんなで笑いに変えて余裕をもって乗り越えている様に見えます。
    (いじってるの伊織ではなかったとは思いますが)

    リスクを減らすこと、リスクが具現化してからの回復を考えること、
    どちらも正しいリスク対処です。
    「失敗しちゃいけない」というだけのミリマス組を中心とした価値観が問題の
    核となって話が進んでいましたが、そこから一歩また進んだ価値観に皆で
    移行できたのかな、と感じました。
    (765のメンバーは美希を筆頭に最初からそこも踏まえていたフシはありますが)


    あとは、コンサートの冒頭、皆が手をつないで開幕を待つところから開幕までの
    映像美! これ良かったですね。765メンバーの「貫禄」を感じました。
    TVアニメではコンサートはフレッシュ&元気! 頑張る! みたいな描かれ方が
    多かったですが、ここにきて「背中で語る貫禄」です。これはしびれました。
    あそこの一枚絵欲しいな~。


    ■ミリマス組とハイコンテクスト化とこの映画
    ここからはちょっと切り口の違ったお話。

    最初にアイマスはハイコンテクストと書きましたが、ハイコンテクスト化ってのは、
    ある意味諸刃の剣です。
    音楽とかでもそうですが、先端を走る人は、その刺激に慣れ「次」を欲します。
    それで全く新しいものができればよいですが、大抵はそれまでを踏まえた
    よりハイレベル・ハイコンテクストなものが出来上がる。
    現代アートとか○○道みたいなのも、そんな感じですかね。
    理にかなっているのは必然としても、ある程度から先になると、傍目には理解不能で、
    ずっと追いかけている人だけがきわめて強くはまりこむ、という構図になりがちです。
    (ただ、ドラえもんみたいに映画なんかでは色々やるけど日々は全くかわらず、
     という方法論もあるにはあります)

    ハイコンテクスト化すればするほど深みは増しますが、当然新規参入が
    難しくなります。
    それで良い分野もあるでしょうが、商業エンタメコンテンツとしてはそれは基本的に
    死を意味します。いまいるファンが離れる事はあっても新しい人が入ってこないんじゃ
    先細りですから。

    という意味で、この映画はすごいバランス感でできあがってると思います。
    ハイコンテクストな部分をちりばめつつ、そうでない人にも楽しめる。
    私もミリマス全く知らなかったですが、カナと志保をはじめ、ええ子だなあと
    普通に思いました。

    と、同時に、765プロを中心とするハイコンテクスト化についてのメッセージ
    にも見えました。

    この映画で、765の面々はトップアイドルになっていた。
    エンディングでの律子の新ユニット計画など、次へ繋がる様な布石もありましたが、
    これは「目指せ! トップアイドル!」のゴールで、エピローグ話です。
    逆に、ミリマス組はスタートラインにこれから立つわけで、この映画は
    彼女たちのプロローグとも言えるわけです。
    考えすぎかもしれませんが、この二つのエピローグとプロローグが混ざって、
    でも次への布石も残した映画、つまり「今後ドラえもん化する事もできるけど、
    そうしないこともできる。その岐路に立ってるよ、お前らどう思う?」という
    メッセージのようにも見えました。

    ま~、繰り返しにもなりますが、考えすぎですかね。
    Pと呼ばれる皆さんにとってどうなのか、今後どうなっていくのか、見守りたいと思います。



  • 第11回MMD杯 個人表彰

    2013-09-07 23:5223
    第11回MMD杯、閉会しましたね。
    運営の皆さん、動画を投稿された方、視聴された方、皆さんお疲れ様でした。

    私は今回動画は作らず見る側に回りましたが、いや~、今回も力作ぞろいでしたね!
    回を重ねるごとに投稿数も増え、見て回れない動画も多くなりますよね。
    私も全くすべては見られてませんが、そんな現状をちょっとでも改善できたらと思うので、見た中から「これはもっと見られるべき!」と思った動画をいくつかご紹介させていただきます。


    作者:コワレミクP

    色の表現、表情、カメラ、構成、ものすごいです。
    すごいハイレベルなものがギリギリにチューンされたバランスにのっかってる様な感じです。
    今回杯でもっとも繰り返し見た動画です。2、30回くらい見てます。
    特に、強い目が演出されながらほとんどのシーンでカメラ目線をしない事で、静けさと思いと距離とが表現されていると感じました。これがセンスってやつでしょうか。すごいです。



    作者:TARAIさん

    MMDでいろはといったらこの方、という感じですね。
    毎回進歩し続けていらして、もうなんかレベルがえらいことになっています。
    すばらしい演出とすばらしい演奏のモーションがあわさって、とてもすばらしい、可愛らしくてさわやかなPVになっています。
    この人数のモーション、ただ作るだけでもとっても大変なのに、表情や手首の細部まで細かく作りこまれています。
    あとカウベル叩くのがとても可愛いらしくて好きです。



    作者:光線P

    毎回様々な切り口のドラマ系動画に果敢にチャレンジをされている光線Pさんですが、今回も難しいテーマの動画にチャレンジされています。
    歌の解釈の好き嫌いや過去の名作動画の印象の問題などいろいろ人によって感じるところのある主題の動画とは思いますが、大変手間隙かけられたレベルの高いドラマPVです。(コメントなどを見ると、逆にレベルが高いからこそみなさん内容に没頭し、自然と解釈などの話になっているのかな、と思います)
    また、その名の通り光の表現を印象的に使われていて、暗いトンネルから花の舞い散る光の園へ出る表現や教会での質感など、圧巻です。



    作者:狩猫さん

    この方の色のセンスはほんとすごいと思います。
    本動画は惜しくも遅刻という事ですが、ありそうで無く、簡単にできそうでできない事をされていると思います。
    余分なものをいれず、影を薄くしてキャラ三名の色を中心に表現している構成ですが、レトロポップなバランス感がとてもすばらしいです。



    以上です。

    実際のところ、他にもすばらしい動画はたくさんありました。
    上位の動画にすごい動画が多いのは事実ですが、中位下位はすごくないのかというとそんなこと全くないのがMMD杯ですね~。
    毎度見ごたえありまくり、です。