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ノープログラミング・ノーライフ!なプログラミングで進むRPG「hackforplay」が超絶進化!  そして中学生のプログラミングに思う/ shi3z
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ノープログラミング・ノーライフ!なプログラミングで進むRPG「hackforplay」が超絶進化!  そして中学生のプログラミングに思う/ shi3z

2014-12-07 18:54
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 少し前、プログラムを改造することでゲームが進行するHack for playというゲームが話題になった。


 それから数ヶ月・・・Hack for playが全く違うゲーム性になって帰ってきた!


 今度はテキストエディタさえ不要!
 ゲーム中にあらわれたダイアログでソースコードを書き換え、ゲームが進行していく!
 作者の寺本さんが開催したワークショップでは、なんと小学六年生が10分でクリアしてしまったという。


 この驚異的な学習効果に作者も驚いているみたいだけど、こういう遊び心のあるプログラミング教材はこれからもどんどん発展していくだろうね。


 一方、某所で行われた非公開のイベントでは、現役のプログラマー中学生が「Scratchでゲームを作るとかダサい」とバッサリ。というか「ゲームを作るという行為そのものが思春期の少年少女にとってダサい」と全力で中二病を発揮。いいぞ少年。そういう気持ちが明日の出る杭になるのだ。いつか打たれるのはいまから覚悟しておけよ。


 まあこの話については僕もいろいろ思うところがあってねー、何しろ僕が中学生の頃は田舎の中学校にプログラミングできる教員なんかいないからさ。  技術家庭科の時間に僕がプログラミング教えてたんだわ。先生どっか行っちゃって。


 で、プログラミングを一所懸命教えるんだけど、みんなキーボードすら満足に打てないからぜんぜんはかどらないんだよね。挙句、すぐに飽きちゃう。


 結局、大多数に興味を持続させるためには、「自分が考えた○○がすぐ形になった」「曲がりなりにもできた」という成功体験を細かく積ませることが大事で、これはゲームデザインそのものなんだけど、これがないと学習には役立たないんだよな。


 まあ一方で、ちょっと気取った小賢しいガキ(当時の俺だ)が何を考えていたのかというと「どうすればもっと普通のひと(主にクラスの女子)にプログラミングを効率的に教えることができるのだ」ということで、プリントを作ったり、サンプルプログラムを考えたりいろいろしたんだけど、あの頃は力が及ばなくてダメだった。


 だがな少年、そんなクラスで、いや学年で、いやいや学校で浮きまくり、同じ敷地内にある小学校に通っていた妹までもが「恥ずかしいからお兄ちゃん学校では知らない人のフリして」などと言われていた痛い中学生だったこのオレも、ついにはおとなになってからふつうの女子中学生にプログラミングをさせることに成功したのだ。しかもゲームをエサにして、だ。


   少し考えてみればわかるんだけど、たとえば技術家庭科の時間に家で使う椅子を作るか?作らないだろ。そんな常用するものを作って満足できるのはマジで手先が器用すぎて浮いてるウザいやつだけだ。


 普通は原始的な蛍光灯とか、簡単な木工で邪魔にならない程度のゴミ箱を作るとかで十分なんだよ。


 家庭科の時間に「大人の一人暮らしはだいたいこうだから」と言って電子レンジでパスタをチンして混ぜるだけで完成するペペロンチーノとか作らないだろ。それじゃ勉強にならんのだ。


 まあでもいい。Scratchはダサい。それには全力で同意する。

 まず、あのバタ臭い猫がいかん。
 アメリカ直輸入ってかんじだ。
 それに比べると「わくプロ」とかの猫はずるい。


 が、中二から見ると余計ガキ臭く感じるのは否めない。enchant.jsのクマも残念ながら同様だ。


 おっと話がそれてしまった。

 実を言うとオレも中学の頃につくっていたのは、だれでもプログラミングができるオーサリングツールだ。


 当時はまだWindows3.0が出てなくて、つまり地球上でWindowシステムを使ってるのはMacintoshユーザとNeXTユーザだけという時代だった。


 月刊アスキーで記事を読んだ「HyperCard」というのを想像だけでPC-9801上で動くDOS BASICでプロトを作って、TurboCで仕上げていた。当時なんかな、Cで書くって言ったらグラフィックスライブラリとマウスドライバすら自作なんだぞ。


 それを作るのが中二の夏休みの自由研究で、傍聴しにいった裁判所のレポートをハイパーテキストで作って、スクリプト言語でアニメーションまで書けるようにして裁判所の地図から各部屋をクリックすると部屋ごとのページにジャンプしたり、裁判室に行ったらそこで小芝居が始まるなどの仕組みを作った。


 しかしこれを見せられた先生とかはもはやこいつの値打ちがさっぱりわからないから、「次の授業はこれをみんなに見せなさい」と言われたので得意顔でプレゼンしてたら、「清水、裁判所の"裁"の字が栽培の"栽"になってるぜー」と本質と4000%関係ないミスをディスられ、そいつのことは一生無視すると心に誓った。これがリアル中学生だ。


 だけどこうまでして作ったシステムは誰も使ってくれなかった。

 まずハイパーテキストという概念がわからない。


 1991年だから、スマホはおろか、日本語版WindowsもWebとかもないんだぞ。まあ正確にいえば、ティム・バーナーズ・リーがWWWを開発したのは1990年だから地球上には存在していたが、それはNeXTでしか動作せず、MOSAICが開発されたのは1993年だからな。


 そんな時代にハイパーテキストを中学生に作らせようというのは無謀だ。
 実際、誰も使ってくれなかった。

 BASICを理解するのは無理でもハイパーテキストならわかるだろうというのは無理だった。ゲームブックは遊んでるのに。


 やっぱそういう仕事は大人にならないとできないことがけっこうあるのだ。

  しかし中学生でなければ見えないことも無数にある。
 それをいちいち覚えておいて、しくこくしつこく思い出すしかない。


 オレは中学時代に同級生にプログラミングやハイパーテキストを教えようとして失敗した経験があるからこそ、そういう暗い情熱でもって何十年かの時を超えてそれを実現するパッションと、「できるはずだ」という信念を持てたのだと思う。なにしろ自分にシステムごと作れたわけだからな。

 おっと脱線が過ぎた。
 
 しかしよく考えて見ればわかるが、いまから30年近く前、いまよりはるかに情報が少なく、コンピュータが高価で、プログラミング言語も原始的だった時代の小中学生が曲がりなりにもBASICやCでゲームが作れてたわけだから、今のテクノロジーでもっと簡単にすれば、できないわけがないのだ。

 
 その意味でHack for Playは実にいい妥協点をみつけてるというか、見た目は一見とっつきやすいゲームでありながら、キーボードを打たせてコードを書かせることで「いかにもプログラミングしてるオレ凄エエエエエ」感の演出にも成功してる。


 「プログラミングをやってる感」の入り口としては非常にうまく機能するのではないかと思う。

 しかし、ここからもっと本格的なプログラミングがしてみたいぜー、というところまでつなげることができるか。ここはまた別の問題だ。おそらくこれから寺本さんが挑戦していく課題のひとつだろう。


 その問題のヒントとして、やっぱ最近はMinecraftは秀逸なんじゃないかと思ってる。

 ゲームを攻略するために必然的にレッドストーン回路やトラップタワーを組んだりしてプログラミングすることがゲームプレイの延長上にある。

 Minecraftはもともとプログラミング教育を目的としてはいないが、ゲームとプログラミングを組み合わせた例としては過去のどのゲームとくらべても芸術的なまでに融合しているところがすごい。プログラミングを全くしなくても遊べてしまうのもまたいい。


 そして簡単に自慢できるしね。


 サッカーにしろ野球にしろゲームにしろ、子供が夢中になるものっていうのは第一に快感があって、第二に自慢し、尊敬されることで快感が増幅されるという効果がある。


 これをまったく必要とせず、自分の頭のなかだけで自分の成長(知識を得る、知恵を考えだす快感)を実感できる人間もごく一握りだが存在する。だがそれは変人とか天才とか呼ばれる人間であって普通の人間には適用できない手法だ。


 ゴトー博士は高校時代、東浩紀の「動物化するポストモダン」だけが友達だったと回想するが、そんなのは極端に賢い人間だけに許された現実逃避だ。世の中の大多数の人はそんなことに興味はないし、脳内にしかない快感に満足することはできない。


 Hack for playはプログラミングすることが前提になってる。

 次のステップとして、Hack for playをハックすることが「カッコいい」と言われるレベルまで行けるか、僕はなんかいけそうな気がする。


 というわけでHack for playの今後の展開にも注目していきたいぞ!


 Hack for playはこちらから → http://hackforplay.xyz
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