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北野幸伯氏の新著『中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う』を読む
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北野幸伯氏の新著『中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う』を読む

2018-06-24 03:55
    ※この記事は無料ブログ「天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論」
    からの転載です。

    https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12385927219.html


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    読者数が56000人を超える超人気メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の北野幸伯氏の新著

    『中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う』 育鵬社 1600円

    を読んだ。


    今回は、GDPが日本を追い抜き、軍事費も拡大し、富国強兵を続ける隣国の中国に対して

    日本がどのように対応していくべきなのか、という内容が様々な事例とシュミレーションを基に

    詳細に描かれている。


    まず、北野氏は

    「巨大化する中国が反日を国家の基本戦略として採用しており、対外的に日本を
    標的にしている」

    と指摘する。


    その証拠として2012年の11月から、中国が呼びかけ国となり、ロシア、韓国、
    北朝鮮、そして米国を巻き込んだ

    「反日統一共同戦線戦略」

    が作られてきたと述べている。


    この反日統一共同戦線戦略は、日本の指導部に対し、第二次世界大戦の結果を
    認め、近隣諸国への領土要求を退けさせることを目的にしている。


    そして、中国は尖閣諸島のみならず、沖縄をも自国の勢力圏にしようと虎視眈々
    と狙っている、という。


    日本は、この中国の日本孤立化政策を打破しなければならない。


    そこで、対策として、


    ・米国との同盟関係をますます強固にしていくこと

    ・ロシアとの友好関係を深化させていくこと

    ・韓国と和解する事

    ・靖国参拝や戦後史観の否定などをすると米国や韓国、ロシアと対立してしまう
    ので、復古主義的な行為は出来るだけ慎む


    という提言をされている。


    特に北野氏が著書の中で強調しているのが、日本が大敗北した第二次世界大戦の
    敗因の分析である。


    なぜ、あの大戦で日本は焦土と化し、無条件降伏にまで追い詰められてしまったのか?

    それは、日本が悪だからではなく、世界から孤立していたからだ。

    そのため、再び孤立して国家を二度と滅ぼさないようにするためにも、日本を
    仮想敵国にしている中国以外の国々と

    仲良くして対中包囲網を創る必要がある、という。


    今回の北野氏の著書を読んで参考になったのが

    ・中国の脅威についての分析

    である。


    私は日本を管理している欧米と日本の秘密結社である国際銀行権力の脅威
    について語ってきた。


    しかし、北野氏の著作を読んで、急速に台頭する大国中国の脅威を軍事、金融、
    スパイ、外交戦略、独裁制など様々な方面から知ることができた。


    確かに、中国は以下の点から他の大国と決定的に異なる特異な体制である。


    ・中国共産党の一党独裁体制の継続(天安門事件で民主主義を明確に否定)

    ・今年になって二期までしか就任できなかったトップの書記長の地位を、何期でも
    務められるように撤廃。「事実上の終身制」にしたこと


    など。


    世界基準で見てもきわめて非民主的な国家が、世界第二位の経済規模、軍事力を
    もつ超大国に躍り出たのである。


    「経済力のあるソ連の再来」、と呼ぶべきだろう。


    このような危険な超大国が隣国に存在することの脅威と警戒感は、北野氏が
    述べるように警戒し対策をとっていかなければならない。


    一方で、以下の点が気になった。


    ・中国が尖閣諸島を侵略するということを前提に理論を組み立てている事。
    そして日本と尖閣をめぐって軍事衝突が起こった時は

    核で脅されるとしていること

    ・日本を管理してきた米国の危険性を過小評価している事


    例えば、中国が尖閣を攻撃するからそれに対して備えることが今後の日本の
    最大の課題である、というような論調で話が進んでいく。

    しかし、中国が尖閣を軍事侵略する可能性は何%だろうか?

    北野氏は日本が米国から離れて孤立すれば必ず侵略される、といわんばかりである。


    もし日本が米軍を日米安保を廃棄して日本国内から撤退させても、中国が尖閣を
    侵略する可能性がそれほど高まるとは私は思わない。

    なぜなら、米軍が日本から撤退した時点で、中国が感じている最大の脅威は
    取り除かれるからだ。


    北野氏の述べるとおり中国にとって最大の脅威は、世界最強の米軍が日本を
    不沈空母にして、中国ににらみをきかせていることだ。


    中国としては、日本という米軍の不沈空母が存在している限り、いつ侵略されるか、
    破壊工作されるかわかったものではない

    というのが本音であろう。


    この最大の脅威である日米同盟が日本の日米安保廃棄によって消滅する。


    もし、米軍が撤退し手薄になった日本を中国が侵略すれば、すぐに日本は米軍に
    再度の日本駐留をお願いすることになるだろう。


    そうなると中国は、折角最大の脅威である日米軍事同盟がなくなったのに、
    尖閣を攻撃することによって、懸念の日米同盟を復活させてしまい、かつ世界から
    非難され警戒される状況を作ってしまう。


    そこまでして尖閣を侵略するメリットが中国にあるとは思えないのである。


    もう一つ疑問に思ったのは、日本の本当の脅威は米国か中国かということだ。


    確かに中国は独裁国家であり、油断のならない隣国である。

    しかし現在の日本を第二次大戦以降、直接管理してきたのは、米国である。

    沖縄だけでなく、首都東京も含めた全国津々浦々に米軍基地が張り巡らされている。

    そして、日本の主権が全く及ばない米軍基地は、パスポート不要で直接、
    米国と日本を出入りできる。

    つまり暗殺部隊だろうが、破壊工作部隊だろうが、自由自在に日本の米軍基地に
    送り込み、その米軍基地から

    任務を遂行して、また米国に帰るという事が可能な状況なのだ。


    実際、元NSAのスノーデンは、オリバーストーン監督に以下のように述べている。


    「日本の横田基地に勤務していた時に以下のようなプログラムを作った。
    日本が米国との同盟を破棄する時は、日本の全てのインフラ設備(原発、電気、
    ダム、水道、ガスなど)が瞬時に停止するプログラムである。」


    「また横田基地では、日本人全員の個人情報の監視を行っていた。
    日本の公安はそのようなことをするべきではない、と協力を断られたが、
    米軍は勝手に日本人の監視を行った」

    これではとても主権国家などと言えた状況ではない。

    首根っこをつかまれ、自由自在に日本を管理してきた米軍の実態が暴かれている。

    また、これは私の自論であるが、この日本経済の30年間のバブルと崩壊、
    世界最低の経済成長という長期低迷は、

    米軍によって日本の通貨発行権が管理されているために起きている悲劇である。


    米軍統治によって、フリーメーソン最上層部ユダヤ系国際銀行権力の洗脳手段で
    ある、主流の経済学、政治学やマスコミなどを用いた総合的な洗脳システムにより、
    日本は国民総マインドコントロール状態に置かれている。


    長期不況も、911自作自演テロも、311人工地震原発爆破テロも、原因と実行者たち
    の存在が分からないまま操作されているのだ。

    統治者たちが慈悲深いのであるならばそんなに問題はないが、残念ながら
    悪魔のような所業を行ってきた前科が多数ある連中だ。


    このマインドコントロール状態が続くのは極めて危険だといわなければならない。
    それこそ、311の時のように国家を滅ぼしかねない方向に誘導することも可能なのだ。

    日本は米軍によって占領されている植民地的属国である。

    中国は脅威ではあるが、日本の土地を1センチとして軍事支配していない。

    尖閣を失う恐れよりも、日本本土を解放するほうが優先順位が先に来るべきだ。

    ここまで賛否を述べてきたが、今回の北野氏の本は中国の脅威や、更に日本の
    核武装のシナリオに対してのシュミレーション、

    また、日本が米国に利用されて中国との戦争に誘導されることへの警戒など、
    多角的な方面の分野にわたって、示唆に富んだ内容が網羅されている。


    文章も面白く分かりやすく書かれており、複雑で入り組んだ現代の国際情勢を
    理解するのに最適な本である。

    国際的な視点から日本の将来について考えたい方は、是非お読みください。



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    (記事終了)



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