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アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第59号(2015/2/13号/月2回発行)
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アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第59号(2015/2/13号/月2回発行)

2015-02-14 06:22

     忙中閑あり(?)ということで、先日USJに行ってきました。4DXシアターで見る「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」は素直におもしろかたったです。趣向としては『ガンダム・ザ・ライド』と同じく、避難民を乗せた輸送機が戦闘に巻き込まれるというものなんですが、上映時間の中に「エヴァっぽい」ネタをちりばめて(シンジくんの逆ギレとか突然全裸で現れる某キャラとか)、ちょっとセルフパロディっぽい感もありますが、非常に濃い時間を楽しめました。
     『進撃の巨人』のほうは表でエレンと女形の巨人の立像を見てる時が一番盛り上がりましたかね……。
     ともあれそのほかのアトラクションもみなおもしろいので(『ハリーポッター』はアトラクションだけでなく、町並みの作り込みがすごいです。『ウォーターワールド』のショーも映画本編と違って非常に楽しいです)、大阪方面に足を伸ばす方は是非。

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    1.Q&A
    2.最近のお仕事紹介
    3.今月のアニメの門チャンネル
    4.お蔵出し原稿
    5.不定期アニメ日記
    6.次回予告


    Q&A

    「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。文面にハンドル(名前)も入れてください。
    あるいは、アニメの門チャンネルの有料会員は、アニメの門チャンネルページの掲示板サービスが使えますので、そこに質問をしていただいてもよいです。メルマガの下にあるコメント欄でも結構ですよー。
     よろしくお願いします。


    最近のお仕事紹介

    1.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
     朝日カルチャーセンター新宿教室で行っている講座「アニメを読む」ですが1月以降は以下のラインナップです。
     2月21日 『かぐや姫の物語』
     3月21日 『たまこラブストーリー』

    2.そのほかの講座
     2月28日はオタクの学校第4回。15:00のコマの「アニメを読む」は『未来少年コナン』を取り上げます。
    また、4月21日に栄中日文化センターで、5月31日にSBS学苑(申込み)で、それぞれ『新世紀エヴァンゲリオン』のお話しをします。


    今月のアニメの門チャンネル

     2月6日のアニメの門チャンネルは、よろずオタク系ライターの堺三保さんをゲストにお招きして、日米クリエイティブの違いについてうかがいました。中でも主に脚本開発についてのお話しで、それをかいつまんでご紹介しますね。
     たとえば脚本作業について俗に「アメリカ=チーム主義」「日本=作家主義」と対比で語られますが、それはかなり実情と違うとか。
     アメリカでもディズニーやピクサーの作り方はかなり特殊で、伝統的なイメージボードを前に複数のスタッフがアイデアを出して脚本を練っていくスタイルをとっていると。なのでディズニーやピクサーが、チーム主義とするなら間違いはないけれど、それはアメリカのエンタメ業界の中ではかなりローカルなスタイルである、と。
     アメリカのドラマは、エグゼクティブプロデューサーを兼ねるメインライターと各話ライターが集まってアイデアを出しながら、練っていくスタイル。これは日本のアニメと似ていて、シリーズ構成を中心に各話ライターやプロデューサーが集まって本読みするのと基本同じ仕組みだと。(そう、もし冒頭の二分法に従うなら、日本のTVアニメは基本チーム主義で作られているわけですなわけです)。
     一方、アメリカの映画はライターをどんどんすげ替えていくやりかた。前のライターでうまくいかないと、それまでの脚本を引き継ぐ形で次のライターが改稿していくというわけです。つまり難航すればするほどライターの数が増えてくるわけで、これは全然チーム主義ではないわけです。
     だから大ざっぱにいうと、日本でもアメリカでも脚本開発の方法というのはさほど変わらない、ということなわけです。
     じゃあ、アメリカのエンタメ業界の脚本開発と日本のアニメの脚本開発は何か。それは煎じ詰めると「時間と予算」であると。時間は人件費と関係が深いから、最終的には予算であると。それで予算の背景には、北米の市場の大きさがあると。それが制作時間の余裕や予算の大きさを支えているわけです。
     そのほかにも堺さんには。今のアメリカのエンタメ業界の動き(配信)とかいろいろお話いただきました。
     僕のほうからつけ加えたことといえば、アメリカvs日本という構図がそもそも嘘っぽいのは、エンタメ市場はゼロサムゲームでないということでした。ヒット作が出ると市場全体が広がるわけで、誰かの勝利が誰かの負けに直結するわけじゃない。なので「VS」で語ることではないわけです。


    お蔵出し原稿

    HDDをあさったら12年前に書いた『よつばと!』のレビューが出てきました。たぶん1巻が出たタイミングでSPA!から依頼があったものですね。それにしても2003年ですか……。

     大ヒット作の後の連載は難しい。読者の期待は高く、目は厳しい。大ヒット作『あずまんが大王』のあずまきよひこが、次に何を描くのか。多くの読者の注目の中、新連載『よつばと!』が始まった。そしてこれが、おもしろいのだ、実に。

     
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