新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子・二階堂綾乃がいつのまにかMMAジムに通いだし、ついに格闘技デビューをしてしまったこのコーナー。今回は「鍛える女子が使えるモテしぐさ」！




今年に入って「ひかりテレビ」に加入してからというものめっきり民放を見なくなってしまった私ですが、先日久しぶりに民放をつけたところ、明石家さんまさんの番組で印象評論家の先生による「モテしぐさ講座」なるものがやっていました。私も独身女子の端くれとしてしっかり学んでおかねばと、わりと真面目な気持ちで拝見していたのですが、結果的にこのモテ講座はコントでした。いや、印象評論家の先生は大真面目なのですが、とにかく男性に触れたり、なんの脈絡もなくキス顔をしたり突如セクシーポーズをしたりと、もうどう見てもすごく面白いコントなのです。

と言うわけでモテしぐさ講座がとっても面白かったので、私も「鍛える女子が使えるモテしぐさ」を考えてみました。

◆腹筋アピール

よく雑誌の表紙でモデルや女優、俳優が腹筋アピールをしていますが、普通の人間はトレーニングなどしなくてもある程度は腹筋があります。なのでウェイトトレーニングをしなくても痩せていれば腹筋はちょっと割れます。我々トレイニーは、そんな腹筋を腹筋とは認めません。

男性「この雑誌の人痩せてるのに腹筋割れてるね。すごいねえ。」

鍛女「その程度ですごいと思うの？私なんかごりごりのシックスパックだよ！ほらっ☆（服をめくってお腹を見せる）」

突然、生腹を見せられた男性はドッキリすること間違いなし。この時勢い余っておブラまで見せてしまわないよう注意しましょう。ただの痴女になってしまいます。

◆腹筋アピール【応用編】

男性の前で鮮やかに側転しましょう。すると一瞬シャツがめくれて腹筋がチラ見えします。男性は一瞬割れた腹筋を目にするも、まさか女子の腹筋がこんなに割れているわけがないと思い、気になって話しかけてきます。

鈴木先生「二階堂さん、もしかして、腹筋割れている？」

二階堂「あー、へぁ」

ポイントは、この後あらためてきちんと男性に腹筋を見せないことです。すると側転の時にしか腹筋が見えないので男性の中で私の腹筋は美化され、実際よりもバキバキに割れていると思い込んでくれるでしょう。ちなみに実話です。

◆得意技

「私、総合格闘技習ってるんだあ～」と言うと、合コンが好きなタイプの男性はだいたい「え！マジで？どんな技できるの？」と質問してくるでしょう。ここは最もオーソドックスでときめき度の高い裸締めを披露しましょう。

鍛女「裸締めのコツはねぇ、こうやって、お互いの耳と耳がくっつくくらい密着することなんだよ☆（ぴとっっ）本当は相手の腿に自分の足を絡ませるんだけど…それは恥ずかしいからやらないっ」

ちょっと純情ぶりましょう。

◆男を落とす

せっかく裸締めの体勢になっているので、きちんと締め落としましょう。落とされた男性は間違いなく落とした女性の顔を忘れません。

私も真面目にモテしぐさを考えたのですが、テレビでやっていたモテしぐさ講座程面白くてイカレているしぐさは思いつきませんでした。

ここまで私はモテしぐさ講座のことをコントだとなんだとディスってきましたが、決してテレビでやっていたモテしぐさ講座が使えないと言っているわけではありません。思い出してください、中邑真輔が「クネクネ」と呼ばれ始めたときのことを。あのときプロレスクラスタたちは困惑し、「かっこいい」「キモい」「中邑がおかしくなってしまった」と意見が割れました。しかし「キモいキモい」と言っている人たちも、キモいと言いつつ中邑選手の試合をしっかり見ていたのです。そしていまでは中邑選手のしなやかな動きをバカにする人はほとんどいないどころか、クネクネ中邑は今や世界の中邑です。

ただのイケメンやただの美人はそこまで印象に残りませんが、「キモい」「ヤバい」要素があると、好き嫌い関係なくまず印象に残ります。私も高校生の頃はそこそこかわいいけどあまり印象に残らないタイプの人間だったと思いますが、いまでは「プロレス好きで総合格闘技を習っているおかしい女のわりに絵がそこそこうまい」と、多くの方に知ってもらえています。

プロレスにおいても恋愛においても選挙においても、とにかく印象に残ることは大切だと思います。ということで、モテたかったらまず相手に自分を覚えてもらうため、ぶりっ子したりおしとやかにするより屁でもこいたらいいんじゃないですかね。