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<ビュロ菊だより>No.119「久しぶりで拳骨を使った感覚+」
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<ビュロ菊だより>No.119「久しぶりで拳骨を使った感覚+」

2016-11-26 10:00

    *前号までのあらすじ*3年がかりのプロジェクトである大西順子の復帰アルバムからブルーノート3デイズまで。という大仕事を無事に終え、あまつさえ途中にはMC漢との共演もあったが、若干のバカの闖入を除けば難なくこなし、次の大仕事である自分の3デイズに向けて歩みを進めた菊地成孔であった。しかし、DyyPRIDEがデジタルカメラを床に落として壊しちゃった。どうする菊地成孔。 

     

     <IXY時代の終わり>  

     私が「デジタルカメラ」、というか、自分のカメラを持って日々の写真を撮り始めたのは2006年からだから、丁度10周年が終わる頃だ。「8ミリカメラを買わず、ステレオセットを買ったお陰で音楽家に成った」という話しはそこらに書いているが、そこから先が飛んでいる。実のところ私は、かなり初期のHi8から、動画を撮り始めている。勿論、自主映画ではない。敢えて言えば自主AVだが、この話は、特定個人が想定され易いので口をつぐんで来たが、まあもう時効だろう。私の自室には、もう再生する事が出来ない(再生メディアがなくなってしまったのと、そもそも録画したソフト自体が劣化してしまった事に依る)、膨大な個人的なポルノムーヴィーがある。

     私は自分がポルノムーヴィー、ポルノフォト、ポルノではないポートレイト撮影の、大変高い才能がある事を、残念ながら知っている。料理もそうである。世に言う「考えない事にする」という行為は抑圧に限りなく近いので、あまり精神衛生に良くない。なので、可能な限り、何でも考えるようにはしているのだが、自分の音楽や文章の才能よりも、僅差でポルノとキュイジーヌの才能がある事は、物凄い精神的な圧力を使って、考えない様にしている。

     
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