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上杉隆の「自民党新総裁決定!ズバッ!と、勝手に身体検査」全文書き起こし(後半)
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上杉隆の「自民党新総裁決定!ズバッ!と、勝手に身体検査」全文書き起こし(後半)

2012-10-17 19:00

    自民党の新総裁に選ばれた安倍晋三・元首相。彼は本当に日本文化に詳しいのでしょうか……。出演者から、そんな疑問も噴出しました。
    これは自民党総裁選が行われた9月26日、元ジャーナリストの上杉隆の番組「自民党新総裁決定!ズバッ!と、勝手に身体検査」の一幕です。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」が主催する番組としては2回目。前回に引き続き、キャスターに『AERA』記者の三橋麻子さん、ゲストに元朝日新聞政治部長・薬師寺克行さんと、政治ジャーナリストの藤本順一さんを迎えました。
    無料放送を終え、後半の有料部分に入ると安倍総裁に対するぶっちゃけ話がヒートアップ。安倍総裁を間近に見てきた経験から、藤本さんは以下のようにコメントしました。
    「これ、誹謗中傷しているわけじゃなくてね、箸ひとつちゃんと持てない人が、日本文化をやっぱり語れないんじゃないかなって気はするんですよ。これは、身近に食事している姿を見ていると分かるんだけれども『ああ、この人、ちゃんと教育を受けて、日本の伝統文化の素地を持ってる』みたいなことを、感じたことが実は無くて、食べるものはジャンクフードを好んだりとか、なんていうか、別にそれで、日本の伝統文化だとか言わなかったらそれで良いんだけど、妙に言っちゃうもんだから、ちょっと違和感を、個人的にはね」
    上杉隆の東京脱力チャンネルでは、今後も定期的に生放送をしていく予定です。この番組の全文書き起こし記事は、チャンネルに会員登録すると閲覧できます。全文書き起こしは以下の通り。

    上杉:じゃあここで、ちょっとオイシイ話を――。
    藤本:いや、課金になってから、安倍さんのすべてを2人で語りますよ。
    上杉:さっきの、安倍さんの行きつけの銀座のお店っていうのは、昔からあるんですか?
    藤本:そうそう、なんか産経グループと、(元外務事務次官の)谷内(正太郎)さんとか、外務省の右翼系の人と、安倍さんたちのたまり場になっている店があって、そこへ行くと、もう盛り上がっていますよ。
    上杉:なるほど。
    藤本:ああ、谷内さんって固有名詞出してしまいましたけど(笑)
    上杉:ということで、引き続き、有料(放送)のほうに入りました。ということで僕らはですね、もう少し細かくキチンとした…さっき、キチンとしていないわけでは無いんですけれど、情報を。ということで、政策面に関してちょっと――。
    藤本:ちょっと、薬師寺さんだけ浮いてないですか、なんか。
    上杉:薬師寺さん、あれ、これからあの、外交政策についてちょっと――。
    藤本:ああ、いいですね。
    薬師寺:浮いてる?
    上杉:いや、全然浮いてないです。ピッタシ終わってます。ということで、自民党総裁選を受けてということなんですけども。
    藤本:もう始まってんの、これ?
    上杉:はい。えー、『勝手に身体検査』もそうなんですけども、まず今回、安倍さん、新薬が発見されたということで、体調のほうはもう万全だと。健康問題はクリアしたぞ、という風におっしゃってますが、果たして大丈夫でしょうか?
    三橋:新薬って本当にあるんですか?
    薬師寺:それは、僕に聞いてるんですか?
    上杉:そうです。
    薬師寺:いや、薬のことは分かりませんけど、難病ですから、数年に1回、たいへん苦しい思いを安倍さん、してましたねえ。で、総理大臣の時にもそれが重なって、長時間国会で座ってられないとかね。そういう症状があったそうですが、いまは、本人が話しているのを聞くと、新しい薬で非常に安定しているということだから、それは良かったですよね。まあ、私は薬のことは知りませんけど。
    上杉:名前がけっこう、薬師寺さん、薬に詳しいような名前かなって。
    三橋:(笑)
    薬師寺:(名字の)下に「お寺」って付いてますからね。
    上杉:あはは(笑)、キツいことを言う。
    藤本:肉体的なものはちょっと分からないけど、精神の病はまだ癒されていない気は、このあいだインタビューして思いましたけどね。
    上杉:えっ、インタビューしたんですか、安倍さんと?
    藤本:で、なんか、やる気満々のときに(インタビューを)やりましたけど。まだ、ちょっと落ち着きが無いっていうか、言葉をこう、同じ言葉をこう繰り返し、5年前と同じことをずっと繰り返して、暗記してしゃべっているようでしたね。
    上杉:安倍政権時代、総理時代の後半は、カメラ目線でしゃべるという、得意なぶら下がり取材が――。
    藤本:一生懸命ね、だから、自分の弱点である"しゃべり"を克服するために、指導を受けてやった成果が出ているんだけども、いかんせん、やっぱり中身が無いので、っていつも感じるんだけどね(笑)
    上杉:そうですよねえ。でもまあ、新総裁に選ばれて――。
    藤本:いや、だから立派なもんじゃないの。そういう安倍さんを選んだ自民党の国会議員っていうのは、まあ、それで良いんじゃないですか。別に、我々が(総裁を)選んだわけじゃないから。
    上杉:あの、安倍さんが総理…仮にですね、まあ、総選挙が近くあって、そして解散総選挙のあとに自民党が政権を取り、安倍総理が誕生した場合、いま一番問題となっているのが"尖閣問題"です。それに関する対中関係というのはどうなんですかねえ、薬師寺さん?
    薬師寺:尖閣の問題は、いま非常に緊迫していますけど、たぶん、半年以上続きますよね、こういう状態がね。波はあるでしょうけども。だから、総選挙がいつあるかによりますけども、総選挙のあとの日中関係、まあ、日韓関係も、たいへん緊張度の高いなかで(外交を)やらなきゃいけないんですけども、安倍さんは、前回はそれを、小泉(純一郎)さんが壊してしまった日中、日韓関係を劇的に改善したんですよね。それは、小泉さんがやったことの反対をやったから上手くいったんですよね。だから、靖国神社の問題で途切れた関係を、安倍さんは直ちに訪問して、一気に改善した。
    政権交代っていうのは、そういうことが出来る強みがあるんですよ。前のことの反対をやることで変えられる。じゃあ、いま野田(佳彦)さんは、反中、反韓でガンガンやっているかというと、そうじゃないですよね。いちおう、その(尖閣諸島の)国有化を決めたのも、東京都が買って、あそこに船着き場とかを作るよりは、国有化して何も変えないほうが、日中のために安定的であろうと、こういう判断ですよね。
    上杉:なるほど。
    薬師寺:日韓関係も、その竹島で、(李明博)大統領が上陸したからといって、対抗で派手なことをやっているわけじゃないですよね。あそこは、韓国の政権がもうすぐ変わることを待っているわけですね。じゃあ、日本で仮に、安倍さんが(総理に)なった場合、野田さんの反対といったら強硬路線ですよね。それはたぶん、やりにくいですよね。
    上杉:なるほど。
    薬師寺:じゃあ、同じやり方をやって、あるいは、なにか工夫をするかっていうのは、人が変わったから、中国や韓国も「じゃあ新しいことをやってみよう」って思わせるかっていうと、安倍さんはねえ、いま選挙中にさっき紹介した発言で、外交をやるんだって向こうは思っているわけですから。これは、安倍さんだとけっこう、日中、日韓関係は、新しく首相になった場合は難しいでしょうね。2006年のようなドラマチックな、劇的な転換というのはやりにくいですね。
    上杉:あのー、あれですね。安倍政権が出来ると、いつもこれはniconicoでもそうですけど、朝日新聞は安倍総理の個人攻撃をして叩くという、必ず論調が出るんですけど、それはもともと朝日新聞のなかに「安倍晋三さんを叩け」っていう、そういう方針があるんですか?
    薬師寺:えっと、私が前にいた会社のことですね。
    上杉:あっ、そうですね。ですよね(笑)
    薬師寺:私が居た頃にそんな組織的な決定も、意思決定も方針も無いですよ。報道というのは、事実に基づいてファクト(要素)を伝え、それに対して客観的な論評をしていくというのは、原則としてありますからね。ですから、新聞社によって考え方が違うのは、それは表現と言論の自由ですから良いんですけど、朝日新聞で原稿を書いている人の多くが、安倍さんのやり方だと問題がある、疑問があると考えたら、そういう記事が出るということです。だから、全員がそういうわけじゃないですよね。
    薬師寺:ただ、一部のニュース、報道で、安倍さんに直接絡む報道で、安倍さんと朝日新聞のあいだで問題があったことは事実ですよね。ですから、そういう感情的な側面が、安倍さんの側にも、朝日新聞の一部にもあったかもしれませんけど、日常的な報道は、そういうものは排除すると、それがあたり前だと。
    上杉:でも、権力報道、政治報道だったら、それはもう、昔からありますよね。
    藤本:いやね、個人攻撃とかいう言い方とちょっと違うのは、まあ僕なんか、まあ薬師寺さんもそうだけど、二十数年、お父さんの時代から見てきてて、まあ、彼があんな発言を、ああいう、要するに保守っていうよりも、タカ派のスターみたいな扱いをされるというのは、ちょっと想像がつかないところがあって、「えー、この人こんな人だった」っていうのがあるわけよ。そうするとね、ちょっとこの人、誰かに刷り込まれてるんじゃないかとか、本当にそういうこと考えていないのに、周りが言うから自分はもう保守の、タカ派のスターじゃないと、政治家として存在感が無いのじゃないかという、強迫観念みたいなもののなかで来たんじゃないかと、ちょっと危惧しているところがあって、とても素直な人で、ひとのいい人なんだけども、逆にだからこそ、周りに――。
    上杉:煽られちゃっている?
    藤本:煽られて、しかも、自分はもともと政治家になるつもりも無かったような人だから、やっぱりそこにこう、なんていうのかなあ、「自分の政治家の立ち位置みたいなことは、もうここにしかない」みたいなことで、演じているような苦しさを感じる。
    なぜかというと、保守だ、日本の伝統文化だとか言いながら、「教育に柔道を」とか言いながら、柔道をたぶんやったことないし、彼が、日本の伝統文化を身につけているっていうことは、僕は聞いたことも無いし、保守の政治家っていうのは、やっぱり自分のなかで、日本の伝統文化を体現している。日常生活の中でそういうものがあるわけでしょ。
    上杉:中曽根(康弘)さんみたいに、座禅を――。
    藤本:中曽根さんはちょっと演技っぽいところがあるんだけども。だけどねえ、安倍さん、たぶん正座をしているのも見たことないし、一般の人は見たことないかもしれないけども、食事をしている姿を見ても、とてもこの人が日本の伝統文化を体現しているような雰囲気にも……。やっぱり、僕らは身近で見て…ちょっとね。

     
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