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「海と毒薬」
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「海と毒薬」

2017-07-19 07:00
  • 8

 浅瀬で仰向けになって波に揺られていた時のことだ。ひとりの男がじゃぶじゃぶと波を掻き分け歩いて海に入ってきた。思わず見てしまったのは男が火の付いた煙草を咥えていたからだ。身につけているものは水着だけで、首などに携帯灰皿を下げている様子もない。灰が当たり前のように海に落とされていく。声を掛けて注意しようとした瞬間、男が誰かの名前を呼んだ。その笑顔の先にいたのは浮き輪に掴まって波と戯れている男の子だった。おそらく男の子供なのだろう。男は息子を抱きかかえようと、短くなった吸い殻を足下の海に捨てた。そのしぐさには1ミリの躊躇もなく、まるで呼吸をするのと同じくらい自然だった。

「今、海に煙草捨てたの、子供が見てたよ」僕は言った。

 
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声に出して注意した小原さん偉い‼
その積み重ねしかないのですね。
「何?とんちんかんなこと言ってるの?」とその父親は思ったでしょうね。それが今の世の中。
昔は知らない大人が子供を叱った。今は家族以外の者が叱ったところで改心する人は少ない。
私の旦那さんは路上に火の点いたままの煙草を棄てた外国人を注意した。逆ギレされました。
諦めずしつこく注意するしかないのですね。
残念だ。実に残念です。

No.1 82ヶ月前

今のところ法で禁止されているものではないので、
自身に起こる健康被害も理解した上で吸ってるんでしょうから、ご自由にどうぞ、とは思うのですが、
喫煙者には、自身の出す煙や吸い殻が、
ただ周囲に“不快”な思いをさせるだけではなくて
実際に害を与えていることを
もっときちんと考えてほしいな、と常々思います。

自分の子供の前で平気で吸う親を見ると
「子供が自分のせいで肺がんになって死んでもいいのかな?」と思ってしまうのですが、なんとも思わないから吸うんですよね、きっと。

喘息もちなので、歩きタバコは喉元にナイフや銃口突きつけられるのと同じくらいの恐怖があります。
喫煙者と吸わない人の意識の違い、は埋まらないのでしょうかねえ。

注意することで、
なんだか優等生ぶってるみたいな感じになるのも、いい気はしないですけど、
喫煙者の意識が変わらない限り、言い続けるしかないのかもしれませんね。

No.2 82ヶ月前

こんにちは。

海岸のごみで一番多くみかけるのは煙草の吸い殻です。捨てるひとは、ひろ―い砂浜、大きな海、ほんのちっぽけな煙草を捨てて何が悪いんだーーって気持ちなんでしょうね。ずっーとずっーと誰かが片付けなければ残り続けるのにー。

前日、海の日に、海と日本プロジェクトが主催するブルーサンタイベントに参加しました。ふだん、海にいくたびに、ゴミ袋をもって見つけたゴミを地道に拾って帰りますが、興味を持つ人もいなく、拾っている目の前で捨てられたりー。
変な人って無視されてることもたびたび。

でも、このイベントはブルーサンタの衣装を着て、
みんなでたのしくゴミ拾いをするので、海水浴客やバーベキューの人たちも興味津々。

だんだんと、海水浴に来ていた家族連れや小さな子供、そしてお父さんまでもが、私たちのゴミ拾いを手伝ってくれて、浜全体がなんだかほんわか気分に、みんな海を想い、ゴミ拾いをしてくれました。

地道に活動していくしかないんですよね。

パパ、みんなゴミ拾ってるからやろうよ!って
だるそーなお父さんを巻き込んでくれた少年、
燃えるゴミ、燃えないゴミの分別を真剣にやってくれる子供たちがまだまだたくさんいて、嬉しかったです。
そんな活動は、きっと海を愛する人を
増やしていくと思います。

子供たちを巻き込んで、
大人をしつけていきましょう!

No.3 82ヶ月前

法律がないから何をしてもいい。秩序の崩壊ですよね。
貝塚の話、確かに昔はそうでしたが、昔は人口も少なく、貝殻はやがて砂になるものも多いですが、タバコは砂にはなりません。それを食べた魚を私たちは口にする、現実そうなのかもしれません。
人によってマナーレベルは様々かもしれませんが、ゴミは持ち帰るあるいは所定の場所に捨てる、これは最低限守ってほしいものですね。

No.4 82ヶ月前
userPhoto 小原信治(著者)

>>1
注意しても逆に手を出されたりするので気をつけないとなあと子供が一緒だと特に思います。ただ法律で禁じられているわけではないのになんで見ず知らずの奴に注意されなけれぱならないんだという相手の気持ちも分からないではないですが。

No.5 82ヶ月前
userPhoto 小原信治(著者)

>>2
僕が子供の頃は大人は子供の前でも平気で吸っていたし、山手線の中でも喫煙できていました。そういう世代の人たちに時代とともに常識が変わったんだと伝えるのは難しいし、どこか可哀想だなとも思いますよね。

No.6 82ヶ月前
userPhoto 小原信治(著者)

>>3
まさに捨てる神あれば拾う神ありですが、捨てている人たちは拾っている人たちを見てたいていがボランティアではなく、賃金を貰ってゴミ拾いをしていると考えているのかもしれないと感じてしまいます。

No.7 82ヶ月前
userPhoto 小原信治(著者)

>>4
人間は煙草を吸う資格もないし、原発を使う資格もないんだろうな、と片付けられないゴミをみるたびに思いますが、喫煙している人や原発に賛成している人たちは片付けられないゴミのことをどう感じているんでしょうね。

No.8 82ヶ月前
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