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『日米開戦へのスパイ』アサヒ芸能、インタビュー「ゾルゲ事件が炙り出す日米開戦の裏側。その闇は現在につながります」(内容掲載)。孫崎氏は日米開戦で隠蔽された歴史を暴き出した。これが事実なら、日本の近代史が変わる衝撃の一冊
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『日米開戦へのスパイ』アサヒ芸能、インタビュー「ゾルゲ事件が炙り出す日米開戦の裏側。その闇は現在につながります」(内容掲載)。孫崎氏は日米開戦で隠蔽された歴史を暴き出した。これが事実なら、日本の近代史が変わる衝撃の一冊

2017-12-09 09:14
  • 13

 知られざる「真珠湾攻撃」の真相解明に挑戦した著書「日米開戦の正体」から2年。元外務省・国際情報局の孫崎享氏は、本作で昭和史に刻まれる「ゾルゲ事件」を解き明かすことで、日米開戦で隠蔽された歴史を暴き出した。これが事実なら、日本の近代史が変わる衝撃の一冊となるだろう。     *

孫崎氏がゾルゲに興味を持ったのは約40年前、ある人物の来日がきっかけだと明かす。

「クラウス・メーナルトという、日本に真珠湾攻撃の入れ知恵をしたとされる人物で、彼は私にこんなことを言ったのです。『東京へ来ると、ゾルゲの家に泊まっていた』と。“真珠湾攻撃の父”と言われ、アメリカと強いパイプを持つメーノルトが、なぜゾルゲの家に泊まっていたのか?」

 その違和感につき動かされるようにゾルゲ事件について孫崎氏は調べ始めた。そして、あることを確信したと話す。

「日本の近代史を勉強している人なら、誰もが気付

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他3件のコメントを表示

孫崎先生の「日米開戦へのスパイ」を取り上げるアサヒが芸能に脱帽。

今、心配なのは国が戦争モードに入れば、平和を望む人間はスパイとして逮捕される、とか、暗殺されたりします。必ずそうなります。阪本竜馬が良い例です。

ロシアゲイトが米国で唸りを上げて居ますが、トランプが好戦的な男なので唸りも早晩やみましょう。ケネデイーもニクソンも平和を願ったから、前者は暗殺、後者は失脚した。

親中派のインテリゲンチャーが日本官憲に捕まれば、それは日本が完全に戦争モードに入ったということを示す証拠です。

No.4 77ヶ月前

そうそう、ゾルゲも尾崎も世界の平和を願ったのではなく、ソ連の安泰を願い、そのために日本の矛先をソ連に向けないように工作した、尾崎秀実は激烈に日中戦争をあおった、そしてかれらの思い通りに日米戦争につながっていった、ということはいちおう常識ですが、知らない人もいるようなので書いておかねばね。東條内閣が日米戦争をはじめたことは、彼らにとっては本懐を遂げたということでしょう。

No.5 77ヶ月前

そうなんです。孫崎先生のコメントの肝は「戦争か平和」なんです。近衛は平和を望んだから失脚させられたのです。

No.6 77ヶ月前

>>5
一部の人間が本懐を遂げて国民全体が引きづりこまれたんじゃたまんないね。安倍氏とその取り巻きが本懐を遂げようとしていることに警告を発する意味で「日米開戦へのスパイ」は有意義なんですが、あなたは読みましたか?

No.7 77ヶ月前

>>6
この項は私のコメントの追加です。近衛の平和は対米国の平和。しかし、本懐を持つ人間には本懐を持てない人間は勝てない。戦争や革命が起これば勇ましい奴が軟弱な人間を駆逐する。これを修羅と呼ぶ。

No.8 77ヶ月前

>>8
笑 もう何言ってんのか、正直理解できません。

そもそも近衛を平和主義者のようにいうのはどうなんですかね。日米戦争をさけようとしたのは事実ですが、なにがなんでも止めようとしたわけではないし、政治はすべて結果責任で、対米戦争に至る重要な節目で首相だったわけですし。

もっとも近衛の大政翼賛会=ファシズムがうまくいって近衛の指導力が強く発揮できる体制があれば、対米戦争は避けられたのかもね。しかし当時なりの自由主義、民主主義、そして憲法によって近衛の大政翼賛会=ファシズムは挫折し形骸化し、弱い指導部と勝手な軍部官僚という非ファシズムな体制で開戦となるわけです。近衛追い落としも、自由主義、民主主義、そして憲法 VS ファシズム(もちろん近衛の側がファシズム)という視点で見る必要があるとおもいますよ 笑

No.9 77ヶ月前

  ゾルゲ事件は東条英機が近衛内閣を打倒する謀略だった
               櫻井 智志
 『日米開戦へのスパイ』を出版した孫崎亨氏に、週刊誌『アサヒ芸能』は、編集部の高山惠氏がインタビューして掲載した。高山氏は、こう述べる。「ゾルゲ事件が炙り出す日米開戦の裏側。その闇は現在につながります」孫崎氏は日米開戦で隠蔽された歴史を暴き出した。これが事実なら、日本の近代史が変わる衝撃の一冊です。

 私もこの本を購読した。本の正式タイトルは、『日米開戦へのスパイ[東条英機とゾルゲ事件]』である。孫崎氏は『日米開戦とゾルゲ』を書きたかった。書き始めると日露戦争からの政治の流れを執筆する必要を感じた。そうしてこの本は上梓された。
 ゾルゲや尾崎秀実はソ連共産党のスパイとして逮捕され、大日本帝国は死刑に処した。孫崎氏も彼らがスパイであったことは固定していない。しかし、ゾルゲも尾崎も政府が国民を驚愕させるような影響力はなかった。

 「ゾルゲはスパイだ」「ゾルゲに近い尾崎もスパイだ」「尾崎は近衛文麿内閣に親しかった」。この論理を巧妙に流布して東条英機は近衛文麿政権を打倒して自らが政権を握った。要諦は、ゾルゲ事件とは東条英機が近衛文麿を倒す策略であった。孫崎氏は述べる。江藤淳は『閉ざされた言語空間-占領軍の検閲と戦後日本』を書いた。「ゾルゲ事件」には「閉ざされた言語空間」がある。ゾルゲ事件を直接担当した井本臺吉、布施健は戦後は検事総長にまでなり、「ゾルゲ事件に疑問あり」の声は当然出てこない。


 40年前に外務省分析課にいた孫崎氏は、1972年に外務省が招いた当時世界の共産主義問題の専門的権威だったクラウス・メーネストに入省間もない孫崎氏が地方旅行に同行した。「実は、戦後米国は私のことを『真珠湾攻撃の父』と呼んだことがあるんです」衝撃を受けてそこから孫崎氏の追求が始まる。


 ゾルゲのイメージは出版界マスコミ界を通じて広がっていった。孫崎氏の著作は事実に基づいてひとつひとつ検証している。ゾルゲを担当した思想検事が検察中枢を押さえ、戦後の検察は断絶せず連続している。経緯は立ち読みでも書物にあたるのが適切。祥伝社から出版され、本体価格1700円。進歩派であっても、弾圧をおそれず真実を曲げずに言論を持続する。そのような貴重な抵抗の営みの成果である。2017年現在、いまの岩波書店や朝日新聞社は出版するまい。


 戦前に戸坂潤や三木清が投獄され、大政翼賛会に出版界も賛同していった時に、進歩的文化人も進歩的知識人も抵抗できないほど、特高-思想検察によって世間の空気は、日本軍国主義に批判や躊躇する者を根こそぎ抜き取っていった。戦争が始まる時、隠蔽や抑圧、謀略と弾圧が一方で燃えさかり、一方で軍国主義の熱狂に賛同する勢力も批判派から転向し自身の中ですり替えて合理化する元進歩派も、濁流の奔流に呑み込まれ,流されていく。

No.10 77ヶ月前

ゾルゲ事件にはまだまだ未解明な点があります。そのひとつは、朝日新聞(の尾崎秀実以外の人々)とのかかわりですね。朝日社内のコミンテルンの影響を受けた人々が戦中を生き延びて、やがて朝日新聞に強い影響力をもつにいた・・・ったのかもしれませんね。

なお、尾崎の調書で尾崎は自己の心情を堂々と述べていますが、日本で共産主義革命を起こすためにこそ、日本を積極的に帝国主義戦争に参加させるという陳腐な(しかし現在でもあなどれない)レーニン主義を述べている部分もあります。これが平和主義にみえるという人がいるらしく、耳を疑いますね。

No.11 77ヶ月前

>>3
ご紹介するのはおこがましい気がしますが、参考になれば幸いであり、短い時間に得た情報を回答します。
PC検索「太平洋戦争に至った背景とユダヤ勢力」で検索、ほかに「ソ連共産党とハザール系ユダヤ」と「日本が太平洋戦争に突入した理由が悲しすぎた」などを見ました。正誤は不明です。私は、米国、ロシア、中国を動かすユダヤに対する見方が貧弱であり、改めて勉強します。

No.12 77ヶ月前

>>12
ありがとうございました。参考にします。

No.13 77ヶ月前
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