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小飼弾の論弾 #64「会社の仕組みからわかる、「働いたら負け」は本当だ!」
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小飼弾の論弾 #64「会社の仕組みからわかる、「働いたら負け」は本当だ!」

2017-12-27 07:00

    「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
    11月27日(月)に配信した、ニコ生公式放送「小飼弾のニコ論壇時評」、および「小飼弾の論弾」の内容を数回に分けてお届けします。

    次回のニコ生配信は、2018年1月8日(月)20:00からになります。

    みなさん、良いお年を!

    2017/11/27配信のハイライト(その1)

    • 前橋市副市長らが休暇取得して平日に自腹でゴルフ……だから何だ?
    • マンガ家の女児動画所持容疑
    • エロの普及と名無しさん
    • コンビニから成人向け雑誌撤去
    • 仮想通貨で18禁電子書籍買うのって良くね?
    • 1BTC=100万円超え、これってバブル?
    • 次々出現する仮想通貨をサトシ・ナカモトは予見していたのか
    • まだまだなビットコインの換金性
    • ビットコインの現状はチューリップ球根バブルと似ている?
    • ハラスメントの被害者が「MeToo」と訴え始めた
    • 「いじめ」なんて言葉は存在しない
    • 社内は治外法権という日本企業の風潮
    • 中国に買い叩かれることは悪いこと?
    • 銀行の大リストラが始まった
    • トレーディングも経営も人工知能の仕事に?
    • 集中するオーナーシップと日本の税法
    • 日本最大の株主は日本政府です

    前橋市副市長らが休暇取得して平日に自腹でゴルフ……だから何だ?

    山路:たぶんこれ以上軽いニュースはないというところから。前橋市のニュースなんですが、前橋市副市長らが平日にゴルフ。休暇取得して、すべて自腹という。
     しかも緊急事態に備えて、ちゃんと連絡もつくようにしていたんだけれども、なぜかそれが記事化されているという、ちょっと悪いことしたっぽい感じのタイトルを付けて新聞記事になっている(笑)。

    小飼:これのニュースバリューがよくわかんないんだけれども。群馬だからニュースになったの?
     群馬に平日があるかとか、群馬にゴルフ場があるかとか。そうか、群馬にもゴルフ場があるんだ。それは知らなかった。

    山路:1周まわって虚構新聞っぽいですよね。なんかこういうことを記事にしている今の新聞は、心配になるレベルです。

    小飼:僕が平日にビール飲んで、ポケモン狩っていてもニュースにならないよ。不思議だ。
     それにしても、群馬にもゴルフ場があったんだ。

    山路:そりゃあるでしょうよ(笑)。

    小飼:ラフしかないような気がしていたんだけど。

    山路:群馬の人がそれを聞いたら、さすがに怒るんじゃないかと思いますけど(笑)。

    マンガ家の女児動画所持容疑

    山路:『るろうに剣心』の作者が、児童ポルノDVDを所持していたという容疑で書類送検されちゃったという。

    小飼:フタエノキワミ、アーッ1という感じですかね、これは。

    山路:すみません、『るろうに剣心』はあんまりわかんないんですけど(笑)。これは、被害者もいる話なので、笑い事ではないんですけど。

    小飼:そもそも、なんで発覚したんだろう?

    山路:これがまだ明らかにはされてないんですよね。そういう業者の名簿から辿られたんじゃないかという話と、あるいは近くにいた人間のそういうところからバレたんじゃないかみたいな話は出ていますね。

    エロの普及と名無しさん

    小飼:それを考えると、エロを安全に入手する方法は、いまだに確立されてないのかもしれない。よくネットはエロが進めたとかいうじゃないですか。それはイエスでもあるし、ノーでもあるんですよね。

    山路:そうですか? イエスかなと思っていたんですけど、ノーの部分もあるんですか?

    小飼:というのも、大体ネットのエロコンテンツっていうのも2割いかないんですよ。だけれども、純粋にそういうのを除いていって、日本でDVDの新作とかといったら、タイトルの数からいけばもう圧倒的にエロになるわけですよ。

    山路:そうか。世の中にあるエロに比べると、ネットのエロの割合は意外に少ないという。

    小飼:意外に少ないかもしれない。でも、たぶん売り上げに響くほど、違法コピーされているんですよね。

    コンビニから成人向け雑誌撤去

    小飼:僕が一番驚いたというのが、いまだに成人向け雑誌というのをコンビニで売っているんだと。わざわざ紙で買う人がいるんだと。

    山路:今、スマホを持っている人だったら、正直見ちゃいますよね、スマホで。

    小飼:こういったものこそ、店員とかを介さないで、見たいのではないでしょうか?

    山路:ただ結局、こういうところで成人向け雑誌、いわゆる成人向け雑誌というのを買うのは、やっぱり高齢者、比較的お年をいった人っていうことなんですか。

    小飼:それはエロの力を舐めていますよ。エロいものを見たいのであれば、その程度のハイテクは使いこなすんですよ。ビデオの予約録画ができなくても、借りてくるんですよ。

    山路:エロの力(笑)。

    小飼:では、わざわざコンビニで買う利点というのはなんだろう。アノニマスで買える、匿名で買えることが利点ではないか。

    山路:現金だと足もつかないし。

    小飼:そうそう、行きつけのコンビニだと店員さんに、バレちゃうかもしれないですけど、それはコンビニなんていくらでもあるじゃないですか。実はネットの匿名で有料のコンテンツを買うというのは、難しいんですよ、結構。

    小飼:成人向けコンテンツも出しているウェブサイトというのはいっぱいあるわけですけど、そのいずれもがアカウントを作らなければいけない。

    山路:コンビニのエロ本だったら、完全にアカウントも作らずに。そうなのかな?

    仮想通貨で18禁電子書籍買うのって良くね?

    小飼:無料で流れているものというのは、適法違法にかかわらず、匿名ではあるわけですよね。有料かつ匿名でというのは、実はない。今のところ。だからこういうところこそ、仮想通貨の出番じゃないかなと思ったんですけども。
     でも、買っている間に値上がりしたとかといったら、買いづらいだろうな。その意味ではちょっと1ビットコインが100万円を超えたというのは、痛し痒しなんだよな。

    山路:じゃあここから仮想通貨の話にいっちゃいますか?

    小飼:僕がエロコンテンツプロバイダーだとしたら、やっぱり快くお金を払ってもらいたいじゃないですか? お金を払ってもらいたいけれども、お金を払った人の素性とか、本来は知る必要はないわけなんですけども、アカウントを作らなければいけないということで、いやでも知られちゃうんですよね。

    山路:じゃあビットコインで、その決済ができるようなものがあったら。

    小飼:ビットコインかどうかというのは置いておいても、今は適法かつ身元を知られるか、適法かどうかは置いといて身元は知らせない代わりにお金も払わない、というよりも払えないという状態。

    「コンビニで買う人はそこまで考えてないと思うけど」(コメント)

    1BTC=100万円超え、これってバブル?

    「ビットコインで雑誌を買うと、おつりは現金なのかな?」(コメント)

    小飼:おつりとはどういうことだ? 実際のところ、ビットコインというのは、必ずおつりの出る仕組みなんですけどね、細かいことを言うと。
     例えば1BTC持っている人が、0.01BTCを払いたいという場合というのは、1BTC払って、自分におつりを返すんですね。

    「ビットコイン安定しないから、あんまりなあ」(コメント)

    小飼:今1BTCが100万を超えましたけど、1satoshiが1銭になったんですよね。

    山路:1億分の1BTC。
     しかし、日本円でその1BTCが100万円を超えて、その更に分裂するたびに今、ガンガン値段が上がっていっているじゃないですか。

    小飼:どの仮想通貨もというわけではないんですけども。

    山路:視聴者からの質問でも、「ビットコインのハードフォークによる分裂でビットコインキャッシュが台頭してきていますが、今後どのような情勢になると考えていますか」(コメント)という質問が。

    小飼:結局のところマイナー次第で、ビットコインもBTCとBTHが飛び抜けて上がっていて、他は今のところ、鳴かず飛ばずなんですよね。なんで鳴かず飛ばずかと言ったら、だれも掘ってくれないから。

    山路:みんな価値があると思ってくれなさそうだから、みんなが掘らないという。

    小飼:そうなんですよね。

    山路:掘られやすい通貨の条件みたいなのはあるんですか?

    小飼:というのはやっぱり使われやすい、買われることも含めてね。

    山路:じゃあもうニワトリが先か、卵が先かみたいな。人気があるから人気があるということになっている。

    小飼:そういうことです。

    山路:ビットコインがらみでちょっと疑問なのが、そもそも最初のビットコインの考え方では、そういうマイニングというのをすることによって、ちょっと少しずつ緩やかなインフレに。

    小飼:とっても緩やかなインフレです。

    次々出現する仮想通貨をサトシ・ナカモトは予見していたのか

    山路:緩やかなインフレになるということが元々の目論見だったわけじゃないですか、サトシ・ナカモトの。だけど、これだけ分裂を繰り返し、法定通貨に対する値段が急激に上がっている、あるいは仮想通貨間の価値とかがすごい変動している今の状況は、サトシ・ナカモトの目論見通りなんですか?
     
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