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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「論理的というのは、頭がよいことではないよ!」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「論理的というのは、頭がよいことではないよ!」

2018-01-16 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/16

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2015/11/29配信「ISISに共感できない理由と同性愛者に権利を!」の内容をご紹介します。
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    2015/11/29の内容一覧

    カオスから要素だけ拾ってきて、要素だけで考える

     それを僕がこのあいだ感じたのは、別のところの人生相談で「障碍者の人の担当を頼まれてしんどい」という相談を受けたんですね。
     何かっていうと、周辺から話さないといけないんですけど、今、たとえばお年寄りとか障碍者っていうのはある程度の規模の企業が雇うと、助成金とか補助金とかがつくんですね。
     つまり、会社がちょっと儲かるとか得するんですね。
     なので、お年寄りとか障碍者の方を雇う企業が増えていると。
     このこと自体は、いいことかもしれないんですよ。
     それで現場にいってみると、誰かがそれのフォローをしなければいけないわけですよね。
     つまり、仕事の現場の中にお年寄りが入ってきたり、障碍者が入ってくることで、もちろん10のうち1か2のケースではいいことが起こるんですね。
     お年寄りが入ることで新たな視点が入るとか、もしくはみんながお年寄りに気を使うことで人間関係が良くなることがあるかもわからないと。
     また、お年寄りの考え方がわかって営業品目が増えたりするかもわからないし、障碍者に関しても同じようなことでしょうけども。
     だいたい10のうち8か9くらいは、ただ単に仕事効率が悪くなるんですね。
     なので、経営の方は法律だからとか助成金が出るからということでお年寄りとか障碍者の方を雇っちゃうんですけども、現場の方は現場の方で、それに関しては現場の負担が増えるというふうに考えてしまう。
     これを、論理的に考えると、ホリエモンが「障碍者を雇うのは無駄だ」とどっかで言って、また大炎上したんですけども、はい、おなじみホリエモン大炎上ですね。
     なんでオレの数少ない友達はみんな大炎上する、僕を含めて大炎上するのかっていう、わかんないよー。もう本当に。
     放火魔ですよね。

     論理的に考えれば、年寄りや障害を持った人は仕事の現場に出てくるなと。金やるから、おとなしくしてろということになっちゃうんですよ。
     というのは、結局、会社の中にそれを入れて働き甲斐とか生き甲斐とかを感じてもらってやるということは、その企業の競争力を下げながらやることになるわけですから。
     そういうふうにやってると、ただでさえ日本の企業は競争力が減っているのに、さらにそこに障碍者枠とか老人枠というシルバー枠というのを作って競争力を下げてどうすると。
     それよりは、そういうふうな人たちにはお金を渡して楽しく遊んで暮らしてくれと。それよりは、能力がある奴らがまじめにがっちり仕事できるようにしてくれと。
     考えてみたら、わかるだろうと。
     そんなもん、登山チームに年寄りとか入ってて、そりゃ100に1ついいことがあるかもわからないけど、登山チームに年寄りが入ったら、だいたい負けちゃうよと。
     よその登山チームに比べて。

     というのが、論理的に考えた場合の解答なんですよ。
     ところが、この論理的に考えた解答というのは、やっぱり、社会的ではないと。
     さっきいった、反社会的・非社会的で言えば、非社会的なんですね。
     そうやって、社会との関係というのを、関係ないよ、うちの会社だけ勝てばいいよという考え方だったら、確かに障碍者も入れないほうがいいし、お年寄りも入れないほうが競争力はあがるんですよ。
     でも、論理的に考えるっていうのを突き詰めると、最終的には、それでその系──系というのは僕がよく使う言葉で、この系、システムですね──この系は上手く回るのかっていうと、ちょっと疑問なんですね。
     その会社の競争力、つまりその会社という系は回るんですけども、人類社会という系はその考え方ではうまく回らないわけですね。
     結局、勝てる奴だけが集まって勝負するとして、年寄り、子ども、障碍者、未熟なもの、女、理屈が通じないもの、英語ができないもの、数学ができないものはどけって言っちゃうと、「系」自体が単調になっていくっていう欠点があります。

     僕らの生物の層というのをみたら、弱い生物と強い生物が上手く生きているから、この生物系というのが保存できるのであって、強いものだけで系を作っちゃうと、システムを作っちゃうと、変化にすごく弱くなっちゃうんですね。
     なので、今の系では弱者に見えるものも強者に入れてなくちゃいけないということと、もうひとつ、金を払ったらみんな遊んでくれるのかといったらそういうわけでもないと。社会の矛盾とか社会の病理というのは、見たくないものを金だけを払って追い出すと、そこに存在しちゃうんです。
     たとえば、貧乏な国は貧乏な国で放っておけばいいよとか、宗教を信じてるやつは宗教を信じてるやつで放っておけばいいよと言ってると、イスラム国のようにあとで全体の系に対する仕返しがガーンと返ってきちゃうんですね。
     なので、1つ目の系自体が複雑なので、弱者に見えるようなものでも保護しなければいけないという1つ目の理屈は、僕も自分自身がそう信じているわけではなくて、一般論として言ってます。

     ただ2つ目の、弱者は邪魔をしないでくれ、強者だけで戦わせてくれっていうのはスポーツの現場みたいな、極めて限定的なルールで動かせるところ以外では社会に対してしっぺ返しというのか、仕返しが来るので、その考え方は危険だと思うんですよね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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