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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「「芝麻信用」は、社会の本音を見える化する」

2018-09-17 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/09/17

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/09/09配信「中国で進む「評価経済社会」の波。その現状と、来るべき未来を大解説」の内容をご紹介します。
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    2018/09/09の内容一覧

    芝麻信用は、「社会の本音」を見える化する

     去年の中国でのトレンドワードとして「芝麻信用」という言葉が取り沙汰されました。
     NewsPicksの記事では、佐籐元則さんという方が芝麻信用を解説しています。

     この記事では、例え話として「団地金融」という言葉が使われています。
     この「団地金融」って言葉、僕なんかには懐かしい言葉なんですよね。1960年代とか70年代によく聞いた言葉なんですけど、みんな知ってるかな?

     日本には、かつてサラリーマンがお金を借りる団地金融と呼ばれる消費者金融サービスがありました。
     なぜ「団地金融」と言うのかというと、融資を申し込むと貸金業者が団地を見に来るからです。
     で、まずは並んでいる団地のベランダの中から、借りたいと言う人の部屋を探して「朝、ちゃんと洗濯物が干してあるかどうか?」を見るんです。ちゃんと干してあったら、それは「働き者の女房がいる」という意味なんですよ(笑)。ということで、信頼スコアがあがる。
     その次に、玄関の近くまで行って、部屋の外の廊下の様子を見る。そして「自転車の置き方は綺麗か?」とか、「空気入れがどうなっているか?」とか、「傘を外に下げているか? 内側に入れてるか?」というのを見る。
     「雨の日に傘が外にあるんだったらわかるんだけど、晴れてる日にも傘が外に出っぱなしだったら、この家はいい加減」とか、そういうのがあるじゃないですか。
     もし、奥さんとかが部屋から出て来ることがあったら、玄関の様子も覗くんです。「余計な靴があるか?」とか、「靴が乱雑に置いてあるか? ちゃんと靴箱に仕舞われているか?」とか。こういう所で「この家が、どれくらいしっかりした家か?」を見るわけですね。
     それらをチェックして、その人の表面上の資産だけではなく、日常生活がどれくらい荒れてるのか、またはキチンとしているのか、几帳面な性格であるのかを調べるんです。
     他にも、近所の人にも聞き込みをする。「ちゃんと夕方の5時6時には帰ってきますよ」とか、「いつもお酒の臭いをさせてきますよ」とか、そういうのも聞くんです。

     これが1960年代くらいの日本には当たり前のようにあった団地金融というやつなんです。
     これは、闇金みたいなものではなく、「団地金融」って看板を出してるくらい、こういうものが当たり前のようにあったんです。
     だって、不動産のような担保を持たない人にお金貸す時って、そういうところを見るしかないわけですから。
     探偵事務所ほどマメにやらないんだけど、軽く団地の部屋を見に行くくらいのことはした。そして、それで大体、信用度というのもわかってしまう部分があるんですよね。
     これをデジタル時代に巨大化させて応用したのが、2015年に登場した芝麻信用というやつです。
     まあ、この団地金融の調査というのは、さっき話した帝国データバンクの怪しげな調査と似たようなものなんですけど。

     昔は、ある人物の素行や信用の調査というのは、基本的に足で調べるものだったんですね。
     そして、かつては恋愛結婚をする場合には、こういうことも、わりとありがちだったんですよ。昔は、お金持ちの家の娘や息子が恋愛結婚するとなると、だいたい探偵を雇って相手の素行調査というのをやったんですよね。
     つまり、恋愛結婚に対して見合い結婚というのは「仲人による長期信用調査が済んでいる状態」と考えられていたわけですよ。

     なぜ、見合い結婚という制度が長持ちしたのか、成立していたのかというと、「仲人」という人が、それぞれの男女について、わりと子供の頃から知っていて、親の仕事も知っているから、ほとんど隠し事が出来ない状態で縁談になるからです。
     なので、仲人が「この二人はお似合いじゃないですか?」と言ったら、マジでお似合いの場合も多かったんです。
     ただ、「それでも、私は恋愛結婚するのよ!」というふうに、子供の頃から少女マンガを読んで決意していた女の子には、そんなものは「余計なお世話」なんですよね。なので、恋愛結婚をやりたがった人もいたんです。
     でも、そういう場合は「この人、ちゃんとした人なの?」とか「ちゃんとした会社に勤めてるの?」みたいな情報源は、娘が連れてきた「赤の他人の自己申告」しかない。なので、そういうものをちゃんと知ろうという場合には、追加で長期にわたる調査コストが掛かってしまうんですね。
     見合い結婚というのは、そういった調査の時間や手間というのを圧縮するためでもあったんですよ。

     なので、僕が子供の頃は「恋愛結婚というのは、ややはしたなくて、見合い結婚というのはちゃんとしている」と思われていました。
     それが、僕が中学生や高校生くらいになってくると「見合い結婚は自分で相手を見つけられないダメな人。恋愛結婚はちゃんと自分で相手を見つけれる偉い人」という評価にガラッと変わります。
     いわゆる「1945年、昭和20年の日本の敗戦を境にして、日本人のアメリカへの印象が全然変わった」って、よく言われるじゃないですか。
     それと同じように、1970年の大阪万博あたりを境にして、実は日本の結婚観というのは、ガクンと変わったんです。僕は、そういうことを、実体験として見てきたんです。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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