魔人〈リッパー〉ことオスカー・ドレッセルとのバトルの末、悪魔カロンが囚われの身となってしまった、前巻Season4で描かれたまさかのラストシーン。

　相棒を連れ去られてピンチになったノエルに、とあるところへ行って助けを求めろとアドバイスしたのは、あろうことかオスカーでした。
　その相手とは、彼の弟フーゴのこと。かつて敵対した彼に希望を見出したノエルは、たった一人で刑務所に侵入し、収監されているフーゴの元を目指します。はたしてノエルは彼の元にたどりつき、脱獄させることができるのでしょうか。そして再びカロンと会うことはできるのでしょうか──。

カロンを連れ去られて苦境に陥るノエルに、オスカーが与えたアドバイスとは──。

　フーゴとその仲間とともに、カロンが囚われている〈大石牢〉に潜入したノエルたちは、ジリアンやシーザーたちの妨害を退けて無事に脱出することに成功。それはまさにノエルとカロンが新たな仲間を得たことの証でした。


それでも復讐を諦めないノエルに、ジリアンは悲痛な叫びをあげる。

　勢いにのったノエルは次の目標を定めます。それは宿敵バロウズにダメージを食らわせるために、彼の資金源であるカジノ〈ミスティ〉を潰すことでした。
　正装に身を包みカジノに潜入したノエルたちは、カジノを破産させるべく、カロンの指示にしたがって、次々と勝負を挑みチップを稼いでいきます。
　しかしここは欲望と策略が渦巻くカジノ。ジーノ管理官が突如現れ、ノエルとフーゴは離れ離れになってしまいます。オーナーのコフィンとの直接対決に臨むノエル。ジーノの攻撃を受けて立つフーゴ。
　それぞれが孤高の戦いに挑み、運命を摑むために死力を尽くす──。この作戦の行方はいったいどうなってしまうのでしょうか!?


カジノ〈ミスティ〉に乗り込んだノエルは、コフィンとブラックジャックで運命の勝負に挑む──。

◆Topics◆ カナヲ氏描きおろしイラスト多数!!

　これまでのシリーズ既刊と同じく、原作者カナヲ氏＆ゲームマガジン編集部に、プロットはもとより本文も隅々までしっかりと監修していただきました。そして今回も、カバー・口絵・本文挿絵のイラストすべてをカナヲ氏が描きおろしてくださいました！
　原作ゲームのあのシーン・あのエピソードを原作者自らが再びビジュアル化するという、完全協力を得た小説版だからこそ実現できたこのスペシャル仕様を、ぜひお楽しみください！

◆Topics◆ 書き下ろしオリジナルエピソードも収録!!

　巻末には今回も、小説版でしか読めない特別短編を収録しています！
　囚われたカロンは、彼の元にやってきたバロウズと久しぶりに言葉を交わします。バロウズからにじみ出る凄まじいまでのどす黒い感情や心情の変化を感じ取ったカロンは、言葉も出ません。そして遠くから聞こえてくるノエルの声を耳にして、カロンはじっと立ち尽くします。それはつまり、「悪魔が人間の助けを心待ちにしている」ということに他ならないのです──。
　原作ゲームでは描写されなかった、カロンの視点で語られる心情の吐露。カナヲ氏監修のもと、著者の諸口正巳氏による渾身の書きおろしです。

　小説版でしか読めない、スペシャルなストーリーをぜひお楽しみください！

　ちょっとだけお見せしちゃいましょう。