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Vol.345 結城浩/行き詰まったときの進捗の測り方/ブログの使い分け/的外れなレビュー/[世界を変えた書物]展/
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Vol.345 結城浩/行き詰まったときの進捗の測り方/ブログの使い分け/的外れなレビュー/[世界を変えた書物]展/

2018-11-06 07:00
    Vol.345 結城浩/行き詰まったときの進捗の測り方/ブログの使い分け/的外れなレビュー/[世界を変えた書物]展/

    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2018年11月6日 Vol.345


    はじめに

    結城浩です。

    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。

    最近は『数学文章作法 執筆編』の作業を進めています。予定では今年中には脱稿したいのですが、なかなか問題山積みなので、さてどうなりますでしょうか。

    ありがたいことにこの10月と11月ではたくさんの本が重版(増刷)になりました。

    • 『第3版 暗号技術入門 秘密の国のアリス』(第8刷)
    • 『数学ガール』(第30刷)
    • 『増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門』(第28刷)
    • 『数学文章作法 推敲編』(第4刷)

    執筆した本が版を重ねるというのはたいへんうれしいものですね。読者さんの応援に感謝します。

    * * *

    結城浩ニュースレターの話。

    「結城浩ニュースレター」を発行してから三年以上が過ぎました。

    「結城浩ニュースレター」というのは、この「結城メルマガ」とは別のもので、結城の活動を月一回くらいのメールでお知らせするという無料企画です。

    初回の送信は2015年8月22日で、送信数は62通でした。

    先日送信したのは2018年10月28日で、送信数は1018通でした。

    三年間で62通→1018通に増えたことになり、継続してきてよかったなあと思います。

    ◆結城浩ニュースレター
    http://www.hyuki.com/newsletter/

    「継続は力なり」ということをいつも感じるのですが、それと同時に「継続して応援してくださる読者さん」への感謝も強く感じます。いつもありがとうございます。

    * * *

    今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。


    目次

    • 鬱っぽくなってしまった
    • 授業がまったくわからないし、勉強の方法もわからない
    • ブログの使い分け - 文章を書く心がけ
    • 数学の解説を読んだだけで理解できるか - 学ぶときの心がけ
    • 自作への的外れなカスタマーレビューがあったらどう思うか - 本を書く心がけ
    • 進捗を何で測るか - 本を書く心がけ
    • [世界を変えた書物]展で思ったこと - 本を書く心がけ

    鬱っぽくなってしまった

    質問

    鬱のようなものになってしまいました。

    今まで楽しかったことをやっていてもなぜかすぐ飽きてしまったり楽しくなかったりします。また、夜は「いつか死んでしまうこと」について勝手に考えてしまい怖くなってしまいます。

    結城先生は、こういった状態になったことはありますか。

    回答

    ご質問ありがとうございます。

    私は専門家ではないので、あくまで自分の経験した範囲でしかわかりません。また以下に書くことは素人の意見ですので、その点ご了承ください。

    鬱っぽくなってしまったこと、もちろん私も経験あります。若いときに比較的大きな仕事をまかされたときや、プロジェクトがうまく回らなくなったときや、どうしたらいいかわからない問題にぶつかったときなど、自分のメンタルがかなり危ない状況は何度も経験しました。何も楽しくない、何のために生きているかわからない、会社に行けない、そもそも起きたくない……

    不調な状態が長く続くと、自分自身の判断があやしくなってきます。根拠なしの「自分はこうした方がいい」という判断が心に生まれてくることもあります。心が健康なときなら、もっと広い範囲で考えられるのに、ほんのわずかな選択肢しか考えられなくなるのです。まわりが見えなくなってしまうと、自分一人ではどうしようもないです。

    私が後日思ったことは「一人にならないのは大事」ということでした。症状が軽いうちなら「誰かと話す」だけで違います。人と話せるうちに、信頼できる人に相談する。できればリアルに信頼できる人がいいです。仲がよければ親に打ち明けるのもいいです。解決が得られなくても「自分がいま不調である」ことを伝えておくのは大事です。そういう相手がいないなら、早いうちに医者に相談する方がいいと思いました。自分が動けるうちに。

    私が振り返って思うことは「心が不調なときに、一人で自分のことを深く考えてはあやうい」ということでした。意識して美味しいものを食べたり、意識して睡眠を多く取ったり、意識しておだやかな環境に身を置くように心がける。でもそういうことができるのは症状が軽いうちです。

    つらかった時期を思い出していえるのは「人生は長い」ということです。いくらでも挽回は効くので、壊れないうちに休むのがいい。人を頼ることは大事です。弱音を吐くことも大事です。

    あなたの心の健康が守られますように。


    授業がまったくわからないし、勉強の方法もわからない

    質問

    中学三年生です。

    よく「何で勉強できないの?何で真面目に授業受けれないの?」と、友達&親に言われます。

    僕は小学校二年生のときにある授業で、つまずいて、そこから授業がわからなくなり中学三年生にまでなってしまいました。

    そのせいで成績オール1という結果を取ってしまいました。

    やばい!しっかり授業受けて勉強しなきゃ!っていう感情?はあるのですが、やはり授業がわからなく、授業で寝てしまいます。

    家でも、勉強しようとしますが、今まで勉強なんてしたことがないので結局どうすればいいのかわからずやめてしまいます。

    よく、自分にあった勉強法をすればいいと言われますが、よくわかりません。

    今のままじゃ高校に行けないのはわかっているのですが、どうしても行きたいのです。

    どうしたら授業を理解でき、高校に行けるくらいの頭がつき、勉強もできるようになりますか?

    変な文章を長々と失礼しました。

    回答

    これは、すぐに、近くにいる信頼できる人に助けを求めるべき案件です。

    親か、先生か、学校にいるかもしれないカウンセラーか、とにかく、あなたの現状を真剣に聞いてくれる人を何とか見つけてください。

    一人で抱え込まないで、あきらめないで、とにかく誰かを巻き込んで「勉強したいんだけど、やり方がわからない」と言い続けてください。

     
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