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【自然災害メモリアル】第131回:新潟三俣大雪崩(1918)の日 [防災]泡雪崩
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【自然災害メモリアル】第131回:新潟三俣大雪崩(1918)の日 [防災]泡雪崩

2019-01-09 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    1月9日は、
    新潟三俣大雪崩から101年です。


    国内の雪崩において、ハッキリと記録に残されている中で最悪と言われた災害です。
    新潟県の湯沢町で発生したこの雪崩一つで158人の死者を出す事態になりました。
    尚、この死因はほとんどが"圧死"によるものです。全体で180人が巻き込まれたため、
    殆どの人が死亡したまさに最悪と呼べる大災害です。

    この当時は、大正7年豪雪が起きています。人的被害はこれが最大のものでしたが、
    このような豪雪が起きた影響は全国各地で見られたと思われます。当時は、集落の
    人口も多かったことから、様々な地域で自然災害及び大雪の脅威に巻き込まれたものと思われます。
    実際に記録に残っているものとしては、神立村(現在の湯沢町)や上田村(現在の南魚沼市)でも
    確かな雪崩記録が残っています。大規模な雪崩が発生した場合、このように別の地域でも
    同時に発生しうる可能性がありますので、特定の地域で大規模な雪崩の速報を聞いたら
    その日中は、周辺の市町村も同じ雪崩発生の条件を満たしている可能性が高いので
    気を付けた方がよさそうです。


    今回は、
    「泡雪崩」をテーマにお伝えしていきます。

    "あわなだれ"ではなく、"ほうなだれ"と読み、地域によっては単に「ホウ」と呼ばれることも
    あるそうです。この雪崩の怖い所は雪崩に埋まるなどといった一般大衆が想像するような、
    雪崩の巻き込まれ方ではなく、爆発したかと勘違いするような破壊力を持つことで
    人などはもちろん、民家などの建造物が"破壊される"という面で脅威を持つのがこの雪崩です。
    万が一、民家に流れ込めばひとたまりもありません。

    ただし、この雪崩は決して"爆発"ではない点に注意です。
    この破壊力が生まれる原因は、他所にも書いていますが、
    雪煙が空気と雪粒の混合体であるがゆえ生じる衝撃圧によるものです。
    今回紹介した雪崩に巻き込まれた人の原因が圧死なのも、雪の重みもありますが
    この衝撃で亡くなった人も多いと思われます。北陸地方中心にこの雪崩災害の報告が
    よくあがるので、関東や東海の人が北陸にスキーや登山などの冬レジャーを目的に向かう人は
    必ず天候条件に注意してください。

    雪崩記事で毎回発していますが、実際天候のチェックがかなり重要です。
    ただし、天気予報は場所によって「最大降雪量」を超えることもあれば、
    予定より早く降りだすことなども考えられます。天気予報に踊らされず、いつでも
    自分が直面しかねない状態になり得ると思って行動することが大事です。


    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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