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【自然災害メモリアル】第148回:棚口雪崩災害(1986)の日 [防災]自然災害の再来を考える
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【自然災害メモリアル】第148回:棚口雪崩災害(1986)の日 [防災]自然災害の再来を考える

2019-01-26 21:25
    どうも、
    管理者のNDです。

    1月26日は、
    棚口雪崩災害から33年です。


    新潟県、現在の糸魚川市で乾雪表層雪崩が発生して、棚口地区の集落を襲った災害です。
    当時積雪370cmを記録していて、雪崩が発生するには十分な環境でした。
    しかし、この災害はかなり当時に地すべりが発生していてその当時の災害の跡に沿うようにして
    雪崩が進行し、集落を通過したと考えられています。
    この災害が発生したあとは、5日間と9日間の2回にわたって出され、
    更に地区の住民には避難勧告が出されていました。避難期間中には更に雪崩も起きており、
    しかも積雪量は避難中で最大600cmという豪雪地帯の名に恥じない膨大な量の雪が
    積もっていました。避難勧告を出していたおかげか、2度目の雪崩は被害がありませんでした。

    今回は、
    「自然災害の再来を考える」をテーマにお伝えしていきます。

    自然災害の中には、「再来」というパターンがいくつか存在します。
    例えば地震ではわかりやすいのが、地震活動の活発化による"余震"があります。
    すべての地震に当てはまるわけではありませんが、いくつかの地震活動では、
    一回り小さい地震が起きて、再び忘れかけた大地震が話題になることがあります。

    台風には再来というものがありませんが、吹き返しなどといったものではある意味
    自然災害の切迫性が増す意味で再来とは言えます。また、季節的には台風が次々襲来することも
    ありますので、再来と言わずとも連鎖的に襲来する意味では似たような意味合いを持つことが
    あります。

    更に、津波は第一波より第二波・第三波と襲来することがあります。また、大津波が発生したあとは
    地震活動の活発化で再び津波を伴う地震ということも珍しくありません。

    更に寒波・熱波の気温変化もピークの気候では、周期的に厳しい状態というものがやってきます。
    先日紹介した記事の時と同じように、このような再来が繰り返されると被害は大きくなります。

    しかし、自然災害がなんでも再来するとは考えなくて良いのですが、
    再来した時は、当然一度目より被害が大きくなることが多いです。地震は規模が弱くなりますが、
    それでも、被害を受けた地域に災害が再来すると、これまで被害がなかったところでも
    災害が発生するなどといった懸念は出てきます。
    そして、直接的な被害よりも、"まだ続くのか"といった精神面へのダメージは小さい地震になっても
    大きなダメージにつながってきます。このようなメンタル面で人を参らせる意味で、
    再来した時の災害というものは、侮れません。

    個人的に思うことは、自然現象は"一瞬"ですが、災害は"長期戦"ということです。
    自然災害の備えは、数日、時に1ヶ月レベルで続くこの"災害"というものを、
    いかに精神状態を保てるかが重要になると感じます。
    自然災害が続く時こそ、ポジティブに過ごすことで再来する自然災害に打ち勝っていくのです。


    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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