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【自然災害メモリアル】第187回:那須岳噴火火砕流(1410)の日 [防災]静穏でも活火山なら警戒は怠らない
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【自然災害メモリアル】第187回:那須岳噴火火砕流(1410)の日 [防災]静穏でも活火山なら警戒は怠らない

2019-03-05 21:10
    どうも、
    管理者のNDです。

    3月5日は
    那須岳噴火に伴う火砕流発生(1410)から709年です。


    この噴火が起きたのは最悪なタイミングでした。この噴火は典型的な融雪シーズンでの発生で、
    大規模な融雪型泥流が発生、河川や集落を一気に巻き込んで死者は約180人と記録されています。
    大昔の記録な為、これぐらいしか文献の記録はありませんが地質的分析からは、
    ブルカノ式噴火と推定されています。また、火砕流は8km流下していました。
    那須岳は、福島と栃木の県境に近い所ですがもし噴火すれば今の時代でも温泉郷には
    甚大な被害が出かねないことになります。当時の那須岳付近もさぞ温泉郷に大きな被害を
    与えたのではないかなと思います。

    今回は、
    「静穏でも活火山なら警戒は怠らない」をテーマにお伝えします。

    那須岳自体現状は非常に静かです。同じような火山が日本にはいくつもあって、
    いずれも同じように静穏な状態のものがあります。
    されど、気象庁が定めたものはあくまで活火山ですので
    レベル1の文面にある通り、留意しなければなりません。

    火山を登山しない方には基本的に無縁なものですが、離島などではそうはいきません。
    また、突如としてレベル1からレベル5になる可能性もあります。
    火山性微動や膨張、火山性地震を常時観測していますが、それでも確実と言えないのが
    人間と自然の格の違いを見せつけられるところです。
    実際に典型的な事象としては、御嶽山の水蒸気爆発で登山客が平成史上最大の死者になりました。

    ある意味では火山は地震と違って、噴火する場所は余程のことがない限りは山と決まっています。
    火口から必ずしも噴出するわけではない点には注意してください。
    三原山などの事例のように、突然無関係な位置から火口が出現することもあります。

    そして火山近くに住んでいる方は、一定の意識は必ずもっているはずですが
    慢性的に諦めてはいませんか?火山灰の降灰などは、長期にわたる可能性は十分にあり、
    ある日突然現在の桜島がすぐ目の前に現れるような感じになることもあります。
    そのような状況に陥った時に、自分はそれでも居住地にい続けるか、
    避難を考えるかを早急に考えておかなければなりません。
    噴火はいきなり起きるものですから、起きてからでは決断が間に合わないことも多いです。
    今できるうちに、静かだからここ何年かは安泰と思わずに、
    来るべき日を想定して、考えてみると良いでしょう。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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