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【自然災害メモリアル】第290回:新潟地震(1964)の日 [防災]地震の珍しさをランク分けしてみた
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【自然災害メモリアル】第290回:新潟地震(1964)の日 [防災]地震の珍しさをランク分けしてみた

2019-06-16 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    6月16日は、
    新潟地震(1964)から55年です。

    この地震は、M7.5と強い規模で、新潟市内にも4mの津波が押し寄せる事態となったほか、
    震源地から遠く離れた島根でも冠水被害が出る程、広い範囲で津波が観測されています。
    この地震による死者は26人です。様々な形で新潟に大地震の被害を受けることになりましたが
    何よりもこの地震で特徴的なのは、その新潟の地盤による被害でした。
    この辺りは、水分を含んだ地面になっていることも多く、液状化被害が多発しています。
    新潟地震と検索すると、今でもマンションが派手に傾いて冠水している様子の
    写真が出てくると思います。

    しかし、新潟地震は液状化だけでなく、火災による顕著な被害も出ています。
    最大級と言われる石油コンビナートが長周期地震動によって十勝沖地震と同じように大炎上、
    こちらは12日間にわたる延焼期間となりました。

    当時だから仕方ないと思いがちですが、もちろん放置していたわけではありません。
    もし放置していれば、付近のガソリン用添加物のタンクや水素タンクにも類焼する危険があり、
    最悪、当時の新潟市内が全部ぶっ飛ぶという可能性がありました。
    もしそうなれば、東日本クラスの死者数になっていた可能性があります。
    軽く原発でも落ちたかのような被害になりえたということです。

    この爆発を阻止した、地元の消防庁だけでなく、東京消防庁、そしてその消防庁を呼んだ
    新潟放送ラジオなどがもはや英雄と言えるほどであったのです。

    この地震と石油コンビナートの大規模火災を受けて消防法の改正も行われました。


    今回は、
    「地震の珍しさをランク分けしてみた」をテーマにお伝えします。

    今回は、余計な不安を及ぼさないように当放送を視聴する補助資料としてご活用ください。
    わかりやすいように今回は独自に震源別でランク付けして作成してみました。
    珍しい震源程ランクを高くしています。
    尚、この表は2019年での間隔ですので、熊本地震や大阪府北部地震、胆振東部地震などの
    余震活動も考慮していますのでご注意ください。

    無感地震は全然考慮していません。無感地震は多いという所もありますのでご注意ください。
    また、震度3以上や震度5弱以上といったものではなく、震度1以上の有感地震で見ています。
    最近、震度1や2でも不安がる方が多いので、今回はこれを基準にしています。

    ランクH(1日に数回地震が起きても気にしない、活発で頻度の高い地震)
    宮城県沖 福島県沖 茨城県沖 茨城県北部 千葉県東方沖 

    ランクG(ランクH程ではないが、十分頻繁に見る震源)
    根室半島南東沖 釧路沖 浦河沖 青森県東方沖 岩手県沖 茨城県南部 千葉県北西部 和歌山県北部
    紀伊水道 熊本県熊本地方 日向灘 奄美大島近海 沖縄本島近海

    ランクF(1週間に1回程度は見る、日常の範囲と言える震源)
    日高地方東部 胆振地方中東部 岩手県内陸南部 福島県浜通り 千葉県北東部
    伊豆大島近海 新島・神津島近海 八丈島東方沖 新潟県中越地方 長野県北部 長野県南部
    京都府南部 薩摩半島西方沖 天草灘 種子島近海 宮古島近海 与那国島近海

    ランクE(月に1度は見るかみないか程度だが、珍しくはない震源)
    択捉島南東沖 北海道東方沖 国後島付近 釧路地方中南部 十勝地方中部 十勝地方南部 日高地方西部
    秋田県内陸北部 秋田県内陸南部 岩手県内陸北部 岩手県沿岸北部 福島県会津 栃木県北部 栃木県南部
    千葉県南部 埼玉県南部 千葉県南東沖 八丈島近海 静岡県中部 長野県中部 岐阜県美濃中西部
    岐阜県飛騨地方 新潟県上越地方 大阪府北部 奈良県 和歌山県南部 和歌山県南方沖 兵庫県南東部
    鳥取県中部 徳島県北部 伊予灘 安芸灘 大分県中部 熊本県阿蘇地方 熊本県天草・芦北地方
    鹿児島県薩摩地方 大隅半島東方沖 種子島南東沖 奄美大島北西沖 トカラ列島近海 石垣島近海
    西表島付近 台湾付近

    ランクD(数ヶ月に1回みる、珍しいかは微妙だが頻繁には見ない平均的な頻度の震源)
    千島列島 択捉島付近 国後島付近 日高地方中部 苫小牧沖 北海道南西沖 青森県三八上北地方
    山形県置賜地方 宮城県中部 福島県中通り 秋田県沖 三陸沖 群馬県南部 埼玉県北部 東京都多摩東部
    東京湾 神奈川県東部 神奈川県西部 房総半島南方沖 三宅島近海 鳥島近海 父島近海 硫黄島近海
    新潟県上中越沖 佐渡付近 能登半島沖 石川県能登地方 石川県加賀地方  石川県西方沖 福井県嶺北
    岐阜県美濃東部 山梨県東部・富士五湖 山梨県中・西部 伊豆半島東方沖 静岡県伊豆地方
    静岡県東部 静岡県中部 静岡県西部 駿河湾 愛知県西部 愛知県東部 三河湾 伊勢湾 三重県南東沖
    京都府北部 兵庫県南西部 鳥取県西部 鳥取県中部 愛媛県南予 高知県中部 徳島県南部 土佐湾 四国沖
    福岡県北西沖 福岡県筑後地方 五島列島近海 大分県中部 奄美大島北東沖 沖縄本島北西沖
    宮古島北西沖

    ランクC(年に1~2回程度の、長い目で見ればまだ馴染みある震源。この辺が珍しいかのボーダー)
    オホーツク海南部 根室地方北部 根室地方中部 根室地方南部 釧路地方北部 宗谷東方沖 網走沖 内浦湾
    北海道西方沖 青森県下北地方 陸奥湾 青森県西方沖 岩手県沿岸南部 宮城県北部 宮城県南部
    群馬県北部 群馬県南部 東京都23区 相模湾 関東東方沖 小笠原諸島西方沖 新潟県下越地方 富山県東部
    福井県嶺南 遠州灘 駿河湾南方沖 東海道南方沖 滋賀県北部 滋賀県南部 三重県北部 三重県中部
    三重県南部 兵庫県北部 京都府沖 淡路島付近 播磨灘 広島県北部 鳥取県東部 島根県東部 島根県西部
    周防灘 瀬戸内海中部 愛媛県東予 山口県中部 福岡県筑豊地方 橘湾 有明海 大分県西部 大分県南部
    宮崎県北部平野部 宮崎県北部山沿い 宮崎県南部平野部 宮崎県南部山沿い 鹿児島湾 石垣島北西沖

    ランクB(数年に1回の珍しい震源と言えるもの。連続しなければ滅多に見ず当放送でも数回以内)
    網走地方 北見地方 紋別地方 宗谷地方北部 宗谷海峡 サハリン南部付近 サハリン西方沖 北海道北西沖
    千島列島南東沖 オホーツク海 カムチャツカ半島付近 上川地方北部 上川地方中部 渡島地方東部
    渡島地方西部 津軽海峡 秋田県沿岸北部 秋田県沿岸南部 山形県村山地方 山形県庄内地方
    山形県最上地方 山形県沖 新潟県下越沖 埼玉県秩父地方 東京都多摩西部 富山県西部 富山湾
    福井県沖 若狭湾 大阪府南部 大阪湾 京都府沖 隠岐島近海 山口県北西沖 山口県東部 山口県西部
    山口県北部 高知県東部 高知県西部 愛媛県中予 香川県西部 福岡県福岡地方 長崎県南西部
    壱岐・対馬近海 鹿児島県大隅地方 九州地方南東沖 東シナ海 朝鮮半島南部 日本海北部 日本海中部
    ウラジオストク付近 マリアナ諸島

    ランクA(地震関連放送歴7年以上の自分でさえ有感を一度見たかぐらいのかなり珍しい震源)
    石狩地方北部 石狩地方中部 石狩地方南部 後志地方北部 後志地方東部 上川地方南部 渡島地方北部
    檜山地方 小笠原諸島東方沖 香川県東部 島根県沖 鳥取県沖 福岡県北九州地方 長崎県北部 大分県北部
    薩南諸島東方沖 石垣島南方沖 南大東島近海 本州南方沖 日本海西部 朝鮮半島北部
    フィリピン付近 インドネシア付近

    ランクS(非常に珍しく、速報で出ても無感or訂正されてほとんど震源にならない極めて珍しい震源)
    宗谷地方南部 後志地方西部 北海道南東沖 兵庫県北方沖 佐賀県北部 長崎県島原半島 沖縄本島南方沖
    北西太平洋 鳥島東方沖 東北地方東方沖 南海道南方沖
    その他、世界の震源で有感になったことのある震源全般

    おおよそ、ランクB以上から有感でも珍しい部類になりますので把握しておくと良いと思います。
    少なくともランクF~Hで騒ぐことがないようにお願いいたします。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


    明日は昭和の新潟を襲った、新潟地震(1964)を紹介します。
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