お久しぶりです。アシキです。
本記事では、シーズン2で最高レート2067を達成した構築の紹介をさせていただきます。
(マッチング画面でキャプチャをし損ねたので対戦中より抜粋)
まずは並びから。
ベーシックなバンドリとボーマンダの組み合わせにスカーフサンダーから始動するルートを加え、砂展開の通しやすさを重視した4体がこの構築の根幹。
現環境において、バンドリの障害である主なポケモンは霊獣ランドロス、バシャーモなので、そこへの圧力としてマリルリを採用。裏選出時にカプ・テテフなどの高火力特殊を受ける枠、マリルリの一貫を作りやすいステロ撒き枠としてナットレイを入れ、構築が組み上がりました。
【個別紹介】
バンギラス@さらさらいわ 207-X-155-137-120-81
イカサマ/れいとうビーム/ステルスロック/ほえる
六世代のころの調整そのままのバンギラス。れいとうビームでガブリアスを倒せて、まあまあの物理耐久があります。七世代ではミミッキュのフェアリーZを耐えるHB振り切りのバンギをよく見かけましたが、フェアリーZミミッキュはそのままドリュウズの起点になるのでそこまで意識する必要はないと感じ、HDボーマンダやチョッキランドロスなどへの打点を意識しこの調整のまま採用しました。
今作は砂の始動要員が増え、全体的にギガイアス始動が結果を残しているようですが、個人的に使いやすいバンギラスのまま使用し、特に不便もありませんでした。数を増やしていたリザードンY入りの構築に対し、複数回砂を展開する動きが取りやすいのは明確な強味だと思います。
ドリュウズ@ジメンZ 185-205-81-X-85-140
じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい
こちらもオーソドックスな準速ドリュウズです。ジメンZを持つことで、剣の舞を使わずに
高耐久ポケモンを突破しやすくなったこと、後出しのバシャーモに抜かれる心配がなくなったことが大きな強化点だったと思います。
ジメンZで
183ガブリアスが超高乱数一発
181メガガルーラが高乱数一発
155バシャーモがまもる貫通でわりといいダメージ(誰か詳しく教えてください)
ただ、環境にボルトロス、ファイアローなどがいなくなり、スカーフゲッコウガなどの低耐久超高速アタッカーが蔓延るようになったため、砂パが大流行している時期には上を取られることも少なくはなかったです。そこへいくとようきドリュウズもアリな気はしますが、シーズン終盤に近づくにつれ、意外と砂パが刺さっていないことにみんな気付き始め、砂パ自体の数が減ったのに合わせて超高速スカーフアタッカーの数も減ったため、最終的にはいじっぱりで問題ありませんでした。
攻撃性能は非常に優秀ですが、環境的にはどちらかというと向かい風な要素が多かったのかなと思います。理由としては、
・カモにしていたボルトロス、ファイアローが弱体化してしまったこと
・上記2体が牽制していた低耐久スカーフが動きやすくなったこと
・同様に、上記2体が牽制していたSの上がる積み展開が増加したこと
・カクトウZの登場により、なだれ怯み+きあいだま避けの確率勝負がしづらくなったこと
・ミミッキュの登場により、地面枠の評価が霊獣ランドロス>ガブリアスになりつつあること
などがあげられます。
それらがあっても、2067というそこそこ高いレートを達成できたのは、ジメンZと裏3体のお陰だったのかなと思います。
ボーマンダ@ボーマンダナイト 171-X-100-178-100-152
ハイパーボイス/りゅうせいぐん/だいもんじ/はかいこうせん
露骨に弱体化されてしまったメガボーマンダですが、意外と頑張ってくれました。バンドリで重いスイクンがカプ・レヒレとの競合により数を減らし、はかいこうせんがほぼ確定耐えされるようになったメガガルーラも弱体化されたため、特殊型の火力低下はそこまで響いてきませんでした。ロトム、サンダーなどが減ったのも追い風だったと思います。
特殊型で使い続けた理由はテッカグヤ、ナットレイ意識で炎技を自然に採用したかったからと、はかいこうせんを打つ気持ちよさの中毒になってしまったから。変な理由で型を決めているため当然採用率は下がってしまい、今回のパーティでは選出率が最下位でした。
それでも遅めなサイクル系のパーティに対しては有利対面を取って裏読みの技を打っていればイージーウィンができるので、かなりスペックの高いポケモンです。基本的には両刀で使ったほうがいいと思います。
サンダー@こだわりスカーフ 167-X-105-194-110-151 せいでんき
10まんボルト/ボルトチェンジ/ねっぷう/めざめるパワー(氷)
今回の構築のエースです。先発率8割以上で、表選出とも裏選出とも活躍してくれました。
素早さは最速フェローチェ抜き抜き抜き。
初手に出してボルトチェンジを打ち裏につなぐ動きで相手を削り、ドリュウズ、もしくはマリルリの一貫を作りやすくします。また、電気無効枠に対しては上からめざ氷を一発当てることで、だいたいドリュウズの圏内に入れることができるので非常に優秀です。
ひかえめで採用しましたが、構築上相手のメガボーマンダがやや重いため、おくびょうで採用し準速メガボーマンダに対して勝てるようにするか、若干耐久を上げて+1ひこう技を耐えられるようにするといいように感じました。
マリルリ@オボンのみ 192-110-101-X-102-86 ちからもち
アクアジェット/じゃれつく/はたきおとす/はらだいこ
今シーズンの砂パの阻害となるポケモンは、主に霊獣ランドロスとバシャーモでしたが、それらに圧倒的に強いため採用しました。結果的にこれが大正解だったと思います。
最初はスカーフゲッコウガやフェローチェ、上述の霊獣ランドロスやバシャーモに悩まされ、そこに強い鉢巻グソクムシャを使い2001まであげたのですが、裏選出時の岩技の一貫と、ガブリアス、メガボーマンダへの耐性のなさが気になりマリルリに変更。合わせてヒードランをナットレイに変え、サブロムで回しながら練度を上げたところ、最終日に2063を達成できたという流れでした。
はらだいこアクアジェットの抜き性能は高いですが、今作ではカプ・テテフのサイコフィールドに悩まされてしまいます。そこへいくと、砂パの対テテフ性能の高さは非常にかみ合いがよさそうです。
他の砂パを見ても裏にマリルリを入れている人は多く、また同タイプのアシレーヌを入れたトリパも多く見たため、よい判断ができたのかなと思います。グソクムシャはそれほど弱くありませんでした。
ナットレイ@たべのこし 181-114-167-X-168-22
ジャイロボール/ステルスロック/やどりぎのタネ/まもる
D>B調整のステロナットレイです。裏選出時にカプ・テテフを受ける枠。
六世代の砂パのベースはバンドリマンダ水草+鋼or炎で、最後の枠が裏選出時に相手のフェアリーを受けるために採用されていたのですが、今作ではフェアリーと同時にエスパーも受ける必要があるため、裏にもう1枚鋼を置くのが必須なのかなと思います。
その中でも、ステルスロックを撒け、ある程度電気タイプに耐性があり、ガブリアス、マンムーなどにサンダーのボルトチェンジをカットされた時に後出しができるナットレイは相性がよかったです。
非常に多くのポケモンがめざめるパワー炎を持っていて苦心しましたが、それらのポケモンの多くはマリルリに有効打がないことも多いため、めざ炎を一発耐えながらステロ→マリルリ死に出しでイージーウィンできることも少なくなかったです。
【まとめ】
今シーズンは新環境で何の下地もないところから砂パを使い始めたのですが、どういうポケモンが多いのか把握し、それに合わせて裏を考えていくのは辛くもあり楽しくもあるゲームでした。最終的には表のサンダーバンドリ、裏のナットマリともにそれなりの完成度のパーティができあがったので、充実したゲームができたと思います。
廃案になったパーティにはグソクムシャをはじめメガカイロス、スカーフカプ・ブルルなど少し変わったポケモンが入っていたのも多く、それら踏み台になった構築もどこかで活躍させてあげたいですね。
ここまで読んでくださったかた、対戦してくださったかたがたありがとうございました。
より詳しい立ち回りや対戦上の考え方などが見たいかたがいましたら! ニコニコ動画や! Youtubeに! 対戦実況動画がたくさんあがっているので、そちらを参考にしていただけたらなと思います。