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ムサビ2012・A日程・ [問題I] 1.
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ムサビ2012・A日程・ [問題I] 1.

2012-10-05 14:40
    949aec0fa9a3f154a5630183c05595c347eab694 ムサビ2012A [問題I] 1.

    武蔵野美術大学・2012年度・A日程・[問題I]・1.をくわしく教えます!

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    photo credit: jonrawlinson via photopin cc

    [問題I]

    1.

    1問目はちょっとむずかしいかも。でも、ざっと見てみてください。

    ポイントはこうです。

    「what」は「もの」という意味になることがある!

    これがわかればまずはいいです。

    くわしく見ていきましょう。

    ---
    下線部(1)は、第1段落の1行目にあります。
    Old age is just not what it used to be.
    和訳は「老齢は、まさにそれがかつてそうであったものではない。」です。

    ---
    まず語句から見ましょう!

    old age 老齢、高齢
    used to do かつて~した
    used to be かつて~だった

    老齢(old age)というのは、ここでは人生のなかでの高年齢の時期という意味で使われています。人生のなかのワンステージです。

    「used to」は、タマビ2011Bの[問題II]1.にも出ていました。

    「used to do」は過去形とだいたいおなじようなものです。
    ちがいはニュアンスです。今とくらべているようなときに使われることが多いです。和訳では「かつて」ということばでそのニュアンスを出したりします。

    ---
    この問題のポイントはつぎのところです。
    what it used to be
    和訳は「それがかつてそうであったもの」です。

    まず、つぎの例文をまるごとおぼえてください。よく使われる表現です。

    I am what I am.
    「私は、私がそうであるものである。

    「ありのままのわたしがわたしだ!」という意味です。

    「what I am」で「私がそうであるもの」です。

    「I am what I am.」をまるごと覚えましょう。

    この「I(わたし)」を「old age(老齢)」に変えてみましょう。2回目に出たところは「it」にします。be動詞は「is」に変わります。

    "Old age" is what "it" is.
    老齢は」、「それが」そうであるものである。

    そこから、2つめの「is」を「used to be(かつて~であった)」に変えましょう。1つめの「is」は現在形のままです。
    Old age is what it "used to be".
    老齢は、それが「かつてそうであった」ものである。

    今の老齢が昔の老齢とおんなじだと言っています。これを否定にしましょう。

    Old age is "not" what it used to be.
    老齢は、それがかつてそうであったものでは「ない」。

    今の老齢は昔の老齢とはちがうよ、と言っています。

    これに「just」をつけると下線部(1)のかたちになります。

    Old age is "just" not what it used to be.
    老齢は、「まさに」それがかつてそうであったものではない。

    入学試験ガイドの解答例では、「それが」という訳は省かれています。
    この「it(それが)」は「old age(老齢)」のことで、2回目に出てきたから「it」と言っています。こういう「it」は和訳では書かないことも多いですね。

    ---
    さて、ここまでで、「I am what I am.(私は、私がそうであるものだ。)」という表現をまずまるごと覚えてね、と言って説明してきました。

    ここからは、なんでそういう意味になるのかを教えましょう!

    このwhatは、関係代名詞(かんけいだいめいし)というものです。

    この「what」は、3つの意味があります!

    まず、「もの」という意味です。

    2つめは、「そういう」という意味です。

    3つめは、「それ」という意味です。

    ---
    まず、「もの」という意味があるよ、ということから教えましょう。

    ふつうは、関係代名詞を使うときは、前に名詞があります。先行詞(せんこうし)と言います。その名詞を説明するために、うしろに関係代名詞が来ます。

    でも、この「what」という関係代名詞を使うときは、前に名詞がありません。先行詞がありません。そのかわりに、「what」のなかに「もの」という名詞の意味が入っています。

    ---
    2つめの、「そういう」という意味について教えましょう。

    関係代名詞というのは「関係」をあらわします。前の名詞を、うしろの主語と動詞が説明しているという関係です。

    「~が~する、『そういう』~」という意味です。

    「what」には、「そういう」という意味があります。

    ---
    そして、この「what」がもつ3つめの意味は、「それ」というものです。

    関係代名詞というのは「代名詞」です。ここでは「that」のかわりです。

    関係代名詞のあとには主語と動詞がつづきます。主語と動詞があるから、文みたいなものです。

    正確には、文のなかの文は「節(せつ)」といいます。「季節」の「節」です。ひとまとまりということです。関係代名詞を使った節は、「関係代名詞節(かんけいだいめいし・せつ)」です。

    関係代名詞節のなかで、関係代名詞は、代名詞のかわりになっています。

    ここでは「what」は「that」のかわりです。

    thatを使うなら、語順としては、beのあとに来ます。

    it used to be "that"
    それはかつて「そう」であった
    (それはかつて「それ」であった)

    thatは「それ」ですけど、ここでは「そう(であった)」というふうに訳したほうが自然な日本語になります。

    ---
    さて、まとめます。

    関係代名詞は、「関係」をあらわす「代名詞」です。さらに「what」には「もの」という意味があります。

    だから、この「what」には、「もの」「そういう」「それ(そう)」という3つの意味があります。

    ぜんぶを合わせましょう!

    まず、さっきの例。

    it used to be "that"
    それがかつて「そう」であった

    このthatを、whatに変えてみましょう。語順が変わります。前に移ります。そして、「それ(そう)」という意味に加えて「そういう」「もの」という意味を付けくわえます。

    "what" it used to be
    それがかつてそうであったもの
    (それがかつて「そう」であった、「そういう」「もの」)

    「そういう」というのはくどいので和訳では消します。

    「それがかつてそうであった、そういうもの」という言い方をしているのを、
    「それがかつてそうであったもの」というふうに訳します。

    下線部(1)ぜんたいでは、
    「老齢は、まさに、それがかつてそうであった、そういうものではない。」という言い方をしています。

    和訳では、「そういう」とかいう言葉はくどいので省きます。で、こうなります。

    「老齢はまさにそれがかつてそうであったものではない」

    ---
    ところで、justとnotの関係が少しむずかしいです。

    「まさにそう!……ではない」なのか、
    「そう……ではまさにない!」なのかで少し意味が違ってきます。

    強調していることを否定しているのか、
    否定していることを強調しているのかです。

    語順で決まります。文脈もヒントになります。

    ここでは、否定を強調しています。

    「老齢は、かつてそうであったもの、ではまさにない!」と考えるべきでしょう。

    でも、入学試験ガイドの解答例ではどちらの意味にもとれる和訳になっています。

    -----
    おつかれさま!

    ちょっとむずかしかったと思います。

    ポイントはこうです。

    「what」は「もの」という意味になることがある!

    これがわかればよしとしましょう。

    -----
    過去問はだいじです。どんな問題が出るか早めに知っておくことに意味があります。

    つぎはカンタンな問題がつづきます。ぜひぜひ気軽に見てみてくださいね。

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