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【自然災害メモリアル】第104回:地獄谷地滑り(1957)の日 [防災]土砂災害の前兆
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【自然災害メモリアル】第104回:地獄谷地滑り(1957)の日 [防災]土砂災害の前兆

2018-12-13 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    12月13日は、
    地獄谷地滑りから61年です。

    現在の妙高市にある南地獄谷付近で地滑りが発生し、死者2人を出す被害となりました。
    雪崩に伴う地滑りとされていますが、詳細はよくわかっていません。

    今回は、
    「土砂災害の前兆」をテーマにお伝えしていきます。

    基本的な防災の心構えとして、初心に戻り雨が強くなった時の土砂災害に対する警戒の仕方を
    今回は伝授します。


    まず、大規模な土砂崩れが起きる前には雨が降り続けていると、
    少しずつ小規模ながけ崩れや小石がパラパラと落ちてくるようになります。
    この時点ですでに土壌がギリギリの状態で踏ん張っていると思った方が良いです。
    ただちに避難して、身の安全を図ってください。しかし、住宅にいても小石が窓などに当たるなど
    しない限りはなかなか切迫した状況に気付けず、大雨で音もかき消されて中々前兆現象を
    発見できないことがあります。この現象を見つけようとしたり、目安にするのは避けてください。
    たまたま通りかかった道でこのような現象を見たら程度の知識蓄えとしておくと良いです。
    次に、崖からひっきりなしに水が出始めた場合です。
    言ってみればスポンジの水が溜まりにたまった状態とみてもよいです。スポンジは形が崩れませんが
    土砂は水を貯えすぎればやがて形を崩して崩壊します。また、濁った水が奥から染み出すと
    異臭を放つことがあり、そこそこ鼻にくるようなにおいが充満し始めます。
    じゃがいもを掘り返した時に感じる土のにおいとかとイメージは似ているようですが、
    ひとまず強いにおいがしたら、それが避難の目安になることができます。
    すでに土壌の形状が崩れ始めている可能性もありますので、早期に避難してください。
    雨が降り続いてる場合は、外の様子も確認しながら逃げます。

    そして、地鳴りや音が聞こえ始めた場合はかなり危険です。大規模な土砂崩れがすぐ後に起きる
    ことが考えられますので、もはや避難ではなく逃げるという直球の表現が正しいぐらいです。

    また、土砂災害の発生前には必ずしもではありませんが、大雨が降っているのに
    近くの川等の水位が不気味に下がり始めることがあります。この場合は大量に
    地下に水が送られてしまい、その場全体が地滑りを引き起こす可能性があります。
    木や石などから裂けるような音が聞こえてきたらその場からすぐに退避です。
    流石にこうなると雨が降っていても強引にその場から遠くまで逃げた方が良いかもしれません。
    大規模な土砂崩れの場合、集落一つが丸ごと巻き込まれることもありますので
    避難勧告が出ている時点で既にその可能性があると思う方が良いです。


    今回は土砂災害の前兆をお伝えしましたが、大地震による土砂災害は前兆を予見することは
    不可能に近いです。土砂災害危険区域にある場合は大地震の時はそこが崩れても
    おかしくないぐらいの認識をする―― それぐらいが最善の策となります。
    これから雪が多くなり、融雪すると土壌には大きく水が溜まることがあり増水や
    時間差で土石流が発生するケースもあります。前日に大雪になった後に気温が上昇した場合は
    雪崩以外にも融雪による土砂災害に警戒するようにしてください。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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