• 伊勢丹府中店で『パンと珈琲フェスティバル』

    2017-07-15 12:19
    2~3年くらい前から『コーヒーフェス』的なものが色々な場所で開催されるようになり、今では若干食傷気味なイベントになりました。まあ、コーヒーっていうのは量が飲めない。ビールフェスだったら、好きな人は、2~3リットル飲むこともできるだろうけど、コーヒーはそんなに飲めない。
    色々なロースターが集まるのは良いが、珈琲豆は鮮度が落ちるのでそんなに沢山は買い込めない。最初は珍しいから人も集まったが、最近は初期の頃の盛り上がりが無いように感じる。

    そこで脚光を浴びたのがこのパンとコーヒー。パン好きとコーヒー好きがいっぺんに集まる人気のイベントになりました。

    現在、伊勢丹府中店で開催中の『パンと珈琲フェスティバル』。小川珈琲さんとベノアさんの向かいにカフェテナンゴがあります。今回は、銀座三越の時と同様、テイクアウトができます。人気はなんといっても『濃厚アイスカフェオレ』。会場のパンを買ってイートインスペースで楽しんでみてはいかがでしょうか?

    このイベントは、7月17日(月)18時まで。石橋が責任者としてやっていますので、ぜひ遊びにいってあげてください。




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  • ピエ・サン農園

    2017-06-30 22:09
    梅雨らしい天気が続いています。
    今日はエル・インヘルト農園のオークションロット焙煎日だったので、ローストトレーニング中の石橋と一緒に予約分を焙煎。とても香り高く焼きあがりました。フルーツを山のように集めて、煮詰めて、固めたような強烈なフレーバー。素晴らしかった。在庫が少ないので欲しいかたは今のうちに予約しておいてください。

    さて、ここからは7月のおすすめセットのお話。

    ラ・リアというマイクロミルをご存じでしょうか?ルイス・アルベルトが代表を務めているCOE入賞の常連ミルで、2012年にはドラゴン農園で2位、2015年にはラ・トリニダード農園で3位と素晴らしい成績。私は偶然にも2012年と2015年にコスタリカ出張をしていて、COEの表彰式にも出席し、彼らがトロフィーを持っている姿を見ています。ルイスの兄弟であるオスカルは、2年前にカフェテナンゴ深沢店に来てくれて、本当に中の良いマイクロミル。




    今年2017年のコスタリカ ブリューワーズカップのチャンピオンは、このラ・リアのピエ・サン農園 イエローティピカ種 イエローハニー精製のコーヒーを使っています。

    ピエ・サン農園は、以前のオーナーの名前「ピエドラ・サンディ」の頭文字から取ってピエ・サンという名前になったそうです。

    数年前に買い取って始めたラ・リアの中では新しいプロジェクト。樹齢5年くらいの若木が多く、若々しく勢いのある農園。

    レッドカツアイのほかにSL種やパカマラなど色々な品種を植えて、どれがここの土壌に合うのかを試しているそうです。ちなみにここのパカマラは、あのグアテマラ「エル・インヘルト農園」から種を分けてもらったとか。ちょっと興味が湧いてきますよね。

    カフェテナンゴではこのピエ・サン農園のレッドカツアイ種を販売中。精製方法はダブルフリーウォッシュト。「2度洗い」と言っても洗濯槽のようなところでガラガラ洗うのではなく、ミューシレージリムーバーにかけた後に、ソーキングという工程があるということ(綺麗なお水に漬けこむ)。ケニヤ式とか(ケニヤはこれをデフォルトでやる為)呼ばれたりもします。エルサルバドルでは、『エクストラウォッシュト』と呼ばれていました。

    コーヒーは、様々な国で作られているので、同じ工程でも国によって呼び方が違うのはよくあること。

    そのことはよく覚えておいてくださいね。

    さて「7月のおすすめセット」では、同じラ・リアのサンタ・ロサ1900農園 レッドカツアイ レッドハニーと一緒に販売します。ラ・リア2ロットの飲み比べ!スペシャルティコーヒーの魅力が満載です!
  • エル・インヘルト農園のオークションロット解説 パカマラ編

    2017-06-12 12:35
    前回は、エル・インヘルトのパカマラ種がどれだけすごいのかを説明して、ドライプロセスのロット『ノーブルエイジ』を紹介しました。今回は、いよいよパカマラ種のウォッシュトです。このパカマラ ウォッシュトがエル・インヘルトを有名にしたいわば看板ロット。毎年3種類のパカマラ ウォッシュトが出品されていますが、今年はゲイシャや精製方法と同じく、呼称が変わっています。詳しく見ていきましょう。

    <今までの呼称>
    ■パンドラ・デル・カルメン
    ■パンドラ・コンセプシオン
    ■パンドラ・デ・ファティマ
    <今年>
    ■レセルバ・デル・コメンダドール
    ■レセルバ・デ・ラ・ファミリア
    ■レセルバ・デ・ラ・フィンカ

    ガラッと変わってしまいましたね。

    3つともパカマラ種のウォッシュト精製のロットです。

    いったい何が違うのでしょうか?
    プロフィールを見てわかるのは、収穫日と乾燥工程の違いです。

    <レセルバ・デル・コメンダドール>

    収穫日:2017/03/10
    乾燥:温室の中に設置したアフリカンベッド(網棚)

    <レセルバ・デ・ラ・ファミリア>

    収穫日:2017/03/10
    乾燥:パティオで乾燥

    <レセルバ・デ・ラ・フィンカ>

    収穫日:2017/04/06
    乾燥:温室の中に設置したアフリカンベッド(網棚)

    コメンダドールとデラファミリアは、収穫日が一緒で乾燥工程違い。
    デラフィンカは、収穫日が約1ヶ月後で、乾燥工程は、コメンダドールと同じ。
    温室(ビニールハウス)の中でアフリカンベッド乾燥させるというのは、エル・インヘルトにおいてはここ2~3年の新しい方法で、それまではパティオとグアルディオラ(乾燥機)を併用する方法がデフォルトでした。

    さて、この収穫日と乾燥工程の違いでどのような風味の違いが出てくるのでしょうか?

    LOT:El-07
    レセルバ・デル・コメンダドール
    ~パンドラ・パカマラ(ウォッシュト)


    パカマラ種 ウォッシュト精製(P3)

    このオークションの名前を冠したロット。オークション自体がパカマラ種をメインに考えられていることが分かります。

    約25年前(90年代初頭)にドン・アルトゥーロがエルサルバドルに行った際に大きな実をたわわに付けたコーヒーの木に興味を持ち、種を持ち帰ったのがこの農園のパカマラ種の始まり。

    エルサルバドルでパカマラの開発が始まったのが70年代、完成して市場にリリースされたのが80年代の後半ですから、90年代初頭にパカマラをグアテマラに導入したというのは時期としては非常に早く、驚きです。なんという慧眼でしょうか。

    しかし、この品種、最初は全くと言っていいほど

    売れなかった

    そうです。

    以前、ドン・アルトゥーロと食事をした時、パカマラを売るのにどれだけ苦労したかを話してくれました。

    まず、バイヤーたちはあの大きな粒を見たことが無かったそうです。バイヤー達は保守的で「こんな大粒のコーヒーは大味に決まっている」とか、他の品種には無いエキゾチックなフレーバーをなかなか受け入れようとはしなかったそうです。

    他のコーヒー豆が全て売れ、パカマラだけが倉庫に残る。そんなことが何年も続いたといいます。今では信じられない話ですが、値引きや抱き合わせ販売によって在庫を処分しなければならないこともあったと。

    苦難の時代を乗り越えて今がある。そう思うとエル・インヘルトのパカマラはさらに味わい深いものに感じられますね。

    フレーバー:トマト、レザー、グレープ、ラズベリー、アプリコット、ピーチ、ダークチョコレート

    LOT:El-08
    レセルバ・デ・ラ・ファミリア
    ~パンドラ・パカマラ(ウォッシュト)


    パカマラ種 ウォッシュト精製(P3)

    El-07と同じ収穫日の精製工程違い。ウォッシュトとナチュラルの精製「方法」違いというのはよくある飲み比べでしたが、同じウォッシュトで乾燥「工程」違いというは新しいですね。
    エル・インヘルトは、日々進化、深化。

    このロットだけパティオドライということで、クラシックなインヘルト・パカマラのフレーバーが堪能できそう。かな?

    フレーバー:キャラメル、オレンジピール、ヘーゼルナッツ、アプリコット、メープルシロップ

    LOT:El-09
    レセルバ・デ・ラ・フィンカ
    ~パンドラ・パカマラ(ウォッシュト)


    パカマラ種 ウォッシュト精製(P3)

    4月の収穫ということで、最後の摘み取りに近いのではないでしょうか。
    私個人的には、インヘルトの遅摘みロットは大好きです。

    4月収穫で5月にサンプル発送となるわけですから、サンプルカッピングの時には、まだフレーバーが出ていないことが多い。生豆というのは、ある程度寝かせる期間があってこそ豊かなフレーバーが感じられるようになるのです。

    つまり5月の段階で、このロットの全貌を把握することはほぼ不可能に近い訳です。こういうのはカッピングの時はイマイチでも実際に仕入れると『化ける』ことが多い。

    今回のカッピングでもこのロットには大きな可能性を感じさせられました。

    フレーバー:メロン、ブラックカラント、レモンティー、グレープ、ダークチョコレート

    最後になりますが、今回のオークションに出品される品種の豆面(まめづら)を比べてみましょう。


    <上から>
    パカマラ
    ゲイシャ・セントロアメリカ(レジェンダリーゲイシャ)
    ゲイシャ・アフリカ(ルビーゲイシャ)
    モカ

    2017年のオークションは6/13(火)。結果が楽しみです。

    <カフェテナンゴが販売するエル・インヘルト農園のパカマラ種>
    http://www.cafetenango.jp/shopdetail/000000000373/