• エル・インヘルト農園のオークション 2018 ロット解説(2)~Reserva de la finca~

    2018-07-06 22:42



    はい。第二回は、レセルバ・デ・ラ・フィンカでいくとしよう。
    全部で10ロット出品された今回のオークション。このブログのペースでいくと何か月かかかるので、どこかでスピードアップするしかないな・・・。

    進化し続けるエル・インヘルト農園は、オークションロットの名前がコロコロ変わる。いや変わってきた。というのは、今年は昨年と変わらなかった。

    まあ、昨年は一昨年と比べて大きく変わったので、さすがに今年は・・・という感じだろう。

    これは想像だが、毎回毎回ロット名が変わっていたので、定着させるために昨年大きく変えたのではないだろうか?なのでおそらくこの先数年はロット名に変化がないのではないかと。

    レセルバ・デ・ラ・フィンカは、昨年カフェテナンゴが落札し、今年も引き続き落札した重要なロット。昨年分は、すでに完売したが、10月には新豆のレセルバ・デ・ラ・フィンカが入荷する予定になっている。

    エル・インヘルトのパカマラ種(ウォッシュト)は、過去色々な名前で出品されてきたが、これからは下記の3つになってくると予想する。

    1、Reserva del comendador(レセルバ・デル・コメンダドール)

    2、Reserva de la familia(レセルバ・デ・ラ・ファミリア)

    3、Reserva de la finca (レセルバ・デ・ラ・フィンカ)



    パカマラのウォッシュトを3ロットに分けているのは、

    収穫日と乾燥工程の違い。

    <収穫日>
    コメンダドール・・・2018年3月19日 <早>
    デ・ラ・ファミリア・・・2018年4月2日 <中>
    デ・ラ・フィンカ・・・2018年4月11日 <遅>
    <乾燥工程>
    コメンダドール・・・ビニールハウス内のアフリカンベッド
    デ・ラ・ファミリア・・・パティオ
    デ・ラ・フィンカ・・・ビニールハウス内のアフリカンベッド

    コメンダドールとデ・ラ・フィンカは、乾燥工程が一緒なので単純に収穫日違いということだが、デ・ラ・ファミリアだけは、パティオ乾燥させているのでちょっと違う。


    このレセルバ・デ・ラ・フィンカというロットは、最も遅摘みなのでカッピングサンプルが届いたときには最も固く閉じていて分かりにくい。その分、あとの寿命が長いので時間をかけて使うロースターにとっては良い。

    最盛期までは1年以上かかるであろうこの堅牢なコーヒー。カッピング時点では、ダークチョコレート、オレンジ、グアバに少しのパッションフルーツが感じられる程度だった。

    ポテンシャルを見て買う。それがエル・インヘルトのプライベートオークションだ。
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  • エル・インヘルト農園のオークション 2018 ロット解説 ~Reserva del comendador~

    2018-06-22 21:25
    先日、エル・インヘルト農園のプライベートオークション『レセルバ・デル・コメンダドール』が終わった。高値が予想されていたが、例年に比べて落ち着いた価格となった為、胸をなでおろした業者も多かったことだろう。

    カフェテナンゴは、いつも通りにパカマラのウォッシュトを1ロット落札した。秋の販売を楽しみにしていてほしい。これから何回かに分けてロット解説をしていきたい。

    エル・インヘルト農園をもっと良く理解することができるように、色々なエピソードを交えて紹介する。

    第一回目は、パカマラ種。

    落札価格ではもっと高いロットが存在するが、価格は希少性もかかわってくるので、価格の高低だけが問題ではない。

    やはりパカマラがオークションの目玉だろう。


    1、Reserva del Comendador
    -Pandora pacamara

    【レセルバ・デル・コメンダドール-パンドラ・パカマラ】


    【Reserva del comendador -pandora pacamara- 生豆】

    エル・インヘルト農園といえばパカマラ種。パカマラ種といえばエル・インヘルト農園。

    おそらく地球上で栽培されているパカマラ種の中で最も素晴らしいのはこの農園のものであろう。それはCOEの成績でも証明されている。

    もともとレセルバ・デル・コメンダドールというプライベートオークションは、パカマラを売る為に作られたようなものだ。

    カフェテナンゴ創業当時は、このようなオークションは無く、日本に入ってくるインヘルト・パカマラは、割り当て制であった。始めたばかりの小さなロースターに分け前は少なく、私はいつも不満だった。

    開業から3年経った頃にこのオークションが初開催され、頑張ってお金を出せば世界最高のパカマラが自由に買えるようになった。私のような『高くてもいいからもっと量が欲しい』と思っていた弱小ロースターにとってはとても良い仕組みだと思われた。

    しかし、年を追うごとに価格は上がり、今では自分でさえもめったに口にすることができない値段になってしまった。世の中うまくいかないものである。


    【Reserva del comendador カッピングサンプル】

    今年も仙川のカフェカホンに行って、平村君のディスカバリーを借りてサンプルロースト。
    毎年使っていたらだんだんとうまくなってきたようで、焙煎度は決まるようになってきた。

    しかし・・・

    写真を見てもわかるこの豆の固さ。

    上手にフレーバーを発達させてピッカピカのサンプルに仕上げるのはとっても難しいのだ。

    カフェテナンゴでは「インヘルトフレーバー」と呼んでいるあのピーチ、アプリコット、カシス、パッションフルーツが混ざった独特の感じがなかなか出ない。

    収穫から日が浅いというのもあるだろう。現段階では、半年後、1年後にどうなっているかというポテンシャルを見極めるしかない。

    この時期のインヘルトは、いつも難解だ。

    豆を見て、触って、焼いて、飲んで。

    じっくりと対話しながら新豆を楽しむことにしている。

    このロットは、レセルバ・デル・コメンダドールというオークションタイトルと同じ名前。

    こういうところからもこのロットがいかに重要なものであるかが窺い知れる。

    1740mのパンドラ区画で2018年3月19日に収穫されたパカマラ種。

    乾燥工程は、ビニールハウス内のアフリカンベッドで行われる。

    ブラックカラント、オレンジ、キャラメル、白ワイン、ピーチ。

    すっきりとした明るい果実と甘く香ばしいキャラメルが層をなしたハイレベルなパカマラ。他に2ロットのパカマラ・ウォッシュトがあるが、現時点ではこのロットが一番。

    素晴らしいとしかいいようがない。





  • エル・インヘルト農園のオークション 2018

    2018-06-08 22:112
    今年も届きました。オークションサンプル。



    6月19日に開催されるエル・インヘルト農園のプライベートオークション『Reserva del comendador』。

    以前に比べて出品量が増えてきたモカ種。昨年からルビーゲイシャと呼び方を変えたアフリカンゲイシャ。同じく昨年から名称がレジェンダリーゲイシャになったパナマのゲイシャ(エスメラルダ農園から種をもらっている)、パカマラ種のナチュラル(ノーブルエイジ)、そして出品量の半分を占めるのはパカマラ種のフリーウォッシュトです。

    6月12日(火)にカフェテナンゴ深沢店で公開カッピングを行います。
    お時間のある方は16時に深沢店にどうぞ。参加は無料です。

    カッピング後のフレーバーコメントを含めて、後ほどこのブログで詳しく報告します。