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『Re:ゼロから始める異世界生活』はプロフェッショナルな「なろう小説」だ。
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『Re:ゼロから始める異世界生活』はプロフェッショナルな「なろう小説」だ。

2016-04-13 21:06

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    Re:ゼロから始める異世界生活1 (MF文庫J)

     dアニメストア+chromecastでアニメ『ハンドレッド』を見ています。

     いや、見ているのだけれど、え、これ、箕崎さんの原作なの(驚)。し、知らんかったー。

     いやー、びっくりしたびっくりした。あー驚いた。

     それはともかく、といきなり本筋に入るのですが、ニコニコ動画で『Re:ゼロから始める異世界生活』第1話を見ました。

     うん、よくできていますね。いくらかショートカットしつつ、原作を巧みにアニメ化していると思います。

     というか、最近のアニメってほんとうによくできているよなあ。

     今期はBSとdアニメストアで視聴できるアニメはほとんど見ているんだけれど、どれもそれなりかそれ以上の出来だったもの。

     『ばくおん!!』とか『三者三葉』とか『あんハピ』みたいなどうということはない萌え日常アニメですら見ていてそれほど退屈しない。

     『Re:ゼロ』はある意味ではそれらの対極にあるような異常にきびしい話であるわけですが、これもクオリティが高い。

     原作を思い出しつつ、最後まで追いかけていきたいと思います。

     これは2クールかな? そうだとしたらかなりいいところまでアニメ化できそうですね。

     ただ、意外と第1話の序盤で切ってしまう視聴者はいなくもないかも。

     この序盤を見ただけではあとの展開はまったく想像できないでしょうから。

     いや、普通、想像しないよな、ここからあんな地獄のような物語が展開しようとはてんてんてん。

     第1話の後半に入るとかなり恐ろしい展開になってこの作家のカラーが出て来るので、おそらくそこで継続視聴を決定する視聴者も出てくることでしょう。

     いや、逆に切る人もいるかもしれないけれど、そういう人はもうしかたない。

     ここで厭になるようなら、この先の展開に耐えられるわけはありませんからね……。

     そういう意味では、第1話で2話ぶんの時間を取った意味はあったでしょう。大事にされている作品だな、と思います。

     原作は「なろう」でもちょっとずば抜けた印象の作品ですから、アニメを制作するほうも力を入れているのでしょうね。

     そう、原作のクオリティはおそらく「なろう」でもトップクラスにあるものだと思います。

     その出来のよさといったら、ごく狭い意味では「なろう小説」に入り切るものじゃないんですよね。

     なろう小説にしては構成がしっかりしすぎているw

     もう一読しただけで物語の隅々に至るまで緻密な「計算」が行き届いていることがわかるわけです。

     どこで伏線を敷き、どこで裏切り、どこで盛り上げ、どこで恐怖を演出し、どこでそれを乗り越えさせるか、一から十まで何もかも「計算」されている。

     その十全なコントロールの感覚こそが一般のなろう小説にはめったにないもので、「プロらしさ」の根源です。

     以前にも述べたように、プロフェッショナルな小説とアマチュアの小説を分かつ境界は構成力の有無にあると考えます。

     もちろん、プロの作品にだって構成がだめだめな作品もあるにはあるのだけれど、そうはいってもプロはそれなりに構成する人が大半でしょう。

     しかし、アマチュアのウェブ小説はそこまで構成にこだわらないことが普通なのですね。

     これは技術的にそこまでこだわれないということもあるでしょうが、それ以前に構成の必然性を感じていないということが大きいかと思います。

     アマチュアの書き手はその多くが漠然とした構想に従って書いている。

     しかし、プロは、というか実力ある作家は明確な構想のもと精密に書いていく。

     あるいは「ただなんとなく」書いても無駄なくまとまってしまうという人もいるかもしれませんが。

     いや、ほんとにいるんですよね、そういうわけのわからない才能の持ち主が。世界は広い。

     ともかく、一流の書き手は大抵そうであるわけです。

     しかし、これは単にプロが優れていてアマチュアは劣っているという話ではない。

     いや、「プロの基準では」そういう話なのだけれど、そもそもアマチュアの小説はその種のプロのスタンダードを無視したところで成立しているわけなのです。

     読むほうだって必ずしも緻密な計算を求めて読んでいないし、それはそれで楽しく読めるものなのです。

     そこには「すべてが制御され切った美しさ」はないけれど、「だらだらとした気楽さ」はあるわけですからね。

     ただ、その点、『Re:ゼロ』はものすごくプロフェッショナルな印象を受ける。

     「なろう」の作品としては異常なほど構成意識が高いのです。

     細部に至るまで描写が操作されていて、全く無駄がない。

     こういう作品を称してひとは「構成力がある」というのでしょう。

     そういう意味では『Re:ゼロ』はまさに破格のなろう小説ですね。「1%の特例」といいたくなるほどに。

     もっとも、一般的な小説の基準としてはそんなにおかしいことをやっているわけではないので、「スペシャル」というのははばかられますが。

     『Re:ゼロ』がスペシャルな点はほかのところにあるでしょう。

     ご存知の通り、かどうか知りませんが、ペトロニウスさんはかなり初期からこの小説を取り上げて絶賛していました。

     ペトロニウスさんが『Re:ゼロ』を好きなのはよくわかるのですよ。

     あのきつい物語を根性で乗り越えていくところが好きなのでしょう。たぶん。

     ただ、やっぱりあまりにもきつい話には違いないと思うので、いま、この物語がどういうふうに受け入れられるかは気になるところですね。

     いや、原作はアニメ化されるくらいだから売れているのだろうけれど、アニメがどう受け止められるかはまたべつの話ですから。

     ぼくは個人的には『Re:ゼロ』の物語的なポテンシャルは『Fate』とかに匹敵するものがあると考えています。

     ただ、 
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