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  • ファム・ファタール:幸せ♡クッキー(作:雅や) ファム・ファタール:幸せ♡クッキー(作:雅や)

    【ファム・ファタール:幸せ♡クッキー】  カノン J. 草薙は、昨夜はりきって手作りし(かなり焦げ)たクッキーの詰め合わせを綺麗にラッピングして、ウキウキとその人の元へ向かっていた。 (ヴィヴィ、喜んでくれるといいな)  先週の 18 日は、ヴィヴィの誕生日だったらしいのだ。遅ればせながらそれを知り、いそいそとクッキーを焼いてみたカノンだったのだが。 (……なんで、言ってくれなかったんだろう?)  前から知っていれば当日にちゃんとお祝いできたのに、と残念に思う。 (まさか、わざと教えてもらえなかった……とか?)  戦艦イオに乗って知り合ってから、どうも彼女の自分に対する当たりが少しキツいように感じているカノンだった。 (嫌われてるのとは、ちょっと違う気がするんだけどなぁ……?)  まあ、年若い美少女ヴィヴィの態度がツンツンしているのは、別にカノン相手に限ったことではないし、と思い直す。地球ではアイドルだったと聞くし、いわゆるツンデレキャラというヤツなのだろう。誰かにデレているところは、いまだ見たことがないのだけれど。 (...

    2020-09-27

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  • ファム・ファタール バーチャル背景 ファム・ファタール バーチャル背景

    麻宮騎亜先生がZOOMに使えるバーチャル背景を作ってくださいました。 有料会員の皆さんに一足お先に配布します。

    2020-06-14

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  • ファム・ファタール:アルテミスの祝福(作:雅や) ファム・ファタール:アルテミスの祝福(作:雅や)

     ハリ・パパスはこのところその明晰な頭脳をフル稼働させていた。  これまでの経緯を考えれば、「そう」なることは想像に難くない。「それ」だけは、なんとしても避けなければ。 「……やっぱり確実なのは、先手必勝、かな……」  幾度となく繰り返した脳内シミュレーションで、最善の一手を導き出す。 「よし……この手なら」  このところ「それ」を考えている間中、ずっと渋面だったハリ・パパスの顔にようやく笑みが浮かぶ。 「チェックメイトだ」  あとは、「それ」を実行に移すだけだった。  カノン J. 草薙は、「その日」を目前に悩んでいた。  だって「彼」は、「食」にそれなりの「こだわり」があるように見えるのだ。 (だから、私の作ったものじゃ満足させられないような気が……するのよねぇ)  肥えまくったハリ・パパスの「舌」は。  そりゃあ、心はもう「めいっぱい」込めるけれども。 (そもそも、ハリくんの好きな食べものってなんだっけ……?)  悩みながら廊下を歩くカノンの足元を、ピコポコと軽快な音を立てながらポーとコレがついてくる。その音に...

    2020-05-30

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  • ファム・ファタール アルファ誕生日スペシャル 3月の贈りもの(作:雅や) ファム・ファタール アルファ誕生日スペシャル 3月の贈りもの(作:雅や)

     カノン J.草薙は迷っていた。  目の前には大量の白い粉がどどん!と山盛りになっている。 (でもこれは……)  “彼”の好みとは違う、という情報はあるのだ。 (どう考えても、甘いのよねぇ) けれど。地球の古いしきたりで、「3月の贈りものには絶対に飴の菓子だ!」と聞いたのだ。仕方ないではないか。航行中の戦艦の中では、既製品を買いに行くこともできない。たまたま覗いたキッチンに、これまたたまたま粉雪のように真っ白な大量の砂糖を見つけてしまったら。 「まぁ、とりあえず作るか!」  己のお料理レベルは(略)、こーゆーのは気持ちが大事、なのだから。  検索したレシピの中で、一番簡単――そうに見えた――べっこう飴。  砂糖と水を合わせて火にかけ溶かし、形作って固めるだけだ。固める前に各種果物と絡めれば、ちょっとオシャレに、お手軽フルーツ飴のできあがり。 (そうよ、これなら私にだって!)  エプロンを着け腕まくりをすると、カノンは大量の粉砂糖が入った鍋に水を注ぎ、火にかけて…… 「ふぬぬぬぬぬ~~~っ!」 木べらを小刀よろしく握りしめ、トロトロに溶け出した甘い香りのする鍋の中身を、気合いを入れ...

    2020-03-05

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  • ファム・ファタール バレンタインスペシャル 2月の贈りもの(作:雅や) ファム・ファタール バレンタインスペシャル 2月の贈りもの(作:雅や)

     カノン J.草薙は悩んでいた。  目の前には10×10×20cm程度の黒い塊がででん!と鎮座している。 (これを……まずは粉々に) 「でやぁぁぁぁぁ!!!」 両手で正面に握ったナイフを、竹刀よろしく気合い一刀振り下ろす。 (クッ……手強い)  ナイフの刃は、塊の中程まで食い込んだところで抵抗により止められた。 「っていうか、いったぁぁぁい!もー、何でこんなに硬いのよチョコが!!!」  これから作ろうとしているかわいらしい完成形は、口に入れたら、あんなにも甘く優しくとろける……ハズなのに。  阿萬の誕生日だと聞いたのだ。ついさっき。そして、地球の古いしきたりも同時に教わったのだ。曰く、「2月のお祝いには絶対にチョコレート菓子だ!」と。仕方ないではないか。航行中の戦艦の中では、既製品を買いに行くこともできない。たまたま覗いたキッチンに、これまたたまたまカカオ100%のチョコの塊を見つけてしまったら。 「作るしか、ないじゃない?」  己のお料理レベルはひとまず棚に上げておいて。 (こーゆーのは、気持ちが大事よね。うん!)  検索したレシピの中で、一番簡単――そうに見えた――チョコトリュフ...

    2020-02-29

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