------東方関連の過去記事---------------
<旧作>
・第1弾「東方靈異伝」
・第2弾「東方封魔録」
・第3弾「東方夢時空」
・第4弾「東方幻想郷」
・第5弾「東方怪綺談」
<新作>
・第6弾「東方紅魔郷」
<トピック>
・概史
・ファイナルスペルまとめ
・耐久スペルカードまとめ
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今回は新作の第2作目、「東方妖々夢」の紹介です。
CDジャケットは Phantasm ボスが描かれています。
本作は2003年8月のコミックマーケット64にて頒布されました。
妖々夢では紅魔郷からシステム面の向上が大きく見てとれます。低速移動時に自機の当たり判定が表示されるようになり、またエネミーマーカーが表示されるようになりました。さらにExtraモードの上の難易度である「Phantasm」モードが存在するのも本作だけ。紅魔郷と並ぶ東方黎明期の作品だけに、知名度もとても高いです。
私的難易度:★★
交差弾が多く弾数も多いですが、蓋を開けてみれば自機狙いが多く、パターンを組めば攻略しやすい作品。さらに「森羅結界」という本作独自のシステムにより、実質的なボム数が多く、クリア難易度はかなり下がっています。
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【ストーリー】
辺境から暖かさが奪われ、永い冬が訪れた。
白銀の悪魔は幻想郷の人間を黙らせた。
時は経ち、次第に春の香りが訪れる頃になった。
いつもなら、幻想郷は白い吹雪から桜色の吹雪に変わるはずだったのだ。
そして春はまだ、来ない。
--------------------------------------------------------------♪タイトル曲『妖々夢 ~ Snow or Cherry Petal』
いつものタイトルフレーズ。"Petal"は花びらの意。
冬らしくもあり、春らしくもある曲。ちょっと物悲しい感じもします。
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[主人公]
博麗靈夢 霊符/夢符
お馴染みの巫女さん。
当たり判定が小さく、移動速度は遅め。
いつも通り、扱いやすい。
霧雨魔理沙 魔符/恋符
お馴染みの魔法使いさん。
移動速度が速く、攻撃力も高い。
アイテムが回収しやすいのも○。
十六夜咲夜 幻符/時符
前作『紅魔郷』の人間が自機キャラに。
ボム数が多いため、難所を切り抜けやすい。
しかし正面の攻撃力が低め。
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[1面]
♪1面道中曲『無何有の郷 ~ Deep Mountain』
淡いメロディが冬を感じさせます。割と好き。
1面BGMの中でもかなり人気だと思います。
[中ボス] チルノ
冬だからか、その辺にいた。前作同様、特に目的はなく
通りすがりに攻撃してきただけ。
[1面ボス] レティ・ホワイトロック
冬が活動時期の妖怪。
自称 黒幕 とのことだが、今回の異変とは特に関係が無い。
♪レティ・ホワイトロックのテーマ曲『クリスタライズシルバー』
1面にしては賑やかな曲。冬っぽいかと言われると微妙なところだが。
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[2面]
♪2面道中曲『遠野幻想物語』
2面道中曲としてはとても有名。
スローで素朴な刻みが田舎の山里って感じがします。
[2面ボス] 橙(ちぇん)
化け猫に憑いた式神。すばしっこく、途中で弾道が変化したりと
2面ボスにしては難易度高め。
♪橙のテーマ曲『ティアオイエツォン(withered leaf)』
戦闘曲よりは道中曲っぽい。
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[3面]
♪3面道中曲『ブクレシュティの人形師』
1:04からの 跳ねるようなピアノ がたまらなく好き。
3面道中のマイフェイバリットBGM。
[3面ボス] アリス・マーガトロイド
旧作第5作目「東方怪綺談」に登場したアリスが再登場!
霊夢と魔理沙とは面識があるが、適当にあしらわれてしまう。
0:51からのサビがスルメです。
アリスの曲だけいい意味で浮いてると思う。
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[4面]
シリーズ最長の難関道中。
パターン色が強く、自機狙いが多めなので練習次第。
♪道中曲『天空の花の都』
曲調も段々と春が近づいているのが分かります。
同じフレーズを繰り返すので段々眠くなりそう。
[中ボス] リリーホワイト
通りすがりその2。春の訪れを知らせる妖精。
[4面ボス] プリズムリバー三姉妹
左からルナサ、メルラン、リリカ。
操作キャラや与ダメージによって戦う相手が変わる珍しいボス。
♪プリズムリバー三姉妹のテーマ曲『幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble』
最初は静かだが、段々と騒がしくなる 曲。
イントロのピアノといい、サビのトランペットといい、耳に残るメロディ。
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[5面]
♪5面道中曲『東方妖々夢 ~ Ancient Temple』
ここへ来て一気に "和" の要素がいっそう強くなった。
なぜか懐かしい気持ちになる曲調。
[5面ボス] 魂魄 妖夢 (こんぱく ようむ)
今回の異変の実行役。半霊の庭師。
斬撃エフェクトで時の進みが遅くなるのが特徴。
僕がもっとも苦手な5面ボス。
♪魂魄 妖夢のテーマ『広有射怪鳥事 ~ Till When?』
元ネタは鎌倉~室町時代を記した「太平記」。
曲調がガラリと変わり、切迫感を煽るようなBGM。
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[6面]
♪6面道中曲『アルティメットトゥルース』
いよいよクライマックス!といった感じ。
相変わらず6面の道中曲は短め。その分ラスボスが長いんですけどね。
[中ボス] 魂魄 妖夢
主への忠誠心+α から、もう一度立ちふさがってくるその2。
[ラスボス] 西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)
白玉楼に住む幽霊で、今回の異変の黒幕。
妖夢に春度を集めさせたのは、西行妖(さいぎょうあやかし)といういわく付きの桜の封印を解くためだったが、特に強い意志があったわけではなく、ただの興味本位。
弾幕はパターン色が強めだが、割と精密な避けが必要とされるお方。
♪西行寺 幽々子のテーマ曲『幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life』
音の緩急、強弱がとても美しい曲。
「優雅」でなく「幽雅」など、細かいところにもZUNのセンスが光る。
[ファイナルスペル]
幽々子を撃破後に、66秒間無敵状態の幽々子らしき(?)人物と延長戦が始まる。
幽々子が封印を解こうとした桜に眠っていたのは "生前の幽々子自身" だったが、本人は生前の記憶が殆どないため最後まで気づかなかった。もし封印の解除に成功していれば "幽々子は消滅していた" ため、結果的に主人公たちは幽霊としての幽々子の存在を救うこととなった。
♪西行寺 幽々子のテーマ曲2『ボーダーオブライフ』
66秒の悪夢。幽々子(?)が無敵状態になり、ひたすら耐え続ける。
基本的に同じ動きを繰り返すだけなのだが、緊張感が半端ない。
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[EXステージ]
パターンが多いが、弾速が早く、やや難しめ。
Extraらしく自機狙いのラッシュ。
♪EX道中曲『妖々跋扈』
ピアノの静かなイントロが綺麗。
後半のノリノリな管楽器で、タイトル通りお祭り気分になります。
[中ボス] 橙
2面ボスとの再戦。通常弾幕があるので、スペカは2枚と少ない。
ある程度パターン化できるので中ボスとしてはラクな方か。
[EXボス] 八雲 藍(やくも らん)
九尾の狐に憑く式神。橙の主。
橙を痛めつけた主人公たちに復讐するため勝負を仕掛けてくる。
通常弾幕は簡単だが、「やや難」レベルのスペルがいくつかあり、
それらを安定させるまではクリアは難しい。
♪八雲 藍のテーマ曲『少女幻葬 ~ Necro-Fantasy』
相変わらずトランペットの主張は激しいが、落ち着いた感じ。
タイトルの副題は、そのままPhantasmに引き継がれている。
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[Phantasmステージ]
妖々夢のみにあるステージで、Extraステージがベースになっているため共通点も多い。
♪道中曲『妖々跋扈 ~ Who done it!』
Extraよりも胡散臭さが増している。
転調はこっちの方が好き。
[中ボス] 八雲 藍(やくも らん)
橙にかわって、Extraボスの藍が登場。
自分の主のために、身を挺して道を塞ぐ。
[Phボス] 八雲 紫(やくも ゆかり)
幻想郷の 管理人 的存在。妖怪の賢者。
境界を修復していたところ、主人公たちと遭遇した。
Extraより難しくなっているスペカもあれば、簡単になっているスペカもある。
また唯一、奥義の11枚目のスペルカードを使ってくる。
♪八雲 紫のテーマ曲『ネクロファンタジア』
『少女幻葬』をキーチェンジして、さらに怪しくした曲。
サビの盛り上がり等、こっちの方が自分好み。
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♪エンディングテーマ曲『春風の夢』
いつもの。
♪スタッフロール曲『さくらさくら ~ Japanize Dream...』
どこかで聞いたことがありますね...ってタイトルで分かりますが。
スタッフロール曲で一番 EDらしさ があるのはこの曲。
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東方永夜抄につづく