海外ボカロファンにインタビューしてみた(米国人、電子音楽好き)
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海外ボカロファンにインタビューしてみた(米国人、電子音楽好き)

2014-02-01 11:36
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(写真:Jrharbortさん、ある日のファストフード店での順番待ちにて)



初めに                                       


こんにちは。しがない電子音楽ファンです。控えめながらボカロ文化も見てきた者です。1年ぶりの投稿になります。さて、このインターネット時代、色々あってボカロ文化は海外にも飛び出しましたが、ボカロファンのみなさんは現地の人々にボカロがどう写るか興味はありませんか。まずは恐らく皆さんご覧になったことのあるこちらの動画。


(リンク:Youtube転載動画)


年齢層が偏ってますが、ボカロを知らない一般の人々の反応はこのようなものでしょう。では海外のボカロファンの実態は?何が好きでボカロのファンをやっているのか。この動画を見た後、私はずっと気になっていました。一度がっつりと聞いてみたいと…。今回幸運にも、海外ボカロファンのJrharbortさんにインタビューさせて頂く機会を得ましたので、是非同じような興味を持つ方と共有したく、その結果をここに記させて頂きます。何か面白く感じられる内容があれば嬉しいです。(※長文注意。)

Jrharbortさんとは?                                 

アメリカ カリフォルニア州在住の青年。仕事のかたわら空いた時間の多くをボカロ関係に捧げる根っからのボカロファン。個人的に楽しむだけでなく、ボカロの海外ファンサイトMIKUFAN.COMのライターを勤め、自身のYoutube ChannelであるJrharbort Productionsでは電子音楽系のボカロ曲(題してVocalectro)をセレクトし世界のファンに向けたプロモーションに尽力されている。その勇姿はさながら海外ボカロ宣教師といったところ。ちなみに平均睡眠時間は4.5時間でミク廃!※めざせ3.9時間←死ねる

(写真:Jrharbortさん横顔、Anime Expo 2013にて)

Jrharbort Productions(Youtube Channel): http://www.youtube.com/user/jrharbort/about
 自身のYoutube Channel。電子音楽系ボカロ曲に特化し、作者の許可を得てアップロードされています。説明文や 
 歌詞当てなど丁寧に作られており、場合により手の込んだ動画制作も行われるそうです。2014年1月末時点の動画
 数は201。月間再生数24万。沢山の熱心な海外ボカロファンが視聴、コメントしています。


MIKUFAN.COM: http://www.mikufan.com/
  ライターとして参加。海外ボカロファン(名の通り特にミクファン)向けにグッズ、ゲーム、イベント、インタビュ
  ーなど、最新情報を更新されています。


@jrharbort(Twitter): https://twitter.com/jrharbort
 自身のTwitterアカウント。前述の2サイトの更新情報や最新の注目電子音楽系ボカロ曲などを呟き、ボカロ曲作
 者やファンとのやり取りをされています。

この情熱あふれるフルスペック感…。どうあがいても勝てる気がしません。^^;



インタビュー                                     

取材日:2014年1月末日(Skype経由)
聞き手:私(以下 私)
語り手:Jrharbortさん(以下 Jr)










(画像:カリフォルニア州の位置)              (写真:Jrharbortさんのホームタウン)

私:お忙しいところインタビューを受けて頂き有難うございます。
Jr:いえいえ喜んで。
私:では早速始めたいと思います。まず、あなたについてですが、ボカロ以外で興味を持って
  いることは何ですか?
Jr:科学技術に興味があります。いつも最新の技術ニュース読んだり、体験できるものはでき
  るだけ身を持って実践しようとしますね。
私:科学技術ですか。私も好きです。具体的には?
Jr:小さな頃からエレクトロニクスが好きで製品を分解して機械の動きをみたり。11歳の時
  初めてデスクトップPCを組みました。
私:すごいそんな歳で。ちなみに私もデスクトップ派です!
Jr:ああ…今はノート派です。場所とらないし。あと私の住んでる地域は1年のほとんどが熱い
  んですよ。
私:なるほど…。デスクトップ=暖房ですからね。^^;
Jr:今でも友達や家族にはデスクトップを組んであげたりしますが。
私:素晴らしい。(そんな科学好きのJrharbortさん、ボカロにはまるのもうなづけます。)
私:もう一つボカロ絡みじゃない質問ですが、ボカロ以前はどんなジャンルの音楽を聴いてい
  ましたか?そしてボカロ以後はなにか変化はありましたか?
Jr:ボカロ以前はあまり沢山は音楽聴いていませんでしたけど、一つ確かなのはいつも電子音
  楽が好みに合っていたということですね。それは今も。特にトランス。何気なく聴いてい
  たので
名前とか思い出せませんけど。ボカロは意識的に聴いているので好きな曲は全部覚
  えて
いますよ。
私:私も昔から電子音楽好きです。気が合いますね。(・∀・)


私:初めてボカロに遭遇した時のことを教えて下さい。また、最初に気に入ったボカロ曲は何
  ですか?
Jr:2007年のこと。シンガポールのオンラインゲーム友達がある日プロフィールにミクの画像
  を使うようになったんです。私はこのキャラクターが何者かは知りませんでした。そして
  12月の中頃、彼は私が彼女に興味を持っていること、電子音楽が好きだということを知っ
  て
いたので、ニコ動にアップロードされたばかりのMelody3DPVを紹介してくれたん
  です。




Jr:再生してみたらトランスだったのでまず興味を惹かれました。加えてその歌声が合成され
  たものだと知った時、私はとても魅了されました。この一件から私はミクが何なのかより
  多くを学び始め、もっと楽曲を聴きたいと探すようになっていきました。
私:合成音声だと知った時の驚きは想像できます。
Jr:はい。それはもう。そして始めは好奇心だったのですが、時間とともにミクというキャ
  ラクターに対する愛着はどんどん増していきましたね。
私:おお。日本のボカロファンの間ではあなたのような人をミク廃って言うんですよ。
Jr:どういう意味ですか?「廃」ってネガティブな意味みたいだけど…。
私:確かに「廃」は単独ではネガティブな意味です。でもミク廃はポジティブでミク中毒者と
  いう意味です。ミクがとても好きな人は自ら名乗るんですよ。(`・ω・´)
Jr:わかりました^^


私:ボカロ文化が多くの人々を惹き付けているのはなぜだと思いますか?
Jr:難しい質問ですね。理由は人それぞれ違うんじゃないかと思います。ある人はキャラクタ
  ーとして好きで、別の人は音楽として好きで、また別の人はアートワークが
好きで。全部
  楽しんでるという人もいるでしょう。ボカロは創作自由度がとても高いの
で、多くの人が
  楽しめる幅広いコンテンツを提供してくれますよね。

私:本当にそうですよね。では、商業としてのボカロをどう思いますか。ミク発売以降CGM
  費者発信型メディア)として始まったボカロ文化ですが、次第に商業化も進み、最近は
  とても多くのボカロ関連商品で溢れていますよね。「CGM色が薄れた」、「商業化は興
  冷めする」といった声もあるのですが。
Jr:気持ちは分かります。でも商業製品はボカロに対する接触の機会を広げてくれます。フィ
  ギュアとか文字通りボカロと物理的な接触ができますしね。つまり、デジタルデータでは
  ない形の
あるモノを所有したり体験したくなるということなんですが、商業製品はそれを
  叶えてくれます。ボカ
ロに限らず人気があるもは何でも商業化される…これは避けられな
  いことでしょう。私た
ちはただそれを受け入れて楽しめばいいんです。
私:真理ですね。


(画像:Jrharbortさんのフィギュアコレクションの一覧)

Jr:商業製品といえば、Project DivaはPSPの3作品とPS3の1作品(Diva f)全て持ってます。
  もちろん、Diva f2も
予約しました!
私:熱心ですね。その中にあなたの好きなトランスの曲はあるんですか?
Jr:残念ながら…。でも電子音楽なら色々。
私:今後、トランスも収録されると良いですね。そういえば、トランスといえばうたたPの曲
  Project Diva desu.は採用されていましたね。この曲自体はトランスではないですが。
Jr:うたたPには会ったことがあります。サイン入りCD持ってます。
私:マジデスカ。((;゚Д゚)) いいなぁ。
Jr:彼はロサンゼルスに住んでいらっしゃるので。会ったのは2013年のAnime Expoでした。
私:ああ、そういえばうたたPのプロフィールにロス在住って書いてあったような。。
Jr:個人的にうたたPには昔のようにトランスももっと作って欲しいです。
私:ですね。


(写真:Jrharbortさん所有、うたたPとイラストレーターのをぐらさんのサイン入りCD)


私:次に、ボカロ文化に関してあなたが一番好きなこと、そして具体的にどういう楽しみ方を
  しているか教えて下さい。
Jr:個人的に一番楽しんでいることは音楽そのものです。もちろん出来の良いPVがありそれに
  よってより印象的な体験になるのは確かだと思いますが、音楽を楽しむ
のに必ずしも必要
  ではないと思っています。他に
楽しんでいることは、たまにPixivでイラストを見てまわる
  ことですね。

私:どのボカロが好きですか?そしてなぜ?
Jr:ミクとIAがそれぞれに好きですね。ミクの声はとても柔軟性があって幅広いジャンルに良
  く合
います。でも個人的に彼女の声はゆったりとしたペースで使われている時が一番美し
  く聞
こえますね。ある種のトランスで聞かれるように。IAの声も電子音楽にとても親和性
  が高
いと思うのですが、残念ながらロックやポップでの方がよく使われていますね。
私:ミクの声が一番美しく聞こえるというトランスの例を一つ教えて頂けますか?
Jr:そうですねぇ、良い例はAerial Flowさん(粒子P)の最初のオリジナルボカロ曲Memory
  とかですね。

私:ゆったりとした声の溶け込みが心地よくてゾワーっとくる清涼感がありまね。
Jr:彼だけでなく、他の作者のトランス曲にも良い例は一杯ありますよ。
私:そうですね。



私:あと、IAと電子音楽の相性は良いということなのですが、それが分かる例も挙げて頂けま
  すか?
Jr:ええっと、PTakaさんDreamが初めて気に入ったIAの曲ですね。彼を知ったきっかけ
  でもあります。その後彼のアルバムのプロモーションも少しお手伝いさせて頂きました。
私:良い関係を築かれたんですね。
Jr:最近のものでは、KirinさんNot Foundとか。あとClean TearsさんTwilight Star
  とか
も最高です。







私:うん、どれも電子音と声がよく合っていますね。では、ここでニコ動にうpされているも
  のの中から、特にお気に入りのボカロ曲5つを挙げてコメント頂けますか?
Jr:うーん、私のYoutube Channelに転載させて貰っている曲はどれも好きですが…
  5つ挙げます。

Electric Angel (Aerial Flow Remix)
 素晴らしい名曲。いつまでたっても色あせずいつでも楽しめます。
 An amazing classic. Timeless and always enjoyable.


Unfragment (Hiroyuki ODA 2012 Remix)
 オリジナルも最高でしたが、私はこっちのリミックスの方を好んでよく聞きますね。
 The original was great, but I love listening to the remix more often.


Piece Of (Original Mix)
 Blue Twinkleさんの最初のボカロ曲。今でも心に響きます。
 This was Blue Twinkle's first Vocaloid song, and it still impresses me today.


地平線 (by Tranceformer Yuno)
 Tranceformer Yunoさんの初期の曲。曲と動画が相まってとってもリラックスできます。
 An earlier song by Tranceformer Yuno. the song and video are very relaxing.


Cold Leaf (Aerial Flow Original)
 Aerial Flowさんが2年ぶりにカムバックした時の曲。上質な作りこみには唖然とさせられま
 した。そして彼が帰ってきて本当に嬉しかったです。
 Aerial Flow's first song after returning from a 2 year retirement. The production
 quality amazed me, and I was happy to see him return.


私:見事にトランス尽くしですね。 (特にAerial Flowさんへの信仰が厚い(;´Д`)b。)
Jr:ええ、なんと言ったら良いか、とにかくトランス好きなんです^^;。ストレスを軽減し
  てくれたり、作業に集中させてくれたりする効果があります。
私:確かに。多くの人がそういう効果があるとコメントされているのを目にします。スーパー
  ソーの響きがなせる業なのかもしれませんね。
Jr:でももちろん、他の電子音楽も好きなんです。例えば、コンプレクストロ(エレクトロ・
  ハウスのサ
ブジャンル)。Soh Yoshiokaさんは彼の作品Tractrixを私のYoutube
  Channelにアップロードす
ることを許可してくれました。
   (Jrharbort Productions: http://www.youtube.com/watch?v=TSRu6P8kjhM)


私:色んな音が出入りするの聴いてて楽しいです。
Jr:そしてダブステップ。y0c1e - VENUSJinnosukeさんのRimixなんですが、彼も私が
  動
画を作成してYoutube Channelにアップロードすることを許可してくれました。
   (Jrharbort Productions: http://www.youtube.com/watch?v=sGjbmtLO9iY)


私:新し目のジャンルも好まれてるんですね。
Jr:ダブステップに関してはRin/Ginsukeさんの曲はどれもとても良いです。
私:確かに。ところでアメリカでこういったボカロ曲を使ったDJingを生で聞いたこととかあ
  りますか?
Jr:アメリカではめったに機会は無いんですが、私の友達のDJがAnime Expo 2013でプレイ
  した時に聞きました。私が心当たりのあるボカロDJは彼一人ですね。

私:観客の反応はいかがでしたか?
Jr:彼のFacebookに動画があります。こちら。(※Facebookアカウントが必要です。)
私:盛り上がってますね。


(写真:ボカロDJ Revolution Boiさん、Anime Expo 2013にて)


私:Pixivでイラストも楽しまれているとのことでしたが、好きなボカロイラストレーターさん
  がいましたら教えてもらえますか?
Jr:う~ん、沢山いますね。真理歪(まりわい)さんぐもさんAOさん雪月佳さん、中国
  のTIDさんRellaさん、他にも色々と。
私:ボカロ曲と同様ボカロ絵にも色んな作風がありますよね。例えばRellaさんの絵とかは繊細
  な響きの音楽に合いそう。
Jr:彼女のアートブック買いました。彼女はとても人気があってPixivのミク絵のトップ20中7
  個は彼
女の作品なんですよ。
私:そうなんですか。
Jr:あとアへミクのデザインとか本当に好きです。
私:アヘミク??( ゚Д ゚)
Jr:アンニュイ + へいわ(作者名) = アヘで、そんな雰囲気のミクのデザインです。
 
説明はこちら
私:おお、古き良き雰囲気のあるファッションですね。(本当にミクにお詳しい…。)

真理歪(まりわい)さんhttp://www.pixiv.net/member.php?id=334696
ぐもさんhttp://www.pixiv.net/member.php?id=5457253
AOさんhttp://www.pixiv.net/member.php?id=1540607
雪月佳さんhttp://www.pixiv.net/member.php?id=24460
TIDさんhttp://www.pixiv.net/member.php?id=418969
Rellaさんhttp://www.pixiv.net/member.php?id=163536


私:楽しみ方について色々教えて頂いて有難うございました。次に、あなたの活動についてお
  伺いします。あなたは世界のボカロファンに向けてYoutube ChannelやMIKUFAN.COM
  等で啓蒙活動を行われ、多くの支持を得られているようですが、そのいきさつについて教
  えて下さいますか?
Jr:はい。実は私はボカロを知ってから数年は、家族や友達の多くにはボカロファンであるこ
  と
を隠していたような人間だったんです。しかし2011年3月、私はねんどろいど 初音ミ
  ク応援ver.
を買いまし
た。それは日本で起こった不幸な震災へ売上げの一部が寄付される
  チャリティ商品でし
た。ボカロが生まれた日本で大変なことが起きている中、私はもう気
  持ちを隠すことが出
来なくなったのです。Cryptonの音楽レーベルKarentからのチャリ
  ティボカロ曲も買いまし
た。
私:日本に対する暖かいお気持ち有難うございます。


(画像:ねんどろいど 初音ミク 応援ver.)

Jr:ねんどろいどを買ってからはボカロファンであることをオープンにするようなり、そして
  7月の
MIKUNOPOLIS in Los Angelesにも足を運びました。私が電子音楽系のボカロ曲を
  プロモーションするYoutube Channelを始めたのは、ちょうどそういったことがあった
  
頃です。そして同じ年の10月に私はMIKUFAN.COMの主催者からライターになってほしい
  と誘いを受け、色んな幸運があり現在に至ります。

私:なるほどそういう流れで。ここまでの支持を得るようになったのは相当な献身あってのこ
  とだと思います。
Jr:個人的に、アメリカでのボカロ人気は日本人から過小評価されてると感じるんですよね。
  Karentの売り
上げの50%はアメリカからだそうなんですけど、知ってましたか?
私:えっ?!そんなにですか。かなり意外でした(;´Д`)。そんなにアメリカでも人気なん
  ですねぇ。
私:では、あなたのYoutube Channelについて一つ質問なんですが、チャンネル登録者にはど
  んな国の人々がどのくらいいるのか、統計的なものが分かれば教えて下さいませんか?
Jr:はい。過去30日の新規登録者で言いますが、アメリカ277人、日本59人、ドイツ46人、
  台湾
36人、ブラジル33人、イギリス32人、メキシコ31人といった感じです。その他含め
  て合
計830人が新規登録してくれました。ちなみに男女比は男性52%、女性48%です。
私:うわぁ。本当にいろんな国の人がいるんですね。興味深いです。
Jr:ちなみに過去30日の視聴数トップは前述のAerial FlowさんのCold Leafでおよそ1万2
  再生
されています。 (Jrharbort Productions: http://www.youtube.com/watch?v=04udMvE7c_A)
私:私もあの曲好きです。海外でも人気なんですね。(後で気づきましたが二コ動にうpされ
  たものはトータルで9千再生ほどでした…。Aerial Flowさんの海外人気恐るべし。)


(画像:JrharbortさんYoutube Channelの30日間の統計例)

私:あなたはこのChannelにボカロの電子音楽をアップロードする際、その許可を得るために
  必ず作者と交渉されているそうですが、結構骨の折れる仕事ではないですか?
Jr:そうですね。これまで数多くの作者の方々と話し合いを行ってきました。最近は以前に比
  べて私の活動への理解が広まったのか、アップロードの許可は得やすくなってきており、
  
わざわざYoutube用に高画質動画へとレンダリングし直して下さる作者もいます。しかし
  欲を言うと、究極的には交渉せずとも、作者
の皆さん側から安心してプロモーション依頼
  を頂けるような信頼と評判を目指したいと思っています。

私:なるほど。いずれにしてもあなたの活動には相当な時間と献身が必要かと思うのですが、
  ゆくゆくはこの活動によってお金を得たい、といったことは思われませんか?例えば
  Youtubeの広告プログラムとか。
Jr:ないです。あくまで無償行為です。私のChannelの概要のページに書いてあるとおり、
  私はただ作者の方々と良好な関係でいたい、世界のボカロファンの方々に楽しんで頂き
  たい
と思っています。

(画像:JrharbortさんYoutube Channelの概要ページ)


Jr:私は活動を通してお金では得がたい幸せを得てきました。一つ例を挙げさせて下さい。
私:はい。お願いします。
Jr:去年の春こと。私が1年前からプロモーションしてきたTranceformer Yunoさんがコン
  ピCDに参加し、それが日本のTHE VOC@LOID M@STERやM3で売られることになりま
  した。私もそれをどうにかして買えないものかYunoさんに話してたんですが、数週間後
  サプライズが起こりました。その日家のポストに私宛ての郵便物が入っていたのですが、
  それはなんと日本のYunoさんから届けられた例のコンピCD。私へのプレゼントでした。
  
  そし
てメッセージには、私が当時彼の音楽を見つけていなければ、彼は音楽を今日まで
  続けてこれたかどうかわからない、つまり
私の活動との縁があって続けることが出来た
  という旨が書かれてあったのです…。込
み上げてくるものがありました。


(写真:JrharbortさんへTranceformer Yunoさんから送られたCDとメッセージ)

Jr:これだけでも十分すぎるのですが、話は続きます。彼はさらに私を含めたファンに向けて
  曲の方でも感謝の思いを届けてくれました。それが、Arigatoです。そして4:29のボーカ
  ルラインはYunoさんが手紙で私に言ってくれた、その言葉とまさに同じ主旨ものでした。
  私は泣いてしまいました。



私:!!(ちょっと鳥肌が。粋過ぎ、イケメン過ぎでしょう…。)
Jr:そして、つい数週間前の1月10日、彼の初のアルバムTrajectoryが世界的随一のクラブミ
  ュージック有料音楽配信サイトBeatportでリリースされ、トランスカテゴリで見事最高
  2位を記録しました。彼同様、私もとても嬉しかったです。



私:紛れもない本物ですね。ただYunoさんを見つけてプロモーションされてきたこれまでの
  あなたの貢献もあってのことだと思いますよ。
Jr:このエピソードは一例で、私は他の作曲者の方から得たポジティブな反応のいずれにもと
  ても感謝の気持ちでいっぱいです。こういった嬉しいことが色々とあり、私は私の活動に
  よってお金を得たいとは思わないのです。もちろん万一賛同して下さる方の自発的な寄付
  があれば拒むことはありませんが、自らお金を求めることは絶対にありません。
私:それが良いと私も思います。それにしても、何気なく聞いていたボカロ曲の裏にこんな良
  い話があるものなんですね。(゚*´Д⊂


私:さてでは次の質問ですが、ボカロ文化はこの先どこへ向かうと思いますか?そしてあなた
  はどう関わっていきたいと思いますか?
Jr:私は2007年からボカロ文化の様子をずっと見続けて来ましたが、それは予想の付かない方
  向へ進化し続けています。この先ボカロがどうなるかというのも分かりませんが、この文
  化が続く限りはその中にいたいと思っています。


(画像:4chanでもネタにされるボカロ文化元ネタ)

私:なるほど。では最後にボカロ文化やボカロファンについて何かメッセージはありますか?
Jr:はい。欧米のファンがYoutubeに日本のボカロ動画を転載している行為について、その作
  者との間にしばしば軋轢が生じていることは理解しています。このことから、私は作者と
  の直接の話し合いに重点を置き、作者の許可を得てその作品を海外のファンへ紹介してい
  ます。私はより多くのボカロコンテンツ作者の方々が海外ファンの存在を認識し、作品を
  世界へ
開くことを期待しています。そうすれば多くのファンをもっとハッピーに出来ると
  思うの
です。
私:貴重な時間を裂いてインタビューに答えて頂きどうも有難うございました。これからも
  ボカロファンとしての熱意と、多くの方々を幸せにする活動を期待しております。
Jr:こちらこそオファー有難うございました。とても楽しく回答できました。

終わりに                                       

今回Jrharbortさんにインタビューしてみて、初めて海外ボカロファン(しかも私と同じ電子音楽好き)の実像に触れることができ、沢山の興味深い内容を知ることが出来ました。何よりも感銘を受けたのは、興味に対する人々のいたって真面目な情熱と、それぞれの情熱がボカロという共通の媒体を通じていかに人々を動かし結びつけるかということでした。これは言い尽くされたことかもしれませんが、国境無くその情熱は通じるということを今回身をもって感じ取ることができ、とても嬉しく思いました。情熱との気持ち、大切にしたいですね。
(;´Д`)


以上、不得手なインタビューでしたが、ここまで読んで下さった皆さん有難うございました。


(写真:Jrharbortさんの大好物、寿司を振舞うミク)


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×
読みごたえありました!海外でボカロに関わる人を知る機会は少ないのでとても参考になりました!
34ヶ月前
×
有難うございます。m(_ _)m。お役に立つ内容があったようで嬉しいです。私も色んなことを教えて頂けて楽しかったです。
34ヶ月前
×
最高のインタビューありがとうございました。
彼の情熱や選曲はいつも素晴らしくて、常々どんな人なんだろうと気になっていました。
共感するところも多かったし、予想以上の人柄や逸話も知れてほんとに感動しました!
34ヶ月前
×
最高とか勿体無いお言葉…有難うございます。m(_ _)m。
ええ、私もスコットランドさんと同じで、いつからか彼のYoutube Channelに行き当たることが多くなって、気になっていた一人です。今回インタビューに応じて下さったのは幸運でした。そして、逸話に共感して頂けて嬉しいです。
34ヶ月前
×
どんだけですか!?
すごい方ですね。
30ヶ月前
×
すみません。しばらく留守にしてました。
ですね。この方の情熱素晴らしいです。Twitter見るとその熱心さが伝わってきます。
30ヶ月前
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