• このエントリーをはてなブックマークに追加

dynamitesuzukiさん のコメント

日本の全柔術家が読むべきインタビューですね
No.1
92ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
Dropkickチャンネルで日記を連載中の 中井祐樹 先生がリオ五輪の日本柔道大躍進からジャパニーズMMAの今後を占う! シューティング創成期、佐山サトルに地獄の合宿をリクエストするほど、強さに拘った男の直言に耳を傾けろ! ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ 非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット!  part31 は大好評インタビュー 9 本 、コラム 11本 、 13 万字オーバー で 540円!!(税込み)  試し読みも可能です! http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1095857 ■「久しぶりにターザンが面白い!」と大絶賛! ターザン山本 インタビュー 汚れた「ハンカチ王子」 斎藤佑樹騒動……ベースボール・マガジン社の黒歴史/SWS 田中八郎と剛竜馬 、その極太な関係――!!      ■ アジャ・コング  デビュー30周年記念インタビュー① 「あの頃の全日本女子プロレスは、AKB48やジャニーズだった」 勝たないと稼げない! 衝撃の 「押さえこみルール」 の実態にも迫る!         ■「プロレスの神様」 カール・ゴッチ特集 斎藤文彦INTERVIEWS ⑤「ゴッチさんの自伝がないのはなぜだと思います?」   神様最後の話し相手・ 西村修 「ゴッチさんはもう一度、日本に来たがってたんです。でも……」     ■ 事情通Zのプロレス点と線 G1優勝! ケニー・オメガの 「DDT発言」 とはなんだったのか?/G1決勝進出決定! そのとき後藤洋央紀は……   ■ 小佐野景浩 のプロレス歴史発見 ガチンコすぎる真夏の祭典! プロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス   ■UFC、新生K−1、ベラトール、DEEPが無料で見られる Abema大革命! AbemaTV格闘技チャンネル担当者 インタビュー「格闘技ファンの力で大きくなりました!」     ■あびる優、絶叫再び! 才賀紀左衛門 「奥さんが格闘技やることに基本反対。連敗したらやめるとか約束付きです」   ■RIZIN親子参戦!  山本アーセン 「話題が絶えない家族ですよ。いつも何かありますよ(笑)」     ■オマスキファイトの MMA Unleashed ・大反響!  塾長ドン・フライ、堂々のUFC殿堂入り! 万感のスピーチを読め! ・ ドナルド・トランプ とUFCの奇妙な関係 ・ マーク・ハント 大激怒!  労働組合委員長として腐敗の巣窟UFCと戦ってやる! ・暴力柔術 is back!  ニック・ディアス は開口一番に何を語ったのか ・UFCオーナーチェンジ完了!! GSPは復帰するのか、そしてニックは薬物検査を切り抜けられるのか     ■MMAジムにも通いだしたプ女子・ 二階堂綾乃 柔道、レスリング……わいた耳の話/プ女子がプロレスを好きになったきっかけ     ■ MMAオレンジ 色の手帳 数字で見る格闘技〜MMAで成功する日本人五輪選手とは!?/田村潔司にぶつけたい若手MMAファイター   ■総合格闘技界のレジェンドが綴る格闘技の日々 中井祐樹 の「東奔西走日記」 http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1095857 ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ ―― 中井先生は『本当の強さとは何か』刊行記念トークショーの際に「柔道日本代表はけっこうメダルを獲ると思う」と予想していたそうですね。前回のロンドン五輪では金メダルは1個で終わりましたけど、今回は金3個を含む計12個。中井先生はどこに日本柔道復活の可能性を感じていたんですか? 中井  日大の金野潤先生(取材後に柔道強化委員長就任が発表)と柔道と柔術の合同練習会で動いていたときに、率直な話をする機会があったんですが、トップ選手たちはいまのルールに対応した独自の柔道をうまくやっているってポロって言われてたんです。日本柔道って、相手の足を触ることが禁止になった新ルールで苦戦してるという印象が強いじゃないですか。柔道の国際化により「柔道が柔道じゃなくなった」という論調も多いですし。 ―― 「柔道がJUDOになってしまった」という嘆きもありますね。 中井  新ルールだと実力が上の相手に対抗することがなかなか難しくなってきたんですよ。個人的には「柔道が柔道でなくなってしまった」とまでは言わないですけども、工夫して勝つことが難しくなってきてるなあとは思っていて。でも、金野先生の話を聞くかぎり、日本の選手たちはいまのルールの中で自分たちの柔道をクリエイトしてると思ったんです。 ―― だからメダルラッシュを予想できたんですね。金野先生は中井先生とも交流を図ったり、柔道以外の格闘技にも研究熱心なんですよね。 中井  金野先生は「柔道がブラジリアン柔術(以下BJJ)と交流することで何かを掴んでほしい」と言ってましたね。何かを掴んでほしいというのは幅の面です。ボクが思うに、BJJを習ったから柔道が強くなるというのは基本的に幻想だと思ってるんです。 ―― 柔術を習っても柔道が強くならないと? 中井  はい。BJJも想像以上に柔道に影響を与えたとは思うんですけど、それでもメインにはなりえないです。むしろ補完するものだと思ってます。 ―― 補完することが「幅を広げる」ということなんですね。 中井  これは常に言ってることなんですけど、柔道の強い抑え込みに繋がるものはBJJのメインではないですから。BJJは上下を入れ替える技術や、バックを取る技術が特徴的ですけど、それって柔道ではあまり価値がないんですよ。だから、そのまま柔術の技術を取り入れてもうまくはいかないってことは事実としてある。それは柔道からボクに指導の依頼がきたときに必ず伝えてるんです。 ―― 柔道方面から指導の依頼は頻繁にあるんですか? 中井  来ますね。来週は高校の柔道部に行ってきますし、中学や大学の柔道部にもチョコチョコと指導してます。強いところから、そうでもないところまで(笑)。ただし、呼ばれるのはボクと青木真也くらいじゃないですかね。あと植松直哉や大賀幹夫。 ―― リオ五輪の柔道では寝技の時間が長くなってましたけど、以前より寝技が重要視されてるところもあるんですね。 中井  ここ数年、寝技の時間は長くなってるんですよね。それにはいろんな説があります。本当のことはわかりませんけど、BJJを取り込もうとしてる……とか。BJJの人気が柔道を食わんばかりになってるという意識も多少あるから、こっちに取り込んでしまおうという。「柔道でこんなに寝技ができるなら柔道でいいじゃん」ってことですよね。あるいは寝技に視聴者のニーズがあるとか言われてますが……本当のところはわかりません。  ―― 以前よりBJJが柔道の視界に入ってることはたしかなんですね。 中井  漏れ伝わってくる話によれば、警戒ではないですけど、相当視野に入ってるらしいとは聞いてるんです。だから私のところにもオファーがあるんでしょうし。あ、勘違いしないでほしいのは、指導の依頼は全柔連からは来てないんですよ。今回のオリンピックに向けて、全柔連が積極的に組んでいたのはサンボ連盟のほうなので。 ―― 中井先生の日記でもそう書かれてましたね。 中井  全柔連がサンボの合宿に行ったり、サンボの松本秀彦先生が全柔連の強化合宿に呼ばれたと聞いてますね。よく柔道がBJJの影響を……という書き方をされますけど、ぶっちゃけサンボのほうなんですよね。でも、あまり記事にならないからFacebookのサンボ人脈たちが「BJJというよりサンボなんだけどなあ……」ってボヤいてますし(笑)。 ―― ボヤくサンボ人脈(笑)。 中井  どうしても書き手によって「BJJと柔道が……」というストーリーができちゃってるかな、と。たしかに局所で柔道とBJJの交流はありますよ。ウチにも柔道のトップ選手が練習に来たりしますから。 ―― 以前の交流はどうだったんですか? 中井  なかったわけではないですね。私も現役のときには大学の柔道部に練習に行ったりしてましたし。でも、それもあくまで局所なんです。たしかに柔道家が柔術をやるケースは増えてるかもしれないですけど、ごく僅かな数で。とはいっても、世界的には各国の柔道のトップ選手がMMAファイターたちと一緒に練習してるのも事実なんですよ。ニュージーランドのオリンピック候補選手がある人の紹介でウチにも来たことがあります。その選手がオリンピックに出たかどうかは確認できてないですけど、柔術は青帯。やった感じは柔道家らしいガッチリとした柔術。日本に住んでいたら紫か茶くらいかもな……って実力で。普段は「UFCファイターと練習してる」って言ってましたね。 ―― UFCファイターと! 中井  それがあたりまえの光景になってるんですよ。そういうところからも、柔道側の格闘技の見方が変わってきてることを感じますよね。 ―― いろいろと取り組んでいこう!と。柔道日本代表は沖縄角力(おきなわ・すもう)から学んでいたそうが、中井先生のジムからも沖縄角力の大会に選手を派遣してるそうですね。 中井  沖縄角力自体に詳しいわけではないんですけど、サンボ人脈からその存在を聞いていたんです。サンボって総合格闘技的なところがあるので、モンゴル相撲や沖縄角力などのアプローチが盛んだったんですよ。そういう繋がりから、パレストラ東京は2000年前後から沖縄角力に選手を出していて。 ―― 年に一度、鶴見で沖縄角力の大会が開催されてるそうですね。 中井  鶴見の大会は大正時代からやってるみたいです。今年で第72回と銘打たれてますけど、それも適当らしいんですよね。おじいちゃんたちが運営してるのでちゃんとカウントしてないし、ウェブにも情報が出てないんですね。 ―― 神秘の格闘技ですね(笑)。 中井  総合のジムで沖縄角力に出てるのはウチくらいなんですけど、それも「なんだかなあ……」って首を傾げてるんですよ。「そんなことで大丈夫ですか、格闘技界の皆さん?」って。こういうことを言うと「中井さんはああいうエスニックなものが好きなんでしょ」という認識だと思うんですけどね。 ―― マニアックな格闘技が好きなだけじゃないか、と。 中井  だから冷たい反応しかないんでしょうけど。ボクが沖縄角力に選手を出しているのは、レスリングや柔道に選手を出すことと変わらないんです。 ―― 他競技から何かを学ぶというの一環なんですね。 中井  ボクはその前提なんですけど、総合のジムで柔道やレスリングにすら選手を出さないところもある。柔道の大会に選手を出してるのはウチくらいですよ。レスリングは最近は他のジムからちょこちょこ出るようになったんですけど、興味を持たないのはなんとなくわかります。たとえばBJJをやっちゃうと、そこはオアシスですから。BJJは弱者を守るルールだし、ガードポジション保護法案だし(笑)。  ―― ガードポジション保護法案(笑)。 中井  BJJって立技を1秒でもやりたくない人たちにとってはオアシスなんですよね。オアシスなんでBJJしかできなくなる。BJJは素晴らしいスポーツだし、ボクも推進者ではあるから間違いないんだけど……。格闘技で本当に強くなろうとか、世界に勝とうと思ってる人たちもみーんなBJJの世界に入ってきちゃうんですよねぇ。 ―― そこだけに留まってはいけないということですか。 中井  BJJ自体はこのまま進めば間違いないんですけど、あまりの他競技への関心のなさにビックリしてるんです。それはBJJだけじゃなくて総合格闘技も同じですよね。口では「レスリングが大事だ」とは言うんですよ。だけど、ジムの生徒にレスリングの大会に出ることを薦めてもないでしょ。柔道をやることに総合とのつながりがあることさえ気づいてないんですよ。 ―― 沖縄角力にも気づきはあるということですね。 この続きと、高杉正彦と剛竜馬、中村祥之と仲田龍、ドーピングの闇、プ女子とお金などの記事が読める「13万字・記事詰め合わせセット」はコチラ! http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1112535  
Dropkick
プロレス格闘技マガジン『Dropkick』公式チャンネルです。【更新コンテンツ】スペシャルインタビュー/斎藤文彦INTERVIEWS/小佐野景浩の「プロレス歴史発見」/プロレス点と線/OMASUKI FIGHT/アカツキの『味のプロレス出張版』/大沢ケンジ/二階堂綾乃/オレンジ色の手帳/中井祐樹日記/ジャン斉藤……のコラムなど。週一の音声配信もやってます!