おすすめの音楽理論書を紹介2014
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おすすめの音楽理論書を紹介2014

2014-02-09 08:14
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2014年2月までコミュニティプロフィールに記述していた内容に、一部加筆、編集した内容です。

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初心者の最初の導入から、中級程度までの案内です。
「理論書」と呼んではいますが、ガチ勢からすれば「そんなの理論書じゃねえ」というレベルのお話です。リディアンクロマチックコンセプト理論とかアクシス理論とかシェンカー理論とかセット理論とかドイツフランス和声理論などの話ではありません。
つまり、いわゆる「バークリー式のコード・スケール理論」の初歩から中級程度までの話です。近年のバークリーの扱う理論でもなく、いわゆる一般的に言われるバークリー理論の初歩です。

個人的にもそれは理論って言うのかなぁと思っているのですが、近年は「音楽理論=コード理論」のようなので、その価値観に従った呼び方をしていますのでご了承願います。

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■まずは近所ですぐゲットから

まずググって初級程度(五線譜の読み方、ダイアトニック、代理、テンション、基本スケール程度まで)のことは暗記してください。そこまでの情報は本を買う必要はありません。

↑近年はググっても完全に誤った内容の理論ページが検索上位に出てくるためおすすめしません!
ダイアトニックですら間違っているページも上位に出てきてしまっています!

なので、近所の本屋か楽器屋においている本を、適当に1冊買っても持ち歩くがおすすめ。毎日持ち運んで、何度もカバンから出し入れして、教科書がボロになっていくのはなかなか良いものですよ。(そういう使い方を前提として、文庫本サイズの理論書があっても良いんじゃないかなーと本気で思っています!)

■初歩の教科書の選定方法

これから理論勉強を始めたい人におすすめする本の選び方は、本の序盤で必ず書かれている「ダイアトニック・コードを4和音で書いている本」です。3和音の方が簡単で良さそうな気がするかもしれませんが、フォーク音楽の時代でもないので、4和音を身につけないと普通のポップスすら作れません。3和音を覚えてから4和音に覚え直すくらいなら、最初から4和音で覚えておいたほうが良いです。

もうひとつは、「コード進行が最初に書かれているページで、転回形で書いている本」です。
コード進行というのは転回形でなければ適切なサウンドになりません。

つまり、一番シンプルなコード進行である1-4-5-1を、

C ドミソ
Fファラド
G7 ソシレファ
C ドミソ
と書いている本はダメです!

C ドミソ
F ドファラ
G7 レファソシ
C ドミソ(ド)
と書かれている本を選んでください。


また、もう一歩上の本を選定する場合、「アッパーストラクチャートライアド(UST)をテンション以外の構成音で説明している本」にしてください。少なくとも「USTはテンション音を重ねるもの」と書かれているものは避けたほうが良いです。
USTの説明は多くの本でかなり終盤に書かれています。

あなたのお住まいの地域に図書館はありますか?
もしかしたら図書館で無料で読める蔵書の中に、良い教科書があるかもしれません。


■ちょっと上の教科書

それ以上に行きたい人に推薦する教科書は、
(初中級~)津本幸司 サルでも分かる音楽理論 (シンコー 2011年)[上下巻](これから始める人にもおすすめ)
(中級~)渡辺 健一 音楽の正体 (ヤマハミュージックメディア 1998年)(廃刊だけどオークションや図書館にあります)(やや読み物)
(中級~)小山大宣 Jazz Theory Workshop (武蔵野音楽学院出版部 2005年再販)(初級、赤い本)(バークリー系。書いてることがちょっと古い)
(中上級~)藤巻浩 コード編曲法 (ヤマハミュージックメディア 2011年)(テンションを理解してる以上の人向け)
(中上級~)彦坂 恭人 ポピュラー対位法 (自由現代社 2013年)(クイナさん推薦)<br>
(初級~)北川佑 コード進行ハンドブック (リットー 1988年) (コード進行に特化。これ以上無いくらい綺麗にコード進行ルールと発展性をまとめています。今まで見たコード本の中では最高の完成度。)

各2000円~3000円くらいです。本にしてはちょっと高いと感じるかもしれませんが、プラグインを1つ買うと思えば最安価格帯ですよね。安売りプラグインを買う勢いで、ポンと買ってしまいましょう。プラグインと違って確実に自分の音楽レベルが上がるし、一生使える優れものです!

その他にもいわゆる定番の教科書はありますが、ド素人がそういうの買って「習得した」人をを見たことが無いので薦めません。

クラシックの理論
・和声-理論を実習(いわゆる芸大和声)
・対位法(長谷川)
など。
可能であればしっかり習得している人から個人指導を受けながら使う教科書です。
もちろん独学で習得した人もいますが、あなたは独学でやれるほど優秀なクラシックセンスがありますか?無いなら、近所で先生を見つけて教えてもらうほうが、挫折する苦痛を味わって「クラシック理論なんてクソだ!」と逆ギレしなくて済むんじゃないでしょうか。

■どれかひとつをしっかり身につけよう

クラシックの理論は覚えても、ポップス等ではほとんど使いどころが無いので、コードスケールの理論と、ポップスアレンジを身につけてからで良いと思います。ポップスを書いていてメロディとオブリの適切な関係性やボイシングが綺麗に決まらない時に和声や対位法の技術が抜群の効果を発揮してくれます。

■1日1つを覚えよう

おすすめの勉強方法は、一箇所ずつ小さい紙にメモして、移動中やちょっとした休憩時間、仕事の合間にチラチラ見て暗記していく勉強方法です。寝る前にウトウトしながら見るのも良いですね。ちょっと見ては目を閉じて暗唱するのは学習効果が高いらしいですし。

ともかく、PCに触れる時はPCでしかできない作業をすべきだと思います。

この辺りの本までを読めるようになってきたら、そこまで身につけていることを前提としたもっとハイレベルな本や、アレンジの教科書もあります。
そういう理由があって、「コード理論まではひらがなの読み書き」だと私は主張しています。
ひらがなの読み書きができない人に、漢字ばかりの本や洋書はまったく読めません。

いきなり理解を超えてる本を買っても身につきません。
買ったことに満足してコレクターになるだけです。

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■五線紙

音楽やるなら最低でも基本的な五線譜を読めるようにしてください。ゆっくりでも良いです。五線譜読めない人に何言っても通じないからです。
音楽は一般的に五線で記述されるものなので、五線が読めないと本を読めないからです。

一部のプロミュージシャンのように、五線紙が読めなくてもプロ級の演奏技術があるのであれば、五線紙の読み書きや理論は必要無いでしょう。中学高校の頃からスタジオミュージシャンをやっていた人なら全く必要ありません。
もしあなたがそういう人ではないなら、せめて五線紙の読み書きを習得し、初歩の理論を勉強し、あなたの大好きな音楽に対して真正面から取り組んでみてはいかがでしょうか?

五線紙の読み書きについては、ほとんどの本が最初の数ページで説明しています。
読み書きになれるためには、実際に書いてみるのが一番の近道です。
適当な楽譜を書き写しながら、声で「ここはド、次はファ」とブツブツ言いながら書き写しましょう。慣れてきたらいっぺんにいくつかの音符を書き写しましょう。それだけでかなりの読み書きができるようになります。

ブツブツ言うのが結構大事。
ちょっとしたレベルの音感はこのやり方で自然と身につきます。

間違って書き写していてもかまいません。とにかく慣れること。
ある程度慣れてきたら、ちゃんと楽譜を読める人に見せて、チェックしてもらうことを強くおすすめします。楽譜は共通語なので、音楽家が見て読めないものに意味はありません。

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■その他、理論を教えたい人へ

・雑学的にいろいろな技法を仕入れたいなら、英語Wikipediaのカテゴリでも見て回ると面白いかもしれません。
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Music
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Music_theory
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Melody
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Chords
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Harmony
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Chromaticism
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Musical_scales
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Musical_techniques
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Counterpoint
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Repetition_(music)
http://en.wikipedia.org/wiki/Category:Aspects_of_music

音楽で使う英単語はそんなにたくさん無いのですし、五線が出ているページがほとんどですので(英語wikipediaは記事内容が日本語版に比べるとかなり丁寧です)、五線から読み取れる内容だけでもいろいろな技術を仕入れることができます。

ニコ生で名人気取って講座放送やるほど教えたい欲のある人は、ja.wikipediaへの翻訳に挑戦したほうが、教えたい人にとっても、勉強したい人にとっても、お互いに実りが大きいんじゃないでしょうか。

そもそもニコ生の放送で、口頭で一度聞いただけで素早くメモを取りつつ覚えられる能力のある人なんてまずいませんし、洗練されているわけでもないスピーチを一度聞いただけで記憶定着する人なんていませんよ?
講座放送なんか見に来るのは、ただで勉強したいだけ、したつもりになりたいだけの人と、講義内容に上から目線でツッコミを入れに来る名人様だけですよ。

つまりそれって、学んで欲しいという希望による講座放送じゃなくって、教えたい欲で投げっぱなしにしてる無意味な放送なんですよ。そして名人様もまた、弱者をいじめたいだけのサディスト。
教えるための工夫もせず、場当たり的に語るだけ。まるで無意味です。

(講座放送やりたい程度の人は意識は高くても未熟なのだから、名人様は個人指導してあげればお互い幸せになれるんだろうがなぁ。それをニコ生で公開レッスンにするとかさ。)

せめて動画としてまとめるくらいの努力を、……というか、動画にまとめる時間と労力があるなら記事執筆したほうが学習教材制作として効率良いのは言うまでもないですね。

私は過去にWikipedia編集をしていましたが、自治組による記事改ざんなどにうんざりしているのでもう執筆しません。

というわけで、私はこの書籍紹介を書きました。

■個人指導

今までニコニコ経由で何人かに無料レッスンをしましたが、びっくりするくらい身につかないので二度と無料で教えないことにしました。

「それはお前に教えるセンスが無いからだ」と言われるかもしれませんが、私は相手のレベルに合わせて専用の資料と宿題を作ったにも関わらず、まったく宿題を提出してくれませんでした。宿題の内容も全く難しいものではありません。具体的に言うと、8小節の簡単なダイアトニックコード進行を毎日書いて送るように、というものです。
なにも365日送れという苦行ではありません。ちゃんと提出し、内容に問題が無ければすぐに次の段階に進む予定で次の資料と課題も制作していました。

にもかかわらず、単なる好奇心で次々質問をしてくるのに辟易しました。普通の曲も書けないのに凝った曲を書いて、完全に破綻しているその出来栄えにコメントが欲しいなどと言われてもなにも言葉はありません。

よって、今年からは自銭を切る覚悟の無い人にはもう教えないことに決めました。
小銭稼ぎをしたいという意味ではなく、当人の覚悟を口先ではなく明確に行動で示してもらえないのですから当然だと考えています。
もちろん金銭関係があるのですから、これまで通りに個別資料と宿題は作成します。口頭だけで済ませるようなクソレッスンは今まで一度もしませんでしたし、これからもありえません。

というか、俺なんかのレッスンにお金使うくらいならちゃんとした本を買って好きなだけ学習してね!という内容でしたとさ。
ここまで駄文を読めるくらいの気力があるなら余裕だと思います。
おしまい。
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はじめまして。
色々な方のミキシングをしているうちに、作曲に興味を持ち始めた者です。

音楽理論を1から学べる教科書的な本はないかな、と探していたらこちらのHPへたどり着きました。
早速「サルでもわかる~」と「コード進行ハンドブック」の3冊を注文してきました。

これらを読んで、しっかり勉強したいと思います。
素敵な本のご紹介をありがとうございました。

31ヶ月前
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コメントありがとうございます!
教科書は最初はざーっと眺めてみて、「なるほど、こういうテクニックが存在するんだ。」と把握してみてください。
基本的なことを書いている部分を重点的に身につけてみてください。
鍵盤楽器があると便利です。
オークションやハードオフなどで安いカシオトーンを買っておくと一生役に立ちます。
31ヶ月前
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