「超時空ファイター」の楽曲解説など。
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「超時空ファイター」の楽曲解説など。

2015-11-14 16:53

    追記:

    コミックマーケット89 サークル出展に当選いたしました!
      2015年12月31日(木曜日)
      東地区 ク-43b

    とのこと。興味ある人はどーぞ!
    先日終了したM3 2015秋では完売しています。
    ゲットしたい人は優先的に巡回してください。
    なお現時点ではショップ委託販売、通販等の予定はありません

    今後のリリース情報はこちらで。
    http://twipple.jp/user/old_gm_maniacs
    http://old-gm-maniacs.com/


    --以下本文--

    2015年に制作した同人アレンジコンピレーションCD『超時空ファイター』(http://old-gm-maniacs.com/)に収録されている拙作アレンジについての解説を書いておきます。

    本記事のためにアレンジ比較動画を作りました。
    こういう曲をこんなふうにアレンジしたよ!
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm27587954

    原曲とアレンジの当該箇所を抜粋して順番に再生します。

    アレンジ版のみの抜粋クロスフェードはこちらhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm27460289
    (※Morning Musicは入っていません。)



    ■企画


    「グラディウス30周年記念アレンジ」ということで15曲中6曲を担当しました。
    曲選定は重複しないかぎり自由でOKだったのでシリーズ作品ごとに担当を決め、私が担当したのはMSX系と沙羅曼蛇。
    グラディウスは基本的にアーケードゲームのシリーズのことですが、コンシューマ用のMSXからはオリジナル作品が数本リリースされています。「独自音源チップ用に完全書き下ろし」された曲は非常に評価が高かったです。その当時の自宅ゲーム音楽として圧倒的な音質だったこともあり、グラディウス音楽を語る際にはMSX版を無視することはできないと言えます。
    即売会会場では「MSXグラディウスが無い!」とツッコミを入れた人がいたそうですが、販売担当者が「ゴーファーIIあるでしょ!」と応戦したそうです。

    当初はレトロゲーム総合的なアレンジコンピの計画だったのですが、折しも2015年はグラディウス初代リリースから30周年ということでこのような企画になりました。レトロゲーム総合アレンジ等は今後やるかもしれません。


    ■ゴーファーの野望 エピソードIIにした理由

    で、当初は「グラディウス2」の曲にしようかと考えていたのですが、本アルバムを作ることをレトロゲーム基板界隈の人と談義すると「いや、実は『ゴーファーの野望 エピソードII』の曲が凄いんですよ!」と紹介された。
    「2」は相当やりこんでいたが、身の回りにも「ゴーファーII」を所有している人がいなかったので評判は知りつつも一度も現物を見たことが無かった。

    その「ゴーファーII」の音楽。聞いてみると確かに凄い。
    同音源チップを使った後発品であることや、コンシューマーならではの表現力の高いステージ構成に取り組んだ結果が重なってか、アーケードゲーム音楽とは異なる路線で非常にアーティスティックな内容だった。

    どの曲がどの場面でどういう使われ方をしているとか、そういう話をしばらくした後に選曲した。
    氏が希望した曲を入れることができなかったことについては後日ちゃんと謝った。
    選曲理由はアルバム曲数の都合と、今後のデモ曲として曲調に重複が起きないようにするため。
    あと、アルバムの曲順がどうなるかまったく決まっていなかったので、「こんな曲調のがあったらアルバム構成もやりやすいんじゃないかな?」という推論もあった。

    脱線しますが、「専用音源チップのために書き下ろされた音楽」というのがとても重要なところで、普通ならシリーズの曲を使いまわし(音源最適化アレンジ=トランスクリプション)をしても誰も異を唱えないであろうところに、完全な書き下ろしをしたことが当時のコナミの音楽に対する関心の強さが伺えるわけです。
    また、その音源の性質を踏まえた作曲をするというのは、たとえばピアノ用にピアノ曲を作るとか、合唱用に合唱曲を書くこと、ひいては特定の奏者や特定の歌手のために曲を書くことに通じる純粋な音楽表現なわけです。ゲームミュージックというジャンル分けが意味を持たない(ゲーム音楽は二流作曲家による劣化音楽)という意見がありますが、オールドゲームの音楽というのは制約のある音源のために作曲する行為であり、その音源の特性をちゃんと考慮したものに限っては優れた音楽だと言えるんじゃないかな?というのが私見です。
    この手の話はまたそのうち気が向いたら別の記事として書いておきたいと思っています。



    ■沙羅曼蛇にした理由

    制作期間後半になり、メンバーそれぞれの好みによる選曲名を見たところ、「グラディウス30周年アレンジ」であるにもかかわらず、歯抜けになっているシリーズがあった。のでPJに「シリーズと銘打っているのに◯◯と◯◯が無いのでこれから追加しませんか?」と提案。採用されメンバーに通達。シリーズをきれいに埋めることになった。
    で、担当することになったのが沙羅曼蛇。
    そこまでに出揃っているアレンジにメドレーが無かったのでメドレーにすることにした。
    しかしこれにはちょっと問題があって、利益配分の計算でちょっと問題が起きた。厚遇していただいたPJの配慮には感謝しています。


    ■アレンジコンセプト

    以前からアレンジにおいて評価を得ているのは「変え過ぎずまっすぐ進化させる」スタイルです。もちろんクソのように原曲を破壊するスタイルで書くこともあるのですが、今回は「まっすぐ進化」で書いています。

    同人アレンジ界隈のサウンドにはそれほど関心が無いので断言は避けますが、ゲーム音楽のアレンジは同人に限らず作曲者自身によるオフィシャルアレンジでも昔から相当に酷いと思っています。

    そもそもゲーム音楽というのはアーティスティックなものではなく、ゲームに付随するものとして存在します。(小倉御大はそうではないと主張していますが、実際問題としてゲーム音楽はBGMです。そういう実情があるからこそ御大はそれに異を唱えるスタイルで活動していたわけで。)
    そこで映像つきで超ヘビロテされ、しかもゲーム的に勝った負けた悩んだという精神活動を伴って記憶されます。なので変更は違和感しか生まないというのが持論です。(もちろんこれはゲーム音楽に限ったことではありません。)

    かと言って耳コピして音色をリプレイスしただけでは音楽としてどうなのよ?となります。そういうスタイルでやっている人がかなり多いようなのであまりdisるのも気が引けるのですが、実際のところ、そういうアレンジをやっている人って自分の作品に満足していないんじゃないかな?と想像しています。「同人≒締め切りに追われるプロごっこ」という側面があるのは皆様ご存知のとおり。締め切りに追われて数日で仕上げたとか、そういうアピールをする人がとても多い印象があります。で、内容は耳コピしてリプレイスしただけ。プレスやCDR自宅焼きして即売会に参加するほどの健全な自己顕示欲があるならばこそ、満足していないはずなんです。

    本当に締め切りに追われて1日数曲をとりあえず頭数揃えるのは仕事の制作だけでお腹いっぱいなので、せめて同人では自分がやりたいことをちゃんとやる!というのが私の同人参加へのスタンスです。仕事で音楽に触っているからこそ、同人じゃなきゃできないことを理解したつもりでいます。一言で言うと「憂さ晴らし」です。その「憂さ晴らし」の方向性は「変えすぎずまっすぐ進化させる」という方向に向けて発揮したいわけです。

    --

    以下、楽曲解説。

    --

    ■Memories(プロローグ1)

    (ミスプリで曲名が間違っています。The Universe of Brackness (プロローグ0)は誤り。)
    音楽で一番大事なのがどこかというと最初の音が鳴る瞬間だと確信しています。
    で、この曲はは打ち込み音楽にありがちな「同タイミングでドン」をやらず「ジャーン」の「J」の部分を綺麗に汚く処理しています。最初の音が鳴った瞬間に「良さげ」と少しでも感じて貰えれば、その後に続く部分の心理的評価活動も良い方向に誘導できるかな?という目論見。成功しているかどうかはリスナーの判断なので、今後のレスポンスを待っています。
    即売会の販売スタッフの話によれば試聴盤の評価が良くて買っていく人が多かったとのことなので、アルバム1曲目にこれを鳴らすようにしてくれたPJのチョイスに感謝しています。

    イントロ。
    ギターのパワーコードで始まり、イントロ終わりではギター(※全曲全Trすべて打ち込みです)のパームミュートによるフィルでギター打ち込みの素性の良さをアピール。既聴感を与えるための仕掛けです。

    Aパート前半。
    ロマンチックなメロディのシンセ音色はプリプロ時から評価の良かったホイッスル系シンセは複雑にからめたLFO設定とリバーブによるもので、MIDIはデータ上は完全なベタ打ち。制作時間の軽減のために以前から時々使っている音色。レトロゲーム音楽から乖離しすぎないために効果的な音色運用だと思っています。
    そこに10種ほどの多彩なシンセ音色とクワイヤを重ね、ライド主体のドラムを加える。グラディウス=宇宙を表現したセクションです。綺麗系サウンドにパワフルすぎない三角波のオブリを追加し、力強さを表現しつつリピートへ。

    リピート部1。
    そのままリピートするとものすごいがっかり感が出てしまうので変化をつける。
    メロディをギターに変更してパワーアップ感を出す。
    英語の女性ボイスは原作説明書にあるプレストーリーの文面を自動翻訳し、文法的におかしい部分は補正。なので英語としてたぶんおかしなことを言っている。それをテキストリーダーで読み上げさせて録音。問題のない箇所の文節を削除したりして曲のタイミングにできるだけ合うようにしたが、どうしてもばっちり合わないのは仕方ないので妥協。おかしな部分で文章が途切れてしまっている箇所があります。
    ヒアリングしてみると判りますが「デイヴィッド・バートンが死去して云年」とか「超時空ファイター、ヴィクセンが完成し」とか「惑星グラディウス軌道上に」とか、それっぽい単語が聞こえるはずです。
    当初は英語堪能な女性に頼んで作ろうかとも思ったのですが、ためしにテキストリーダーに読み上げさせてみたら冷たい声質が思いの外マッチしていたので採用した。
    過去にもセリフが欲しかった曲があった時には某大統領の演説をサンプリングしたことがあり、その著作権について許可を取るためにホワイトハウスに連絡したことがある。なおその文面を要約すると「内容は決して反社会的なものではなく、政権批判等を目的としたものではありません。純粋に音楽の背景音として日本国内で使いたい。◯◯日後までに許諾がいただけない場合、『ハハッ、ミュージシャンが馬鹿なことやってるぜ。まぁ放っとくか。』とお目こぼし戴いたと判断します。」という感じ。権利許諾を取る場合こちらから「まぁ放っとくか」という選択肢があることを提案しておくとスルーしてくれることが割りと良くあるので、グレーゾーンで良い場合はこの方法がおすすめ。(ちゃんと販売する曲とかでは正式に許可を戴いてコピーライト表記を預かっていることを明記しておきます。)

    リピート部2。
    メロディをホイッスルに戻し、ギターはオブリ。
    和声的に不合理な部分があるんだけど、これはギターの運指を考えてロック的に弾ける(であろう)音形を選択した結果。あまり和声和声言ってるとロックの奏法に根ざしたサウンドを表現する時に、トータルで違和感のほうが大きくなるのでこういう書法にしてる。

    間奏、というかBパート。
    上モノの音色は同じだが、内声と低音の運用方法を変えて、要するにサウンドが変わるように工夫。ギターの音色も変えてスローメタルな感じに。


    ■We Follow the Sun(ステージ1)

    「前曲から繋いでください。時間していは云々。」と明確に伝え、その通りにマスタリング、プレスしてもらった。わがままを言ってすみません、すみません。本当に感謝しています。

    前曲コーダ部では非常にロックなドラムフィルがあり、そのテイストから2曲目のコレのイントロに繋ぎたいというわがまま。

    イントロ。
    次第に迫ってくるタム主体のグルーヴで、ロックバンドのライブアレンジ的なイントロ。
    かと思わせておいて、EDM的なプライズSD(pryda)とキック、ロングクラップが突撃してくる。「デデどっ、パーーーン!」と鳴らして格好良く最新鋭宇宙戦闘機が登場!なイメージ。この「デデどっ、パーーーン!」は好評だった。このイントロは馬鹿馬鹿しくて超かっこいい。

    EDM的な要素については以前からいろいろ考えていて、そのテイストが凝縮しているのがプライズSDだと思ってる。たぶんワブルはださい。少なくとも数年のうちに「あの頃ワブル流行ったよねバオバオバオ」とか言われるようになると確信している。そもそもあの「三連符でございます」的なわざとらしさが最高にダサいとずっと思ってる。
    でもプライズは残る。80年台のゲートスネアがリバイバルした姿として、定番音色として残る。だから今回のアルバムで多用することにした。その他EDM系の一発系サンプルを随所に入れてなんとなくそれっぽいテイストを表現してみた。それにロックなドラムが混ざることで露骨な格好良さを出せているはず。試聴盤では一番評判が良かったらしいです。

    Aパート。
    シンセブラスはボイシングだけ生系の書き方。パラレルコードを使ってグラディウス本家に寄せたサウンド。シリーズの系譜にあることを表現。

    Bパート。
    ここは完全に書き下ろし。原曲にはまったく無い部分です。
    イントロのタムのグルーヴの上でスタック系の明るい音をリズミカルに鳴らしつつ、立体感を出すために予備的なシンセがリズムを埋める。
    ギターは保持音とFXでワクワク感を演出。そして「デデどっパーーーン!」が再来。
    ベースがチョッパーとトリルでアクロバティックなグルーヴを加味。入り組んだ状態を作る。
    リピート繋ぎに向けたBパート後半は古臭いプログレみたいなセクションにして、ゲームが展開していく様子を表現。「ジャンル?何それ食えるの?状態」。

    リピート部。
    リピート部後半では書き下ろしのパラレル転調を挟んでギターのメロディがボルテージを上げてイングヴェイ化していく。

    Bパート2回目。
    非常にテクニカルなギターソロパート。超難しいですが今回もギターはすべて弾けるように書いています。かといってあまり正確に打ち込むと弾けない感が出てしまうので割りと丁寧にスイープの移弦ヒューマナイズなどを行って「なんだ打ち込みか」と思われないように処理しています。何度も言いますがこれは実際に弾けます。ちゃんと指板上で運指もチェックして書いています。
    このソロの制作にあたって改めてギターの超絶技巧系の勉強をした。スイープって6弦でも8音スイープまではできる(※運指上の制約が生じる)ということが分かった。


    ■The Pisition Light(空中戦)

    この曲も開始直前にスライドノイズをシュッと入れています。ボーカル曲でブレス音が入ることによる効果と同様で、こういう予備ノイズがあると聞き疲れしないです。無いといきなり音が来てびっくりしてしまう。マスタリング時に僅かなヒスノイズを消さずにFIしてびっくりしないように演出する人もいると聞いたことがあります。

    前2曲がかなりヘビーな内容だったのですが、この曲はとても爽やかなサウンド。3回リピートする中でソロが加熱していく書き方。こういうのをやる時にソロを使いまわすとものすごいがっかり感が出るので、相当なやっつけ制作でもない限り絶対にやらないことにしてる。

    曲のスピード感を出すために意図的にテールを残したSEを多く配置。
    2,4拍にSDとが鳴る普通のグルーヴだけど、それだけだと他曲との統合性が取れないので、EDM系の短めのSDサンプルをぺたぺた貼った。もちろんテンポ感に合わせるためそれなりの調整はしています。そのまま貼ると超やばい結果になることがある。
    他、シンバル音に過剰なリバーブ+コンプをかけてノイズ化したものをパニングしたり、いろいろな手を使って鮮やかなイメージで仕上げた。

    ギターソロは非常に広い音域を使い、空中戦っぽく。これも弾けます。が、死ぬほど難しいのでトップギタリストでもない限り無理です。

    シンセ音色はホイッスルなどいくつかが使い回し。
    FMベル系を数本で上モノのキラキラ感を過剰に出し、パッド系でコード感、クワイヤつーかアトモス系って言うのかなぁ、和音パッドの出入りでABパートの空気感を切り替え。


    ■Give My Heart to You(ハッピーエンディング)

    柔らかめのオケ音源を部分的にとりいれ、安堵と荘厳を。オケ楽器の使い方はフルオケではなくシンセとギターのサウンドを補う部分的な運用方法。昔の三枝成彰氏のサントラから学んだ書き方だと自称しているが、三枝成彰氏に失礼すぎるのであまり言わないようにしている。ともあれなんでもフルオケなら良いというわけではないというのが持論で、都合に合わせて必要な楽器だけを使うほうが(生演奏以外の)オケ運用として適切だと主張したい。
    これによってオケの持つヘビーさではなく、開放感が出せていると思う。で、ティンパニが入った時のスケール感が適切に出る。クソオケアレンジによくある「全部の楽器が常に鳴っているサウンド」は音楽的に絶対にNGだと主張したい。当たり前のことなんだけど、同人界隈の音楽に接する時に頻繁に耳にするのでここで書いておきたい。

    シンセとオケ楽器が同様の役割をする場面ではサンドイッチにしたりして両方のサウンドの特性が良い方向に働くように割りと丁寧に書いたつもり。

    ツインギターの音色は失敗した。ひどい。次からちゃんと音色を作ろうと強く反省している。これじゃあ全然かっこよくない。どうしてこれで提出したのか謎だが、どんなに疲れていたとしても製作中に気がつかない自分の能力不足。作曲者とCDを買ってくれた人には本当に申し訳ないと深く反省しています。


    ■沙羅曼蛇メドレー

    今回提出した中では一番長い曲だが、製作期間は一番短い。

    ・Power of Anger
    原曲通りの6/8のファンファーレから開始するが、即座に5/4、3/4が入り乱れるプログレアレンジへ。テクニカルなセクションを支えるグルーヴは基本的に4/4のシンプルな8ビートで超絶ポリリズムになっている。8小節展開で2つのリズムが一致したところでSDとが「バン!」と1拍叩くだけで強烈なフィルや、5拍子を4分音符でダウンストロークするサイドギターを書いたあたりで「勝った」と一人でつぶやいてた。

    Poison of Snake
    特に何もない箸休め曲。どっしりしたギターと細かなギターSEを経て登場する生系ストリングスが次曲への橋渡しの役目。

    Burn the Wind
    この曲のアレンジでボレロ的な3連符による伴奏が、この曲の手前の繋ぎで流用されている。曲順にアレンジせず、それぞれの曲をある程度書いてから繋ぎ部分を書いた。
    ストリングスのオブリがかっこいい。

    Destroy Them All
    原則的に原曲ぶっこわしは行わないんだけど、この曲だけは原曲が跡形もなく破壊されている。どうしてこんなことになったのかというと、原曲すべてを聞いてもアレンジで聞き映えしそうなフレーズが見当たらなかったのでこの曲を破壊してオーラスへの繋ぎにしよう、と風呂で思いついたため。似たような曲調でスムーズに繋ぎすぎてもアレなので思い切り「折れ目」をつけようと思った。
    その「折れ目」を許容する根拠は沙羅曼蛇というゲームがステージごとに横スクロールだったり縦スクロールだったりする奇形ゲームだということを根拠にしている。このちぐはぐな感じが沙羅曼蛇っぽいと主張したい。

    唐突に流れをぶったぎるアーメンをめっちゃローファイで叩き鳴らして、フュージョンつーかもっと古いニューミュージック的、ゴダイゴ的なダサかっこいいセクションからコードを浮かせてラストへ。

    Starfield
    ラストとは言っても、この曲を2種にアレンジしているので実質2曲。
    スピード感のある前半。原曲Aパート。
    原曲の浮遊感のあるイントロコードをスムーズに導入させるための前曲の破壊的なアレンジだったことがここで分かってもらえたら嬉しいところ。「折れ目」も同様。
    沙羅曼蛇を象徴するPower of Angerの3連符ターン音形を挿入してさらに折れ目をつける。
    このめまぐるしく変化するある種のストレッタがオーラスへ向かうカタルシスを形成する。ことに成功しているはず。

    原曲Bパートを安堵感のあるスローアレンジ。クリシェが映える。
    再び原曲Aパートに戻るが同テンポのスローアレンジ。Grandioso。大団円。
    しばらくぶりに登場するギターが叙情的なソロを演奏。
    長大な50小節以上のソロを書いていて手数が切れそうになって危なかった。もっとギターを勉強しよう。徹底的に長いアドリブを書いた後でFOが綺麗にできるあたりで終了。


    ■Morning Music

    おまけ的に制作した。
    グラディウスと言えばバブルシステムというシステムボードで動くオールドコナミアーケード基板の代表作。そのバブルシステムが起動し暖気する間に流れるのがこの曲。
    どうせおっさん向けの企画CDなので「アレが無い!コレも無い!」と文句を言いたがるだろうと思い、「グラディウスファンを名乗るならモーニングミュージック入ってるから喜べよ!」的な予防線を張る意味を込めて勝手に作って提出した。昔のゲーセンが開店した直後とかに聞くことができた曲です。

    原曲は明らかに古典クラシック室内楽なので、ヴァイオリンとチェンバロでそれっぽいサウンドに。和声的にあやしい部分が多い曲だったので違和感が無い範囲で補正した。が、どうせ補正するくらいなら徹底的に理詰めで書いたほうが良かったかもしれない。今これを書きながら改めて聞いているが中途半端感が否めない。

    3回繰り返す中で編成と音数を増やすことにした理由はいろいろあるが、純クラシックを聞きたい客層なわけでもないし打ち込みオケなので、飽きられないように腐心した結果。
    オーラスでは
    グラディウス1、グラディウスII(アーケード)、グラディウスIII(アーケード)の1面のモチーフを畳み掛けるパワフルなファンファーレにした。


    --

    謝辞、引用元(敬称略)

    楽曲は(現)コナミホールディングス、コナミ矩形波倶楽部、東野美紀。

    同アレンジアルバムにおける権利等の問題については私個人は一切の責任を負わないという条件で「あくまでも個人的なアレンジ例のデモ曲」として楽曲を制作・提出していますので一切返答しかねます。問い合わせは同人サークルhttp://old-gm-maniacs.com/へお願いします。

    動画の背景画像はフランスの漫画家 Jean-Claude Mézières(ジャンクロード・メジエール) のバンドデシネ・コミック"5en Bulles"(5つの泡)と"En Route Pour Les Étoile"(星への道)。スペースオペラかつ配色がMSXの一枚絵のような質感だったのでマッチするかなと。

    比較動画のフォントはgebsite(夏場良文)で配布されているものです。(使用は自己責任でとのこと。詳しくはDLして同梱されているファイルで正確に確認してください。)フォント出力したものを画像加工して使用しています。

    同人アレンジコンピレーションCD『超時空ファイター』には他の人たちのアレンジ作品と合わせて15曲収録されていますが、本記事での紹介は自分の担当曲のみとしています。「そもそもデモ曲として制作する」という条件で制作しているのでお察しください。

    レトロゲームアレンジ企画に参加してみたい人はデモ曲をご用意の上、連絡ください。

    (2016年5月20日誤字修正)



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