• このエントリーをはてなブックマークに追加

  • 次回配信予定
    • 2018/09/26
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『ホモ・デウス』とはどんな本か? 3 】 3大害悪を克服した人類は遂に “神” を目指すことになる」
    • 2018/09/27
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【岡田斗司夫ゼミ室通信 】ハモンの優秀さと冷たさ 『機動戦士ガンダム』より」
    • 2018/09/28
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『ホモ・デウス』解説 】 頭の中から雑音が消える機械の話」
    • 2018/09/29
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「会話で上手な返しができるようになるには?」

    岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『ホモ・デウス』とはどんな本か? 2 】 21世紀においては疫病も戦争も “対処可能な問題” 」

    2018-09-25 06:003時間前
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/09/25
    ───────────────────────────────────
    今回は、ニコ生ゼミ9月16日(#248)から、ハイライトをお届けいたします。

    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!

    ─────────────────────────────

     【『ホモ・デウス』とはどんな本か? 2 】 21世紀においては疫病も戦争も “対処可能な問題”


     次は、感染症と疫病の話。歴史上もっとも有名な疾病についての話です。

     これは、ウィーンの “ペスト塔” というものです。

     4b301199f62ed9bbeb26c54316a8860afb8e76dc


     大理石と金属でできた、10数メートルもある立派な建物です。

     こういったペスト塔って、ヨーロッパに行くと、結構、街のそこらへんに建っているんですよ。

     僕も、最初に見た時は、これが何かよくわからなかったんですけど、要するに「ペストが終わってくれてありがとう」という塔なんですね。

     それも「戦って勝利した」ではなくて、「なんとか通り過ぎた! 良かった、良かった!」という記念塔なんです。


     これは、1679年にウィーンで猛威を振るったペストの流行が終わたことを記念して、マリア・テレジアの祖父である当時の皇帝レオポルド一世が建てた塔です。

     最初は木で作られたんですけど、あまりに嬉しかったので、14年掛かりで建て直して、93年にメチャクチャ立派な塔に生まれ変わりました。


     さっきの飢餓の話を覚えてますか?

     1693年というのは、フランスで大飢饉があった年です。

     つまり「ペストが終わって14年掛かりで塔を立ててたら、それと同時期に大飢饉が始まって、また人口の4割ぐらいが死んじゃった」ということなんですよ。

     皮肉なことに、17世紀の末というのは、そういう時代でもあったわけですね。

    ・・・

     もともと、ペストというのは、14世紀に中国で発生しました。

     これによって、人口のおよそ半分が死んだそうです。

     本当に、三国時代での戦死者とか目じゃないですね。


     巨大な中国の人口の半分を減らして、その後、ヨーロッパに伝わった、と。

     最終的に、ペストはヨーロッパの人口の3割を滅ぼしました。

     イタリアの北部では住民がほとんど全滅しました。

     イングランドでは人口の40%が死滅。

     イタリアのフィレンツェでは5割の人が死んでいます。


     だけど、こんなとんでもないペストですら人類の歴史上、最悪の伝染病ではありません。

    ・・・

     時は1520年。

     16世紀の頭ですね。

     日付も分かっています。

     3月5日に、スペインの艦隊がメキシコに到着しました。


     この時、アフリカから運ばれてきた奴隷の中に “天然痘” を患っていた男がいました。

     その奴隷はセンポワランという小さい町で売られて、そこで潜伏期間を終えた天然痘が発症したんです。

     その結果、わずか10日間で、センポワランの町は全滅しました。

     そして、全滅した町から、いろいろな人が逃げた結果、近くの町に次々と天然痘が伝染していったんですよ。


     で、近くの小さな町も次々と全滅していきました。

     なにせ、当時のラテンアメリカの誰も、天然痘の免疫というのを持っていなかったんですよ。


     スペインの艦隊は3月5日に上陸したんですけど、半年後の10月には、天然痘は当時のアステカ帝国の首都にまで広がり、それから2か月余りでアステカ帝国の人口の3分の1が死に絶えました。

     この時、皇帝も死んでしまいました。

     なので、「スペインとの戦争で死んだ」というのに加えて、もう1つ「天然痘との戦いで中部アメリカ文明は滅んだ」と言われています。


     このたった1年間で、当時、2100万人いたと言われているアステカ帝国の人口は、1400万人に減りました。

     さらに、スペイン人が “インフルエンザ” と “はしか” を持ちこんだこともあり、その50年後には人口200万人を切ってしまいました。

     つまり、人口の9割が伝染病で死んだわけですね。

    ・・・

     しかし、歴史上最悪のパンデミックというのは、実は20世紀に起きたんです。

     それが第一次世界大戦です。

     フランス北部の “塹壕戦” では、世界中から物資が集まっていました。

     16b7eae1b703babca685d9f0e511ab08deb35b8d

     塹壕戦ってわかりますか?


     第一次世界大戦というのは “機関銃” が生まれた戦争であり、同時に “鉄条網” が生まれた戦争なんですね。

     それまでの戦争というのは「勇敢な騎兵たちがパッカパッカと走って行って、100人とか200人ぐらいが死んだら大被害」みたいなものだったんですけど。

     第一次世界大戦というのは、世界初の “国家総力戦” であり、おまけに新兵器である鉄条網で、お互いの陣地を守っていたんです。

     その鉄条網を超えようとして、引っかかって怪我をしている兵隊たちを狙って、1秒間に100発ぐらい弾丸を撃てる機関銃をバリバリ撃つ。

     そんな皆殺しが始まってしまったんです。

     なので、これを避けるために “塹壕” と呼ばれる溝を何十キロも掘って、その中でお互いがじっと我慢して戦っていたんです。

     「わずか5メートル前進するのに2か月ぐらい掛かり、そこからまた3か月ぐらい掛けて3メートルぐらい後退する」なんて戦いを、4年くらい続けたんですね。

     で、この間、戦場にはいろんな物資が届けられることになります。


     第一次世界大戦というのはヨーロッパでやっていたんですけど、そこに送られる物資は地球全体から集まっていました。

     まず、中東から石油が来て、インド、アメリカ、オーストラリアからは食料や衣服が来ました。

     南米のアルゼンチンからは牛肉が来て、アフリカのコンゴからは武器とか弾薬に使う銅が、アジアのマレー半島からはゴムが来ました。


     まさに、世界中から戦場に物資が集められたんです。

     「第一次世界大戦こそ、人類の歴史初のグローバルネットワークの戦争だ」と言われたんですね。

     狭いフランス北部の塹壕の一部に、世界中からの物資がバーっと集中して、さらに、そこで使った空の容器や、それを運んだ人間が、またバーッと世界中に散っていく。

     その結果、この塹壕で流行っていた悪性のインフルエンザ、通称 “スペイン風邪” というのが、世界中にばらまかれることになったんです。

    ・・・

    (中略)

     この第一次世界大戦におけるスペイン風邪というのは、今からちょうど100年前の1918年の秋から世界各地で流行り始め、数か月のうちに地球人口の3分の1に伝染しました。

     インドでは全人口の5%が死んで、タヒチでも15%の人が死にました。

     さっきも話した、砲弾や弾丸の先端に使うための銅を採取していたコンゴにも、この病気は流れていって、コンゴの銅山の労働者の5人に1人が死んでしまいました。

     日本でも、全人口の4割が感染して、総人口の1割が死んでしまいました。

     これが100年前の出来事です。

     このスペイン風邪は、たった1年で1億人を殺しました。これは当時の世界人口20億人の5%に相当します。


     『アベンジャーズ・インフィニットウォー』というのをみなさん見ましたか? 

     あの映画の中に、「宇宙の人口を半分殺す」という、究極の悪党 “サノス” というキャラクターが出てきます。

     こいつは、みんなが思いつくSF映画に出てくる一番悪いキャラクターなんですけども、スペイン風邪というのは、それとほとんど同規模のことを100年前に実際にやっているわけですね。


     この100年前のとんでもない出来事を思うと、『アベンジャーズ・インフィニットウォー』は絵空事ではないなと思いました。

     地球人口の3分の1に伝染しましたからね。


     ちなみに、「第一次世界大戦は歴史上最悪の戦争」と言われたんですけども、この戦争での死傷者は、5年間で4千万人です。

     この数字は、スペイン風邪が1年間で殺した人数の半分にもなりません。

    ・・・

     ところが、さっきの飢餓の話と同じように、その後の50年で感染症の発症率も、その影響も、劇的に減りました。

     1979年、世界保健機構WHOは、メキシコを壊滅させた天然痘の根絶を宣言しました。


     その10年前の1969年には、まだ、天然痘で2500万人ぐらい死んでいたんですけど、今世紀に入ってからは、感染した人も死んだ人もゼロです。

     他にも、“SARS” とか、“鳥インフルエンザ” とか、“エボラ出血熱” とか、みんな怖い伝染病の話をいろいろ聞いているじゃないですか?

     「パンデミックが起こる!」って、散々脅されてましたよね?

     でも、結局、そういう事態は起こらなかったですよね。

     これらも、発生してから数年の間に押さえつけられて、WHOにより終結宣言が出されています。


     いまだに蚊が媒介する “マラリア” では、年間数百万人が死んでいます。

     これは事実なんですけど。

     しかし、今や人類の死因のトップ3は “心臓病” と “ガン” と “老衰” なんですよ。


     これまで、心臓病とかガンが死因のトップに上がってこなかったのは「それまでの人間は、そこまで長生きしなかったから」です。

     もちろん、20世紀に入るまでは餓死と伝染病と戦争がトップ3を占めていたようなものでしたから。


     人類はすでに、長生きし過ぎているから心臓病に掛かるし、ガンが発症するし、老衰になる。

     現代では、これらが3大死因になってしまうという時代になってしまいました。


     おまけに、2015年にイギリスで発見された “テイクソバクチン” という、まったく新しい抗生物質があります。

     これは、すさまじく強力な抗生物質で「今現在、地球上に存在するあらゆるバクテリアは、このテイクソバクチンへの耐性を持っていない」と言われています。


     つまり、ここまでをまとめると、「人類にとって、数万年続いていた感染症や伝染病を恐れる時期は、もう終わってしまった」ということなんです。

     すでに我々は、感染症や伝染病で死ぬリスクを、ほとんど考えなくてよくなってしまったんです。

    ・・・

     では、これまで人類を悩ませてきた問題の3つ目である “戦争” はどうか?


     戦争とは、いつの時代も人類にとっての最大の恐怖でした。

     日本人は第二次世界大戦が終わってからの70年以上「戦争は何よりも怖い」とか、「人類最悪の罪だ」と教わってきました。僕もそういうふうに教わりました。

     しかし、そんな戦争すらも、第二次世界大戦の後は、どんどん減りつつあるんです。


     これについてハラリは「戦争がなくなった原因の1つは、核兵器による抑止力だ」と言っています。

     94a5577871396d98c721f188db810b2021919fb5

     この核抑止論というのは、「核兵器を作ってしまったおかげで、一回、戦争を始めちゃったら、地球上すべてを巻き込んだ全滅戦争になってしまうようになった。 だから、簡単に戦争を起こせなくなった」という、アメリカ人なんかがよく言う能天気な意見であって、日本人としては「そうか?」って思うんですけども。

     実際にイスラエルに住んでいる人間が言っているんだから、なかなかこれも、腹に来るところがあるんですよね(笑)。


     イスラエルという国が、まだ成立できているのは、核兵器のおかげな気もしますし、リアリティのある言葉だと思います。

    ・・・

     ハラリの調べによると、古代農耕時代において人間の死因の15%は戦争だったそうです。


     すごいですよね。

     農耕時代になる前は “組織的な戦争” なんてものはなかったんですけど、農耕を始めると同時に、人は自分の土地を守らなければいけなくなり、大規模な戦争というのが起こるようになった。

     そして、人間の死因の15%ぐらいは、この戦争や戦いによるものだった、と。


     しかし、20世紀に入ってから、戦争以外のものも全て含めた “暴力” によって死ぬ人というのは、人類の5%になってしまいます。

     さらに、21世紀に入ると、戦争とか犯罪とか全部含めた暴力で死ぬ人の数は、全体の1%になってしまいました。

     古代農耕社会では15%も死んでいたところから、20世紀に入ると5%になり、21世紀に入ったら1%になってしまったんですね。


     2012年の1年間で世界中で死んだ人の数というのは6500万人。

     その内、暴力で死んだ人は62万人。

     1%を切っています。

     で、その62万人の内訳としては、戦争で12万人、残りの50万人は犯罪で死んでいます。

     これに対して、自殺した人は80万人。“糖尿病” で死んだ人は150万人と言われています。


     これを指して「いまや、銃の火薬よりも砂糖の方が多くの人を殺している」とハラリは書いています。

    ・・・

     じゃあ、なぜ戦争はなくなりつつあるのか?

     これについてハラリは、さっき話したような “核抑止” も原因の1つだと言いながら、その他に「世界経済の基盤が “物” であった時代から、“知識” である時代へとシフトしているからだ」と言っています。


     これ、どういうことかというと。

     かつての富というのは、穀倉地帯とか、鉱脈とか、油田といった “土地” に由来するような資源だったんです。

     こういった土地に由来するような資源というのは、戦争で奪い取れるんです。


     でも、知識というのは戦争では奪い取れない。

     そして、この知識が、今よりももっと重要な経済基盤になると、戦争で得られるものはどんどん減っていく。

     「今現在、戦争が起こっているのは、中東やアフリカなどの、物とか土地に由来した“古い経済”に縛られた土地に限定されるようになってきた」とハラリは言っています。


     たとえば、1998年に、ルワンダはコンゴを侵略しました。20年前のごく最近の話です。

     コンゴを侵略した理由は「“コルタン” というレアメタルの鉱山を奪い取るため」で、この戦いは、第二次コンゴ戦争、あるいは、アフリカ大戦と呼ばれています。


     コルタンとは、スマホを作るためとか、バッテリーの寿命を延ばすためなど、いろいろな使い道がある世界戦略物資です。

     ルワンダは、この時に奪ったコルタン鉱山で、年間2億ドルの儲けを得ていました。

     まあ、そのために戦争を始めたんですけども。

     ハラリは「このような戦争が起こるのは、アフリカという土地が、まだ地下資源などの “物” による経済だからだ」と言っています。

    ・・・

     ハラリは、こういう思考実験をしています。

     たとえば、今、中国がアメリカのカリフォルニアに上陸して、シリコンバレーを奪い取ったとしよう。

     しかし、何も意味はない。

     アメリカのシリコンバレーを奪ったからと言って、そこには何の資源もない。


     シリコンバレーには富を生み出すシリコンの鉱脈なんかないし、そこでAppleとか、FacebookとかGoogleの本社を奪ったとしても、何の得にもならない。

     中国はそんなことをするよりも、シリコンバレーにあるAppleやMicrosoftと手を組めば、ルワンダがコンゴから奪った鉱山の年間収益である2億ドルを、わずか1日で稼ぐことができる。

     なので、先進国であればあるほど、戦争というのは無意味化する。


     世界が平和になったのは「平和な方が儲かる上に、管理が簡単だから」だ。

     「平和というのは予想できるけど、戦争というのは予想できないとわかったから」だ、と。


     これについてハラリは、「ドイツのメルセデスベンツ社の年次報告には、来年度はポーランドに侵攻して安い労働力を手に入れよう、なんて書かれていないんですよ」なんて、嬉しそうに書いてるんですけど。

     キッツい “ユダヤジョーク” ですよね(笑)。


     “戦争を行う予定” なんていうのは、今やどの国のスケジュールにも書いていないんです。

     だけど、実はこれは、20世紀前半までの世界ではありえなかったことなんですね。


     第二次世界大戦が終わるまで、どの国も次の戦争の準備をやっていて、どの国も「こういう兵器の開発が済んだら、そろそろこの国と戦争を始めよう」と当たり前のように考えていたんです。

     それが、「戦争はやって当然」という考え方から、「戦争は避けるべきアクシデント」に変わってきたんです。

     その理由は「管理ができないから」ですね。


     結果、今や戦争は、中東やアフリカなどの “いまだに戦争が起きる土地だけの現象” になってしまったわけですね。

    ─────────────────────────────
    ──────

    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!
    http://ch.nicovideo.jp/okadatoshio-archive

    ───────────────────────────────────

    いかがでしたか?

    「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。

    番組内で取り扱う質問はコチラまで!

    よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
    みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
    だから僕は、質疑応答が大好きです。

    みなさんからの様々な質問をお待ちしています

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    企画編集:のぞき見のミホコ(FREEex)
         ヤムアキ
         起こしのヤスタカ(FREEex)
         歴史のカオリ(FREEex)
         マグネシウムのタツヤ(FREEex)

    ───────────────────────────────────


    岡田斗司夫
    and
    Special Thanks To読者のあなた
    ───────────────────────────────────
    Copyright(C) OkadaToshio. All Rights Reserved.
    ───────────────────────────────────
    ■お問い合わせ
    有料メルマガの購読、課金、メール未達に関するお問い合わせは、
    『ニコニコヘルプ』のページよりお願いします>http://qa.nicovideo.jp/category/show/501
  • 岡田斗司夫の毎日ブロマガ・増刊号「ガイナックスは絶対に『トップをねらえ!3』を作りません」

    2018-09-24 12:4020時間前
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/09/24・増刊号
    ───────────────────────────────────
    今回は、ニコ生ゼミ9月23日(#249)から、ハイライトをお届けいたします。

    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!

    ─────────────────────────────

     ガイナックスは絶対に『トップをねらえ!3』を作りません


     9月24日のニコ生ゼミは、妨害が入らなかったので後半の放送を行えました(笑)。


     後半はガイナックスの『トップをねらえ!3』についての話をしました。

     これはもう答があります。

     ガイナックスは絶対に『トップをねらえ!3』は作らないって話です。

     これも、やっぱり「思わされている」錯覚の力っていうのが凄く面白いんですよね。


     あとは今月のQ&Aのコーナーですね。

     「ラノベ作家になりたい」など、その他、いろいろな質問に答えました。

    ・・・

     いちおう、これからのラインナップです。


     来週は、いよいよフォン・ブラウン

     10月7日、ケネディ暗殺とジョンソン大統領

     10月14日、Googleに就職してみる?

     10月21日、2001年宇宙の旅

     10月28日、オネアミスの翼  
     

     などを行う予定です。


    ・・・

     すみません。

     昨日はニコ生ゼミの前半で配信事故があったんですよね。


     配信事故とかがあるとアンケートが“悪い”になっちゃうんですよね。

     そんな事故があったのに、アンケート結果の“良かった”が80パーセントを超えていたのが、ありがたかったですね。

    ─────────────────────────────
    ──────

    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!
    http://ch.nicovideo.jp/okadatoshio-archive

    ───────────────────────────────────

    いかがでしたか?

    「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。

    番組内で取り扱う質問はコチラまで!

    よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
    みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
    だから僕は、質疑応答が大好きです。

    みなさんからの様々な質問をお待ちしています

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    企画編集:のぞき見のミホコ(FREEex)
         ヤムアキ
         起こしのヤスタカ(FREEex)
         歴史のカオリ(FREEex)
         マグネシウムのタツヤ(FREEex)

    ───────────────────────────────────


    岡田斗司夫
    and
    Special Thanks To読者のあなた
    ───────────────────────────────────
    Copyright(C) OkadaToshio. All Rights Reserved.
    ───────────────────────────────────
    ■お問い合わせ
    有料メルマガの購読、課金、メール未達に関するお問い合わせは、
    『ニコニコヘルプ』のページよりお願いします>http://qa.nicovideo.jp/category/show/501
  • 岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【『ホモ・デウス』とはどんな本か? 1 】 現代の人間はパンがないからお菓子を食べている」

    2018-09-24 06:00
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/09/24
    ───────────────────────────────────
    今回は、ニコ生ゼミ9月16日(#248)から、ハイライトをお届けいたします。

    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!

    ─────────────────────────────

     【『ホモ・デウス』とはどんな本か? 1 】 現代の人間はパンがないからお菓子を食べている


     881645e8ea352316aa6b8cb74a8292c9a1e7afb7

      今回の岡田斗司夫ゼミでは、世界的なベストセラー『ホモ・デウス』を取り上げます。

     この本について語っていこうと思うのですが、相変わらず「この本の正しい紹介」というよりは、「岡田斗司夫はこういうふうに読みました」という感じで伝えていこうと思います。

    ・・・

     では、上巻の第0章、「人類が新たに取り組むべきこと」という、メチャクチャ長い前置きの話から始めましょう。


     人類は、ずっと昔から、ひたすら “3つの害悪” と戦ってきたんです。

     宗教も、科学も、国家や政治も、家族や恋愛も、全てこの3つの害悪と戦って生き延びるためのツールだったわけです。


     では、その3つとは何か?

     それが “飢餓” と “伝染病” と “戦争” です。

     この3つが、とにかく人類の大敵であり、この3つが思うままにならなかったからこそ、人間は神様に祈ったりしていたわけです。


     たとえば “家族” という概念も、本来は餓死を避けるためのものでした。


     人間というのは、脳が大きいまま生まれてくる生物なんです。

     なので、女性の骨盤は大きく開かざるを得なくなり、おまけに脳が大きくなるまで胎児をお腹に入れておかなければいけないので、10か月の妊娠期間が必要になる。

     そして、妊娠期間の後半の方は、女性はろくに動けなくなる。


     となると、エサを獲りに行けなくなるので、“オスがメスを見捨てないシステム” が必要になった。

     その結果、人間には恋愛とか家族という概念が発達したんですね。


     恋愛も家族も、飢え死にを避けるため、絶滅を避けるために、人類が長い時間をかけて得た社会性の1つ。これが、人類の進化の過程なんです。

    ・・・

     ところが、この第0章によると、現代の人類というのは、この3つの害悪、飢餓、伝染病、戦争を滅ぼしつつあるんです。

     じゃあ、それまでこの3つと戦うために使っていたエネルギーや熱意を、人類はどこに向けたらいいのか?

     これについて、著者のハラリは「歴史は空白を許さない」と書いているんですよ。

     人類は、これまでずっと、この3つと戦っていたわけですから「もう戦わなくてもいいよ」と言われると、ポカっと開いちゃうんですよね。


     こういった現状について、この本の中の表現では「火事がなくなってしまった世界の消防士たちの話である」と書かれています。

     人類というのは、すでに戦わなければいけないと思った相手がなくなってしまったんです。

    ・・・

     これは『バベルの塔』でおなじみの、ピーテル・ブリューゲルという画家が描いた、『コケインの国』(怠け者の天国)という絵です。

     af875f6ef2a9c9dcd7f55bdf772ff1bf0b113992


     『バベルの塔』に比べれば、そんなに有名な作品ではないんですけど。すごくのんきな絵ですよね。


     ボテボテに太ったおじさんがグーグー寝ている。

     その周りには、チーズの山や、ワインの海、ソーセージのなる木が生えていて、パンやケーキが生い茂る草原がある。

     火山ではマカロニを茹でていて、豚やガチョウは焼かれながら歩いていて、お皿の上でパタッと倒れて「食べてください」と言う。

     さらには、若返りの泉まで沸いている、と。

     こういう楽園を描いています。


     ブリューゲルという人は、ご存知の通り『バベルの塔』を描いた人ですから、ものすごく精密な絵を描く人なんですね。

     たとえば『バベルの塔』の絵も、左側に描かれている部分は湾があって帆船が何隻か停泊していたり、右側の部分はレンガを積み上げる方の石膏が落ちて、筋になっていたりする様子までが、細かく描き込まれています。


     そんなふうに、「とりあえず “バベルの塔” というものが存在するとしたら、絶対にこういう工具があって、こういうふうにレンガを引き上げる機械があって、人がこういう導線で働いているはずだ」というリアリティを詰め込んで描いている。そういう画家なんです。


     では、そんな画家が、なぜこんな『コケインの国』を描いたのかというと、実は、これこそが当時の中世の人類の見果てぬ夢だったからです。

     「それぐらい、飢餓や飢饉、作物が獲れなくなって食べ物がなくなってしまうということが当たり前にあったし、それが怖かった」ということなんです。

    ・・・

     振り返れば、人類の歴史はまさに貧困と飢餓の歴史でした。

     古代中国や中世のインドでは、干ばつが起きると、つまり、雨が降らない時期が続いただけで、当たり前のように人口の1割が死ぬという世界でした。

     こう聞くと「インドも中国も巨大な帝国なんだから、飢餓が起きたのなら食料を送ればいい」と思うところなんですけど、古代の社会というのは、そもそも食料を送る手段というものが限定されていたんですよね。

     馬を走らせようと何をしようと、運んでいる間に食べ物が腐ってしまうわけです。

     なので、「飢餓が起こった場合、その地方の人たちが死に尽くすまで放置するしかない」というのがリアルな話だったんですね。


     これは、科学がある程度は進歩した近世に入ってからも、あまり変わらなかったんです。

     たとえば、ルネッサンスが過ぎて、大航海時代が過ぎた17世紀の末。

     割と最近の話ですね。

     1692年から1694年あたりに、ヨーロッパでは大規模な飢餓が起こりました。

     この時、フランスでは人口の15%の280万人が餓死しました。


     この飢餓はすごかったそうです。

     「草の根を食べる」なんてのはもちろんのこと、猫を食べてまで、みんな生きようとしたんです。

     しかし、それも全て無駄骨に終わりました。

     まあ、そんな中、ベルサイユ宮殿の中では、太陽王ルイ14世が毎晩パーティーをしていたんですけど。


     とにかく、とんでもない飢えによって、3年間、フランスの国民は苦しみました。

     もちろん、フランスだけで飢饉が起きているわけでもなく、同時期に、エストニアでは人口の20%、フィンランドでは人口の30%が、1692年から1694年の飢饉で餓死したと言われています。

     この「3年間も飢餓が続き、おまけに人口の30%が死ぬ」なんていうのは、現代の感覚からすると、とんでもない事態ですよね。

     かつては、これが当たり前のように起こっていたんです。

    ・・・

     しかし、そういう飢餓は、もはや過去のものになっています。

     もちろん、今でも飢餓や食糧難といった話はありますが、現代のそういった飢餓というのは、かつてのような自然災害ではなく、どちらかというと “政治” によって起きるんです。

     たとえば、シリアとかスーダン、ソマリアで起きている飢餓というのは、政治家が「この土地に飢餓を起こしてしまおう」と計画を立てたから起きている場合がほとんどである、と。


     18世紀に貧乏な国民が飢えた時に、マリー・アントワネットが言ったとされる有名な言葉がありますよね。

     「国民はパンがなければお菓子を食べればいいのに」って。

     今の我々は、それをやっている最中なんです。


     「21世紀を生きる現代人は、マリー・アントワネットの助言を入れた」とハラリは書いているんですよ。

     アメリカのスラムとかゲットーに暮らす貧乏人は、クリーム入りのスポンジケーキやコーンスナック、コカ・コーラ “しか” 手に入らず、それをおなかいっぱい食べている。

     貧乏人はパンを食べられず、安いお菓子しか手に入らなくて、カスタード入りの甘いお菓子をバクバク食べている。


     2014年の時点で、世界中で栄養不良の人口は8億人。

     それに対して、“太り過ぎ” の人口は21億人なんですね。


     栄養不良に対して、太りすぎの人口が倍以上ある。

     その上、飢餓や栄養不良で死んだ人間は100万人ぐらいなのに対して、太りすぎで死んだ人間は300万人以上。

     さらには、「2030年には成人の半数以上が肥満になっている」という予測すらあります。

    ・・・

     つまり、まとめると「ずっと人類を苦しめていた飢餓の時代というのは、実はもう、終わっている」んです。

     まだ、いろいろなところに飢餓があると言われているんですけど、今ある貧しさというのは “肥満に繋がる貧しさ” であって、飢え死にするような貧しさではない。


     今でも、飢え死にするような貧しさは政治が原因で起こってはいるけれど、でも、相対として見れば、人類は何万年と続いていた飢餓という問題を、この100年足らずの間に絶滅させることに成功した、と。

     こういう状態なんです。

    ─────────────────────────────
    ──────

    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!
    http://ch.nicovideo.jp/okadatoshio-archive

    ───────────────────────────────────

    いかがでしたか?

    「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。

    番組内で取り扱う質問はコチラまで!

    よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
    みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
    だから僕は、質疑応答が大好きです。

    みなさんからの様々な質問をお待ちしています

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    企画編集:のぞき見のミホコ(FREEex)
         ヤムアキ
         起こしのヤスタカ(FREEex)
         歴史のカオリ(FREEex)
         マグネシウムのタツヤ(FREEex)

    ───────────────────────────────────


    岡田斗司夫
    and
    Special Thanks To読者のあなた
    ───────────────────────────────────
    Copyright(C) OkadaToshio. All Rights Reserved.
    ───────────────────────────────────
    ■お問い合わせ
    有料メルマガの購読、課金、メール未達に関するお問い合わせは、
    『ニコニコヘルプ』のページよりお願いします>http://qa.nicovideo.jp/category/show/501