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    • 2018/04/26
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「“火垂る” という言葉の意味と高畑勲が作品に込めたテーマ」
    • 2018/04/27
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【岡田斗司夫ゼミ室通信 】アニメ映画『火垂るの墓』は、原作にどれぐらい忠実なんでしょうか?」
    • 2018/04/28
      岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『火垂るの墓』 解説・上品過ぎて分からなくなる高畑勲の演出」

    岡田斗司夫の毎日ブロマガ「高畑勲は『火垂るの墓』という “トラウマアニメ” を作ったのか?」

    2018-04-25 06:005時間前1
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/04/25
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     高畑勲は『火垂るの墓』という “トラウマアニメ” を作ったのか?
     
     高畑勲という人は、実は、観客を泣かせようと思って映画を作ったことが一度も無いんですよね。

     たとえば、高畑勲が監督を務めた『母をたずねて三千里』というアニメがあります。
     見たら誰もが感動するようなアニメで、「日本中が泣いた」と言われている作品です。

     だけど、この『母をたずねて三千里』の企画書の冒頭で、高畑勲は「我々は “お涙ちょうだい” を作るつもりは全くない」とハッキリ書いているんですよね(笑)。

     でも、これを見た家族というのは、だいたい泣いちゃうんですよ。


     要するに、高畑さんって、観客への理解というものを間違えちゃうんですよね。
     だけど、究極の負けず嫌いだから、絶対に自分の理論的な誤りを認めないんですよ。

    ・・・

     『漫画映画の志』という高畑さんの書いた本があります。

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     この中で、高畑さんはこんなふうに書いています。

    ――――――

     日本では、アニメーションは、観客の心を掴んでハラハラドキドキさせる方向に進化した。そういうアニメは泣けるし感動できる。

     しかし、私が作りたいのは、そういうアニメではない。

     『火垂るの墓』で、私は、観客を完全に作品世界に没入させるのではなく、少し引いたところから、我を忘れずに考えることができる視点で作った。主人公を批判的にも見てもらいたい。

    ――――――

     つまり、高畑さんにしてみれば、『火垂るの墓』というのは、観客が清太の気持ちになって、感情的にどっぷり浸かれるような映画として作っているつもりはないんです。

     むしろ、それとは逆に、やや俯瞰的に、ちゃんと上から見下ろすような視点で見れるような作品として作ったと、この本の中で書いているんですね。

    ・・・

     と、同時に、この本の中には、最近の宮崎駿に対する悪口も書いてあるんですよ(笑)。


     かつての宮崎は、そういう、俯瞰的な視点で、楽しませると同時に考えさせる作品を作れた。
     『カリオストロの城』を見てくれ。あれを見た観客はみんな笑った。

     なぜかというと、『カリオストロの城』の中には、「おいおい、それ、なんだよ!?」というシーンがいくつもある。

     たとえば、銭形のとっつあんが水の中を覗くシーンで、銭形のとっつあんの顔がぐにゃぐにゃっと歪むシーンとか、ルパンがちょっとムチャなジャンプするシーンとかで、観客はみんな笑う。

     それはなぜかと言うと、「自分たちが見てるのは、所詮はアニメであって、漫画である」っていうことを、一瞬思い出すからだ。

     こういうことを、かつての宮崎駿は出来た。


     しかし、『千と千尋の神隠し』を見てくれ。

     あれの中にも、同じように変なシーンがいっぱい出てくるし、キャラクターが変な動きをするんだけど、もう映画館で誰も笑わない。

     宮崎駿は、そうやって、観客をハラハラドキドキさせて主観的にさせる、いわゆる作品の中に没入する方法を選んでしまった。

     でも僕は、そうではないのだ。


     こういうことをガーンと書いてるんです。

    ・・・

     おわかりでしょうか?

     高畑勲って、ずっと “そのつもり” で映画を作っていたんですよ。
     つまり、観客が理解できていないんですね。

     「『母をたずねて』を見ても、チビっ子やお母さんは泣いたりしない」と思い込んでいるんです。

     だから、「泣きました」という感想を聞いても、「そういう人は少数派だろう」と思っちゃう。

     『母をたずねて』の企画書を読むと、「マルコ少年は素直ではなく、可愛げがなくて、大人に逆らってばっかり。とても感情移入できる少年ではない」とまで書いてあります(笑)。

     高畑勲は絵を舐めてるんですよ。
     あんなにかわいくマルコ少年を描いたら、誰だってかわいいと思うに決まってるんです。

     でも、自分で絵を描かない高畑勲は、そこを計算違いしちゃうんですよね。


     高畑勲にとって「絵の力によって、観客はかわいく思ってしまう」ということは、全くの想定外なんですよ。

     「演出で全てが決まる」と思ってるんです。

     清太が死んだ節子を無表情に抱くシーンも、一見すると、悲しんでいるように見えるんですけど、おそらく、高畑勲の演出意図としては「死んじゃったので当惑している。ビックリしている。取り返しのつかないことをしちゃったなと思って後悔してる」というふうにも受け取れるように、ちゃんと描いてるんです。

     ところが、僕らは勝手に「悲しみを抑えているんだ。悲しすぎて泣けないんだ。悲しすぎてあんな表情になっちゃうんだ」って思い込んで、わんわん泣いちゃうんですよね。


     もう本当に、『火垂るの墓』に関しては、みんな泣くのに忙しくて “引いた視点” でなんか見てないんですよ。

     僕みたいなサイコパス野郎だけが、「ああ、こいつ、妹のスイカや雑炊をきっちり食っとるわ」って見てるわけですね(笑)。

    ・・・

     では、なぜ、こんなにも高畑勲の演出意図というのは観客に伝わらないのか?
     だって、ぶっちゃけ、世界一と言ってもいいくらいの演出能力を持った監督なんですよ?

     なのに、特に今回の『火垂るの墓』という作品については、全く伝わらない。

     これがなぜかというと、「この作品が “文芸” だから」という理由があります。


     たとえば、宮崎さんの作った『ラピュタ』のドーラというのは「悪そうに見えるけど、実はすごく良い人なんだ」ということが、ちゃんとわかるように描いてある。こういうのは “エンタメ” であって、文芸ではないんですよね。


     普通に聞いているだけで、ちゃんと「ドーラは良い人だ」ということがわかるように台詞が組んである。

     これが、エンターテイメントなんですよ。
     なぜかというと、エンターテイメントというのは “伝えること” が大事だから。

     だから、「どんなキャラか?」ということが大事になるんですよ。

     しかし、文芸の世界には、そもそも “キャラ” なんていう概念は無いんです。

     何を考えているのかわからない登場人物を見た読者一人一人が「この人は何を考えているんだろう?」と考えて、自分なりの解答を出す。

     それこそが文芸なんです。


     そして、高畑勲は、『火垂るの墓』を文芸アニメとして作っているんです。
     一人一人が考えて、違う答えを出すように作っているわけですね。

     まあ、これは言っちゃえば「高畑勲は観客に甘え過ぎ」ということでもあると思うんですけども。

    ・・・

     以上の事からもわかる通り、高畑さんは、別にトラウマアニメを作るつもりはないし、それどころか、泣かせたり感動させるつもりもないんですよ。

     そうじゃなくて、この映画について考えたり悩んだりして欲しいんですよ。

     「なんで節子は死ななければいけなかったのか?」とか、「なんで叔母さんは意地悪なのか?」とか、「なんで清太は死んでしまうのか?」とか。

     そういうことを、一人一人に、毎晩考えたり、1年考えたりして欲しくて作ってるんです。


     「かわいそう!」とか、「もっとこうだったらいいのに!」とか、泣いて思考停止するのではなく、ツラさのあまりチャンネルを変えるでもなくて、何年もこのことばかり考えてほしくて、あんなに苦労してアニメを作ってるわけですね。

     高畑さんにとっての “文芸” とは、そういう意味なんですよ。

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  • 岡田斗司夫の毎日ブロマガ「『火垂るの墓』の冒頭5秒に隠された謎」

    2018-04-24 06:00
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/04/24
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     『火垂るの墓』の冒頭5秒に隠された謎
     
     まずは、「この『火垂るの墓』という作品について、そもそもみんなはどういう話だと思っているのか?」というところから始めますね。

     日テレの公式サイトに、『火垂るの墓』のストーリーの簡単なまとめがありました。

    ――――――

     昭和20年9月21日夜、神戸三宮駅構内で清太は息を引き取る。
     所持品はドロップの缶だけ。

     遺体を片付けていた駅員が、その缶を放り投げると中から小さな遺骨がこぼれ落ち、草むらに季節外れの蛍が舞い上がる。

     3ヶ月前の6月9日、神戸は大空襲に見舞われ、清太は心臓の弱い母を先に避難させ、幼い妹節子を連れて、後を追う。

     遅れて避難所の学校についた清太だったが、そこには変わり果てた母の姿が。

     母はそのまま息を引き取り、清太は節子と共に西宮にある親戚の家に移るが、叔母は次第に清太たちに厳しい言葉を投げつけるようになる。

     毎日 小言を言われ、ご飯も満足に食べさせてもらえない生活に耐えきれなくなった清太は、家出を決意。

     節子と2人で、池の畔の横穴で暮らすことになるが……。

     空襲が続き、人の心もだんだん荒んで、清太は節子を食わせることも出来なくなる。次第に節子は衰弱し、ついに死んでしまう。

     清太は1人、節子の遺体を焼いて、自分も神戸の駅で息絶える。

    ――――――

     というふうに書いてあります。
     まあ、表面上のストーリーは この通りなんですけども。

     実はですね、この映画について、今 聞かせたようなお話だと思っている人が、全体の半分くらいいるんですよね。


     僕、金曜ロードショーで放送されていた時に、「♯火垂るの墓」というハッシュタグが付いているツイートを、ずーっと見てて、後でまとめも見たんですけども。

     この映画のラストシーンを覚えていない人がビックリするくらい多いんですよ。

    ・・・

     そのラストシーンというのが、これなんですけども。

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     ベンチに座っている清太と節子。
     寝ている節子の傍らで、清太は繁栄している現代の神戸のビル街を見下している。

     こんなシーンが最後にあります。

     これこそが『火垂るの墓』を見る際に基本中の基本になるシーンだと思うんですけども、このシーンを覚えていないというか、これがどういう意味だか受け取っていない人が、思いの外、多いんですよね。


     最後、清太が死んだ時、節子の霊が迎えに来て、一緒に成仏するのかと思ったら、ラストでは現代の神戸の夜景が映る。

     つまり、彼らは終戦後半世紀が過ぎた今でも、まだ成仏せずに、今でも私達を見つめているんだと、この映画を見た一部の人は解釈しているんです。

     そういう意味では、オカルトとまでは行かないんですけど、ちょっと怖い映画なんですよ。

     しかし、「あの2人は今も霊となって、神戸の街を見下ろしてるんだよ」と考えている人がいる一方で、残りの人はそこまで考えていない。

     そもそも、過半数の人が、このシーンを覚えてない。
     そういうことを、今回、ツイートを見ていて知ったんですけども。

     「このシーンで終わるところが、やっぱりこの映画のスゴイところだ」と思う僕としては、このシーンを見逃している人があまりにも多かったことに、かなり驚きました。

     しかし、今回の解説は、こういうレベルではなく、もっと細かくやっていきます。

    ・・・

     では、冒頭の流れを説明します。映画が始まって一番最初のシーンを、カットごとに順繰りで説明していきますね。

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     まず、真っ暗闇の中、カメラ目線で真っ正面を向いた清太の幽霊が現れます。
     そして、「昭和20年9月21日夜、僕は死んだ」というふうに関西弁のイントネーションで言います。

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     次に、清太の幽霊が見ている光景として、駅構内で死にかけている自分の姿が映ります。

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     この時点では、一応、ハアハアとまだ息をしているんですね。
     でも、やがて崩れてしまう。

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     すると、駅員がやってきて、清太が死んだことを確認します。そして、「ああ、こいつも死んでしもうた」ということで、遺品を探っていたら、ポケットの中からなんか缶カンが出てくる。

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     何の缶カンかわからないので、駅員がそれをポイと捨てると、捨てられた缶の中から骨が出てきて、季節外れの蛍がポワッと現れる。

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     その蛍の中から1人の女の子の幽霊が現れる。
     妹の節子ですね。節子はお兄ちゃんの死体を見ています。

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     節子の幽霊がお兄ちゃんの死体に駆け寄ろうとすると、後ろから肩を叩かれて止められる。

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     振り返ると、そこには生きていた頃の優しいお兄ちゃんがいて、2人はそのまま手を繋いで、蛍のいる草原を右から左へ歩いてフェードアウトする。

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     この、二人が通り過ぎたところに、『火垂るの墓』というタイトルが表示されます。

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     まあ、ちょっと簡単に説明したんですけども、こういう大きい流れで出来ています。

     「もうツラい」(コメント)
     「これを見るだけで泣いてしまう」(コメント)

     もう泣いてますか。
     すごいな、みんなやっぱり泣くんだな。

    ・・・

     さて、実はこの「まだ生きている自分を、死んだ清太の幽霊が見つめる」というシーンには、よくよく見ると、すごい秘密が隠されているんですね。

     それは何かというと……さらに細かく、1カットずつ検証していくとこうなります。

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     まず、「昭和20年9月21日夜僕は死んだ」と正面を見つめて言う清太の幽霊。

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     そう言ってから、清太の幽霊は次に右下に視線を流します。

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     すると、駅構内の柱が映るんですけど、この時、手前に何かが映ってるんですよね。わかりますか? 

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     柱があって、その手間に、何か物が映ってて、これがスーッと消えたと思ったら、次に、死にかけている自分がボワっと現れて、次のカットに流れるんですね。

     この柱の前にあるものは何か? ということで、この3番目の部分だけを、よく見えるように引き伸ばしたのが、これです。

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     実は、死にかけの自分の姿が映る前に、この柱の手前には、こういう形の物が描かれているんですね。

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     この曲線的なデザインを見るに、これは戦前に作られたものじゃありません。
     これ、実は灰皿なんですよ。

     それも “現代的にデザインされた灰皿” なんですね。


     僕はこれ見た時に「ああ、やっぱりそうか!」って思ったんですけども。
     つまり、清太は、死んで幽霊になった後も、現代の日本に留まり続けているんです。

     『火垂るの墓』は1988年の映画なんですけど、その時点でも、清太はあの場所に居る。

     そして、そんな清太の幽霊が昔のことを思い出すと、そこが昔の風景に戻っていく。

     つまり、「清太はいまだに三宮の駅に居て、かつての記憶を思い出して苦しんでいる」ということなんですね。

    ・・・

     「本当にそうなのかな?」と思って、念のために『火垂るの墓』のBlue-rayのディスクの特典を見たら、ちゃんと制作当時に神戸まで行って撮ってきたロケハン写真というのが載っていたんですよね。

     そのロケハン写真をみると、柱の横に、やっぱり同じデザインの灰皿があるんですよ。

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     まあ、これは劇中に描かれている柱とは別の柱なんですけど、冒頭に描かれていたのと全く同じ灰皿があります。
     
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     実際にモデルとなったこの柱の横に、灰皿だけを移動させたわけですね。

     このロケハン写真を見てもわかる通り、『火垂るの墓』の冒頭では、現代の駅にある灰皿を描くというようなことをやっているんです。

     つまり、『火垂るの墓』というのは、決して過去の話ではなく、現代のシーンから始まっているんです。

     「ラストシーンで、現代に戻ってくる」とみんな思ってるんですけど、違うんですよ。
     そうじゃなくて、冒頭の一番最初から現代なんですね。


     清太の霊は、いまだにあの場所に留まっていて、自分の人生最後の3ヶ月間を、何千回も、何万回も、何億回もリプレイして、苦しんでいるというお話なんです。

     みなさんがコメントに書いている通り “地縛霊” みたいなものなんですね。

     まあ、地縛霊というのは「その場所に縛られ続ける霊」という意味で、清太たちは電車に乗って移動するから、正確には違うんですけども。

    ・・・

     じゃあ、なぜ彼は、死後も、映画公開時点で43年間も、過去に囚われ続けているのか?
     そういった理由説明が、ここからはじまる映画なんです。

     つまり、「なぜ彼は、死んでから43年も経つのに、自分が一番ツラかった時のことを見返さなきゃいけないのか?」という理由を、これから90分掛けて説明してくれるという構造になっているんですね。

     この全体構造がわかっていると、この映画の見方ってだいぶ変わってくるんですよ。

     実は、この作品って “かわいそうな話” とかではなくて、「なぜ彼が、こんなにも呪われているのか?」を解き明かすという “ミステリー” になっているんですね。


     ここら辺、高畑勲監督に言わせれば、「そんなこと、いちいち説明しなくても、それがわかるシーンというのをちゃんと見せてるでしょ? ほら、ちゃんと冒頭に現代風の灰皿を写してるじゃん?」となるんですよ。

     確かにそうなんです。

     僕も、あれを見て、「あっ!」って、なにか嫌な予感がしたから、こうやって確認しました。

     「映画のラストで現代の町並みを映しているから、もしかしたら、最初にもやってるんじゃねえのかな」って思ったら、やっぱりやってたんですけども(笑)。

     高畑監督としては「これを見れば、誰にでもわかるはずだ」と思っちゃうんですけど。
     でも、まあ、こんなの、気がつくはずがないんですよね。

     金曜ロードショーでの放送中のツイートを見ても、ここを指摘している人はゼロでした。

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  • 岡田斗司夫の毎日ブロマガ・増刊号「来週は『レディ・プレイヤー1』を話すと思うよ」

    2018-04-23 21:30
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/04/23・増刊号
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     来週は『レディ・プレイヤー1』を話すと思うよ
     
     今後の ざっとした予定を話します。

     多分、次回にアニメを語るときは『となりのトトロ』をやります。

     これが5月に出来ると思うんですけどね。
     となりのトトロを、まるまる一回かけてやってみようと思います。


     あと、“ブラディズニー”と言うんですかね。
     大人が一人で行くディズニーランドの楽しみ方というかですね。

     ディズニーランドって僕が知っている限り、「ディズニーマニアです!」とか「ディズニーのすごいファンです!」ってテレビに出てくる人たちの話が、あんまり面白くないんですよね。

     で、「そうじゃなくて、ディズニーランドの楽しみかたって、こうじゃないですか?」っていうのが、僕なりにあるのでですね。

     そういう『ブラタモリ』的な視点で、一人で行くディズニーをですね。


     僕は本当に一人で行くディズニーが一番楽しいと思うんですけども(笑)。

     舞浜駅がまだ無くて、浦安駅しかないときから、吉祥寺から東西線に乗って何回 行ったか分かんないぐらい行ってたんでですね。

     そういう話をしたいと思います。


     あと今、『映像研には手を出すな』の作者の大童澄瞳(おおわら すみと)さんと連絡を取っていてですね、ゲストで来ていただける事になったので。


     大童さんと『映像研には手を出すな』の話というか、彼は『未来少年コナン』がとにかく凄い好きだって話を聞いてるんで、ちょっとアニメ話をオタクとしてガチガチにやってみようかっていうのと。

     あと来週は映画と読書っていうことで、そこで『レディ・プレイヤー1』とかをやろうと思います。

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