出っ歯、長い舌、ピンクに塗られた爪、そしてたくさんのヨダレ。世界一醜い犬になるには、こういう条件が必要なのだ。ジャジャちゃんに聞いてみるといい。



イングリッシュ・ブルドッグのジャジャちゃんは、カリフォルニア州ペタルーマで開催された今年で30回目となる「世界一醜い犬コンテスト」で、他の13匹の有力な犬たちをやぶり、優勝に輝いた。CNNによると、「威張ったように舌を出す9歳のジャジャちゃんは、今年のタイトルを手にすると、ヨダレのシャワーを流しました」とコンテストのプレスリリースに書かれているようだ。



コンテスト名は「世界一醜い犬」となっているが、実はその裏側には、美しいメッセージが込められている。これは、子犬工場とシェルターの関心を高めるために開催されているのだ。

このコンテストに出場する犬のほとんどは、殺処分率が高いシェルターから引き取られた犬たち。

ジャジャちゃん自身も、動物レスキュー団体「Underdog Rescue」に引き取られる前は、ミズーリ州の子犬工場で生後5年間過ごしている。「ジャジャの美しい顔を見た時から、私たちは一生あの子を飼うのが分かりました」と飼い主のメーガン・ブレイナードさんは語っている。

だが、このコンテストの競争が厳しくないというわけではない。コンテストに参加した他の犬たちも、よくブタに間違えられる、"運動不耐性"(運動を嫌がったり、疲れやすい状態)のブルドッグや、チャイニーズ・クレステッド・ドッグ、「ワイルド・タン」という名のペキニーズなどがいる。

だが、審査員の心を鷲掴みにしたのは、ジャジャの性格だったようだ。「ジャジャは、テーブルの上にあるジャーキーの「スリム・ジム」の一部を食べていた時に、あたり一面にくしゃみをして、そしてその上にヨダレを垂らしたのです」とブレイナードさんは語っている。

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