クールジャパンの「これじゃない感」
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クールジャパンの「これじゃない感」

2013-07-08 17:48
    ※このエントリは岡田斗司夫さんが主観する会員制SNSの私の日記を一部加筆修正して転載したものです。

    長くなっちゃったので3部構成で^^;

    ■前置き
    「クラウド型クイックアクションレコーダー機能を中心に置いてクリエイター育成サービスを提供しよう!」ということで新しい会社で走り始めたわけですが、まずは、その有効性というか面白さを体感できるプロトタイプでもα版でもいいから、目に見えるものを作りたいわけです。

    初期の段階で、①サーバー、ネットワーク周りのインフラ技術者、②DBも含めてウェブ系フレームワークを組む技術者、③動画再生まわりのプレイヤーの技術者、④デザイナーといった人たちが必要で、さらに、継続してサービスを続けながら、使い勝手をあげていくとなる、ある程度の人員を確保していく必要があると考えているんですよね。

    ①はプロジェクトに参加希望してもらっている社内技術者でなんとかなりそうですが、それ以外はなかなか厳しいので、外部からの協力は必須。


    自分の評価経済資本がたっぷりあれば、「面白そうだから手弁当で是非」なんていう人たちが集まってきてというように進めるのが理想ですが、そんな資本は。。。

    そんなわけで、お金経済に頼るしかないのが今の状況ですが、ニコニコの戀塚昭彦さんや、当時のライブドアの小飼弾さんみたいなスーパー技術者がいるわけでもないので、(仮)版サービスリリースまでに3カ月はかかると思うし、その後付加サービスの充実をはかるとなると、この間の外部の技術者のメンツと、ネットインフラを維持しないとならないわけで数千万単位でお金が必要なわけですよ。

    経営陣をはじめ会社メンバにはサービスの必要性や存在意義を感じてもらいだしているのですが、ポンとお金が出るほど甘くはないですから、資金調達の手段も検討しないとね。

    みんなのアニメでも使おうとしているクラウドファンディングというのもある。あるけど、現時点では難しいだろうなぁ。。。まず(仮)版をつくって使ってもらうのが先だろうし。
    で、なんか助成金があるらしいというクールジャパンについて調べてみたわけですよ。

    個人的には国やそれに準ずる団体が行っている助成金にたよるのって、違和感あるんですよ。
    特に最初から事業ブランに助成金をもらうことが前提のビジネスってどうなんだろうというのもあるし、立ち上げ時に助成金をもらって成功したっていうビジネスもあんまり聞いたことがないような。

    でも、とにかく戦争やるには弾が必要で背に腹はかえられない。
    まずは調べてみようと。

    見つけたのはこちら。
    http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cool_japan/

    内閣官房知的財産戦略推進事務局ってところでとりまとめた「クールジャパン推進会議」ってところですね。
    ちょっと前に秋元康さんの「クリエイターは無償で協力すべき」発言で物議をかもしたやつですね。

    秋元康さんの発言事態については議事録をちゃんとよむと、ジブリとか日本のトップランナークリエイターが一肌脱いで引っ張っていくべきだという趣旨の発言なんだけど、たとえの一部分だけ切り取られて「クリエイターは無償で尽くすべき」みたいになっちゃっただけに見えるし、推進会議のありようや進め方自体に対する疑問もぶつけているところは個人的には納得感というか共感できる部分はあったわけです。


    ■基金500億円
    で、このサイトに公開されている資料とか議事録とかかったっぱしから読んでみました。

    結論からいうと、クールジャパン名目で500億円の基金をつくることが、決定したとのこと。

    http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cool_japan/dai1/siryou5.pdf

    500億円というと、1億円なら500本、1000万円なら5000本のプロジェクトが作れるわけですね。

    ITバブル華やかしころを少し思い出させてくれる規模の実弾が用意されるというのは、それはそれでいいことなのかもしれない。

    でも、議事の中身を読めば読むほど「これじゃない感」が。。。
    まぁ、既にあるクールジャパンコンテンツを海外にガンガン売り込んでいこうぜ!って趣旨なんで、海外に人を送りこんで交流を深めようとか、海外のオタクを育てていこうって感じの話が多くて、もっと身近な国内の動きについての議論があまりなされていない感じ。


    ■クールジャパン推進会議ポップカルチャーに関する分科会

    アニメ・漫画関係については、こちらの分科会で議論されていて、具体的なアクションに向けた議論がなされています。

    http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cool_japan/bunka/dai2/gij...

    特に慶應義塾大学の中村伊知哉 教授の提唱する3つのキーワード、

    「参加=みんなで」
    「融合=つながって」
    「育成=育てる」

    これなんかもコンテンツのあり方やクリエイターの育成方法なんかホリエモンさん×岡田斗司夫さんで進めてる「みんなのアニメ」に通じていると思うし。

    神の雫なんかの漫画原作者である樹林伸さんの、

    育成っていうまえに、「週6日間で、朝10時から、早ければ夜8時、遅ければそのまま次の夜まで徹夜。収入は、初任給が8,000円、5か月目で3万でした」っていうアニメータの労働環境ってどうよ?!

    みたいな発言はほんと本質をついているという感想をもちました。

    でもね、これが上の推進会議でまとめられてでてきたのが、

    「ポップカルチャーのクリエーターの励みとなるように顕彰事業の充実を図ること。」

    ようは、「いろいろ表彰してやるから、おまいら、がんばれよ!」みたいな。。。

    予感はあったが、「クリエイター育成するサービス」をお上にたよるのは無理があるな。自ら創らねばという思いを強くする今日この頃といった感じです。

    ここの記事にもありますが、
    http://www.huffingtonpost.jp/2013/06/13/story_n_3438220.html

    お上には、お金はだしても口は出さないことを期待ですね。
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