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高山明×黒瀬陽平「演劇を拡張する #2 「観客席」から考える ―「運営の時代」の演劇的想像力」【2014/06/04 収録】

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高山明×黒瀬陽平「演劇を拡張する #2 「観客席」から考える ―「運営の時代」の演劇的想像力」【2014/06/04 収録】

動画パックの説明 連続講座「演劇を拡張する」、第二回はアート界随一の若手論客、黒瀬陽平をゲストに迎え、現代社会における芸術の可能性、そして芸術における批評の可能性について、拡張され、混交し始めた演劇とアート、それぞれの立場から議論する。
著書『情報社会の情念』でアートの立場から寺山修司を論じた黒瀬と、寺山の市街劇の手法を参照しつつ都市のツアー演劇を革新した高山。二人とも寺山の活動に影響を受けつつも、それを対象化し、まったく独自の世界を生み出しているアーティストであるといってよいだろう。
演劇を、アートを拡張し、未来へと向かっていくとはどういうことなのか。第一回同様、最後は議論を客席に開き、論をさらに深めていくことになる。
演劇=舞台、この図式から自由になったとき、演劇にはいろんな可能性がでてくる。
演出家高山明は、建物としての劇場も、客席と段差や境界線で仕切られた舞台も用いない。高山の演劇では、観客は、あるツアーコースに仕組まれた「できごと」の場を地図を片手に自らの足で巡ったり、歴史や社会の声に耳を傾け、それにリアクションする何らかの仕組みに巻き込まれたりする。およそ、一般的な演劇とはかけ離れて見える彼の作品は、それでも演劇であり続けている。
演劇は、数千年もの間、国や都市や社会やコミュニティといったものを考える道具であり続けてきた。私たちがその知恵や技術を活かすにはどうすればよいか。

連続講座「演劇を拡張する」(全3回)では、観光ツアーや都市プロジェクトへの応用という観点を軸に、「演劇を考える/演劇で考える」技術を探っていく。

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