「2012年」は終わりそうだ!
近所の窓ガラスなどを割りながら歩かなくて
本当によかった!
2012年最大のニュースと言えば
私にとっては何と言っても
「山中伸弥(やまなか・しんや)」先生の
「ノーベル生理学・医学賞」の受賞だった!
「iPS細胞」に関して
もっと世間の注目が集まるべきだと感じた私は
今から4年前の2008年に
それに関する『ひろぐ』記事
『人間はイモリに近づく』
を記した!
記事の中で
「みんな元気にあと10年生きて下さい!」
と呼びかけた中には
文中から察していただいておわかりの通り
当然その病状を世間に隠して女優を続けていた
「牧野エミ」も含まれていた!
2012年になって
”これから5年以内にはiPS細胞を医学に実用化したい”
と研究者達が発言している事を考えれば
私が4年前に書いた”あと10年”は
まんざら当てずっぽうでも無い数字だった!
それだけに「牧野エミ」の死はとても残念だった!
4年前の記事では
「iPS細胞」が持つ正の可能性の極論を記し
「山中伸弥」先生の発明を絶賛した私だが
2012年における氏の受賞に関して述べるとなると
あまり楽天的な意見は語る事ができない!
ノーベル賞の授与によって
「iPS細胞」が医学的に確実な物として認められるとなると
それは同時に負の可能性の極論へとつながるからだ!
「人間はイモリに近づく」
が正の可能性の極論だとすると
負の可能性の極論は以下である!
「お金持ちは死なない!」
病に犯された内臓器官を
「iPS細胞」によって再生できるとなれば
人間の寿命は確実に伸びる!
それどころか”死なない人間”すら
作り出す事ができる!
誰でもかれでもが
「iPS細胞」による治療を受けられるわけではないだろう!
どこかで基準不明な優先順位
「かわいそうな順」
が定められるのだろうか?
そんな事が可能なのだろうか?
”あの子よりもあっちの子の方がかわいそう”
などと誰が決められるものか!
そんな論争を尻目にして
いわゆるお金持ちは
自らの寿命を察した時
それまで遺族に残す事が当然だった遺産を
全て自分に注ぎ込む事だろう!
そして秘密裏にでも「iPS細胞」による治療を行い
”死なない人間”になって行くだろう!
それを幸せな世の中とは呼ぶ事は
私には無理である!
しかも秘密裏に使われたお金は
世間に出回りにくいため
経済に乱れも生じるに違いない!
お金持ちは200歳まで生きようとせずに
「サッカー」チームにでも
投資していればいいのだ!
「iPS細胞」は医学の明るい未来であると同時に
「お金持ちは死なない」世界を生む脅威にも成り得る!
”原子力に平和利用など無い!”
と言われるのと同様に
いつの日か「iPS細胞」にも
同様の批難が巻き起こる可能性は高い!
原子力をどう使うか?
その問いにまだ悩みを抱いている最中の人類に
「iPS細胞」という前代未聞の可能性を
果たして使いこなす事ができるのだろうか?
それは2013年以降の人類の道徳心次第だ!
これから先の人類に期待したい!
そんな人類の心配をしているうちに
いよいよ数日後!
舞台出演のために10月から家を空けていた
「カミさん」が帰って来る!
かなり不摂生な「一人暮らし」を営んでいたため
家の中は荒れ放題だ!
いけない!
人類よりも先に自分を心配しなければ!
3ヶ月前に「カミさん」が我が家を発つ際に
私に言いつけた事!
私はそれをまだ実行していなかった!
粗大ゴミの廃棄だ!
かなりの量の粗大ゴミが
『ひろぐ』にはまず登場しない
「和室」に積まれたままだ!
「カミさん」が戻るまでにこれを廃棄しなければ
私が廃棄されてしまうかもしれない!
郵便受けに放り込まれる
廃品回収業者のちらしなどを
束になるほど保存していたのだが
どこも決め手がない!
引き取り値段が書かれているちらしは
かなりの金額だし
”無料”と書かれている業者は
怪しくて呼ぶ気にもなれない!
そんな時!
「すごく楽しいんですけどゴミ捨てませんか?」
「みにまむす」の「グッチ」が
不思議な誘いをメールしてくれた!
なんだ?
すごく楽しいとはどういう事だ?
「僕の家からも大王の家からも
すぐ近所ですよ!
僕が車を出しますから
ゴミ捨てましょうよ!
楽しいですよ!」
あたかも
河原でバーベキューしましょうよ
なトーンで呼びかてくる「グッチ」!
聞けば我々の家の近所に
近日閉鎖が予定されている
巨大ゴミ処理施設があるのだという!
そこに粗大ゴミを持って行けば
一気に処理してもらえるという!
しかも支払いは小銭で済むという!
更にはその巨大施設を見たら
「あなたは必ずひろぎます!」
という!
よし!
行こう!
かくして昨日!
大量に保存されていた我が家の粗大ごみを
「グッチ」号に思い切り積み込み
我が家から車で10分ほどの
巨大ゴミ処理施設に向かった!
まずは入口で乗っていた車の重さを計られた!
どうやら帰りにもう一度重さを計り
それらを引き算して
どれだけのゴミを捨てたかを割り出し
その分の料金を支払うのだそうだ!
なるほど!
これはつまりどれだけ便意に襲われても
処理場のトイレには行かない方が
経済的という事だ!
我慢しよう!
車の体重測定を終えた我々は
係員に誘導されて
バックでベルトコンベア機と連結した!
係員はそのベルトコンベアに
持って来たゴミをお乗せなさい
と言う!
作業はそれだけだった!
空港で荷物を預ける程度の
実に軽い労働だった!
一体この労働の
どこでひろげと言うのか?
「あのゴミがどこに行くのか
覗いてみて下さいよ!」
「グッチ」のその言葉に
気のいい係員も
どうぞどうぞと言ってくれた!
そこで私はベルトコンベアの行き先を
何気なく見下ろした!
「しりこ玉」が飛んだ!
飛んだ「しりこ玉」が地面に強く当たる音を感じた!
深さはどれほどあるのだろう?
比較物が無いので
写真ではこの壮大さは伝わりにくいが
その深さはだいたい30mほどだろうか?
感覚的には地底に無限に続くような深い深い穴が
足下いっぱいに広がった!
一歩踏み外せば
私もゴミだ!
しかも深さと構造から考えて
回収は不可能だ!
「ほら!
上も見て下さいよ!」
その言葉を聞いた私から
特別固い「しりこ玉」が飛んだ!
ひょっとしたらその玉は
コンクリートの地面をえぐったかもしれない!
更に30mほどの坂道が
頭上の遠くまで続いていた!
そこからゴミがごろごろと転がり落ちていた!
「前に僕が来た時には
あの坂の上から捨てたんですよ!
腰に転落防止のワイヤーをつけられました!
今日はそれじゃないのが残念ですね!」
くううーっ!
やってみたかった!
坂道の上に立てば恐らくは
10階建てのビルの屋上から
粗大ゴミを投げ落とすような体験ができたと言うのだ!
そんな山賊の祭のような事を
一度やってみたかった!
再び車を計測してみると
どうやら私が持ち込んだ粗大ゴミは
全部で70kgだった事が判明した!
それを記した書類を持って事務所に向かい
料金を支払った!
「えーっと・・・630円です!」
ん?
630円?
あれだけのゴミを捨てたのに
たったの630円?
聞けば10kgあたり90円だと言う!
ひろいだ!
これはものすごいエンターテインメントを発見した!
その処理場はなんと本日で閉鎖されるそうだが
今後はもう少しだけ離れた場所に行って下さいとの事!
行きたい!
また行きたい!
そして捨てたい!
ものすごくいっぱい捨てひろいでみたい!
帰宅した私は家の中を見渡し
他に捨てられる物はないかと探し始めた!
またゴミ処理施設に行きたい気持ちで
いっぱいになってしまった!
家具を見ても
「あれをあの巨大な穴に放り込んだら
たいそう楽しかろう!」
という山賊特有の猛烈な破壊衝動に襲われた!
そうしながら
なんだか不安になって来た!
さきほど捨てた物は
本当に捨ててもいい物だったのだろうか?
「違うやん!
あれはただ置いてただけやん!」
と言われたらどうしよう!
粗大ゴミは処理したものの
私の不安に終わりは無い!
2013年1月12日に開催される
「森田展義(もりた・のぶよし)」君主宰によるイベント
『New New Style Comedy』!
先日その稽古を疑似観客「リドラー」を迎えて行った!
観客がいなければ進められないこの即興劇イベント!
稽古はひっくり返るほど楽しい物となり
出演メンバーも「リドラー」も
終始笑い続けた!
80人しか収容しない劇場での公演という事だが
観客も一緒に遊ぶスタイルには
もってこいの広さだ!
稽古をした吉本興業の会議室は
いつも記者会見をする部屋だったので
記者会見用ボードが常設されている!
なのでせっかくだから
何の取材も受けていないが
そんな写真を撮影してみた!
私と「喜劇王・川下大洋」と言えば
1997年から2000年までの
「オリジナルPiper」だ!
そして!
「川下大洋」以外にもう一人の身内を
刺客として送り込もう!
私の義理の弟にして「みにまむす」所属の
「クスミヒデオ」だ!
彼はミュージシャンでありながらも
即興劇センスが異常に高く
彼の演技には役者も芸人もかなり押しまくられている!
さぁ!
わずかに残ったチケットをゲットして
あなたも会場で一緒に遊ぼう!
あなたがいないと即興劇は生まれません!