• トモダチコレクション 作者:はる (注意 怖い話 気持ち悪い系?)

    2018-03-15 23:26

    今宵は人外魔境の物語へようこそおいでくださいました。
     人は人でも狂ったお人というのは世の中に五万といます
    が、その中でも選りすぐり1億人に一人狂人のお話をお聞き
    くださいませ。

    本日の物語の舞台は古い洋館のご主人様にございます

    はてさて、このごじん どのようにおかしいかといいますと
    ・・・・・・・・・私(わたしくし)メイドであるアリスが
    ここで働き始めて一カ月のことにございます 

    それでは、ごゆるりとご注意くださいませ


    『 トモダチコレクション 』 (舞台 洋館)


    私、入間和夫(いりまかずお)は昔からトモダチを求めてやまないタイプの人間で
    あり、それを見たいときに見れるようコレクションしたい特殊な
    人間である。



    しかし現実に友人をそのようにコレクションなんてはできないので
    等身大の人形を一から作って、友達に設定という名の魂をあえて
    クリアな箱に入れては毎日愛でていた



    はたから見れば変態の所業であろうが、朝のジョギングごとく
    日課で箱をシルクの布で綺麗にして、服がほつれていた直して
    あげる 友達に対するただの愛情なのだ 親愛といいかえてもいい



    「うん・・・・今日も皆 元気だね 良かった」



    学校の廊下ほどの広さはある部屋にずらっと整列した友達に見つめられ
    真ん中を歩きながらいつもどおり至高の時間にひたる


    絵描きが筆をとるときにエプロンをするように、私も友達に礼儀礼節を
    きちんとはらい、それぞれのトモダチと朝の挨拶をしていく


    丁度100mくらい歩いたころだったか、部屋の端っこまでもうすぐ
    というところで、私は見覚えのない『トモダチ』を見た


    そのトモダチは黒いふちの箱にはいっており、まるで田舎から出稼ぎ
    きた少女のもので


    赤茶の長い髪を白い布でとめ、黒いエプロンに赤いワンピース
    黒い革靴をはき、まるで生気のある目と息遣いがあるかのようなリアル
    な肌質は、生きた人をそのまま着飾り そのまま保管したかのような
    印象をうける


    「 これは・・・・・昨日までなかったよな? 」


    あまりの美しさにぞわりと寒気を感じた私だが、トモダチには平等でなけれ
    ばならないのが流儀であるからして、たまたま迷いこんでしまった少女にも
    それは例外ではない


    「 おはよう   いや、初めましてかな? 我がトモダチの館にようこそ。
     今宵はどのようなご用件でこの館にきたのかな? それとも迷子かい? 」


    いつも通り他のトモダチに話しかけるように、少女にも挨拶をすると
    一瞬その子の目がぎょろりとこちらを見た気がしたのだ


    距離にして1m弱、目の錯覚(さっかく)という可能性もあると
    思いつつ少女に近づいてみると今度は唇がぱくぱくと動いている様に見えた


    「・・・・・・す・・・・・ぇ・・・・・・・」


    明らかになにかこちらに伝えようとしているが声が小さすぎて聞き取れない。
     『トモダチ』が話したことに躊躇(ちゅうちょ)して一歩後ずさりした
    私はこの子のことをかすかに思い出し始めていた。


    昨日の夜ぐらいだったか、深夜に人形売りとなのるおじいさんが馬車
    でたずねてきたのである。 全身真っ黒でシルクハットとスーツに革靴
    コートやカバンまで徹底(てってい)した統一っぷり


    4頭いる馬も漆黒で、不気味そのものな雰囲気しか感じない


    「 藪におたずねしてすみませんねぇ・・・・・私は人形好きに
     精巧な物を売ることを生業とした商いでして。 友人から貴方の
    噂を聞いて、イイモノが手に張ったので来たしだいです 」


    丁寧な口調で帽子をはずし、モノクルというのだろうか?
    それがついたメガネをかけており、バックから一枚の洋紙を私に
    見せてくる


    「 世にも珍しい生きた様に見える少女の人形になります。 
      そういう趣味の方が全財産はたいてでもほしい至高の一品でありまして
    、何件か注文はいただいておりましたが あいにく私(わたくし)めは
    金持ちが嫌いでしてねぇ・・・・なので頑張って生きている本物の人形好き
    だけにおゆずりすることにいたしました 」


    そう言って男は大きな馬車のほうに歩みだし、私が戸惑うのも無視して
    ガチャリと重厚感がある2m弱の黒い布に包まれた箱を器用に取り出し
    軽々と持ち上げ、いつのまにか地面にひいてあった赤い布に音もなくおく


    「いったいおいくらなのでしょうか? 生きた様に見える少女ですか
      ぜひとも見てみたいですね・・・・・」


    「そうでしょう、昔から自分でトモダチをコレクションし続けたあなた様なら
     汗水たらしてはたらいたお金も全部はたいてしまうくらい好きな趣味のお方
    ですものねぇ・・・・・・ お値段は 結構でございます ただし見たら最後
    返品は叶いませんのでご注意を、生涯ともにいて大事に愛でてあげてくださいませ 」


    ばさりと布をおおげさに外すと、そこには箱だけが残り馬車も馬も男も
    居なかったのだ。   だいぶお酒をあおったせいもあるだろうと箱を
    メイドへ洋館に運ばせてるように頼み 風呂にも入らずベッドに沈む




    「 そうだ、これは昨日のおじいさんがおいて行ったものか。 夢じゃ
    なかったんだな・・・・・至高の一品といっていたが、まさに生きてる様
    にしか見えないじゃないか」


    昨晩の事を思い出し、少女の入ったハコに興奮しながら小走りに歩く
    近づいてみるとその生気のある感じは、より確かなものとなり
    人が作ったものとは思えない生きた人間その物の美しさを保管したかの
    ような


    私にとって最高の一品に間違いなかった。


    「・・・・・・・・・・ぇ     てぇ」


    するとまた箱の中から声がしたが今度は
    たぶん録音した音声なのだろうと、芸が細かいなぁっと思いつつ
    箱をそっと開けてみる これにはやはり触れてみたいという衝動を
    押さえられなかった 


    左手の手袋をはずし、少女の頬にそっと手を近づけてみる


    「 暖かい・・・・保温性のある人形なのか? 体温まで再現するとは
    さぞ高名な技師さんがつくられたのだろう・・・・・目はどうかな 」


    本当に生きた人間を触ってる可能様な錯覚(さっかく)に、頬を斜めに
    撫でながら、まぶたのしたまで手を走らせてみる


    少女の目はかすかに動いてるようにも感じるが、おそらくそういうギミック
    がなされているのだろう


    「た・・・・・・・・・・ぁ 」


    唇が微妙に動き、吐息がでたのに疑問は感じたが 人形もここまできたか
    と興奮した私は大事な所を見ていなかった



    「 目が青い ブルーマリンの様な澄んだ色か、眉毛によく整えられているし
       唇もやわらかい。 口の中も歯や歯茎まで温度を感じる 唾液はどう
    いう仕様なのだろうか? これは素晴らしいものをいただいた・・・・・
    ぜひともあのご老人に感謝をつたえたいが、マジシャン見たく消えてしまった
    しなぁ・・・・・」


    いつもなら 友達は傷つくことを恐れて箱からだしたりはしないのだが、
    この少女の『トモダチ』はもっと大事にしてあげたいと愛情以上のものが
    生まれてしまっている事に気づく


    両腕で優しく抱きあげて、少女の唇に優しく口づけをして
    髪を整えてあげてから、他のトモダチたちの見る目をよそに
    真ん中をウェディングロードに様に歩く


    とことことこと 私の歩く音だけが廊下に響く
    今この瞬間 この洋館には私と少女しかいない


    こんなに満たされた気分になったのは何十年ぶりだろうか
     重さも身長にあったものになつているが、それすら心地いい
    全てが一瞬で愛らしくなるとは、すばらしい


    気づいたら気でも狂ったのか私は心の底から言葉がでて
    しまっていた



    「アイナ そうしよう 君は今日から僕の妻になるんだよ?
      嬉しいかい そうだろうとも あぁそうだ指輪をあげなくちゃ
    こないだ宝石店で君に似合う素敵な指輪を見つけたんだぁ
    ドレスも好きなのを選ぶといいよ・・・・・家族に紹介したい?
    もちろんだとも!! 君との結婚を祝ってもらわなくちゃね・・・・」




    名を与えることをしなかった私が少女にだけは、即座に与えていた
     その異常さに気付かないまま、私は実室のガラスでできた部屋に
    彼女を向かい入れて ソファにそっと座らせる。



    「あぁ なんて美しいんだぁ 君は僕に出会うために作られたんだね?
    そうなんだろぉ こんなにも愛おしい感情の高ぶりは初めてだよ

    言葉後になってしまったが 許しておくれ アイナ・・・・・・
    結婚しよう 僕とずっと一緒にいてくれるかい? 」


    彼女を抱き上げてソファに座り、膝に優しくのせてから
    今度は愛を確かめ合うように深い口づけをする



    「嬉しいよ 私を受け入れてくれんだね アイナ 
      もう離さないから 絶対に離れないで お願いだから 」

    そういって 私は彼女をベットに運び、一緒に眠った



    少女があの箱からでても聞こえないような声で問いかけて
    いることに気付かずに



    「ぁ・・・・・・・・ぅ・・・・・・・け・・・・・ぇ・・・・て・・・・・・ぇ・・・」



    そんな様子を遠くから見ている漆黒の服をまとったおじいさんがいた



    「喜んでいただいたようで何よりです あの子も愛に飢えて
    いた。 これで愛に困る心配も不安もないでしょう 
      出生届けも出されていない13歳の少女を昏睡状態ぎりぎり
    にするのは骨が折れましたが、これも商売ですからねぇ・・・・・」



    がちゃりと、馬車の大きなドアを開けて中に入る



    「さてお次は、 引きこもりの40代男性   ふぅむ・・・・・・
     お人形集めが大好きと・・・・・これはこれは丁度いい
    あの晩の帰り道に商品を入荷できましたからね・・・・
     愛に飢えた子どもをお届けいたしますか・・・・・」



    がちゃりと扉を閉め、馬を走らせるために鞭をうつ
    ・・・・・・・



    4か月くらいしたころだったか、とある事件がニュースが
    TVや新聞で上がっていた

    それは身寄りのない13歳くらいの子供が行方不明になり
    、それを見つけては誰かに受け渡して愛に飢えた子どもを
    利用する非道な犯罪が 



    犯人は今だ捕まっておらず
    子供達も行方がまったくしれない・・・・・


    「なんでかなぁ・・・・アイナ 悲しい事件がおきてるみたいだねぇ
      愛するものを同士の愛を邪魔しちゃいけないよ ねぇ?
    君もそう思うだろ・・・・・・」



    人形というなの生きた少女を受け取った私は、それでも妻を愛し
     山奥の洋館にいるのだから うっそうとした樹海の様な森の
    中にある・・・・・寂しい場所で・・・・




    「ぁ・・・・・・・・・・・す・・・・・・・・け・・・・
    ・・・ぇ・・・・・・」


    彼女の声を聴く者は誰もいない



    この恐怖は死ぬまで続くのだろう・・・・愛ももとめておじいさん
    に話しかけたせいで、少女はこの洋館で生涯愛されることとなる


            

                END
     





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  • 閃の軌跡3 終章 始めます

    2018-02-16 21:53
    クエストも料理も釣りもやりこみが完了

    戦闘のやりこみはちょこちょことり逃してる
    ので二週目に繰り越しかなぁ

    いよいよラスダンに行く前のクライマックス
    ぽい雰囲気なので、今日はそのぶぶんだけ
    可能な限り放送します。

    それでは お時間あいましたら どうぞ
  • 閃の軌跡3 4章 始めます

    2018-01-30 21:13


    今日も今日とて放送しますので、お時間合いましたら
    どうぞですww