• 日本代表 ウクライナ戦 親善試合観戦記

    2018-03-28 01:16

    サッカー日本代表、親善試合ウクライナ戦の観戦記を書いていきます。

    今回も良かった点、悪かった点、そして重要なポイントという3つに絞って書いていきたいと思います。


    まずはスタメンをご覧ください。

    交代:《日本代表》杉本 >小林 悠(後半11分)

    本田 > 久保 (後半20分)

    柴崎 >中島 (後半34分)

    長谷部 >三竿 (後半36分)

    原口 > 宇佐美 (後半42分)

    《ウクライナ》

    ルスラン マリノフスキー > ビタリー ブヤルスキー(後半17分)

    ボフダン ブトコ > オレクサンドル カラバエフ(後半17分)

    エドゥアルド ソボル > ミコラ マトビエンコ(後半17分) オレクサンドル ジンチェンコ > ルスラン ロタン(後半34分)

    イェウヘン コノプリャンカ > ビクトル ツィハンコフ(後半48分)

    警告:《日本》原口(後半14分)植田(後半23分)

    《ウクライナ》タラス ステパネンコ(前半46分)エドゥアルド ソボル(後半9分)


    4-2-3-1のフォーメーション図ですが、実際は4-4-1-1で柴崎はセカンドトップのような役割を担っていました。


    《良かった点》

    ・セットプレイで得点ができたこと。

    ・プレスがはまればボールをしっかりと奪うことができていたこと。

    《悪かった点》

    ・中盤が支配された時にできること、やるべきことができていなかったこと。

    (この試合、前後半ともに中盤はウクライナがほぼほぼ支配する展開でした。ボールが持てない状況になった際にやるべきことは主に4つ。まず守備ではパスコースを消すこと、セカンドボールなどへの集散を早くすること。攻撃ではショートカウンターを意識したパス回し、前線でボールをどんなことをしても収める動きです。守備ではプレスをかけている時間帯以外はどうしても相手より後手に回る守備しかできず、パスコースも消し切れていない為良いようにボールを展開されてしまう時間帯が長く続きました。攻撃ではショートカウンターをする繋ぎすらできず、前線でボールを収めることもできずという相手のミス待ち以外ではチャンスが作れない状態でした)

    ・守備時のDFと中盤のバランスが取れず、カバーリングもおざなりになってしまっていたこと。

    (2点目の失点シーンにおいて、DFラインとともに中盤も最終のラインまで一緒に下がってしまい誰一人としてシュートブロックにいけなかった点。また後半の右サイドで酒井高徳が高い位置取りを取っていた際の裏のケアが全くできておらず瑕疵ができており、そこから危ない場面が何度もありました。失点覚悟で攻めている状況ならいざしらずそうではない場面でもそういう状態が続いてしまった部分は反省点だと思われます)

    ・攻撃のバリエーションがサイド一辺倒になってしまったこと。

    (後半終盤をのぞき、攻撃はほぼサイドだけとなり、中央への楔のパスや縦パスも少なく、相手にとっては守備がしやすい状態にありました)


    《その他の重要なポイント》

    固定メンバーを組んでこなかった、また故障者が続出している為、連携面の拙さは致し方ない部分であるにしても、パスミスの本数が余りにも多すぎました。また、ボール保持時の判断も遅く(特にCBの両名)ボールを展開するスピードが遅くなり、その分ビルドアップの面でもたついてしまっていたことで相手のバランスを崩すこともできずにどうしても後手に回ってしまっていました。


    悪かった点でも最初に書きましたが、相手にボールを支配された状態からの打開策が全く見えてこなかったことがとても残念でした。あれだけ序盤からプレスをかけてショートカウンターを狙っているにもかかわらずチャンスにすら繋がらない、ショートカウンタ-の手前の段階で止められてしまっていたことが敗戦の理由の一つであると思います。


    《3月親善試合の総括》

    賛否両論あることかもしれませんが、新戦力を起用することができたことは収穫でした。(特に中島を起用することができたのは今後のオプションを考えれば良い材料だと思います)

    しかし、それ以外の点ではチーム全体が迷走してしまっており、ハリルホジッチ氏が散々口にしていた個人のデュエル部分では競り勝てず、プレスからの速攻による得点もなく、攻守のバランスも悪く、守備の脆さを露呈してしまうという結果以上に散々な内容でした。


    親善試合は残すところ3試合(ガーナ《ホーム》、スイス、パラグアイ)そしておそらくロシアの下部クラブとの練習試合が何試合か組まれると予想しても代表で試合できるのはせいぜい5試合ぐらいでしょう。この5試合でこの悲惨な状態からどうにか内容だけでも改善しなければならない。監督という職業の難しさはやはり計り知れないものだと思った次第であります。


    (ガーナ戦が最終選考になると思いますが、5月頃に最終メンバー予備選考35人の発表があります。そのメンバ―からしか最終選考できないというものではありませんが、一つの指標となることは間違いないでしょう)



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  • 日本代表 親善試合 マリ戦 観戦記

    2018-03-24 07:45

    まずはスタメンをご覧ください。



    交代:《日本代表》
    大島 >山口(前半34分) 宇賀神>酒井(後半1分)谷部>三竿(後半15分)

    宇佐美>中島(後半15分)

    森岡>小林(後半20分)

    久保>本田(後半25分)

    《マリ代表》

    ジギ ディアラ>ママドゥ サマッサ(後半1分)

    バカイ ディバッシ>シャルル トラオレ(後半15分)

    モラ ワゲ>アブドゥルカリム ダンテ(後半15分)

    ムサ ジェネポ>アディ サッコ(後半15分)




    アダマ トラオレ>ヌア ディッコ(後半33分)

    アブドゥライ ディアビ>イヴ ビスマ(後半39分)

    警告:《日本代表》宇賀神

    《マリ代表》ママドゥ フォファナスレイマン ディアラ



    代表戦ですのでシンプルに良かった点、悪かった点を検証していきたいと思います。

    《良かった点》

    ・CB吉田を欠いた状態で果たしてビルドアップができるのかを試せたこと。

    ・MF長谷部を欠いた状態で中盤が機能するのか新戦力で試せたこと。

    ・前半(大島負傷交代前)までは中盤でのプレスが機能し、ボールを奪取できていたこと。(得点には至りませんでしたが、何度か早いカウンターでチャンスができていました)

    ・ワンタッチのプレイが明確に増えていたこと。(前半のみ)

    ・カウンターだけではないオプションを模索しようとする姿勢が見れたこと。

    (大迫へのロングフィードもさることながら、中盤からサイドへの大きな展開が前半はできていました。さらにその後のセカンドボールへの意識も前半は高かったと思います)

    ・新戦力を試せたこと。

    (この時期にチームを固めなくていいのか等、賛否両論あるとは思いますが新戦力を発掘しなければ攻撃のオプションがないので致し方ありません)


    《悪かった点》

    ・今日の試合で先発したCB2名(昌子、槙野)の場合、ビルドアップがうまくいかず、中盤にボールが入らず結果単調な攻撃(サイドかロングフィードによるポストプレイ)しかできなくなってしまう点。

    (それでも前半は大島と長谷部でどうにかマークをずらしながらうまくボールを受けられていたのですが、大島負傷交代後は徐々に中盤でボールが受けられなくなり、最終の三竿・山口ではもう中盤はないといっても過言ではありませんでした)

    ・攻撃の形(特に前線)があまりにもなさすぎる点。

    (もちろん即席のチームなので連携面でも拙いことを踏まえた上で、それでもなお何がしたいのか。特に後半は本当に何がしたいのかさっぱり見えてきませんでした)

    ハリルホジッチの戦術上、左右のWGの役割は相当大きくしかも得点力も高くなければならない点を踏まえ、選手の使い分けができていない点も考慮しても、左右のバランスが全くと言っていいほど取れていない点。

    ・監督の言葉を借りるわけではありませんが、コンセプトがあるにもかかわらずチームとして全く昇華できていないことが内容、結果両方に出てしまっていた点。

    (選手を絞って向上させればうまくいくのか。はたまた、特定の人間がいればうまくいくのかすら、監督自身把握できていないのではないかという疑念すら浮かんできてしまうのですが)



    W杯3か月半前にしてもなお、ハリルホジッチ氏の戦術が手探り状態であることが今日の試合で知ることができました。3年近く日本代表監督を務めているはずなのですが、結局日本人の強みは人選にもよるとは思いますが活かされていないように感じます。


    コンセプトはあっても中身が伴わない。チーム作りをしているようでできていない。

    結局、本番まで全てをひた隠しにして騙し通すつもりなのでしょうか。


    ただここまできてしまうと、「策士策に溺れて」いようが構わない気もしてしまうのは日本人的な気質なのかもしれません。

    もはや事ここに至っては――というものかもしれません。

    次はウクライナ戦です。今日の試合よりも良い内容が見られることを期待したいと思います。


    (FIFAランキングを信用しているわけではありませんが、マリは現在67位です。これはアフリカサッカー連盟加盟国《CAF》の中では全54位中12位です。で、実際W杯を戦う相手国のセネガルは2位。今日の内容で果たして、身体能力的にも勝る可能性の高い相手に勝算はあるのでしょうか)


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  • 3月欧州遠征 日本代表選考について

    2018-03-15 22:46

    まずは選考された26名を。


    GK:

    川島永嗣(メス/フランス)

    東口順昭(ガンバ大阪)

    中村航輔(柏レイソル)


    DF:

    長友佑都(ガラタサライ/トルコ)

    槙野智章(浦和レッズ)

    森重真人(FC東京)

    宇賀神友弥(浦和レッズ)

    酒井宏樹(マルセイユ/フランス)

    車屋紳太郎(川崎フロンターレ)

    昌子源(鹿島アントラーズ)

    遠藤航(浦和レッズ)

    植田直通(鹿島アントラーズ)


    MF:

    長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

    山口蛍(セレッソ大阪)

    森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー)

    柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)

    大島僚太(川崎フロンターレ)

    三竿健斗(鹿島アントラーズ)


    FW:

    本田圭佑(パチューカ/メキシコ)

    小林悠(川崎フロンターレ)

    大迫勇也(ケルン/ドイツ)

    原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)

    宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)

    杉本健勇(セレッソ大阪)

    久保裕也(ヘント/ベルギー)

    中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)


    GK西川は外され東アジアカップ(E-1)で選出されていた中村が入っています。

    DFは吉田麻也の故障もあり今回の試合ではより実践的にCBを試せることも考慮にいれていることでしょう。吉田麻也の代わりに選出されたのは植田、森重。おそらく先発は槙野と昌子になるとは思われますが、どこでどう試していくのか。

    MFはあまり試合に出場していない柴崎、今冬アンデルレヒトに移籍し好調を維持し続けている森岡が選出されています。大島と三竿はE-1からの選出でしょう。

    FWは最終予選サウジアラビア戦以降選出されていない本田圭祐、原口元気が代表に復帰。2017年6月7日親善試合シリア戦以降選出されていなかった宇佐美貴史も復帰しています。そして初召集として中島翔哉が選出されています。


    では、ここからは個人的感想を。

    以前の記事「ハリルホジッチ氏解任論と現状」⑥の総括にも書きましたが、今の日本代表にはカウンターサッカー以外のオプションがない状態なので、アルジェリア代表監督時代にマフレズをジョーカーとして選出したような奇策を取るのではないか、などという妄想のような内容でした。


    正直なところ今回の代表選考は、私個人としては不十分ではなかったかなという思いです。カウンターサッカーの強みすらない現状の日本代表に期待できることがあるとしたなら、それは人選の変化ぐらいしかありえないのですが、今日の日本代表選考では中島だけが初選出。他は変わり映えのしないメンバーとなっており、戦術の選択肢が一切増えていないことがメンバーだけ見てわかってしまったことが理由となります。


    カウンターサッカーが通用しないと言っているわけではありません。しかし、何らかのオプションが必要だということは昨年末のブラジル、ベルギー戦を見れば分かることです。せめて右WGに新しい人選が必要だった。久保や本田を右WGで起用してもおそらくカウンターサッカーしかやらないのであれば、世界では通用しないでしょう。そういう意味では右のアタッカーを今回の欧州遠征で試すことは必要だったのではないか。


    5月30日の親善試合ガーナ戦後に最終選考という話でしたが、さらにその少しまでに事前選考というかたちで35名を選考すると思われます。以前代表に先行されているメンバーは選考される余地がありますが、今回の欧州遠征にすら呼ばれていない代表に一度も選出されたことのない選手はほぼその35人からもれてしまうでしょう。


    本当にこれでW杯を戦うつもりなのか。個人的には甚だ疑問の残る代表選考でした。


    (マフレズが選出された時は同じ3月末の親善試合からでした。そうなると、今後南野や奥川や堂安は呼ばないということなのでしょう。カウンターサッカーに適した右のアタッカーは選出しない、というなんとも意味不明な選考でした)



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