• 「クイーン賞」戦評-雨を味方に逃げ切り成功! アイアンテーラーが統一グレード初制覇

    2018-12-14 07:0011時間前
    前日から降り出した雨は朝まで残り、当日は水が浮く不良馬場で行われた。レースはスタートから飛び出したアイアンテーラーサルサディオーネがハイペースを刻むと、その直後につけたプリンシアコメータらを勝負所から置き去りに最後の直線に向いた時には2頭のマッチレースとなっていたが、これを制したのが終始前で戦ったアイアンテーラー。残り200mを切ってからサルサディオーネを振り切ると、最後は2着に3馬身の差をつけて、統一グレード初制覇のゴールを切ることとなった。

    勝ったアイアンテーラーにとって追い風になったのは、まず雨が降って不良馬場になったこと。ある程度時計が出る馬場になったことで、自慢のスピードを活かしやすくなった。そして同じ徹底先行タイプのサルサディオーネが自分より外枠を引き、また2番手につけてもプレッシャーをかけてこなかったことが大きかった。その結果、終始マイペースで運ぶことが出来た上、最後の直線で振り切るスタミナも残していた。そういった運を引き寄せたことが、勝利につながったことは間違いないと思う。
    一方でこの1戦が統一グレード2戦目。初出走となった前走JBCレディスクラシックでもハナを奪っており、素質の片鱗はすでに見せていた。この勝利で夏以降6戦4勝の勢いが簡単に止まるとは思えず、困難な条件になっても克服する可能性も感じさせた。次走以降で真価が問われることになるだろうが、牝馬路線の新たなフロントランナーとして路線に加わったことは、歓迎したいと思う。


    2着に終わったサルサディオーネは、普段と違う2番手からの競馬でも、揉まれない形でマイペースの競馬が出来ていた。逃げてはいないが、それに近い形で立ち回れたことで、粘ることが出来たと考える。しかし最後に振り切られたのは、内外の枠順の差ではなく、地力の差という印象が強かった。逃げ一辺倒から戦い方が変わらなければ、今回がひとつの限界かもしれない。

    地方馬最先着はオルキスリアンの3着。好スタートから中団まで位置を下げ、3コーナーからスパートした内容に文句をつける所はない。この結果を前2頭が強かったと素直に認めるか、前が止まらない馬場になったことを誤算とするかは判断が分かれるところ。ただしこの好走の背景に、51キロの軽ハンデがあったことは事実。それだけに今回以上のチャンスがあると思えないのが、現状における冷静な評価とみる。

    4着は最後方に近い位置から直線勝負に賭けたハービンマオが追い込んだ。前が止まらなかったのでこの着順が精一杯だったが、牝馬同士で前が止まる流れなら、チャンスは巡ってくるだろう。今後に目処を立てた1戦とみる。

    目処を立てたという意味では、後方からジワジワと位置を上げた5着アルティマウェポンにもいえるかも。特に目立つ走りではなかったが、レディスプレリュードに続く連続掲示板に対し、一定の評価は必要だろう。

    ブランシェクールは序盤3番手につけたものの、徐々に離されて最後は6着。少し前に行きすぎた印象はあったが、速い時計の決着では前が止まらないと苦しい。時計のかかる馬場で巻き返しを期待したい

    最後に1番人気になったプリンシアコメータに触れると、ブランシェクールの外からレースを進めたものの、3コーナーで一杯になって10着まで沈んだ。56キロのトップハンデを背負ったことや、自身最高体重となる506キロの馬体が太目だったことなど、様々な要因が重なった敗戦。ここから立て直すことが出来るか、次走が正念場の1戦となるはずだ。

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


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  • 園田「園田金盃」 2018年12月13日の注目レース

    2018-12-12 21:002
    園田競馬10レース「第61回 園田金盃」(古馬重賞・1870m)

    ◎(本命) (3)番 タガノゴールド
    ○(対抗) (10)番 タガノヴェリテ

    ▲(単穴) (6)番 マイタイザン

    ☆(特注) (8)番 エイシンニシパ

    △(連下) (9)番 キクノソル、(2)番 ノブタイザン


    <期待度> ◎単勝=B  ◎○ワイド=C  3連複BOX=B

    園田のグランプリレースにふさわしい、豪華なメンバーが揃ったが、注目はタガノゴールドだろう。中央OPから8月に転入すると、2連勝で姫山菊花賞を制覇。その勢いで臨んだJBCクラシックでも地方馬最先着の9着に健闘し、統一グレードで戦える地力を示した。地元のトップクラスとはほとんど初対戦になるが、どこからでもレースができ、かつ動けるセンスは一枚抜けている。どんな展開になったとしても、最後は抜け出すとみて本命を打った。

    その少し前、6月に中央OPから再転入したタガノヴェリテが相手筆頭。転入2戦目で不覚を取ったものの、直後の摂津盃で競り勝ち、前走東海菊花賞ではカツゲキキトキトに迫る2着。こちらも全国区で勝負できる力を示しており、能力的にもタガノゴールドと互角とみる。ただ道中の位置取りはこちらが後ろになりそうで、先行馬が少ないメンバー構成を考えると、その分だけマイナスか。この序列となったポイントは、その展開面にある。

    難しいのはマイタイザンの扱いだろう。地元では年明けから重賞2勝を含む4戦無敗も、全てスローペースの単騎逃げの形になり、そのまま後続を封じたもの。真価が問われた前走東海菊花賞で、同じような競馬をしながら3着に終わった姿が、現状における絶対能力だろう。しかしメンバーを見渡せば、今回もこの馬に競りかけそうな馬は見当たらず、再び単騎逃げから押し切る可能性は十分。展開利を見込んで単穴評価とした。

    重賞で2着が多いエイシンニシパにとって、前走東海菊花賞10着惨敗は、思わぬ結果だった。しかしタイムだけを見ると、名古屋1900mの自己ベストで走っており、相手が悪かったという側面もあるのでは。それなら巻き返す余地はありそうで、摂津盃と姫山菊花賞で競り負けた悔しさを、ここで晴らすチャンスはある。4番手より序列を下げることはできなかった。

    こちらも元中央OPのキクノソルは、転入直後の佐賀記念で4着と健闘したように、力は秘めている。しかし転入後1勝と思ったように結果を残せておらず、前走も休み明けとしても2着に負けて良い相手ではなかったのでは。脚の使いどころ1つでチャンスはあるだろうが、今回は押さえまでに止めたい。

    最後は大穴でノブタイザンを。末一手の馬でチャンスがなければ後方のまま終わってしまうが、嵌れば六甲盃で直線一気の追い込みを決めたように、このメンバーでも呑み込む末脚を持っている。逃げるマイタイタンがマイペースに落とせないようだと、こちらに出番が回って来るのではないだろうか。

    (出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
    (詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


    明日以降の予定
    12月16日 中日杯(金沢)

    12月17日 白嶺賞(水沢)

    12月19日 全日本2歳優駿(川崎・統一グレード)


  • 船橋「クイーン賞」 2018年12月12日のダート統一グレード

    2018-12-11 21:001
    船橋競馬11レース「第64回 クイーン賞」(古馬牝馬・JpnⅢ・1800m)

    ◎(本命) (2)番 オルキスリアン
    ○(対抗) (3)番 ブランシェクール

    ▲(単穴) (8)番 ハービンマオ

    ☆(特注) (9)番 プリンシアコメータ

    △(連下) (5)番 タイムビヨンド、(10)番 サルサディオーネ


    <期待度> ◎単勝=D  ◎○ワイド=D  3連複BOX=C

    中央勢の選定馬が発表された時、驚きを感じた人も少なくないだろう。補欠馬にJBCレディスクラシック3着のファッショニスタ(9日に阪神で準OP4着)はともかく、少し前まで路線の中核を担っていたクイーンマンボ(8日に中山でOP特別4着)の名前まであったからだ。地方主催の統一グレードで、中央所属馬の選定に主催者が関与できないことは度々問題になって来たが、さすがにこのメンバーには考えさせられてしまった。

    それもあって思い切った予想をすることにしたが、本命にオルキスリアンを抜擢した。特筆すべきは4月のマリーンCで、実力馬で形成した先行集団に最後まで喰らいつき、アンジュデジールから1.1秒差の5着。以降、ひと皮むけた走りを地元船橋で見せ、前走のトライアルも好タイムで圧勝。ここで勝負になる力をつけてきたと考えている。マリーンCで先着された中央勢は今回不在で、51キロのハンデも有利。クラーベセクレタ以来7年ぶりとなる地方馬制覇に向けて、舞台は整ったのではないだろうか。

    相手も地方馬からブランシェクールを。前走JBCレディスクラシックは11着に終わったが、時計が速い馬場に対応できなかったもの。しかしTCK女王盃とレディスプレリュードで2着と、今年は統一グレードで安定した結果を残しており、タフさを求められる南関東の馬場なら巻き返し必至。左回りも南関東移籍後の戦い振りから大丈夫とみており、ここで統一グレードタイトルに手が届いても、何ら不思議はないとみている。

    一発があれば唯一の3歳馬ハービンマオか。関東オークスを制した時は超ハイペースに乗じての追い込みで、展開に恵まれた勝利だった。その後2戦で苦戦を強いられたのはその証明といえるが、今回は自身以外の中央勢が、全て徹底先行タイプ。関東オークスを再現するだけの条件が、図らずも揃った。それならダート路線を席巻している同世代の勢いを後追しに、まとめて差し切るチャンスはあるとみて、単穴評価とした。


    前年覇者のプリンシアコメータは、レディスプレリュードを逃げない競馬で制したものの、JBCレディスクラシックは逃げ争いに敗れて10着。逃げてこそという本質が変わっていなかったとしても、ここまで崩れたのは驚いた。今回も当時逃げ争いをした2頭がいるので展開は厳しく、また単独トップハンデの56キロも不利。相手は昨年より楽なので貫録を示す可能性はあるが、4番手以上の評価はできなかった。

    ホッカイドウ競馬から参戦するタイムビヨンドは、一昨年3着時は道営記念を制した勢いもあった。OP特別1勝という今期の成績を見ると当時の勢いはないように映るが、前走道営記念6着時のタイムは、実は一昨年道営記念を制した時と同じ。自身の能力が落ち込んでいないのなら、51キロの軽ハンデ込みで押さえる価値はありそうだ。

    最後の印はレディスプレリュードでアッといわせた(1)番アルティマウェポンも考えたが、単騎逃げが叶えばチャンスがあるサルサディオーネを。レパードS2着にエンプレス杯3着と、力を出せる形になれば統一グレードでも結果を残しており、同型の(7)番アイアンテーラーより上と判断した。

    (出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
    (詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


    明日以降の予定
    12月13日 園田金盃(園田)

    12月16日 中日杯(金沢)

    12月17日 白嶺賞(水沢)

    12月19日 全日本2歳優駿(川崎・統一グレード)