• 2017年3月24日の注目レース 大井「弥生賞」

    2017-03-23 22:00
    昨年9月に還暦を迎えながらトップジョッキーとして君臨し、地方競馬通算7000勝まであと14勝に迫っている的場文男騎手。今週の大井競馬は左手甲の骨折で休養となったが、その秘密に迫る番組が26日に放送されるNHK「おはよう日本」の中で放送される予定という。来月から本格的に始まるナイターシーズンの直前というタイミングでもあり、この放送を通じて大井競馬および地方競馬に興味を持ち、足を運ぶ人が増えてくれることを期待したい。

    ↓弥生賞当日のニコニコ生放送です


    注目レース 大井競馬9レース「弥生賞」(OP選抜特別)

    ◎(本命) (10)番 ルックスザットキル
    ○(対抗) (3)番 サトノタイガー
    ▲(単穴) (12)番 ディーズプリモ
    ☆(特注) なし
    △(連下) (8)番 ツルオカボルト、(2)番 キモンアヴァロン

    <自信度> ◎単勝=B  ◎○ワイド=C  3連複BOX=B


    南関東が条件クラスから短距離戦を充実させるようになって久しいが、それでも大井競馬場で古馬の1000m戦が行われた記憶はない。実はこのレース、番組編成の段階からフルゲート12頭とアナウンスされていたので、ある意味“お試し”ではないかと思われる。今回の内容を踏まえて今後も実施していくか、検証が加えられるはずだし、私自身も現地で確かめることにしている。

    予想に入るが、本命はルックスザットキル。現在の南関東ではスタートのダッシュ力は随一で、大井1200mで挙げた8勝は全て逃げ切り。まともなら少々絡まれても1000mなら押し切ることができるし、現時点における地力も一枚上。気ムラな部分はあるものの、大井では常識にかかるようになっているので、問題なく狙っていきたい。

    相手筆頭はサトノタイガー。3年前にJBCスプリント2着があるなど実績面では断トツだが、勝利からは1年半も遠ざかっており、その実績も色あせてきた。それでもここまで楽な組み合わせになれば狙いは立つし、近走は好走が続かないことからも、前走9着はマイナス材料にはならないと考えている。

    単穴にはディーズプリモを取り上げる。3歳時に東京湾Cを逃げ切ったように、スピード能力はあると感じていたが、前走初めて使った1200m戦で2番手から抜け出して勝利。短距離の適性を披露したといえ、相手強化になるこのメンバーでも魅力十分。もまれない大外枠も有利で、どんな走りを見せるか注目したい。

    あとはもつれる形になった時に台頭しそうな存在ということで、大崩れしないツルオカボルトに、年明け2戦の内容が悪くなかったキモンアヴァロンを。昨秋にルックスザットキルを破っている(5)番ゴーディーは、1000m戦で戦えるイメージを持てず、ノーマークとした。

    このレースにも注目 大井競馬8レース「つくし特別」(3歳選抜特別)

    ◎ (2)番 スーパーマックス
    ○ (5)番 コスモス
    ▲ (4)番 キングガンズラング
    ☆ (6)番 エルキャピタン
    △ (1)番 セイファルコン

    <自信度> ◎単勝=D  ◎○ワイド=C  3連複BOX=B


    <9:15追記>
    出走取消:(1)番 セイファルコン

    今日は他のレースもいくつか取り上げておきたい。まずは1000m戦の前に組まれた3歳馬の1戦だが、デビュー前から話題を集めていたコスモスが参戦。京浜盃を回避した馬による戦いという、当初の位置づけとは違う注目度が出て来た。なお大井の次開催で、3歳限定の2000m戦が組まれる予定となっていることを申し添えたい。


    そのコスモスに人気は集まるだろうが、南関東で戦ってきた相手は軽く、まだ力も付けきっていない印象。3ヶ月の休み明けでどれだけパワーアップするか注目したいが、ここは逆らう意味で対抗評価とした。

    代わって本命はスーパーマックス。前走は好位を取りに行った結果、ハイペースに巻き込まれた形。初物尽くしの1戦だったこともあり、これを実力とは捉えたくない。この馬の巻き返しに期待をかけてみた。

    以下は未知の魅力あるキングガンズラングに、前走の末脚に見どころがあったエルキャピタン。休み明けを1度使われたセイファルコンにも印を回した。

    このレースにも注目<2> 笠松競馬11レース「東海クラウン」(OP準重賞)

    ◎ (3)番 ゴールドアロー
    ○ (6)番 ゴールドブラザー
    ▲ (5)番 シークレットオース
    ☆ (4)番 ナスノアオバ
    △ なし

    <自信度> ◎単勝=C  ◎○ワイド=C  3連複BOX=C


    もう1つは笠松のメインレースを取り上げる。このレースは古馬重賞が組まれていない開催で実施されている準重賞だが、実質的にはOP特別。笠松所属馬の現状を知る意味では定点観測していくべき競走だが、今まで取り上げる機会がなかったこともあり、今回取り上げてみることにした。

    本命としたゴールドアローは、前走が高知B級からの転入初戦。いきなり中央500万下交流だった上に初の1800m戦とハードルは高かったが、好位でしぶとく粘った走りは及第点。地元馬同士になり、距離もマイルに短縮されるなら、チャンスの舞台と見る。

    相手は名古屋から参戦するゴールドブラザーで、前開催のこの条件を制したように、再び地区レベルの差で勝利する形も。交流競走への遠征で力を付けているシークレットオースに、2連勝の内容が良いナスノアオバまではほとんど差はない。以下も気になる馬がいるが、目移りすることからこの4頭に絞ることにした。

    (出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
    (詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

    3月一杯の予定
    3月26日 マーチステークス(JRA中山・統一グレード)
    3月29日 桜花賞(浦和)
    3月30日 名古屋大賞典(名古屋・統一グレード)

    ※この他に追加される可能性もあります。


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  • ライバル不在の中で達成された、史上7例目となるクリソライトの同一ダート統一グレード3連覇-「ダイオライト記念」戦評

    2017-03-22 18:00
    <レース概況>

    比較的外枠勢のスタートが良かったが、その中から真っ先に抜け出したマイネルトゥランが逃げの手に出て、最初の3コーナーまでに5馬身ほどのリードを奪う。2番手にはマイネルバイカが付け、やや出負け気味だったクリソライトは二の脚がついて3番手。その内からクレナディアーズが並びかけて、3コーナーを通過する。その後マイネルトゥランがペースを落とすと、中央勢4頭は集団となり、2番手にはクリソライトが上昇。地方勢はこれを追走せず、最初のゴール板付近では中央勢4頭が後続を10馬身ほど離した。5番手以下はユーロビートを先頭とする4頭の第2グループが形成され、そこから更に5馬身ほど離れた位置からウマノジョーが追走。クラージュドールはさらに5馬身ほど置かれていた。

    2周目の向正面に入ると、クリソライトマイネルトゥランにプレッシャーをかけ始める。ここでマイネルバイカは鞍上の手綱が激しく動き出し、クレナディアーズとともに離され始める。これにユーロビートをはじめとする後方勢が徐々に差を詰めて行くが、中でもクラージュドールは早くもスパートを開始して、ユーロビートを射程圏に捉えるところまで上昇していた。

    そして2周目3コーナー。クリソライトは余裕十分の手応えでマイネルトゥランを交わすと、一気に差を広げていく。これを追いかけたのは、5番手にいて3コーナーから動き始めたユーロビートのみ。4コーナー手前で2番手に上昇して前を追うが、最後の直線に入っても2頭の差は全く詰まらない。そのまま2着ユーロビートに6馬身差をつけてクリソライトが押し切り、ダート統一グレードとしては史上7例目(注)となる、同一統一グレード3連覇の偉業を成し遂げた。3着争いはグレナディアーズらが粘るところ、最後の直線まで我慢したウマノジョーが残り100m付近で大外からまとめて交わし、3着に入っている。

    <各馬の戦評>

    3連覇を達成したクリソライトは、昨年よりも楽な組み合わせで、力の違いを見せつける形になった。レースの組み立てとしては先行勢にケンカを売り、まとめて潰した一昨年に近いもの。2周目3コーナーで先頭に立ったところまで一緒で、当時のビデオテープを見ているような走りだった。勝ちタイムの2分37秒8は、この3年間で最も遅いが、過去2年が不良馬場(今年は重馬場)。船橋コースが時計のかかる状態になっていることをあり、これを衰えかのように扱うのは早計だろう。
    ただし、統一GⅠ級で結果を期待できる走りだったかは別問題。関係者も今後の目標として昨年制したコリアCの連覇に加え、来年このレースで4連覇を目指したいと語ったように、厳しいという認識を持っているのかも知れない。それを考えれば、この馬を脅かす存在が早く出てきてほしいのが正直なところだが。

    2着に入ったユーロビートは、道中離された5番手とはいえ、統一グレードとしては前々で競馬ができた。それが昨年の3着から1つ着順を上げた要因に映るが、実はクリソライトとの時計差は昨年よりも開いている。つまり中央から参戦したメンバーの質が下がったことで、2着に入ったもの。本当にパワーアップしたと認めるには、先行集団に加わってこの結果を出したいところ。昨年このレースの際に指摘した、統一GⅢ級という評価を変える走りとは言えなかった。

    このレースで最大の収穫は、3着に入ったウマノジョーだろう。直線勝負に徹し、最後まで末脚を温存していたことがこの結果につながったが、それでも4着以下を4馬身離したことは評価できるもの。前走の金盃でもしぶとく伸びて来たように、生粋のステイヤーと感じさせる走りを見せたと思う。振り返れば岩手でデビューした当時から、将来性はこの馬と評されていたので、順調に成長しているのは確か。この末脚で2000m前後の統一グレードでも勝負できれば、可能性が広がって来るだろう。

    少し期待外れだったのは、5着のクラージュドール。2周目向正面から長く脚を使ったものの、最後の直線で伸び切れず。序盤の位置取りが後ろ過ぎたこともあるが、大出遅れを挽回して3着に入った金盃の疲労が残っていたのかも知れない。あと、昨年のこのレースでは好位を取って粘る競馬をしていたことを考えると、南関東ローカルを含めて後方からの競馬が続いているのは気になる。位置取りが変われば違った面が見られると思うのだが。

    敗れた中央勢で一番内容があったのは、7着に終わったが逃げたマイネルトゥラン。近走の勢いそのままに積極的な競馬を見せたことが、今後につながればと思うが、今回はマークされた相手が悪すぎた。あと4着のグレナディアーズは、鞍上のミルコ・デムーロ騎手懸命に持たせたという内容で、馬の力ではない。6着だったマイネルバイカは、現状では楽な逃げを打てないと厳しいだろう。

    (注)ダート統一グレードにおける、過去の同一競走3連覇
    アドマイヤドン(JBCクラシック・2002~2004)
    ブルーコンコルド(マイルチャンピオンシップ南部杯・2006~2008)
    ヴァーミリアン(JBCクラシック・2007~2009)
    ラヴェリータ(スパーキングレディーカップ・2009~2011)
    セイクリムズン(黒船賞・2012~2014)
    ホッコータルマエ(川崎記念・2014~2016)

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

  • 2017年3月22日の注目レース 大井「京浜盃」

    2017-03-21 22:001
    ここで8日に大井競馬場行われた、フジノウェーブ記念に出走したソルテについて振り返りたい。内から逃げたゴーディーの外という2番手からレースを進めたが、最後の直線で勝ったケイアイレオーネに外から並びかけられると、ズルズル後退して10着。今シーズン初戦を不本意な形で終わることとなった。休み明けにも関わらず14キロの馬体減で出走したことから、JBCスプリントの疲労が抜け切らなかったという声もあるが、個人的に気になったのはその戦い方。南関東ローカルで連勝街道を歩み始めた頃は、好位からの競馬が多かったが、かしわ記念など統一グレードで結果を残した時は全て逃げていた。JBCスプリントで早々に失速した理由が、逃げられなかったことにあるとすれば、脚質面で今までより幅が狭まっていると感じさせたのだが。

    ↓京浜盃当日のニコニコ生放送です


    注目レース 大井競馬11レース「第40回 京浜盃」

    ◎(本命) (12)番 ヒガシウィルウィン
    ○(対抗) (9)番 ミサイルマン
    ▲(単穴) (14)番 ピンクドッグウッド
    ☆(特注) (1)番 ブラウンレガート
    △(連下) (6)番 ローズジュレップ、(4)番 ティーケーグラス

    <自信度> ◎単勝=C  ◎○ワイド=C  3連複BOX=C

    出走取消:(11)番 バリスコア
    騎手変更:(3)番 バンドオンザラン 真島大輔 → 本橋孝太


    南関東における春の3歳路線は、ダート競馬の発展という時代の流れによって、幾度となく変遷を繰り返してきた。本日行われる京浜盃がそのプロローグ的な位置続けであることは、創設当初から変わっていないものの、このレースが持つ重要度は年を経るに連れて増している印象を抱いている。

    本命候補が何頭もいる豪華メンバーだが、最終的に指名したのはヒガシウィルウィン。2歳時からホッカイドウ競馬デビュー組ではナンバー1と評していたが、転入初戦のニューイヤーCで競り合いを制し、改めて地力の高さを見せつけた。今回は初体験の大井コースに変わるが、門別に近いコース形態なので思う存分に力を発揮できる舞台。ここを制し、3歳路線の主役に名乗りを挙げることができるだろうか。

    3戦無敗のミサイルマンは対抗評価。一気の距離延長が課題だった前走ハイセイコー記念は、好位から余裕十分に抜け出す、着差以上に力の差を感じさせる完勝。南関東生え抜きでは、素質は1番と評するべき存在だ。今回は他馬が順調に使われている分だけこの評価になったが、2歳時も4月デビューから2戦目まで約半年の間隔が開いており、この馬自身に不安はない。どれだけ成長しているか、当日の気配から注目してほしいと思う。

    不気味なのは牝馬ピンクドッグウッドの参戦だ。転入初戦となったユングフラウ賞は、初の左回りに戸惑って7着。これを受け、右回りで戦えるここに矛先を向けてきた。昨夏以降は牝馬限定戦しか使われていないが、東京2歳優駿牝馬の勝ちタイムは時期・馬場状態が違うといっても、ハイセイコー記念のミサイルマンより速い。当時だけ走れれば勝負になっていいと判断し、単穴評価に持ってきた。

    評価に迷ったのはブラウンレガート。東京ダービー等の出走権を賭けた前開催の特別戦を、好位から力強く抜け出して勝利。距離が延びるにつれ折り合えるようになり、1戦ごとの進境度が著しい。これならニューイヤーCで競り負けたヒガシウィルウィンを逆転する目もあると踏んでいたが、主戦の的場文男騎手がケガのため、矢野貴之騎手に乗り替ったのは大きなマイナス。そのため4番手まで評価を下げることにした。

    兵庫ジュニアGPを制したローズジュレップは、今回が南関東移籍初戦。立ち回りの巧さと、兵庫ジュニアGP以降で手綱を取る川原正一騎手との相性の良さで、統一グレードで結果を残してきた。しかし今回は1700mに距離が延び、同じ戦い方で結果を出せるのか難しいところ。ただメンバー構成を見れば単騎逃げも可能で、引き続き川原正一騎手が手綱を取ることも含め、マークは必要だろう。

    最後の印は実績なら前走準重賞を制した(2)番カンムルだが、ヒガシウィルウィンを負かせるだけのイメージはない。それなら穴っぽいところを探した方が面白いと見て、その準重賞では3着だったティーケーグラスを。昨年末に1800mの特別戦を豪快に差し切ったように、その末脚は外回りコースでこそ活きてくる。条件が良くなった今回、どこまで追い込めるか、警戒すべきだろう。あと同じ意味で印は回せなかったが、南関東移籍後3連勝中の(13)番ソッサスブレイが、初の大井コースでどれだけやれるのかも注意してほしいと思う。

    (出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
    (詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

    3月一杯の予定
    3月24日 弥生賞(大井) ※追加しました
    3月26日 マーチステークス(JRA中山・統一グレード)
    3月29日 桜花賞(浦和)
    3月30日 名古屋大賞典(名古屋・統一グレード)

    ※この他に追加される可能性もあります。