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記事 12件
  • 「六本木フラワー事件」八人起訴の今後

    2013-02-28 15:19  
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    「六本木フラワー事件」八人起訴の今後  最初に犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
    六本木フラワー事件の逮捕者がいまだ逃亡中の見立真一容疑者を含めた八人を、傷害致死で起訴される運びとなった。確かに、殺意があったかと言われればあまりにも杜撰な犯行だったと思う。
    防犯カメラに自分たちの素顔を晒してしまっている点。また逃亡の際、Tシステムがある高速道路を使用している点。そして、当時二百人はいたとされる「フラワー」内にいた客の衆目の中で襲撃している点などを見ると殺意はなかったのかも知れないと感じる。当時から「ノリでやったんじゃないか」という見方もあり、今思うとその見方も捨てきれない。  またクラブへの襲撃は、彼らがまだ20代の頃からの得意手段であり、イベントを潰す事によって、関東連合に対する恐怖を客たちに与えていった。結果「渋谷・六本木のクラブは関東連合が仕切っている」というイメージを植え付けていく。
    今回の事件も当初から、そのやり方を鑑みれば「やっぱり関東連合だった」という人間は多少でもアンダーグラウンドの世界や関東連合に触れた者だったら見当をつけていたはずである。  警視庁はそのメンバーなど実態の全てを把握しているとは思えなかったが、八人のみ起訴というニュースを聞いて、そうでもないのかなと感じた。
    つまり年代から見て三十半ばから二十代後半が関東連合と言えるメンバーで、それより下の年代は関東連合の後輩か、地元杉並の後輩と位置づけられるからだ。八人に絞ったのはその事を把握したのか、と推測した次第である。  当ブロマガでは指摘済だが、これを初めて読む方のためにもう一度、ざっと関東連合とは何か、について振り返ってみたい。 関東連合と一口に言っても、一枚岩ではない事、そして関東連合「系」と言われているチームも含めて、概念としての「関東連合」僕らの頭の中で成立している点。 もう一度おさらいしておくと1980年代後半に世田谷の豪徳寺や上町を中心とした「小次郎」という暴走族が実質的に復活。「小次郎」という名だけだとイマイチ分かりにくいので、元々1970年代に結成された関東連合に属している点に着目し、「関東連合上町小次郎」と名乗り始めたのが現在の関東連合である。そこへ1970年代当時から有名だったブラックエンペラーや鬼面党、メデューサ、マッドスペシャルなども併せて「関東連合」と名乗り始めるようになる。  前述したように、渋谷・六本木などのクラブを支配した点が大きかった。まだヤクザが目をつけていないシノギがそこには転がっていたからである。結果、ギャル業界やAV業界に進出する足がかりを作った。
    ここで、闇カジノなどに手を出せば自分たちの縄張りを荒らされたとして、ヤクザが手を出した可能性もある。これは戦後の愚連隊「三声会」が歌舞伎町で猛威をふるっていた時、飲食店からのショバ代を取るまでは黙認していたヤクザも三声会が賭場を開くようになったのをさすがに看過出来ず、三声会のトップを殺害した事を想起させる。  従って関東連合には戦後の安藤組と三声会を足したようなイメージがある。違うのはトップと言われる会長がいない事。しかし、強烈な縦社会で体育会系のノリで結束が固い。
     電話一本で三十人は集まると言われており、現に今回の事件も二十人近くを一、二時間のうちに集合させている。こういう統率力のある人間は限られており、杉並グループの中でもトップである逃亡中の見立容疑者の名前が真っ先に挙がるだろう。
     警視庁はこの事件と関東連合を、そしてヤクザ組織はどういう対応をするのか。この二点に着目して今後の日本のアンダーグラウンドがどう形成されていくのかを見ていきたい。(久田将義)
  • [中田薫]廃墟の裏側「北海道函館市恵山町『恵山モンテローザ』」~お金持ち社長の脳内天国物件~

    2013-02-28 05:28  
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    中田薫 寄稿記事 廃墟の裏側「北海道函館市恵山町『恵山モンテローザ』 」 ~お金持ち社長の脳内天国物件~
     バブルに踊った廃墟を全国津々浦々と見てきたが、ここまであからさまなバブル標本はそうない。昭和63年に札幌の地場鉄鋼加工メーカーの三井が、経営が傾いていた温泉つきホテル「恵山高原ホテル」を買収して営業を開始した『恵山モンテローザ』である。

      モンテローザは、古城を模した高級ホテルやゴルフ場建設、2階建てバスの新車購入など、第1期計画だけで300億円を投資するという、恵山町にとっても前 例のない一大観光事業だった。時代はあたかもバブル経済の真っ直中。当時、恵山町は「恵山ツツジ」や、噴火口群の見学にやってくる年間40万人の観光客が いたが、町の宿泊施設が旅館と民宿を合わせて計19室しかなく、第一級の観光地としての素地がありながら多くの観光収入を取りこぼしている状態だった。そこにきてこの一大観光事業の話、渡りに船と恵山町がこの夢物語に飛びついたのも無理からぬ話だったのである。  当然のこと、モンテローザには地域活性化への大きな期待が寄せられた。だが工事が進み、モンテローザ計画の全貌が姿を現しはじめると、地元住民たちの間では失笑がもれ、激怒する者すら出は じめたのだった。何しろ、そこに現れ出たのは趣味の悪い巨大な金ピカ涅槃像、金閣寺を模した「金龍寺」、金色の観音像や仏像群、ギリシア風、中国風のこれ またどハデな金ピカ彫刻などなど……。とにかく美的センスがムチャクチャで、いわばモンテローザは施主であった三井・佐々木社長の脳内天国を大金かけて再現しただけのトンデモ物件だったのである。  その後、モンテローザは300億円どころか70億円を投資したところで資金繰りが行き詰まって頓挫。 ホテルはすでにオープンしていたため不評のまま8年ほど営業を続けていたが、ついにバブル崩壊後の平成8年に観光宿泊客の受け入れを停止。以降は日帰り入浴だけ細々と営業していたものの、それすらも平成10年に完全閉鎖され、ご覧の通りの廃墟となったのである。  結局、佐々木社長は計画がつまずき始めた平成3年に会社から放り出され、会社自体も身の丈以上の融資を受けていたため経営が悪化、メインバンクだった北海道銀行のテコ入れを受けながら延命を図っていたが、平成11年、ついに解散したのであった。
      さらに問題だったのは、町に残された彫刻群、ホテル1棟、ログハウス19棟、マンション1棟と330ヘクタールもの広大な敷地である。これらをすべて某新興宗教団体が買い取り、信者の集団移転先にするという情報が流れたため、これ以上の混乱は無用と町が全施設群と土地を資産管理会社から2億円で購入することになったのだ。  特に町が処遇に困ったのは、地元住民から不興を買っていた巨大金ピカ涅槃像だった。中身はハリボテだが涅槃像は長さ45メート ル、高さ11メートル、幅12メートルもあり、撤去費用にはさらに1000万円が必要とされた。そのため町は涅槃像に金ピカ彫刻のオマケをつけて売却先を探し、落札した大阪のリゾート開発会社に3600万円で売ることにしたのである。  ところが、この会社も分割払いの1回目、340万円を払っただけで残金を払わず連絡が不通に。結局、売却話は白紙撤回。幸い、その後札幌市で寺を運営する篤志家が涅槃像のみ1470万円で買い取り引っ越していったが、悪趣味な金ピカ彫刻だけはそこに残されることになったのである……。  観光開発は魔物といわれる。民間に町の行く末を託しても、ひとつ間違えば後で途方もないツケを払わされることになるからだ。三井・佐々木社長の夢に乗った恵山町には、ただ妄想の残骸だけが残ったのだった。
    (中田薫) 中田薫 「GON!」「実話ナックルズ」「怖い噂」など数々の雑誌に執筆。廃墟巡りのエキスパート。 その他に事件、芸能、サブカル、などが守備範囲。編集者でもある。
  • [藤木TDC]「日本史」ははたして日本の歴史なのか、というタブー

    2013-02-20 14:30  
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    正式には「日」の下に「舛」の「ノボル(◯)」だが、該当する俗字が文字化けするPCもあろうから、ご本人ご親族にはお詫びしつつ、正字の「昇」を 使わせていただこう。今回のテーマは史学界最大の異端者・鹿島昇である。とはいっても何のことかと思われる方もおられようが、まずは歴史とは何か、という 話から。
     我々が一般に認識している「歴史」という学問は、我々が生きている時代の為政者が認めた形、またはそれが国家にとってもっとも都 合の良い枠組みで教育され刷り込まれる。体制が変わると歴史の枠組みが転換してしまうのもよくある話で、日本の場合、戦前戦中までと戦後の歴史認識は部分 的に変化しているし、近代になって体制が大変換した中国や北朝鮮は現政権が転覆すれば歴史そのものが完全に書き換えられる可能性が大だ。歴史とはそのよう に危ういものであるし、古文書などの史料でさえ客観的正当性がどこにあるか分からないのは、日本と周辺国の離島の領有権争いにおける各国の主張をみれば明 らかだろう。それだけに古代史における国家の形は、国家体制がかくの通りであると認めたから学として成り立っているだけで、普遍的立脚点ははなはだ危うい ものなのだ。そして、その危うさの上に、国家が認めない、主流とはなりえない異論僻説もまた流布し、「稗史」が生まれる。  これを前程に、日本はいつから日本だったのか、と考えてみよう。
  • 「薬物女優・半グレ・死刑冤罪」ニコ生ナックルズマガジンvol.07

    2013-02-15 08:50  
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    久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン                               vol.007   □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日 本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。 ─────────────────────────────────── 《目次》 01.[ニポポ]「薬物と女優の関係を人前で話して拉致られました。」脱出者の告白!! 02.久田将義 「半グレ」とは何か 03.[青木理]冤罪死刑はおそらく、ある。
  • [青木理]冤罪死刑はおそらく、ある。

    2013-02-14 08:46  
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    いつのことだったか、本ブロマガの編集長である久田将義君が、こんなことを言ったことがあった。 「人間の一番悲惨な死に方の一つって、やっぱ、冤罪で死刑にされちゃうってことじゃないっすかね」  私もそう思う。また、久田君はこうも言った。 「そんなケースって、日本ではあるんすかね」   私は答えた。おそらく、ある。事実、死刑判決が確定した後に裁判のやり直し=再審が行われ、冤罪が発覚した事件は1980年代に計4件も相次いでいる。い まも獄中から懸命に無実を訴えている死刑囚は幾人もいるし、冤罪の疑いが相当高いのに刑が執行されてしまったケースもある。1992年に女児2人が殺害さ れた「飯塚事件」で死刑判決を受け、2008年に処刑された久間三千年死刑囚などは、その一人だと私は考えている(この事件については、拙著『絞首刑』講 談社文庫を参照)。  もとより、冤罪で死刑にされるなどというのは、近代刑事司法においては決してあってはならない所業にほかならない。「百人の罪人を放免するとも一人の無辜の民を刑するなかれ」という大原則に背くばかりか、後に冤罪だったと分かっても、もはや取り返しがつかない。  しかし、死刑だけが悲惨なわけではない。まったく身に覚えのない罪を着せられ、何年も、何十年も獄中で過ごし、貴重な人生の時を奪われてしまった人々の苦悩も、想像を絶する。残念ながら、そんなケースはいまも頻発している。   たとえば足利事件、布川事件、東電女性社員殺害事件、氷見事件。以上の事件は、最近のわずか6年ほどの間に判明した主な冤罪事件だが、いずれも無実の人が 数年から数十年間も獄中に叩き込まれた。しかも、足利事件と布川事件、氷見事件では、被疑者とされた人々は、まったくの冤罪だったにもかかわらず、警察や 検察の取り調べでは「自白」に追い込まれてしまっていた。  昨年に発覚した遠隔操作メールでも、無実の人が計4人も逮捕されたことは記憶に新しい。このうちの2人もまた、やってもいないことを「自白」させられてしまっている。   誰しもが疑問に感じるだろう。やってもいないことを、どうして「自白」してしまうのか。背後には、この国の刑事司法の深い病理が横たわっている。そのこと についてはいずれ本ブロマガであらためて詳述したいと思うが、このように歪んだ刑事司法の現状を放置しておくわけにいかないのは明白だろう。  日 本の刑事司法の世界では、このほかにも2010年、大阪地検特捜部を舞台とし、検察官が証拠を改竄するという信じがたい事件も起きた。この事件に絡んで は、大阪地検特捜部の部長らが逮捕・起訴されるという前代未聞の醜聞に発展している。つまり、検察という刑事司法の中枢的機関を含め、すべてが根本的に歪 んでしまっているのである。  さて、ここから少し面倒くさい話におつきあいいただきたい。  冤罪事件が数々発覚したことに加え、大阪地検 特捜部の事件を直接の契機とし、法務省は2011年、法制審議会の中に「新時代の刑事司法制度特別部会」を新設した。法務大臣の諮問機関である法制審議会 は、法曹関係者や有識者がメンバーとなり、その答申は原則として法制化されるという重要な組織である。
  • 「半グレ」とは何か

    2013-02-13 16:29  
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    先週2月4日月曜日にBSスカパー「BAZOOKA!!!」という番組に出演したのだ が、その時のテーマが「1970年代暴走族ランキング」というものだった。 https://www.youtube.com/watch?v=s9UIuoYC-Rc    そこではあえて演出上、ランキング形式にしたのだが、スタッフの方の工夫と某番組を オマージュしたもので僕のトークスキルのダメさはともかくネタとして、番組自体大変面 白いものになっていると思った。   で、暴走族つながりで、よく雑誌やニュースに出てくる「半グレ」という言葉の意味に ついて考察してみたい。半グレとは最近出てきた言葉で、具体的に言えば関東連合などを 指している。しかし、「BAZOOKA!!!」に出てきたような暴走族OBらに聞くと関東 連合には半グレという表現は当てはまらないという人が大部分だ。 現在、僕はフラワー事件や関東連合、90年代の渋谷・六本木不良少年シーンを取材中 なので『実話ナックルズ』時代からお世話になっている暴走族OB、愚連隊、元ヤクザ らに改めて関東連合についてインタビューをしている最中なのだが、取材した範疇で言 うと「半グレ」という表現について、同意をした人間は一人もいない。   要するにこれは、アウトロー界の中核に取材せず印象のみでメディアがネーミングした ものだろう。
  • [ニポポ]「薬物と女優の関係を人前で話して拉致られました。」脱出者の告白!!

    2013-02-12 06:41  
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    ニポポ 寄稿記事 「薬物と女優の関係を人前で話して拉致られました。」 脱出者の告白!!
    芸能界を蝕む薬物問題。今も続出する逮捕者からは「入手経路に関する有力情報」があがってこない。もちろんその理由の一つが“後の報復”を恐れて口を割らないというものだ。    それでは薬物ルートを口走ってしまった者は一体どうなるのか…。    死の淵から奇跡的な脱出に成功した佐々木さん(仮名)は一部情報を伏せることを条件に、我々の取材に応じてくれた。    ーーまずご自身に起きた、事の概要を教えて頂けますか。    簡単に言うと薬物ルートを面白おかしく話しただけで拉致られました。    ーーなるほど。ではどのようなルートをどのように話したのか話せる範囲で教えてください。    僕がいる業界って薬物とヤクザへの繋がりがビックリするほど凄いんです。  芸能界もそうでしょ?女の子とクスリをセットにすると扱いやすいんですよ。そんな業界にいます。  で、 そこそこ人前にも出たりする人気の業界ではあるんで、イベントなんか定期的にやったりするんですよ。プロの司会とかに任せずスタッフでワイワイやっちゃう んですが、そのユルさと出てくる裏話なんかが意外にも人気で毎回スタッフが司会してたんです。数回やってるうちに「今回はお前やってみろ」って僕が司会を やることになりました。    もう盛り上げてやれ~!ってんで司会なのに酒なんかガンガン飲みましてね、イベント自体は自分で言うのもあれですが、かなり盛り上がったんですよ。  裏話は毎回盛り上がってるんで、更に盛り上げてやろうと「これオフレコね~」なんつって薬物と女の子の話しちゃったんですよ。そうしたら会場は大爆笑だったんですけどねぇ…。
  • 元ヤクザがニコ生に登場

    2013-02-12 03:53  
    2月15日放送ニコ生ナックルズのテーマはズバリ 「ヤクザ」 。 怖いお兄さん、こと「ヤクザ」。ヤクザ(暴力団)の構成員・準構成員は、 山口組、稲川会、住吉会の主要3団体で構成員総数の7割を占めます。 そして最大規模を誇る山口組の収入は大企業に匹敵するとも。 (トヨタ自動車の純益が1兆円に対し、山口組は8000億円) しかし、「カタギ」の世界からは、その実態は全く見えてきません。 なぜヤクザがいるのか? 抗争とは何か? 収入や出世、結婚は?辞める時に指は「つめる」のか? そして、政治家、芸能界との関係は……? 元ヤクザ と共に 久田将義氏がその実態を探ります。 仁義なき徹底討論にご期待ください。
  • 「悪態をつくアイドル・リアル竜が如く・茨城最後のストリップ小屋」ニコ生ナックルズマガジンvol.06

    2013-02-08 12:00  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                       2013/02/08      久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン                               vol.006   □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日 本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。 ─────────────────────────────────── 《目次》 01.片岡亮 寄稿記事「悪態をつく女優・元アイドル達」 02.久田将義 歌舞伎町・リアル「竜が如く」 03.中田薫 寄稿記事 廃墟の裏側『茨城県筑西市「明野劇場」』~茨城最後のストリップ小屋~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  • [中田薫]廃墟の裏側『茨城県筑西市「明野劇場」』~茨城最後のストリップ小屋~

    2013-02-07 00:50  
    220pt
    中田薫 寄稿記事 廃墟の裏側『茨城県筑西市「明野劇場」』 ~茨城最後のストリップ小屋~   茨城県筑西市にあるストリップ小屋『明野劇場』の廃墟である。明野劇場は昭和40年代に芝居小屋としてオープン。当初は「明野第一劇場」という名前だった が、「明野ミュージック」ほかいくつか名前を変遷させながら、やがてヌードシアターとして発展。茨城出身のマジシャン、マギー司郎も若かりし頃はここでス トリッパーたちと寝食をともにしたという、茨城では名の知られた劇場であった。  開演は13時で終演は23時。遅い時間は割引があったが入場料は基本5000円。酔狂な男は香盤表を見ながらお目当ての踊り子目がけて入場。最前列のかぶりつきで観音様を拝み、そのまま臭い便所の個室でセンズリをかく、というのが定番の遊び方だった。   伝説のストリッパー、一条さゆりは猥褻罪により過去9回の逮捕歴があるが、うち1回がこの明野での出来事。また、真性マゾストリッパーと誉れ高い滝龍子も SMショーで明野に香盤。滝は客を舞台に上げて張り型で責められるのを好んだが、巨乳を緊縛されて前後の穴を張り型で責められるとしばしば失神状態とな り、舞台に下がる時は男性従業員が痙攣した四肢を担いで運び出すその痴態が最高にエロいと評判の踊り子であった。そう、本気汁の裸芸を見せる本物のスト リッパーたちが、この明野劇場で舞っていたのである