• 20%の利回りをノーリスクですぐに実現する方法

    2015-03-07 12:11

    「投資」はハードルが高い
    いきなりですが、「20%の利回りをノーリスクで実現する」金融商品などまず存在しません。そんなことを標榜する商品があったら、詐欺の可能性を疑うのが常識的な態度です。高リスクで実現する金融商品ならあると思いますが、そんなものに金をつぎ込むことは、私たち庶民にとってはあまりにハードルが高いです。


    そもそも「豊かな生活」、「貧しい生活」って何だろう?
    収入を増やす、例えば、100万円を投下してそれが120万円になって戻ってくるような取引となると、どうしても裏に潜んだリスクを恐れてしまう。もっともな話です。

     ここで視点を変えてみたい。

     「豊かな生活」とはどういうことでしょうか。収入を増やすことか。思わず「そのとおりですが何か?」といいたくなるが、実は違います。

     1.毎月の「収入-支出」がプラスになること。
     2.1において、支出は生活上無理のない金額であること。
     3.1の状態が安定的に継続すること。
     4.2の状態のため、貯蓄が継続的に増えていくこと。
     5.継続的に増えた貯蓄の額が、失業、大病、事故、高額商品の購入等に対応可能な額に達していること。

     これらすべてを満たしていることが「豊かな生活」といえます。
     たとえ、月収100万円あっても、支出が毎月120万円で、なおかつそれでも「あれも欲しい、これも欲しい」と考えていたら、それはとてもじゃないですけど「豊かな生活」とはいえません。欲が異常なまでに肥大しているのです。

    ごく簡単な結論
     5つの条件を満たすためには、1の条件をまずクリアする必要があります。ここさえクリアできれば、2以降は1ほど難しくはないと思います。
     いまいちど確認になりますが、「収入-支出」がプラスになることが必要であって、収入を増やすこと自体は重要であるが必要ではありません。そして、収入を20%増やすような金融商品の購入などリスクを考えるとなかなか難しく、ましてやノーリスクの商品など存在するはずがないのです

     そこで私たち庶民が取りうる方法は「収入を20%増やす」のではなく、「支出を20%抑える」ことです。
     どちらであっても、「収入-支出」を増やすのに変わりはなく、そして後者の方がはるかに簡単なのです。

     閉店間際のスーパーに行ってみてください。いや、閉店間際でなくても、見切り品コーナーを見てみるとあるではないですか。
     「20%off」、「3割引」等の表示の商品が。中には「表示価格の半額」とか「8割引き」などもあります。これらの購入を積み重ねることで、複利効果よろしく貯蓄がどんどん増えていきます。しかも完全にノーリスクです。

     もっとも、飲食店のクーポン。あれは要注意です。予約の時に「クーポン使いますんで」と連絡しておいたのに、レジで支払う段になって店員が知らされていないとかはよくあるケースです。予約を受け付けた店員との連携が出来ていないということですけど、そもそも外食は貯蓄の大敵なので、行かないのがベストです。

     話がそれました。
     年金暮らしの老人みたいな生活スタイルになってしまうが、貯蓄効果としては最強でしょう。
     20%の利回り実現は、視点を180°逆にすることで実現可能になるのです。


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  • 投資暦を振り返る(eワラント編)

    2015-03-01 22:31
    まだ数少ないバックナンバーを読んでて、少し自分語りが多いと反省。
    「読者の役に立つ内容を書く」ことを意識せねば。

    まず結論。個人的見解としてeワラントはあまりオススメしません。詳細を知った上で自分で判断されたい方は参考までに以下の文をお読みください。

    「eワラント」とは何か。

     eワラントとは一言で言うと、「ある期間内に参照原資産(株、為替、コモディティ)を決められた価格で売る(買う)権利」のこと。その権利を売買することで利益を得る。

     個別株売買との主な違いは以下の通り。
     1.少額から投資が可能
     2.レバレッジが効いており、当たればデカイ
     3.23時50分まで取引可能

     eワラントの売買は3,000円程度から売買が可能。
     例えば、トヨタ自動車の株が3月2日現在1株8,000円程度であり、しかも株は通常100株単位での取引だから、トヨタ株を買うには最低でもおよそ80万円は出さないといけない。しかし、eワラントであれば、安いもので1ワラント3円ちょっとであり、売買は1,000ワラント単位なので、3,000円程度から
    トヨタ自動車の企業活動の恩恵にあずかれることになる。


     しかも、レバレッジが効いているので、レバレッジ20倍のeワラントの参照原資産(例えばトヨタ株)が1%上がれば、トヨタ自動車eワラントは20%上がることになる。3万円分買っていれば、6,000円の利益だ。
     eワラント証券のサイトで騰落率ランキングを見ると、60%や70%上がったeワラントがざらにあることが分かる。

     参照原資産の価格に比例するワラントが「コール」ワラント、反比例する、つまり対象原資産が下がると価格が上がるeワラントが「プット」ワラントと呼ばれる。
     対象原資産の下がる局面でも利益が狙えるというのもウリである。

     eワラントには他にも「ニアピン」や「トラッカー」、「レバレッジトラッカー」といった種類があるが、俺は利用したことがないので説明は割愛する。



     で、その「eワラント」がどうしたの?

     まるでeワラントの宣伝のようであるが、そうではない。結局は損失を出して撤退したという話である。
     2013年の春頃から俺は個別株取引と平行してeワラントを始めた。当時はアベノミクスのもと、日経平均株価がグングン上がっていた時期であり、面白いように儲かった。
      でも、リスクもあるのだ。

     レバレッジが効いているということは、マイナスになったときの損失もデカイということである。
      忘れられないのが、2013年5月23日に日経平均株価が一気に1,000円下がったことだ。
     「景気が過熱気味」、「そろそろ調整局面が来るだろう」的な声がちらほら聞こえる中、「もう少しいけるだろう」と根拠なく思っていた。
     「マイナス50万円」
     この数字を見て、血が凍るような感覚を覚えたものだ。

     個別株と比べてeワラントの難しい点が「満期日」と「権利行使価格」という要素である。買ったeワラントの金額が満期日において権利行使価格を下回っていた場合、投資した金額を全額失ってしまうのである。つまり、個別株のようにたとえ値が下がったとしても、株価の回復を気長に待つ戦略がとれないのである。

     そして、eワラントには「時間的価値」という要素があり、購入後の時間が経てば経つほど、価値が下がっていく。そして、そのことは参照源資産価格の動き以上に重要なファクターなのである。参照原資産価格が変わらなくても時間的価値が下がればeワラントの価格は下がるし、それどころが参照原資産価格が上がってもeワラントの価格が下がることもあるのだ。
     そのことから、個別株取引をやっている人の中には「eワラントの値動きはあまり論理的でない」という人もいる。

     攻略本は何冊か出ている(どれもテクニカル派だ)が、正直微妙な中身だ。eワラントに限ったことではないが、テクニカル派がチャートを見て「ボリンジャーバンドが云々」、「ゴールデンクロスがどうのこうの」と語っているのを読んでいると、彼らの言説の確かさは率直に言って「占いとほとんど変わらないレベルではないか?」と思えてくるのだ。

     自分の考えた理論をもとに将来の値動きを予測して、「ほら的中したぞ!」というのならともかく、過去のデータ分析をして「こういう法則が成り立つ」と語るのは正直後出しジャンケンのように思えなくもないし、その法則が未来においても通じるとは限らない。
     もし、通じなかったとしても、別の場所で異なる理論をしれっと語っていそうだ。

     俺自身の愚かさも多分にあるのだが(一回の取引に大金をつぎこみ過ぎたこと、損切りをためらったこと)、結果としておよそ2,300,000円の損失を出して撤退した。
     もう2度とやらん。

     「eワラント」でググるといくつかのブログが見つかるが、その多くがかなり前の日付で更新が止まっている。また、不満点として「購入後いきなり損失を抱えることになる」旨書かれたブログが散見され(スプレッド、すなわち購入した価格と売却可能な価格の差額であり、この差額が業者の収入になる)、そのことからも決して人気商品ではないことが分かる。

     eワラントは楽天証券、SBI証券、EVOLUTION JAPAN証券が取り扱っている。以前はもっと多くの証券会社が取り扱ったいたのだが……。

     写真は2013年に無料プレゼントで入手した入門マンガの一部だ。これに限らず、サイトでもマスコットキャラの「イーワくん」を前面に押し出すなど親しみやすさを演出しているが、本来は投資初心者が手を出すような商品ではない。
     最近も某誌において儲け話を評価する記事に取り上げられたが、100点満点中25点と散々な評価だった。

     多少自分語りも入りましたが、ちょっとは参考になりましたでしょうか?
    (この記事終わり)

    (今後の予定)
     「投資」のテーマでは以下の2本を予定。
     ・投資暦を振り返る(ソーシャルレンディング編)
     ・投資暦を振り返る(投資信託編)
     ※たぶん上記二つの前に別テーマの記事をいくつか書くと思います。

     現在はソーシャルレンディングから投資信託へと資産の運用手段をシフトさせている最中だ。たぶん3年くらいで完全に資産を移し終えると思うが、あるいはリスク分散のためにどちらも平行して行うかもしれない。
    以上

  • 投資暦を振り返る(個別株編・付記)

    2015-02-07 23:06
    個別株取引をやめてしばらく経った後のことを記す。

     株に関することはすべて放ってしまったので、数ヶ月程度しか株を持っていなかったにも関わらず配当金をもらう権利が発生したり、株主総会の案内が送られてきたりするとは思わなかった。

     その辺の仕組みについてはルールが確かにあるようだが、細かなことについては知らないし、いまさら勉強する気も起こらない。

     計測機器メーカーからは配当金1,600円をゲットした。
     まさかもらえるとは思わなかったので少々驚いたが、金額については「ま、こんなもんだろ」という感じで、それ以上に感じるところはなかった。別に「企業理念に共感した」とか「社長の経営哲学に賛同した」とかいう、タニマチ的な理由で株を買ったわけではないので、これ以上このメーカーについて考えることはなかった。

     一方のココイチだ。
     この会社からも配当金をゲットした。確か、6,000円くらいだったと思う。
     加えて、株主総会の案内が送られてきた。8月に名古屋で開催するとのことだった。
     話のタネになるかな、くらいの気持ちで行ってみた。

     案内に載っていた地下鉄の駅から出ると、会場のホテル行きのバスが待っていた。ココイチ株主総会参加者のために用意されたバスだ。バス社内はほぼ満員。しかし、それにしても爺比率の高いこと!
     平日の昼開催だったこともあるが、株やれるだけの余裕資金を持った若者が少ないということもあるのだろう。

     ホテルに到着後、若手社員の受付を経て、会場であるホールに入り、適当な席に着く。全体を見回してみても、やはり爺比率が異常に高い。松葉杖をついた爺もいる。
     総会自体は特筆することはない。
     社長をはじめとした役員らによる年間の事業報告、会計報告があり、会場からの質疑応答がある。年間の活動を総括する場だから、この辺りはどこの株主総会でも変わらないと思う。
     質疑応答の時間では俺も質問しようと思ったが、総会童貞のヘタレだったので、結局質問できなかった。

     印象に残った質問は以下の通り。
     「高齢者ってあんまりカレー食べないですよね。世の中だんだん高齢化していってますけど、今後どうするんですか」
     いや、爺さん。まずは、お前が店に食いに行けよ。
     
     もう一つ。これまた爺の質問。
     「最近は飲食店で働く若者が悪ふざけをした写真をネットに流したりしてますけど、どういう対策をとっているのですか」
     言葉のディティールはほぼ完全に忘れてしまっているが、こんな意味の質問。
     この時期はバカッター騒動の真っ只中だったのである。

     この質問に対する社長の答弁。
     「従業員の教育に力を入れていきます」
     他の質問へのそれに比べて素っ気無い答弁だった。
     想定外の質問で咄嗟にああ答えるしかなかったのか。それとも、「どんな集団にも一定数はああいうアホはいるよ」くらいの認識だったのか。いずれにしても、危機感を持っているようには感じられなかった。

     他には、20代後半~30代前半と思しき若手株主からの質問があったが、内容は忘れた。
     質問の中で「ココイチの工場見学に行った」とか言っていたので、かなり気合の入ったファンだということだけが頭に残った。

     総会は3時間足らずで終わった。
     わざわざ有休取って出るほどのものじゃなかったな、というのが率直な感想だ。
     帰り際に受付で株主優待券をもらったが、それも総会欠席者には後日送付されるらしかった。
     
     で、その株主優待券だが。
     1,000円分である。なんとも渋い金額である。
     でも、まあ、これで株主気分が味わえるんだから文句は言うまい。
     そう思い、早速近所のココイチで使ってみた。

     「これはこれは! 株主様でしたか! いつも大変お世話になっております! 今後とも壱番屋の応援をよろしくお願いいたします!」
     くらいの勢いで平身低頭されるかなと思いきや、なんとも無感動に会計処理をされたので、まったくもって失望させられたものである。

     たった1,000円分の優待券は瞬く間に消え去り、こうして俺の株主生活はこんどこそ幕を閉じたのであった。