「艦娘達の艦隊興亡記」で使用した古い軍事費・GDPの計算方法・人口などの詳細データ
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「艦娘達の艦隊興亡記」で使用した古い軍事費・GDPの計算方法・人口などの詳細データ

2014-05-05 14:43
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かなり苦労しながらも【艦これ】艦娘達の艦隊興亡記【改!】が漸く完成しました。


自分ではかなりの大作(労力的な意味で)だと思っているのですがどうでしょう。

しかし、思った以上に軍事費に対する反応が薄いですね。
1944年の軍事費/GDP比が77%って、例えるなら給料20万(手取り額ではない)の人が、防犯関係に15万費やしているトンでもない状態なわけですが、比率の数値だけだとピンと来ないんでしょうかね?

さて、動画を作成するにあたって、かなりの時間をかけて頑張って資料を調べまわりました。
それで、その資料についての情報や、動画内で省略した情報なんかをここに載せようと思います。

■Deutsches Reich(ドイチェス ライヒ)=ドイツ国の国旗

ナチスが権力を握って以降、何度か微妙に国旗が変わったみたいですが、定番は赤地に白丸、丸の中に鉤十字(ハーケンクロイツ)が45度傾いたマークが描かれたものです。

……ですが、現在この鉤十字に似た模様として、まんじ、逆まんじ、は基本的にどちらも欧米ではNGで、けっこう強い拒絶反応を示すっぽいので、動画では代わりに「ヒゲマーク」を用いました。

■人口について

日本の人口推計についてのデータはこちらを参照しました。

  e-stat(政府統計の総合窓口)
  人口推計 > 長期時系列データ > 我が国の推計人口(大正9年~平成12年)
  男女別人口(各年10月1日現在)- 総人口(大正9年~平成12年)
  http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000000090004&cycode=0

1920年の第一回国勢調査以降、5年毎の正確な人口がわかるようになり、そこからさらに1年毎の人口を推計したものがこれです。

今回の動画ではこのデータの1920年と1925年の値の傾きから、1919年以前を単純計算しました。

しかし、実を言うと戸籍数のデータを見つけていました。
それがこちらのデータです。

  第四十五回日本帝国統計年鑑(昭和元年)
  著者:内閣統計局 編
  http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974434/2

  ※コマ番号27、に1919年(大正8年)以前の戸籍数
   「内地ニ本籍ヲ有スル人口」(朝鮮・台湾・樺太は含まない)が載っています。

おお、これでより正確な人口が出せる! ……と思ったのですが。
人口推計よりもかなり大きな数値になっています。(数百万程度)

人口推計データは、現在の日本に連なる人達の人口、として推計してるっぽいのですが、単純な戸籍数だと、この数値に合わないようですね。
戸籍数=人口、というわけでも無いんでしょうか?
朝鮮人・台湾人も、現地ではなく、内地(日本)にもかなりの数の戸籍を有していたって事でしょうか。

なので結局、動画では採用しませんでした。
まあ何を持って「日本の人口」とするかは難しいところなんでしょうね。(時代背景的に)

※14/05/08追記
国勢調査以前の日本の人口統計」という資料を見つけました。この資料によると、
国勢調査の結果、本来は国勢調査人口を下回るはずの本籍人口すら逆に約130万人ほど上回ったことから、本籍人口・現住人口には死亡・脱籍等の届出漏れによる虚数がかなり含まれていることが判明した。
だそうです。
また、そちらの資料では、1919年以前の、本籍人口より自然な形の「推計人口」が載っています。
※14/05/08追記ここまで

■物価指数について

物価指数の元データはこちらから。

  日本銀行・時系列統計データ検索サイト
  http://www.stat-search.boj.or.jp/
  [戦前基準指数] 総平均 暦年平均

■GDPの計算・軍事費について

今回動画を作成するに当たって、人口・軍事費・GDP(国内総生産)を載せたいなぁと
思い調べてみた訳ですが、これがえらい苦労しました。
なんせ、欲しいデータが戦前のものなので。

それなりに苦労しつつも、人口・軍事費データは見つかりました。

  軍事費の出典
  帝国書院:統計資料 歴史統計
  軍事費(第1期~昭和20年)(元資料:大蔵省「決算書」)
  https://www.teikokushoin.co.jp/statistics/history_civics/index05.html
  なんで「https」? 別にいいんですけど。

しかしGDPが見つからない……。
グラフはちょこちょこと見つかるのですが、欲しいのは詳細な数値です。
散々探しましたが、結論としてネット上に明確なGDPの素データは見つかりませんでした。

どうやらデータの載っているらしい本の情報はありましたが、ン万円の本です。
チラっとGDPだけ欲しいのにそんな高価な本を買う気などあるわけもなく。

(そもそもGDPは1963年に提唱された指標なので、それ以降のデータならあるんですけどね。)

ならばそれ以前に集計されていたはずのGNP(国民総生産)でも……と思いましたが、結局こちらもネット上では見つからず。

諦めて物価指数やら、当時の物価がわかる資料やら色々と調べているうちに、世界中の国のGDPが載ったデータを見つけました。

それが今回動画内に使用したこちら。

  GDPの出典
  著者:アンガス・マディソン(Angus Maddison)氏(イギリスの経済学者・故人)
  Statistics on World Population, GDP and Per Capita GDP, 1-2008 AD
  http://www.ggdc.net/maddison/oriindex.htm
  ※動画に使用したデータはこれの若干古いバージョンでした(今気づいた)
  ※古いと言っても「2010年版」と「2009年版」の違いなので問題は無いと思います

しかし、このデータにあるGDPは「1990 International Geary-Khamis dollars(1990年ドル基準の実質GDPを購買力平価で換算したドル値)」で、このままでは動画内の軍事費と並べて表示しても全然ピンと来ない数値なので、動画に載せるに当たって「軍事費と対比できるデータ」へと変換する必要がありました。

そんなわけで、このデータを1990年1月1日のドル円レート「1ドル143.55円」を使って強引に円に換算し、そこからさらに物価指数を使って当時の基準(円)に換算する、という無茶な計算をしています。
(※元データが1990年基準値なので、理論的には1990年の為替レートで全て換算可能。1990年基準の円データになるはず)

軍事費の出典が「大蔵省:決算書」なので、おそらく年度単位での数値(4月~翌年3月)ですが、GDPのデータは多分暦年データ(1月~12月)だし、為替レートも1990年1月1日に固定しちゃってるし、こんな計算でいいのか? という疑問もありますが、動画で欲しいのは、あくまでも目安となる数値なので、まあ多分良いんじゃないかと思います。

一応、動画で用いた具体的な計算式を載せておきます。

  当時の物価指数 / 1990年の物価指数 * 元データGDP(million) * 143.55(円) * 100
  ※元データの単位が100万ドルなので最後に100をかけて単位を1万円にしている

これで当時の円ベースでのGDP値に変換できているはず……!
私はド素人なので、ここで変なツッコミ入れられても困るので、適当に納得してやって下さい。

■戦艦「金剛」のお値段

金剛はイギリス・ヴィッカース社で作られました。
建造契約は 230万7100ポンド(1910年11月17日契約)

さて、これを円に換算するわけですが。

この時(1910年11月17日)の為替相場(の目安)は「1円=2シリング0.438ペンス」です。

現在は1ポンド=100ペンスなのですが、これは1971年2月13日に設定されたもので、当時は「1ポンド=20シリング=240ペンス」という、とてもややこしいものでした。

それで「1円=2シリング0.438ペンス」をポンドに直すと「1円=0.101825ポンド」
つまり金剛の建造費は「2265万7500円」となります。

さらに1910年の物価指数「0.594083333333333」と、2013年の物価指数「717.308333333333」を用いて
2013年の値段に換算すると「273億5712万7612円」になります。

ちなみに先進技術実証機 ATD-X(通称:心神)の開発費は総額394億円の予定だそうです。


  ※為替相場の出典:日本銀行金融研究所
  「外国為替相場・参着払(1893年~1926年)」
  http://www.imes.boj.or.jp/hstat/data/ferdd/index.html

■その他資料

太平洋戦争の様々な統計データがあります。
http://e.gmobb.jp/nvc/TR7.HTM

大日本帝国海軍艦艇一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E8%89%A6%E8%89%87%E4%B8%80%E8%A6%A7

旧日本帝国海軍艦艇一覧
http://www.nagai-bunko.com/shuushien/gunji/gunkan.htm

第二次大戦下 生活資材闇物価集計表
http://rcisss.ier.hit-u.ac.jp/Japanese/introduction/tss/tss044.pdf

近代デジタルライブラリー
明治大正財政史・第一巻
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446683


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