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Vol.331 結城浩/三角関数とは何か/クリエイタがお金と付き合う/人間が苦手なこと/
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Vol.331 結城浩/三角関数とは何か/クリエイタがお金と付き合う/人間が苦手なこと/

2018-07-31 07:00
    Vol.331 結城浩/三角関数とは何か/クリエイタがお金と付き合う/人間が苦手なこと/

    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2018年7月31日 Vol.331


    はじめに

    結城浩です。

    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。

    「数学ガールの秘密ノート」シリーズ10作目『数学ガールの秘密ノート/行列が描くもの』を現在執筆中です。先週すべての原稿を編集部に送ることができました。応援感謝です!

    ◆『数学ガールの秘密ノート/行列が描くもの』(アマゾン)
    https://bit.ly/hyuki-matrix

    初校が出てくるまでレビューアさんのフィードバックメールを整理して、修正点をまとめる作業を進めます。また今週にはイラストの打ち合わせがあります。がんばってブラッシュアップしていきます!

    それでは、今週の結城メルマガを始めましょう。どうぞごゆっくりお読みください。


    目次

    • ポケットの中のライフハック
    • 高校二年生、簡単な問題以外がさっぱり解けない - 学ぶときの心がけ
    • 人間が苦手なこと
    • esaのスライドを読んで感じたこと
    • クリエイタはお金とどう向き合うか - 仕事の心がけ
    • 三角関数とは何か

    ポケットの中のライフハック

    家から駅まで歩くとき、いつもと同じ道を通るけれど、今日は脇道にそれて郵便局に寄る用事がある……そんなときってありますよね。

    でも、意外に「脇道にそれる」というのは難しいことです。

    なぜなら「駅まで歩く」ようないつもの行動は無意識に行っているからです。ほとんど自動機械のように歩いていき、郵便局に寄るのを忘れて駅まで行っちゃった!……そんな経験はありませんか。

    いつもとほとんど同じ行動を取るんだけど、今日だけは特別、別の行動をしなければいけない。それって意外と難しいことです。

    結城はそういうとき「いつもは左ポケットに入れてる鍵を右ポケットに入れる」ようにしています。結城は左ポケットに手をときどき入れて鍵を確かめる習慣があります(無意識にやってしまう)。なので、左ポケットに鍵がないと「あれ?」と一瞬思うことになります。「どこかに鍵を忘れたのかな?」と意識が自分にトリガーを掛けるんですね。

    結城は、その「あれ?」をリマインダに使っています。「今日はいつもと違うことをするんだったよね」というリマインダです。「あれ?」と思った後に、鍵が右ポケットにあるのに気付き「今日は何かいつもと違うことをする日だっけ?」と考えがシフトします。そして「そうだそうだ、今日は郵便局に寄らなくちゃ」と気付く仕組みです。

    いわば「ポケットの中のライフハック」とでもいいましょうか。ちょっとした工夫で生活はちょっぴり良くなるのです。

    * * *

    似たような「ポケットの中のライフハック」として、サイフの中のお札の並べ方があります。

    結城は財布の中にあるお札をその額面順にソート(並べ替え)してあります。左から一万円、五千円、千円という具合です。そうすると支払い時にサイフをごそごそする時間が少しだけ短くなります。

    一万円を崩して五千円と千円をサイフに戻すときも、額面でのソートを崩さないようにしています。

    財布の中にあるポイントカードはたくさんあってうっとうしいものです。結城はサイフの中のポイントカードを「超」整理法で管理しています。つまり、使ったなら一番端に戻すようにしているのです。これはLRU(Last Recently Used)順でソートしているということですね。

    財布にレシートを入れるときには、経費用とそれ以外を分けて入れています。これで経費を整理するのがちょっぴり楽になります。さらにいうと、カードの「控え」はほとんど受け取りません。どうせ捨てることになるからです。

    * * *

    こうやって書き並べると何だか神経質でせせこましく生きているように感じるかもしれませんが(苦笑)、結城はこういうのが好きみたいです。自分の生活をちょっと改善する方法を考え、心がけを作り出し、それに自分を従わせることが好きです。何回もやっているうちに無意識にできるようになり、私の頭は自分の考えたいことに集中できる。そういう状態が好きなんですね。

    以上、「ポケットの中のライフハック」というお話でした。

    あなたは「ポケットの中のライフハック」を何か持っていますか。


    高校二年生、簡単な問題以外がさっぱり解けない - 学ぶときの心がけ

    質問

    現在高校2年生です。

    数学が苦手です。

    1Aの復習をしているのですが、教科書の例題と傍用問題集の簡単な問題は解けても他の問題になるとさっぱり解けません。

    2Bの復習に取り掛かる前に1Aを教科書の章末レベルまで出来るようにするべきですか。それとも同時進行で進めるべきでしょうか。

    回答

    ご質問ありがとうございます。

    あなたの勉強プランという話には答えられませんが、結城が気になるのは「さっぱり解けません」のあたりです。

    最近の「結城メルマガ」でよく書いている話題ですが、「さっぱり解けません」のあと、その問題に対してあなたはどんなアクションを取っていますか。解けない問題は放置してしまいますか。その問題の解答を見て解き直しをしますか。先生に聞きにいきますか。

    確かに、どのジャンルをどう進めるかのプランは大事です。それはそれとして、数学の場合「本当に理解する」ということがとても大事です。例題は解けて、簡単な問題も解けるけど、そこから先が「さっぱり解けません」ということだと、もしかして解けている問題も本当に理解してるのかなと怪しくなるからです。

    もしあなたが「見たことがある問題なら瞬時に解答できるけど、見たことない問題だと手も足も出ない」と状態だとすると、かなり心配な兆候です。なぜなら、学んだ数学の知識を自分が考える道具として扱っているか、怪しく感じられるからです。

    見たことのない問題でも「こうだろうか、ああだろうか」と試したり、「自分が知っているこの方法を使ったら解けるかな」と進んでみたり、「ああ解けなかった!《この発想》が思いついたら自分にも解けたかもしれないけれど」のように問題や解説と格闘しているならいい傾向です。でも「さっぱり解けない」とすると心配です。

    自分が解ける問題を解いているときに、そこに出てくる数学の概念や数学的な主張を理解して使っているかどうかを自問してください。

    問題が解けなかったとき、解説を読んで意味はわかりますか。そして自分の理解のどこが足りなくて解けなかったかを考えていますか。数学は考えることが命なので、自分が本当に理解しているのか、理解にズレがないのかを丁寧に確かめて行く必要があります。

    教科書の問題で解けないものがあったら先生に聞きにいきましょう。先生に聞きにいったことはありますか。そのときも、「問題の答えを聞きにいく態度」ではなく、「自分の理解の何がまずかったのかを確かめる態度」になるのが大事です。「私はこう考えました。私はこれはわかります。でもここがわかりません」のように尋ねましょう(でも、とにかく先生に聞きにいきましょう)。

    《自分の理解に関心を持つ》ことはとても大事です。あなたの質問にあった、先に進んだ方がいいのか/固めてからにした方がいいのかについては、私には何とも言えません。

    「結城メルマガ」では似たような話題をこれまでも扱ってきましたので、こちらもお読みください。

    ◆高校生が数学力をつけるには「復習あるのみ!」ですか? - 学ぶときの心がけ
    https://mm.hyuki.net/n/n8740c2e50a46

    ◆数学の応用問題には、どうアプローチすればいいのか - 学ぶときの心がけ
    https://mm.hyuki.net/n/nf3688a727212

    ◆高校一年生、問題を解く学習で大切なこと
    https://mm.hyuki.net/n/n9076e40983c9

    ◆数学の問題をまちがったとき、どう復習すれば数学力を向上できますか
    https://mm.hyuki.net/n/n1d5f533a58b0

    ◆「数学的思考力」を鍛える話。
    https://mm.hyuki.net/n/n7d402602cf87

     
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