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記事 177件
  • Vol.624 結城浩/一年前、本の執筆開始に考えていたこと/対話で引き出されてくるもの/Audible/結城メルマガ12年/

    2024-03-12 07:00  
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    Vol.624 結城浩/一年前、本の執筆開始に考えていたこと/対話で引き出されてくるもの/Audible/結城メルマガ12年/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年3月12日 Vol.624
    はじめに
    おはようございます、結城浩です。
    新刊『群論への第一歩』の話。
    『群論への第一歩』が刊行され、SNSなどではたくさんの方々がご感想を投稿してくださっています。ありがとうございます! アマゾンのカスタマーレビューも書かれていました。はげみになります!
    ◆『群論への第一歩』アマゾンカスタマーレビューhttps://amzn.to/49LkBQp
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    『群論への第一歩』のレビューアもしてくださった、なかけんさんが関連動画を作ってくださいました。第6章に出てくる正6面体(立方体)をさまざまな軸で回転させる動画です。書籍では表現しにくいところをわざわざ補ってくださいました。ありがとうございます!
    ◆「群論への第一歩」正6面体群:たんたんと立方体を回転していきますhttps://youtu.be/lQ7hgWJXMAM
    なかけんさんは、数学の過去問の解き方や数学の考え方を解説していく「なかけんの数学ノート」というWebサイトを運営していらっしゃいます。
    ◆なかけんの数学ノートhttps://math.nakaken88.com/
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    知的生産に関わる本を書いていらっしゃる倉下忠憲さんは、Scrapboxで『群論への第一歩』の読書記録を書いてくださっています。一般の読者さんがどんなふうに読んでいるかを読めるのは貴重な体験ですね。ありがとうございます!
    ◆『群論への第一歩』「第1章 集合」ノート - 倉下忠憲の発想工房https://bit.ly/3uVGDRn
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    群論の本が完売? と驚きの投稿をしてくださったのは、ブックファースト新宿店さんです。ジャンル担当者さんもびっくりなさったとのこと。本を読者さんに届ける大切なお仕事、いつもありがとうございます!
    ◆群論の本が完売? - ブックファースト新宿店https://twitter.com/book1stshinjuku/status/1765958168411242676
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    この他にもたくさんの方々が、感想や応援の投稿をしてくださっています。ぜんぶを紹介できなくてごめんなさい。感謝しております!
    ◆結城浩『群論への第一歩』公式ページhttps://www.hyuki.com/group/
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    甘いミニトマトの話。
    先日スーパーで、サラダに入れるミニトマトを買いました。特に何も意識しないで、並んでいたものを買ったんです。でも帰ってきて食べたところ、びっくりするくらい甘くて美味しかったので、捨てたパッケージをわざわざ拾ってブランドを確認しました。
    和歌山県産の「王糖姫(おとひめ)」というブランドで、糖度が高いみたい。まんまるじゃなくてちょっと細長い形をしています。
    ミニトマトのブランドなんて気にしたことなかったんですが、今回はブランド名まで覚えてしまいました。次回スーパーに行ったときにはブランドを意識しようと思いました。いや、そのくらい美味しかったのです。
    ◆王糖姫(おとひめ)|JA紀州|情熱あふれる産地づくりを目指してhttps://bit.ly/3Ph0vVM
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    Web連載「数学ガールの秘密ノート」の話。
    Web連載「数学ガールの秘密ノート」シーズン42は今週で早くも最終エピソード10を迎えることになります。
    10週間のあいだ《距離の世界》を駆け抜けてきましたが、今週でいったん終了し、しばらくの間Web連載はオフシーズンに入ります。
    いやあ、今シーズンも楽しかったですねえ。《格子点の世界》の円や楕円を考えたり、最短経路のアルゴリズムを考えたり、そして距離空間の公理へとつながっていきます。
    「今回は《距離》の物語にしたい」ということだけを考えてシーズンを始めましたが、なんとか無事に着地できそうです。応援感謝です!
    また今回はシーズン途中で月をまたぐタイミングがありましたので、この機会に girlnote.hyuki.NET から girlnote.hyuki.COM へとドメインを切り換えることもできました。大きなトラブルもなく移行できたようでホッとしています。
    ◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」https://girlnote.hyuki.com/
    《距離の世界》といえば思い出すのは『数学ガール/ポアンカレ予想』の第3章「テトラちゃんの近くで」です。そこでは《距離の世界》のεδ論法から始まり、途中でカチリと《位相の世界》へ切り替わる物語が展開されます。
    この章は最初の執筆時点で、レビューアさんからの指摘を受けて全面的に書き直した思い出があります。書き直すのは非常に大変でしたけれど、そのおかげでこの章は結城のお気に入りの章の一つとなったのでした。
    ◆『数学ガール/ポアンカレ予想』第3章目次
    ◆『数学ガール/ポアンカレ予想』https://www.hyuki.com/girl/poincare.html
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    それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    対話を通じて自分の中から引き出されてくるもの - 結城浩の談話室
    再挑戦したAudibleが生み出した新しい読書体験
    結城メルマガを12年続けてきて思うこと - 文章を書く心がけ
    一年前、本の執筆中に考えていたこと - 本を書く心がけ
     
  • Vol.623 結城浩/新しい本を準備するときに考えていること/高校生、文章を書きたいけれど/自分なりの工夫をして仕事をすると注意される/

    2024-03-05 07:00  
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    Vol.623 結城浩/新しい本を準備するときに考えていること/高校生、文章を書きたいけれど/自分なりの工夫をして仕事をすると注意される/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年3月4日 Vol.623
    はじめに
    おはようございます、結城浩です。
    先週末『群論への第一歩』が刊行になりました!
    Twitter(現X)をはじめとするSNSでも「注文しました」「購入しました」「予約したのが届きました」という読者さんの声をたくさんいただき、大変うれしい週末となりました。応援感謝です!
    今週には、全国の書店さんの店頭に並ぶことになると思います。もしもご近所の書店さんでお取り扱いがないようなら、書店でのお取り寄せやネット書店などをご活用ください。引き続き応援よろしくお願いします!
    ◆結城浩『群論への第一歩』公式ページhttps://www.hyuki.com/group/
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    Twitter(現X)の新機能「記事」の話。
    Twitterに「記事」という新しい機能が加わっていました。モダンなブログ風の記事をTwitterで書ける機能のようです。
    さっそく『群論への第一歩』の発売を記念する「記事」を書いてみました。以下のリンクからたどることができますのでご覧ください。
    ◆『群論への第一歩』本日発売です!(Twitterの「記事」機能)https://twitter.com/hyuki/article/1763884982458896826
    ◆Twitterの「記事」はブログ記事のように見える(スクリーンショット)
    上のリンクをたどっていただければわかりますが、普通のブログ記事のように見えるWebページになっています。でも左上の×ボタンやESCキーを押すと、これがTwitterへのポストに似た形になっていることがわかります。
    Twitterで「記事」を書くための編集画面は、現代のブログサイトの編集画面でよく見かけるものとほとんど同じです。ページの一番上にはアイキャッチ画像を貼り込む部分があり、タイトルや見出しを書くことができ、画像やリンクの貼り込みや箇条書きも自由にできます。そしてページの最下部には自動的に自分のプロフィールが挿入されます。
    ◆Twitterの「記事」を書くための編集画面(スクリーンショット)
    ブログやWebサイトを持っている人は、新しい記事を書いたときにTwitterにリンクを投稿して「こんな記事を書きました!」という宣伝や紹介をすることがよくあると思います。でもこのTwitterの「記事」という機能を使えば、それがよりシームレスにできそうですね。
    ただし、少なくとも現在のところ、動画ファイルのアップロードはできますが、YouTubeの動画リンクを貼り付けることはできません。つまり、できるだけTwitter内部で完結させようという方針が見え隠れしていますね。
    この「記事」という機能は確かに便利ですが、使えるのはプレミアムプラスに課金しているユーザのみが対象になっています。この機能、どれだけ一般的に使われるようになるでしょうか。
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    SNSの投稿集約の話。
    以前の結城メルマガで「SNSの投稿をGoogle Sheetsに集約する話」をしました。具体的にはVol.612で概略をお話しし、Vol.620でプログラムも交えて紹介しましたね。
    現在も引き続き、Twitter,Bluesky,Mastodonに自分が投稿した内容をGoogle Sheetsに集約させています。これ、かなりいいです!
    Vol.620で紹介した通り、ひと月ごとに新たなシートを作成していますので、3月に入った現在は以下のスクリーンショットのようになっています。
    ◆月ごとのSNSの投稿がGoogle Sheetsに集まっている様子(スクリーンショット)
    SNSの投稿は「メルマガや他の書き物の下書き」や「アイディアメモ」や「ニュースへのリンク保存」として使っています。ですから、こんなふうに一箇所に集約されていると管理が大変楽になりますね。
    ◆一つの投稿がシートの一行として保存されている様子(スクリーンショット)
    ひと月分のチェックがすべて済んだシートはタイトルの頭に「(済み)」と入れるようにしています。これで、チェックしたか否かが一目瞭然です!
    「どこのSNSに書き込んでも大丈夫。だって結局Google Sheetsに集約されるから」というのは非常に気持ちが楽になります。どこのSNSにいるかをあまり意識せず、気軽に書き込めるからです。
    ◆年末のデータ大掃除 - Evernoteに書きためたメモをどう片付けるか(結城メルマガVol.612)https://link.hyuki.net/mm612
    ◆Twitter,Bluesky,Mastodonを集約(結城メルマガVol.620)https://link.hyuki.net/mm620
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    iPhoneワイヤレス充電器の話。
    結城はiPhone 13 Pro Maxを使っています。
    充電するときにはライトニングケーブルを指すのですが、指し忘れると充電できません(当然)。「どれ、出かけるか」となったときに充電されていないことがよくあるので、何とか対策したいと思っていました。
    そこで、いまさらながらワイヤレス充電器を購入して使い始めました。購入したのはiPhoneとAirPods Proを並べて置くタイプ(2 in 1)です。結城は机上のiPhoneを置いたまま見る習慣はあまりないので、立てておくタイプにはしませんでした。
    メーカーとしてBelkinを選んだのは、ネットで評価が高かったことと、Apple Storeにも入っているので大きな間違いはないだろうと思ったからです。
    ◆Belkin 2 in 1 Qi2ワイヤレス充電器https://amzn.to/3wDZzEN
    iPhoneを台の上に置いて充電するのですが、MagSafeの磁力でくっつくので「置く」というよりも、カコンと「はめ込む」感覚があります。充電開始すると画面に緑のリングが大きく表示されるので、充電忘れになる心配はまったくありません。
    ワイヤレス充電器に合わせて、MagSafe対応リング付きiPhoneカバー(スマートフォンケース)も買いました。リングとカバーが一体になっており、しかもカバーを外すことなく充電器に乗せられるのでたいへん使い勝手がいいです。
    ◆iPhone 13 Pro Max用MagSafe対応リング付きカバーhttps://amzn.to/3wLwnLL
    これだけ準備すると充電忘れはなくなります。またうれしい副次効果もありました。いままでは、いつでもiPhoneを充電できるようにライトニングケーブルが机の上にだらっと置かれていたのがなくなったため、机のケーブル周りがすっきりしたのです。いいですねえ。
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    それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    高校生、文章を書きたいけれど「おもしろくないから誰も読まない」と考えてしまう - 文章を書く心がけ
    自分なりの工夫をして仕事をすると注意されてしまう - 仕事の心がけ
    新しい本を準備するときに考えていること - 本を書く心がけ
     
  • Vol.618 結城浩/本を書きたいというあなたへのアドバイス/思い切って一歩を踏み出す/書きたくないときどうする?

    2024-01-30 07:00  
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    Vol.618 結城浩/本を書きたいというあなたへのアドバイス/思い切って一歩を踏み出す/書きたくないときどうする?結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年1月30日 Vol.618
    はじめに
    おはようございます、結城浩です。
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    『群論への第一歩』の話。
    最新刊『群論への第一歩』は3月頭に発売の予定です。もう少しお待ちください!
    編集部からの情報によりますと、すでに、たいへん多くの読者さんからのご予約が入っているとのこと。応援感謝です!
    本書では、数学の本を読むときのポイントも細かく解説していますので、群論そのものに興味がなくても「独学で数学書を読む大きなきっかけ」になると思います。
    以下のページではWeb立ち読みができますので、どんな本なのかを確かめることができます。ぜひチェックしてみてください!
    ◆結城浩『群論への第一歩』(Web立ち読み版、クリックしてすぐ読み始められます)http://ul.sbcr.jp/IDEA-nNtF6
    また、以下の公式ページに各種情報をまとめてありますので、ご確認ください!
    ◆結城浩『群論への第一歩』(カバー画像・帯付き)
    ◆結城浩『群論への第一歩』(公式ページ)https://www.hyuki.com/group/
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    noteポイント祭の話。
    2024年1月31日まで、noteで「noteポイント祭」が行われています。noteで有料記事を購入すると初回購入で20%、二回目以降で10%のポイント還元があるとのこと(上限あり、付帯条件あり)。
    ◆記事購入でポイントがもらえる「#noteポイント祭」スタート!https://note.com/info/n/n06808e5e8cff
    結城のnoteにもたくさん有料記事がありますので、この機会にどうぞお読みください。たとえば、PDFにまとめた読み物がダウンロードできる「結城浩ミニ文庫」はこちらにまとめてあります。
    ◆結城浩ミニ文庫https://mini.hyuki.net/
    なお、定期購読マガジンそのものにはポイント還元はありませんが、バックナンバーの記事を単体で購入なさるときにはポイント還元があるようです。結城メルマガのバックナンバーはこちらから。
    ◆結城メルマガhttps://link.hyuki.net/mm/
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    それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    思い切って一歩を踏み出す - 結城浩の談話室
    作業中に発生する化学反応を大切に - 仕事の心がけ
    書きたくない気持ちに襲われたときに私がやっていること - 文章を書く心がけ
    本を書きたいけれど何をどうしていいかわからない - 本を書く心がけ
    思い切って一歩を踏み出す - 結城浩の談話室
    2024年1月27日(土)の「結城浩の談話室」では、病気のため何度も入院を繰り返してきた30代の男性のお話をうかがいました。
    本を読み始めるようになったきっかけや、『数学ガール』との出会いから始まり、数学をしたくて大学へ進んだこと、知り合った先生から自分なりに取り組めそうな研究について助言をもらったこと、そしてさまざまな人との関わりといったお話を聞くことができました。
    就職してから症状が再発したものの、勤務時間を調節したり、運動を始めたりして近年は調子よく推移しているとのこと。
    人間関係、数学、仕事、そして治療とのバランスを取りながら活動を続けてくださいね。ありがとうございました!’,
    ◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.net/
    * * *
    さて、ここからは結城の話です。
    私たちは「こんなことやってみたいな」や「自分でもこういうのができたらいいな」という思いを抱きます。でもそこから一歩進むということはたいへんめずらしいことです。
    時間的な都合や、経済的都合のために一歩進めないという場合はもちろんありますが、必ずしもそれだけではありません。実のところそれほど真剣に「やってみたい」とは思ってないことが多いからです。先日談話室で「数学がしたくて大学へ進もうと思った」という一言を聞いて、なぜか私の心に響くものがありました。
    何か「やってみたい」と思ったときに、いつもいつもスルーしていていると、いつのまにか一歩を思い切って踏み出すことを忘れてしまうのではないかと感じたからです。
    結城はひとりで仕事をしているので、何となく活動が停滞し、何となくジリ貧になり、何となく発想が固まってしまう危険性をいつも意識しています。新しい技術やサービスが出てきたら、わかってもわからなくてもとりあえず試してみるように心がけているのはそのためです。
    考えてみると、Zoomを使った「談話室」自体が思い切って始めた企画の一つですし、個人ゼミで自分の学びをアドバイザさんに聞いてもらうことだってそうです。すべて「とりあえずやってみる」や「思い切って始めてみる」ところからスタートしたのですね。
    談話室や個人ゼミに限りません。さらによくよく考えてみると、結城が現在行っている活動のほぼすべてが「思い切って始めた」結果といえます。
    思い切って、Webサイトを作った→Webでの個人活動の広がりへ
    思い切って、メールマガジンを始めた→十年以上の結城メルマガへ
    思い切って、物語をWebで公開した→数学ガールの出版へ
    思い切って、Web連載を始めた→秘密ノートシリーズの出版へ
    もしも、「こんなことやってうまくいかなかったらどうしよう」と悩んで一歩も進まなかったならば、結城が現在行っている活動はすべてが消え失せてしまいます。文字通り、何一つ存在しなかったはずです。
    もちろん、飽きたり、うまくいかなかったりしてやめた活動もたくさんあります。でも、その「無駄」や「失敗」や「中断」をはるかに凌駕するほどの果実が実りました。そこには無数の方々の応援があったのは確かですけれど、そもそも結城が「こんなことを始めてみました」という一歩を踏み出さなかったら、他の方々も応援のしようがなかったでしょう。
    思うだけではない。考えるだけでもない。どこかの時点で思い切って一歩を踏み出すことの重要性をつくづく感じます。
    無理する必要はありませんし、結果としての成功や失敗も実は問題じゃありません。自分なりの一歩を思い切って踏み出すことが大切なのだと思っています。
    今年、2024年も結城は本を書いていきます。いつものように進む側面も確かにありますが、それだけに留まらず、思い切った一歩を踏み出していきたいと思っています。応援よろしくお願いします!
    * * *
    「結城浩の談話室」は「ビデオをオフにした状態でZoomを使い、二人で自由におしゃべりするネット企画」です。あなたの決意、あなたの悩み、あなたの思い、あなたの夢をお聞かせください。もちろん、特にテーマのない雑談でも構いませんよ。
    詳しくは以下のページから。
    ◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.net/
     
  • Vol.614 結城浩/本を書き上げるたった一つの方法/エゴサーチ/心の健康/書くときの深さ優先・幅優先/二十年以上続けてきたネット企画を閉じる/

    2024-01-02 07:00  
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    Vol.614 結城浩/本を書き上げるたった一つの方法/エゴサーチ/心の健康/書くときの深さ優先・幅優先/二十年以上続けてきたネット企画を閉じる/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年1月2日 Vol.614
    はじめに
    あけましておめでとうございます。
    本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    実は、先週の結城メルマガVol.613を出してから、あれが2023年最後の配信だということに気付きました。「良いお年を」と言いそびれて年を越してしまいましたね!
    ということで、2023年末に書いた本の振り返りは以下の「メール日記」にまとめました。
    ◆2023年末に寄せて - 結城浩のメール日記https://diary.hyuki.net/p/2023
    * * *
    新年のセール情報です。
    2024年1月11日(木)まで、『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』をはじめとする結城のプログラミング関連書籍の半額セールを行っています。よろしければどうぞ!
    ◆『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』https://amzn.to/3NMX9ZU
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    カレンダーの話。
    年末に壁掛けのカレンダーを買おうと思いました。書店を訪れた際に「カレンダーフェア」をやっていたので、ちらちら眺めてみたところ、書き込みができるくらいの壁掛けカレンダーでは、ほとんどに六曜が書かれていることに気付きました。六曜というのは、大安や友引といった項目のことです。
    私は六曜がないカレンダーを使うので、結局いままで使っていたものと同じカレンダーをネットで購入しました。こちらです。ほどよい大きさで書き込みができて日曜はじまりです(他の選択肢もあります)。
    ◆ビジネス壁掛けカレンダー(アマゾン)https://amzn.to/41XwOOZ
    以前はこちらの「ちびむすカレンダー」を愛用していました。無料でPDFがダウンロードできるので、印刷の手間をいとわなければたいへん便利です。シンプルで書き込みもできますし、六曜あり/なしが選べて、日曜/月曜はじまりも選べます。
    ◆ちびむすカレンダーhttps://happylilac.net/calendar-newsim-a4y-2024.html
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    それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    本を書き上げるたった一つの方法とは - 本を書く心がけ
    どうやって写真をエゴサーチしているのか
    悩みごとに対処する具体的方法 - 心の健康
    深さ優先で書くか、幅優先で書くか - 文章を書く心がけ
    二十年以上続けてきたネット企画を閉じるにあたって
    本を書き上げるたった一つの方法とは - 本を書く心がけ
    今年は、ある大きな本を書く仕事に取り組む一年にしようと思っています。
    その本については、もう何年も前から少しずつ準備をしてきましたが「そうだ。2024年はこの本を書く年にしよう!」と決め、作業に取り掛かっています。
    そして2024年の元旦にふと、こんな言葉が心に浮かびました。それは「本を書き上げるたった一つの方法とは何か」に対する答えとなっています。心に浮かんだ言葉はこれです。
     本を書き上げるたった一つの方法とは「書き始め、書き続け、書き終えること」です。
    これは、当たり前です。
    いくら準備をしても、書き始めなかったら、本を書き上げることはできません。
    いくら書き始めても、書き続けなかったら、本を書き上げることはできません。
    いくら書き続けても、書き終えなかったら、本を書き上げることはできません。
    Evernoteを整理していると、たくさんの「いつか書きたい本のメモ」が見つかります。数百個という数のメモです。でも、そんなメモがいくらあっても(何百個、何千個あっても)、どこかでその本を書き始めなかったらメモはメモで終わりです。
    書き始め、書き続け、書き終える。
    そうすることでのみ、一冊の本を書き上げられる。
    そのことを心に留めて、今年も祈りつつ、感謝しつつ、仕事に取り組んでいきたいと思います。
    ぜひ、応援してください!
     
  • Vol.613 結城浩/新刊『群論への第一歩』/2023年購入して良かったもの三選/一人で仕事をする/読者のニーズ調査/心の健康/

    2023-12-26 16:21  
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    Vol.613 結城浩/新刊『群論への第一歩』/2023年購入して良かったもの三選/一人で仕事をする/読者のニーズ調査/心の健康/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年12月26日 Vol.613
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    今年のクリスマスイブは、特ににぎやかな場所は避けて過ごしました。ちょうど日曜日だったので、午前中は礼拝に参加し、夜は家族と一緒にチキンを楽しみました。少しチキンを買い過ぎてしまい、結局二晩連続で食べることになりましたよ。
    * * *
    新刊は『群論への第一歩』です!
    2024年2月に、結城の新しい本『群論への第一歩』が発売になります!
    今回は「数学ガール」シリーズではありません。数学の「群論」の入門書です。
    本書は代数学の一分野である「群論」の基本を学ぶ本ですけれど、それだけではありません。「数学の学び方」や「数学書の読み方」についても学べるというメタなアプローチになっています。
    多くの数学書は定義と定理と証明がずっと続く厳格なイメージがあります。もちろんそれが悪いわけではありませんが、まだ慣れていない人や、独学している人にはとっつきにくいのも事実です。
    そこで本書では、いたるところに「ちょっと一言」のコーナーを散りばめています。この「ちょっと一言」によって、読者がよく抱く疑問に答え、大切な補足情報を伝えます。また、数学的な事実だけではなくその「お気持ち」や「たとえばどんなふうに理解すればいいか」についても書いています。
    ですから本書は、群論に興味がある高校生・大学生はもちろんのこと、大学数学を学び直ししたいと思っている社会人の方や、独学で数学を学びはじめる人にとっても良い「とっかかり」になるはずです。
    刊行は2024年2月ですが、ぜひご予約ください。
    ◆結城浩『群論への第一歩』(アマゾン)https://amzn.to/47ivyql
    以下の公式ページもチェックしてくださいね。
    ◆結城浩『群論への第一歩』(公式ページ)https://www.hyuki.com/group/
    応援よろしくお願いします!
    * * *
    それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    2023年購入して良かったもの三選(ホワイトボード、外部ディスプレイ、パソコンスタンド)
    一人で仕事をするか否か - 結城浩の談話室
    睡眠時間
    読者のニーズを調査しますか? - 本を書く心がけ
    自分ですべてを対処しなければならないわけじゃない - 心の健康
     
  • Vol.609 結城浩/縦型ディスプレイ買い足して執筆環境改善/ChatGPT+DALL-E/原稿再読/優先順位/

    2023-11-28 07:00  
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    Vol.609 結城浩/縦型ディスプレイ買い足して執筆環境改善/ChatGPT+DALL-E/原稿再読/優先順位/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年11月28日 Vol.609
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    Kindle版「数学ガール」のポイント還元セールの話。
    いつまで続くセールなのかは不明ですが、ただいまKindle版「数学ガール」「秘密ノート」「物理ノート」が既刊全巻が30%のポイント還元セールになっています。
    たとえば、ペアノの公理やイプシロン・デルタ論法も登場するKindle版『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』は税込1980円ですが、584ポイントが還元されるという計算になります。
    ◆Kindle版『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』https://amzn.to/3QT2UGp
    またたとえば、数学が苦手なノナちゃんが登場する『学ぶための対話』は税込1617円ですが、485ポイント還元になります。
    ◆Kindle版『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』https://amzn.to/3GhPqPt
    よろしければこの機会をご利用ください。以下のページに対象となる書籍へのリンクをまとめてあります。
    ◆Kindle版「数学ガール」「秘密ノート」「物理ノート」が既刊全巻セールです!https://mm.hyuki.net/n/n02fc5cc9bc96
    * * *
    スズリのウインターセールの話。
    結城はグッズ作成・販売のSUZURI(スズリ)でキャラクターグッズを販売しています。
    2023年12月3日(日)までウインターセールが開催されており、Tシャツやパーカー、それにスウェットなどが700円オフになっています。ぜひどうぞ!
    ◆「とてもねむい」Tシャツ(紹介画像)
    ◆セール中のスレッドお化け坊やのグッズなど - SUZURI(スズリ)https://link.hyuki.net/suzuri-sale
    * * *
    「しずかなインターネット」の話。
    技術情報共有コミュニティのZenn(ゼン)を作ったcatnoseさんが、新たに「しずかなインターネット」というサービスを作りました。
    ◆しずかなインターネットhttps://sizu.me/home
    公式サイトの紹介文によると「しずかなインターネットは、日記やエッセイを書くのにちょうどいい文章投稿サービス」とのこと。「賑やかな広場」ではなく「パーソナルな部屋」のようなもので「個人的なメモや日記を気楽に書き散らしましょう」と紹介されています。
    さっそく結城もアカウントを作ってみましたが、確かにすみずみまでしずかで落ち着いた感じが漂っています。自分だけが読める文章も書けますし、それを一般公開することもできます。でもアクセスランキングや、運営のおすすめみたいなものはありません。広告もありません。
    つながるばかりがインターネットではなく、注目を浴びてバズるだけがインターネットではない。そんなことを思わされるWebサービスです。
    ◆結城浩|しずかなインターネットhttps://sizu.me/hyuki
    * * *
    さて、今回の結城メルマガでは、ブラックフライデーでMacBookの外部ディスプレイ(二台目)を購入した話、ChatGPT+DALL-Eで遊んだ話、そして「本を書く心がけ」のコーナーでは「何を考えながら原稿を再読しているか」という話をお送りします。また「優先順位について思うこと」についても書きました。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    外部ディスプレイを買い足して執筆環境バージョンアップ - 仕事の心がけ
    ChatGPT + DALL-Eで遊ぶ
    何を考えながら原稿を再読しているか - 本を書く心がけ
    優先順位について思うこと - 結城浩の談話室
     
  • Vol.607 結城浩/どんなソフトウェアで仕事しているか/デザイナーさんとの打ち合わせ/不安という名のアラート/

    2023-11-14 07:00  
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    Vol.607 結城浩/どんなソフトウェアで仕事しているか/デザイナーさんとの打ち合わせ/不安という名のアラート/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年11月14日 Vol.607
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    何だか急に冷え込みましたねえ……気が付いてみれば11月も中旬なので当たり前ですけれど、それでも。
    先日まで冷房をつけていたのに、急に暖房に切り換えたみたいな印象です。こういうときには体調管理に注意しないといけませんね。気温の変化は意外に身体に影響があるものですから。
    * * *
    談話室の申し込みは今日が〆切です、という話。
    結城はビデオをオフにしたZoomを利用して、一対一でおしゃべりするネット企画「結城浩の談話室」を毎週土曜日に実施しています。これまでに20人以上の方々とさまざまな会話を楽しみました。
    現在は12月分の申し込みを受け付けしているところです(2023年の実施予定は今回で終わりです)。
    〆切は2023年11月14日(火)つまり、このメルマガVol.607の配信日である「今日」になっていますので、どうぞお忘れなく。
    詳しくは以下の公式ページから「申し込みフォーム」へのリンクをたどってください。
    いっしょにおしゃべりしましょう!
    ◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.net/
    * * *
    講演会の感想文を読みながら、ふと思ったことの話。
    2023年10月6日、結城は玉川聖学院さんで講演を行いました。その話はすでに以前お伝えしましたね。
    ところで先日、そのときの生徒さんたちが書いてくれた感想文を、玉川聖学院の先生が結城あてに送ってくださいました。結城はもちろん非常に楽しく読ませていただきましたよ。感謝なことです。
    中学1年生から高校3年生まで、といえばたいへん多感な年代です。学習や進路や人間関係などさまざまな思いや悩みを抱きつつ日々を過ごしているでしょう。そんな彼女たちに、ほんの少しでも励ましになるメッセージや信仰について伝えられたら、という思いで行った講演でした。
    生徒さんからの感想文には、素直で率直な感想がたくさん書かれていました。十代の方々からの丁寧なお手紙を読みながら、私はたいへん幸せな気持ちになりました。私の方が、たくさんの励ましをいただいたように思います。ありがたいことですね。
    当日の講演会と講演後の交流会で、結城はたくさんの質問を受けました。それぞれの質問にはその場で出来る限り答えましたけれど、それからひと月以上過ぎた現在でも、私はそのときの対話を繰り返し思い出します。問いと答え。対話には不思議な力があります。
    対話を振り返りながら、私は別のことを思い始めました。
    私たちは、人生の中でいろんなところを通過します。
    いうまでもありませんけれど、人生は決して平坦な道のりではありません。学校で、会社で、組織や仲間や家族のあいだで、さまざまな出来事があります。自分の力ではどうにもならない課題や悩みにぶつかることもあります。歳を重ねるごとに「ほんとうにいろんなことが起きるものだなあ」と思わざるをえません。
    しかしながら「いろんなことが起きる」というのはネガティブな気持ちを引き起こすだけではありません。というのは、ぶつかった当時は「越えられない」と思っていた障害を何とか越えたり、回避したり、あるいは思いがけず雲散霧消したりという経験もまたたくさん積むことになるからです。「いろんなことが起きる」けれど、それは決してネガティブな結果になるとは限らないのです。
    それと同時に思うこともあります。それは、子供のときの悩みが、たとえ大人にとっては、他愛もない悩みに見えたとしても、その当事者にとっては決して「他愛もない悩み」などではない、ということ。他者からどれほど小さな悩みに見えたとしても本人にとってはこの上なく大きな悩みに感じられるものなのです。
    子供だろうが、大人だろうが関係ありません。
    いま直面している課題こそ、人生最大の課題なのです。
    なぜなら、それがどのように解決するものなのか、未来を見通すことができない人間にはまったくわからないからです。
    そして、「自分は一人ではない」と気がつくのがとても大切だということもわかります。自分は一人ではない。同じ課題に直面している人が必ず居る。自分には見えないかもしれないけれど、世の中には必ず居るし、いつの時代でも必ず居る。そんな思いは、たとえ悩みのまっただなかにあっても、自分の孤独感を大いに軽減してくれるように思います。
    神さまへの信仰を持っている人は、神さまがともにおられることを思い起こすかもしれません。特に信仰を持っていない人は、自分と共に歩んでくれる友人や知人や家族などを思い浮かべるかもしれません。
    あなたはいかがですか。いまどんなところを通っておられるでしょうか。
    ◆玉川聖学院さんで講演を行いました。 - 結城浩のメール日記https://diary.hyuki.net/p/20231008
    * * *
    今回の結城メルマガでは、ふだん私がどんなソフトウェアを使っているかを棚卸し的にご紹介します。また心の健康のコーナーでは「不安」が襲ってきたときの心の持ちように関して考えます。
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    どんなソフトウェアで仕事しているか - 仕事の心がけ
    デザイナーさんとの打ち合わせで気付いたこと - 本を書く心がけ
    不安という名のアラート - 心の健康
     
  • Vol.605 結城浩/言えないアドバイス/Twitterの変化/執筆終盤戦での注意/個人ブログと広告/困難な時代を生きていく心の健康/

    2023-10-31 07:00  
    220pt
    Vol.605 結城浩/言えないアドバイス/Twitterの変化/執筆終盤戦での注意/個人ブログと広告/困難な時代を生きていく心の健康/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年10月31日 Vol.605
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    新しい本の話。
    現在書いている本は「数学ガール」と直接は関係のない本です。それはずいぶん久しぶりのことです。
    「数学ガール」と直接は関係ありませんし物語でもありませんが、今回の本も「数学」には関係しています。数学入門書の一つといってもいいでしょう。たいへんユニークでおもしろい本に仕上がりつつありますので、どうぞご期待ください。
    2023年10月末(つまり、このメルマガが配信される日)に初校向けの原稿ファイルをまとめて編集部に送る予定です。先日「いったん脱稿」しましたけれど、それ以降に編集部からやってきた指摘や疑問に回答したバージョンとなります。まだまだ作業は続きますけれど、これを送付すれば、また一段階刊行に近づくことになります!
    新刊の刊行は2024年になってからになりますが、応援してくださいね!
    * * *
    今回の結城メルマガ「本を書く心がけ」のコーナーでは「本の執筆で終盤戦に来たときに注意すること」をご紹介します。その他に、Webサービスに関連して「お節介になるので言えないアドバイス」や「Twitter(現X)の変化から思うこと」それから「個人ブログにはさまれる広告のこと」をお話しします。
    また「心の健康」のコーナーでは、長期的で真面目な話として「困難な時代を生きていくために」というテーマでふだんから思っていることを書きます。いま困難に直面している方へのヒントになればいいのですけれど。
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    お節介になるので言えないアドバイス
    Twitter(現X)の変化から思うこと
    本の執筆で終盤戦に来たときに注意すること - 本を書く心がけ
    個人ブログで記事の途中にはさまれる広告について思うこと - 文章を書く心がけ
    困難な時代を生きていくために - 心の健康
     
  • Vol.584 結城浩/Zoomでおしゃべりする新企画「結城浩の談話室」/集中する環境/良し悪しと好き嫌い/執筆とルーチンワーク/

    2023-06-06 07:00  
    220pt
    Vol.584 結城浩/Zoomでおしゃべりする新企画「結城浩の談話室」/集中する環境/良し悪しと好き嫌い/執筆とルーチンワーク/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年6月6日 Vol.584
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。早くも六月になりました。
    今回の結城メルマガは、先週に引き続き「プレゼントキャンペーン」のお知らせから始まります。
    それから、Zoomを使って結城とおしゃべりするという新企画「結城浩の談話室」のご紹介もあります。
    その他にも「仕事の心がけ」や「本を書く心がけ」や「コミュニケーションのヒント」などをお送りします。
    「数学ガール」6冊セットのプレゼントキャンペーンは今日まで!
    「数学ガール」は全シリーズの累計が58万部を越えました。読者さんの応援に心から感謝します!
    58万部突破を記念して、SBクリエイティブ&IDEA編集部が「数学ガール」6冊セットのプレゼントキャンペーンを行っています。
    いわゆる無印『数学ガール』は、結城の《サイン本》となっていますので、ぜひご応募くださいね!
    応募期間は2023年6月6日(火)まで。つまりこの結城メルマガVol.584が配信されている今日が最終日です。
    詳しくは以下のページをご覧ください。
    ◆結城浩先生のサイン付き著書6冊プレゼント!《&IDEA公式Twitterフォロー&RTキャンペーン》 | SBクリエイティブhttps://www.sbcr.jp/news/461/
    ◆キャンペーン告知画像
    ギリシア文字を書いてみました
    結城も一応YouTubeチャンネルを持っています。
    ◆結城浩 - YouTubehttps://www.youtube.com/@hyuki0000
    どうして「一応」なのかというと、ほとんどすべての動画は「限定公開」設定にしてあるからです。
    ※限定公開というのは、URLを知っている人は自由に視聴できるけれど、チャンネルの動画一覧には表示されないし、YouTubeで検索しても表示されないという設定です。
    先日、ふと昔の動画を眺めていたら「ギリシア文字」を手書きで書くだけの動画が出てきました。何だか楽しかったのでご紹介します。こちらです(ちょっと音が出ますので注意してください)。
    ◆ギリシア文字を書いてみました。- YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=4PAv8cyUm8A
    ほとんどすべての動画が「限定公開」というのはちょっとさびしいかもしれないので、もうちょっと整備していきましょうかね。最近は電子リコーダーLunaticaの演奏動画もありますし……(ただいま考え中)。
    * * *
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    「数学ガール」6冊セットのプレゼントキャンペーンは今日まで!
    ギリシア文字を書いてみました
    朝のリラックスタイム
    集中する環境を作る - 仕事の心がけ
    どうでもいい話を書くのは大切 - 文章を書く心がけ
    良し悪しと好き嫌いの混同 - コミュニケーションのヒント
    執筆はルーチンワークだけれど、ルーチンワークから外れることを恐れてはいけない - 本を書く心がけ
    Zoomでおしゃべりする新企画「結城浩の談話室」
     
  • Vol.582 結城浩/Blueskyの招待コードで失敗/ChatGPTとの対話/数学と文学/問題処理の基本は分割/

    2023-05-23 07:00  
    220pt
    Vol.582 結城浩/Blueskyの招待コードで失敗/ChatGPTとの対話/数学と文学/問題処理の基本は分割/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年5月23日 Vol.582
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    セールです!
    「数学ガール」シリーズなど、多数のKindle本が半額ポイント還元セール中になっていますので、ぜひこの機会をご利用ください。
    詳しくは以下のnoteにまとめてあります!
    ◆「数学ガール」シリーズなどKindle本【半額ポイント還元セール】(2023年6月1日(木)まで)|結城浩https://mm.hyuki.net/n/nb217b7211e75
    * * *
    結城は、毎週金曜日に専用サイトでWeb連載「数学ガールの秘密ノート」を連載しています。
    ◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」(結城浩)https://girlnote.hyuki.net/
    ここしばらくオフシーズンでお休みをいただいていたのですが、先週から新シーズンが始まりました!
    今回はシーズン40のエピソード1として「パスカルの三角形(前編)」を公開しました。
    エピソード1は、いつも楽しく読めて内容もやさしいですね。ぜひ気楽にお読みください。
    ◆パスカルの三角形(前編)https://link.hyuki.net/girlnote391
    結城のWeb連載の最新回は、毎回一週間無料で全文を読むことができます。見逃さないために、ぜひ「数学ガールのお知らせメール」をご利用ください(無料)。更新があるたびにメールをお送りします!
    ◆数学ガールのお知らせメール(無料)https://mathgirls.hyuki.net/
    ちなみに、ひと月500円でWeb連載の過去記事390本がすべて読み放題になります。ぜひ、結城の継続的な執筆活動をご支援ください。よろしくお願いします。
    ◆読み放題プランへのご参加についてhttps://girlnote.hyuki.net/article/subscribe/
    * * *
    それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    Blueskyの招待コードで失敗した話
    問題処理の基本は分割 - 学ぶときの心がけ
    ChatGPTとの対話:AIと相談して作品のタイトルを決める
    数学と文学 - 本を書く心がけ
    Blueskyの招待コードで失敗した話
    先週の結城メルマガ(Vol.581)でBlueskyの招待コードの話を書きました。あのあと、ちょっとした出来事があったのでご紹介します。
    Blueskyに参加するための招待コードが新たに数個、運営さんから結城に送られてきました。私は「もう招待コード配布もだいぶ慣れてきたな。結城メルマガに手順の説明まで書いたし」などと思いながらフンフンとTwitter DMで配布していました。
    トラブルが起きないように自分が持っている招待コードの残り個数をよく考えて配布していたのですが、最後に一個余ってしまいました。あれれ? どうして余るんだ?
    Twitter DMで配布した招待コードの記録を注意深く調べたところ、AさんとBさんの二人にまったく同じ招待コードを渡していたことに気がつきました(!)。ひとつの招待コードは一度しか使えませんので、同じ招待コードを受け取ったAさんとBさんのうち、どちらか片方は参加できないことになってしまいます。端的に言って失礼な話です。
    幸い、Aさんだけが使った状態でしたので、残っていた最後の招待コードをBさんにおわびと共に渡して解決しました。ふー。
    残り個数をよく考えて配布していたのに、どうして重複して配布してしまったんだろう……としばらく考えてようやく謎が解けました。
    結城は、招待コードをコピーすると表示される”Copied”というマークを使って、どの招待コードを配布したかの判断にしていました(下図参照)。ところが、その”Copied”というマークはクライアントごとに表示されるものだったのです。
    ◆自分が持っているBluesky招待コードの一覧表示(スクリーンショット)
    間が悪いことに、結城が招待コードを配布していたちょうどそのタイミングで、Blueskyが staging.bsky.app だけではなく bsky.app というURLからもアクセスできるようになったところでした。そして、同じブラウザからアクセスしても、URLが異なると別クライアントとして認識されてしまうようなのです。
    要するに、staging.bsky.app では招待コードに”Copied”とマークが表示されていても、新しい bsky.app では”Copied”と表示されない状態になってしまい、結城は「まだこの招待コードは渡していないんだな」と誤認してしまったのでした。
    理由が判明してほっとしました。理由がわからないと、また同じような事故が起きる可能性がありますからね。そしてほっとすると同時に「いやあ、いろんなトラブルが起こりうるものだなあ。安易に『だいぶ慣れてきたな』などと考えるもんじゃないぞ」と思った次第です。
    招待コードの配布というちょっとしたアクティビティでも、油断はできないというお話でした。