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第110回 大人の夏の観察日記のウラガワ(2)
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第110回 大人の夏の観察日記のウラガワ(2)

2016-07-16 20:50

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第110回 大人の夏の観察日記のウラガワ(2)


    ◆もくじ◆

    ・大人の夏の観察日記のウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     7/18(月)「オメ★コボシ35」開催
     「岩井志麻子の千夜玩具物語」連載中
     ドラマ「侵略!ガルパンダZ」に出演中
     新刊『現代百物語 因果』発売中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    小さい頃は、大人は何でも知っていると思っていたけれど、実際大人になってみると、全然そんなことはないことを知る。
    よく観察してみると、ちょっと不思議な感覚の人たちも居るものだ。
    動物愛護団体の活動をしている四十代の女性は、「先生」と呼ばれる女性と暮らしていて……。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ​
    12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ
    2015年1月「「大人の冬休みの日記」なウラガワ
    2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ
    3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ
    4月「春の喜怒哀楽のウラガワ
    5月「韓国人夫の失踪届けを出したら……のウラガワ

    6月「ホラー作家まわりの怪異のウラガワ
    7月「異国の夏休みのウラガワ
    8月「そろそろ怖い目に遭う予感のウラガワ
    9月「秋風に謎めく過去のウラガワ
    10月「人生の秋を生きる女達のウラガワ
    11月「「結婚」に振り回される女達のウラガワ
    12月「出版業界の仕打ちのウラガワ」ほか
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ

    ※上記以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====


     夏休みなんか関係ない大人になってしまったけれど、この季節になると夏休みだ~とはしゃぎたくなり、どこか物悲しく不安にもなる。

     永遠に続く夏休みなんてなくて、すぐに秋が来る。秋とはこの場合、大人になることでもあった。学校にまた行かなきゃいけないよ、ではなく、大人になって大人として生きていけるんだろうか、みたいな涼しすぎる風を感じた。

     こうして現実に大人になってみれば、まぁ立派とはいい難いがそれなりに生きられている。でも、子どもの頃に思った「大人は何でも知っている」は違ったね。

     確かにいろいろと経験もしたし、ちょっとは知識も身に付けたつもりだったが。いまだに、「知ってるつもりだったのに違った」ことばかりよ。そんな今月は、大人になっても何かをよぉく観察してみればまた新たな発見がある、といったテーマでお送りする。

                        ※

     子どもの頃は、人を殺すのは相手が憎いから、その人が邪魔だから、というふうに思っていた。いや、大人になった今現在も、その基本のとこは変わりないし、現実にもほとんどそうなんだけど。

     誰でもいいから殺してみたかった。という殺人者も、一人二人ではなくいるのを知ってしまったのだ。さすがにまだリアルな接触はないが、いろいろな事件報道で。

     だけど思い返してみれば、オカルト的なドラマや漫画に夢中になってた子どもの頃、幽霊になってみたいから死のうか、と本気で考えたことがあった。

     死にたいんじゃなくて、幽霊になりたかった。それには死ぬしかない。いやいや、大人になって歳を取れば自然に死ねるんだから、順番を守ろうと考え直したのだった。

     そして今、これとは違うがどこか似たことを考えている人達が、それも子どもではなく大人にもけっこういるのに気づく。以下、紹介する人達はすべてここだけの仮名だ。

     ……眞稟というハンドルネームでブログやツイッターをやり、動物愛護団体の活動をしている四十過ぎの女性は、都心のマンションで先生と呼ぶ同世代の女性と暮らしている。

     
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