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第139回 五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ(1)
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第139回 五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ(1)

2017-05-07 19:45

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第139回 五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ(1)


    ◆もくじ◆

    ・五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん
     6月に角川ホラー文庫より『現代百物語 不実』発売予定
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    さわやかな五月。でも、そんなさわやかさとは無縁のような人も居て……。
    さわやかとは程遠いエピソードを今月はご紹介。
    って、さわやかじゃない、どころか、かなり怖いですよ岩井さん!

    昔、「悪い彼氏」に夢中になっていたという麻衣子。
    「彼のためなら死ねる、彼が殺せといえば殺せると考えていました」
    その言葉は比喩ではなくて……。

    靖子がまだ地元で前の夫と暮らしていたころ、仲が良かったキミちゃん。
    離婚して上京、二度目の夫と新居のマンションに越して来たら、同じフロアにキミちゃんとしか思えない女がいた、のだが……。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ
    4月「木の芽時な人達のウラガワ



    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====


     五月といえば、もっともさわやかな季節なんだけど。それはあくまでも気候のものであって、人が合わせてみんなさわやかになるわけではない。

     木の芽時といわれる季節の変わり目や、梅雨になってうっとうしい気分になりがちな時期とはまた違う、不安定な不穏な気分にもなるのだわ。

     新しい学校や職場に慣れてきたけどなじめない、五月病なんて言葉もあるしね。「さわやかなのは季節だけか」といった雰囲気で、今月はまとめてみる。

     例によって登場人物の名前はすべてここだけの仮名で、個人や場所を特定されないよう背景も少々変えてあるのをおことわりしておく。

                        ※

     私も含め、たいていの人には麻衣子ほど苛烈な思いや行動には移さなくても、そんな経験があるはずだ。
     恋愛関係、結婚生活が嫌な形で終わると、なんであんな人にあそこまで夢中だったのかな、あんなしょーもない奴に、と憑き物が落ちたようになることだ。 

     麻衣子は今から二十年くらい前の女子大生の頃、悪い彼氏に夢中を通り越して信仰、洗脳といった域にまで達していたという。麻衣子は美人ではないがいかにも頭と育ちがよさそうで、今はちゃんとした旦那さんと幸せに暮らしている。

    「私は親元を離れて一人暮らしで、そこに俳優志願の無職の彼が転がり込んでました。
     彼の面倒も見なきゃならないから親の仕送りだけじゃ足りないし、普通のバイトじゃ間にあわなくて。水商売と風俗してました」

     生活はすべて彼を中心に回り、根が真面目で学業もおろそかにできなかった麻衣子はボロボロ状態だったが、若さと情熱で乗り切っていた。

     ただし彼は冷たく、怠け者で浮気もするし浪費も激しかった。暴力こそ振るわなかったけれど、いつもぶすっと不機嫌だった。少しも麻衣子を労わったり、大切にしてくれるなんてことはなかった。

    「だけど、彼と一緒にいられるだけでよかったんです。本気で彼のためなら死ねる、彼が殺せといえば殺せると考えていました」

     
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