「JRDB鈴木永人・Nさんの日記」
菊池:JRDB鈴木永人さんによる競馬日記です。今週もよろしくお願いします。
鈴木:はい、よろしく。
菊池:ちょうど先週の当記事アップの翌日、後藤騎手の訃報が入りました。
無念ですね。関東では頼りになるジョッキーでした。
鈴木:速報を最初見た時はほんとショックだったよ。
それだけ存在感のあるジョッキーだったってことだよね。
菊池:2度の大事故から復活した後だっただけに辛いですね。
鈴木:20年間で馬券もいろいろと世話になったし…。
こういう形でいなくなるってのは、残された方は辛いよなぁ。
菊池:騎乗技術も、ファンサービスも後輩たちには受け継いでもらいたいですね。
鈴木:ユーモアがあって、熱があって、努力家で、若い騎手には見習って欲しいよな。
菊池:謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。
1:『ストックホース』のページ
~パドックから見た、今後条件付きで狙える馬~
菊池:週ごとに、鈴木さんがパドックで見た馬の中で、
今後条件が合えば活躍できそうな馬。
まずは、ここから聞いていきましょう。
鈴木:今週もいつもどおりの頭数ってところかな。
◆「クライスマイル」(美浦・木村哲也厩舎)
【土曜・中山11R 総武S・12着】
菊池:今回のパドックでの状態からお願いします。
鈴木:大幅に体重は増えたけど成長分。馬体はしっかりしてるし、
毛艶もピカピカだし、かなり良いデキだった。
菊池:考えられる今回の敗因は、どのあたりでしょう?
鈴木:馬がその気になり過ぎて全く我慢が利かなかったよな。
鞍上も4コーナーでは辞めてたし。
菊池:酷く掛かってしまいましたね。距離短縮が必要ですかね。
鈴木:本質はマイラーじゃないかと思ってる。
中山1800mだとスピードがあり過ぎるんだよな。
東京のマイル戦はベストだろうし、落ち着けば1800mだって十分こなせる。
重賞は勝てる器だと思ってるので、この先は追いかけたいなぁ。
菊池:そこまでの評価となると、今後も非常に楽しみです。
◆「ダイワインパルス」(美浦・宗像義忠厩舎)
【日曜・中山4R 3歳500万下・4着】
菊池:今回の状態からお願いします。
鈴木:久々で体重が増えてきて、いい感じに幅が出てきたし背も伸びたかな。
毛艶も良くて好仕上がりだった。
菊池:敗因は、どのあたりでしょう?
鈴木:距離が延びて前半少しムキになってたのと、休み明けでスタミナ合戦だったんで、
さすがに直線は伸びきれなかったが、上々の粘りだったと思うよ。
菊池:惜しい4着でした。次走狙いたい条件はどのあたりでしょうか。
鈴木:馬体と走り方を見てると1400~1800m位まで幅広く対応できそうな馬。
スピードはあるし、ストライドでしっかり走れるので溜めも作れるし我慢も効く。
あとはもっと幅が出てくるともっとポテンシャルは上がると思う。
その辺の伸びシロ次第でまだまだ楽しめる馬だと思うよ。
菊池:まだ奥がありそうな馬ですね。
◆「ワディ」(栗東・野中賢二厩舎)
【日曜・中山10R ブラッドストーンS・4着】
菊池:パドチョクの生電話でも高評価でしたよね。
鈴木:今回は久々だったけど仕上がりは良好。
馬体が凄くしっかりした馬で中山は向いてると思った。
菊池:ゴール前は狭くなりましたか。
鈴木:好位の内で脚を溜めたんだけど、直線外の馬の勢いが良くて
最後挟まれた所がゴールという競馬。
菊池:遠からず勝ち負けできそうですね。
鈴木:1200mならどこでもいいかな。
スピードがあってコントロールが利くので、常に上位争いのできる馬だと思う。
準OPで勝ち切れるかどうか?は相手関係や展開次第なんだろうけどね。
軸としても馬券を作りやすい馬だよね。まだ4歳なんで伸びシロもありそうだよね。
菊池:この馬もすぐに馬券になりそうですね。
◆「ラストダンサー」(美浦・久保田貴士厩舎)
【日曜・中山12R 4歳上1000万下・11着】
菊池:ダート1800mの最終レースでした。今回の状態からお願いします。
鈴木:仕上がりはいいと思うんだけど、馬体が明らかにスピードに寄っていて
1800mは厳しい、というジャッジ。
菊池:今回の敗因は、距離ということでいいでしょうか?
鈴木:それだけではなくて、出が悪くて最後方まで鞍上が下げてしまった。
展開もスローで前残り。これじゃ仕方ないでしょ。
菊池:今後狙いたい条件はどのあたりでしょうか。
鈴木:過去歴が示す通りで、1400~1600mならスピードを活かせるし、
立ち回る能力が高いので1700mも向いてる。スピードがあるので重馬場もOK。
この春の福島とか、東京とか、使える条件は多いと思うな。
菊池:次走が中山1800mだと悩ましいですね。それ以外でお願いしましょう。
◆「デグニティクローズ」(美浦・栗田徹厩舎)
【日曜・中山12R 4歳上1000万下・6着】
菊池:同じレースの6着馬ですね。パドックでの状態からお願いします。
鈴木:胴も脚も長い大型馬。腰もしっかりしてる4歳馬で、まだ伸びシロはありそうな馬。
菊池:この馬も展開が合わなかったですか。
鈴木:出負けして後方から。直線は良い脚を使ってるんだけど、スローで前が止まらない展開。
菊池:この馬は同条件でも大丈夫そうですかね?
鈴木:現状のままだと重馬場の1700mか1800mで先行することで
体格を活かした渋太い競馬ができそう。裏を返すと良馬場でのスタミナ戦では
まだ通用しないので条件が限られるということ。
今後もっと鍛えられて心肺機能が上がってきたり、
トモ幅が増えてくれば性能は上がると思うんだけどね。
菊池:こちらも伸びしろのある4歳馬ですから、期待しましょう。
2:『モニター越しに光った馬!』のページ
~パドック映像から見た、今後条件付きで狙える馬~
菊池:ここからは、”他場編”です。
鈴木さんは週中に他場のパドックも全てチェックされています。
鈴木:今週は1頭だけ。
◆「ダノンシャーク」(栗東・大久保龍志厩舎)
【日曜・阪神11R 阪急杯・5着】
菊池:マイルCSを勝ったので卒業させたのですが…再度の入隊(笑)。
鈴木:そうなの?(笑)。今回は体重が増えて過去最高体重。
でもほとんどが実になってる感じがする。
今年7歳だけど張り艶も良いし相変わらずいい状態をキープしてる。
菊池:今回は、状況が向かなかったですね。
鈴木:展開は向いたけど、もう一つスピードが足りないのかな。
やはり1600mでこその馬なんだろうな。
菊池:では、マイルに戻って…でしょうね。
鈴木:普通に考えればねぇ。
マイルCS勝った馬なんて、その後追いかけても良いことなんてないんだけどさ。
これだけ晩成タイプだと、もう一花あるかなって。
まずは一昨年3着だったマイラーズCだよね。
そしてここを楽に勝つようなら安田記念も考えてみたい。
菊池:確かに、安田記念でも案外人気にならない…というパターンはありますね。
3:『余談と呼ぶには勿体無い話のページ』
菊池:中山・阪神は開幕週から雨の影響をガツンと受けてしまいました。
土曜日~日曜日前半の競馬を見るに、明らかに中山芝は内が良かったですね。
鈴木:雨の影響が強いと外を回っての差しはなかなか厳しいからね。
ただ土曜日の競馬を見る限り、昨年ほどは時計が掛かってなくて、
スピードが必要だということでしょ。
菊池:そうですね。12月の開催ほど柔らかくはなさそうですね。
あとは、日曜日の競馬で馬場に傷みが出るのではないかと心配です。
鈴木:どうなんだろね?今年は芝がちょっと薄い感じがあって、馬場が硬い感じもする。
いずれにせよ、土曜日の競馬をしっかり見るしかないと思う。
菊池:ダートは1月の開催とは一変、砂が軽くて前が有利ですね。
鈴木:今週は雨の影響もあったんで脚抜きが良かったよね。
中山なので流れが速いと追い込みが利くんだけど、比較的落ち着いた展開が
多かった結果だと思う。今週も雨っぽいので、同じ傾向が続くかな?
菊池:阪神は、芝・ダートともに、いつもどおりでしたね。
鈴木:1・2月の京都のダートは凍結防止剤の影響もあって馬場が重いからね。
そこにギャップが少しあるかもしれない。
菊池:京都と比べると芝が重くて深いのが阪神開幕週の特徴でもありますね。
鈴木:芝は土曜日の良馬場の競馬を見ている限りではそれほど時計が出ない感じ。
馬場が硬くて平坦の京都とはまた違った競馬をしているはずなので、
そこでもギャップは獲れそうだよね。
(先週の重賞について・アーリントンC)
菊池:アーリントンCは関東馬のヤングマンパワーが勝ちました。
スニッツェル産駒は6世代目にして重賞初勝利になりました。
鈴木:そうなんだ!?調べてみたら2009年から3年間は産駒がいなくて、
どうも馬インフルエンザの問題で来てなかったらしい。
菊池:そういうことだったんですね。
鈴木:今年の産駒が4年ぶりに種付け再開した産駒ということだった。
菊池:ヤングマンパワーは新馬戦とジュニアCの2戦で見ていらっしゃいますね?
どんな印象の馬でしょう。
鈴木:ジュニアCは◎だったんだけどさ、前走負けてここかよ!という感じだね(笑)。
脚の長い大型馬で体が柔軟なタイプ。
今回は腰が良くなってきてたことで性能がUPした感じ。
不器用で体力勝負したいタイプだと思うので、
広いコースで時計掛かってくれたのが良かったかな。
菊池:この先もアリですかね?
鈴木:こういうタイプはあまり先を追いかけても馬券にし辛いと思うけどね。
菊池:アルマワイオリは開幕週らしからぬ競馬でしたが57キロを背負って2着。
少しは折り合いもマシになってきたでしょうか。
鈴木:折り合い専念で最後方まで下げたのが敗戦理由だろ。
馬群で我慢させる技術がある騎手が乗っていたら勝ってたんじゃないかなぁ。
強い2着だよね。
菊池:3着マテンロウハピネスは積極策から粘って…でしたが、あと一歩。
惜しかったですね。
鈴木:オレはパドチョクやってたお陰で馬券買えなかった(笑)。
もしも勝ってたら「オレの馬券返せー!」って放送で叫んでたかもしれない(笑)。
菊池:そうだったんですね(笑)。まぁ、でも僕はそんなことだらけなので勘弁して下さい。
鈴木さんも直ぐに慣れますよ(笑)。
鈴木:嫌だなぁ(笑)。
菊池:それにしても、見所のある馬ですね。あとちょっとでした。
鈴木:前半に仕掛けて逃げた分、最後苦しくなったなぁ。
菊池:キャリア2戦ですし、今後が楽しみかとも思いますが。
鈴木:2戦目でこれだけの踏ん張りが利くんだから、まだ先はある馬でしょ。
スピードに寄ってるし1400m前後がベストであることは間違いない。
ただこういう競馬を見せてしまうと、次走以降は人気だろ。
菊池:今回とらないといけなかったですね。
鈴木:馬券は世間に気付かれたら終わりなんでね…。
(先週の重賞について・阪急杯)
菊池:阪急杯はダイワマッジョーレが制しました。
展開や馬場もこの馬に向いた部分はありましたかね。
鈴木:不良馬場で最後1Fが13秒だから、この馬にとっては展開バッチリ嵌ったよな。
だけど、これ最後届いたのはデムーロのお陰だろ。
菊池:そうでしょうね。JRA騎手としての初日というだけでなく、この騎乗は特に…。
鈴木:馬が苦しくて内にモタれてくんだけど内ムチで制御して、
最後は外ムチに持ち替えてミッキーアイルに合わせにいって
モタれてもいいから全力を出させてる。ほんと達者だ。
菊池:ミッキーアイルは脚質転換で早速結果を出しました。
鈴木:割りとすんなり折り合いがついたのは収穫だよ。
ゴーサインでしっかり反応できてたし。
展開も斤量も厳しかったのにここまで踏ん張れたのは成長って言えるよね。
菊池:高松宮記念が楽しみな1頭と言えるでしょうか。
鈴木:コラムでも書いたけど、本質はスプリンターだと思うので本番は期待してるよ。
菊池:人気のコパノリチャードは直線で抜けてきたかと思いきや失速。
鈴木さんはこの馬の敗因をどうお考えでしょうか?
鈴木:一つ言えるのは1200mじゃなくて1400mの不良馬場が堪えた感じがする。
昨年のこのレースは良馬場だったし、一息で走ってしまうタイプなだけにね。
菊池:なるほど。1400mまでというタイプで、
1400mで極端にスタミナが要る流れで息切れしたという解釈ですか。
鈴木:だからこれで本番の評価を落とす必要はないと思うよ。
(先週の重賞について・中山記念)
菊池:中山記念はヌーヴォレコルト。パドックではこの馬が最上位評価でしたね!お見事。
3歳時と比べてだいぶ馬が成長したというお話がありましたね。
鈴木:ある会員さんが「ジャスタウェイと同じ変化ですね」って言ってたんだけど、
まさにその通りの変わり方だった。馬体のしっかりした感じが同じなんだよね。
菊池:同じハーツクライ産駒ですね。
鈴木:多分ハーツクライ産駒の強くなる馬は2度咲くんだよ。
スピードもあるし立ち回りも上手いし、多分スタミナもある。
これで今年どこまでやれるか?が楽しみになったね。
菊池:岩田騎手のイン強襲には驚きました。過怠金15万円が課せられましたが。
鈴木:パトロールフィルム見てたらホント狭くてよく突っ込んだな、って感じ。
ちょっと内にヨレたら落馬もあるって。
どこかネジが飛んでないとあんな狭いとこ突っ込んで行けないよ。
頭で買ってたんで有難かったけどさ、ホント騎手って命がけだよな。
菊池:ロゴタイプは完璧な競馬をしましたね。普通なら勝っていたと思いました。
鈴木:今回は道悪性能の差はくっきり出たと思う。
パドック最上位にしたもう一つの理由が「この馬は道悪はかなり上手い」だからさ。
もちろんロゴタイプも道悪は動けたんだけど、
斤量も含めて差が出てしまったということだよね。
菊池:既に年明け3戦を消化しました。
鈴木:そうだよな、ロゴタイプはこの先の番組が難しいよなぁ。
瞬発力が無いし、距離は持たないからね。
菊池:イスラボニータの敗因はどのあたりにあるのでしょう。
成長力不足?2キロ軽い同世代牡馬との3着争いになってしまっていました。
鈴木:一つの理由はそれかもしれない。変わった印象がないんだよな。
あとは腰が少し甘くなってので、道悪はやや堪えたかもしれない。
春は安田記念が目標になると思うんだけど、現状のままだと苦戦するかもしれないね。
菊池:安田記念も道悪になることが多いGⅠですしね。
次走は大阪杯とのことだったので、一先ずは良馬場で走りを見たいところです。
(今週末の重賞について・チューリップ賞)
菊池:土曜日の阪神ではチューリップ賞が行われます。
レッツゴードンキは1週前のCWで破格の時計を出していました。
まずはこの馬が中心となるでしょうか。
鈴木:状態も良さそうだし、成長もあるんだろうけど、
この馬が見てるのは本番なんじゃないの?
菊池:もちろんそうですね。
鈴木:賞金は十分足りてるし、是が非でも勝ちたいレースでもない。
裏を返すとここを余裕で勝てるなら、本番が楽しみということだけどさ。
菊池:クルミナル、コンテッサトゥーレという
まだ底を見せていない2勝馬はここが試金石ですね。
鈴木:2勝馬だとOP勝ちでも本番出走が危ない?…か。
オークスまで考えたら最低でも2着は欲しい、よね。
クルミナルは資質が高い馬だと思うんで、どこまで戦えるか?楽しみだね。
菊池:桜花賞の主要ステップですから今年も楽しみですね。
(今週末の重賞について・弥生賞)
菊池:そして日曜日には弥生賞です。
シャイニングレイが1番人気になりそうですが、ホープフルSのパドチョクでは、
「このディープ産駒だけ未完成」という評価だったのが心に残っています。
鈴木:正直、この短期間にどこまで馬の完成度上げて来られるのか?というと、
結構難しいと思うのよ。ホープフルSはスローで展開的にも恵まれたしね。
だから今回も鉄板です、みたいな予断は持ってないよ。
菊池:中山で葉牡丹賞を勝ったトーセンバジルも出走予定です。
鈴木:うーん、今回は重賞勝った馬が7頭も出走するレースだからね。
あの大味な競馬でどこまで通用するだろうね?
しかもハービンジャー産駒は大味な競馬をしないと良さが出ない馬が多いからなぁ…。
菊池:関東馬では、サトノクラウンの取捨をどうしたものか?というのもテーマになりそう。
中山芝2000mという舞台はいかがなものでしょうか?
鈴木:馬もいいし、瞬発力とキレ味はあるんだけど、
先行できない馬なので、その辺がどうでるか?不安だよね。
なんか今回の弥生賞は一筋縄ではいかない気がするのはオレだけかな?
菊池:そうだと思います。メンバーが揃っているのもそうですが、
どの馬とどの馬が馬券圏内に同居するのか?という考えをまとめるのが
案外、簡単ではないなぁと思いますね。
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菊池:一応、前もって決まっていたことではあるのですが、
来週の土曜日14日のパドチョクはお休みを頂きます。
鈴木:そうなの?
菊池:身内の結婚式がありまして…。それも東京で。
鈴木:それはさすがに行けよ。仕方ないさ。
菊池:地方なら、仕事だって言って休みますけど、
僕んちから10キロ圏内で式やるんですもん。
母や姉が地方から出てくるのに、行けないって言いにくくて(苦笑)。
鈴木:冠婚葬祭くらい堂々と休んでもらわないとこっちとしても困るから(笑)。
JRDBが誤解されるし!
菊池:この場を借りて、言い訳をさせていただきました。
鈴木:じゃあ、久々に安井くんと電話で喋ることになるのかな。
菊池:申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
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鈴木永人… 関東パドック馬体診断担当・パドチョク関東担当
ブログ競馬broadview http://blog.livedoor.jp/broad_view/
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